24 / 24
クズがクズを育ててしまったのか、はたまたクズはクズを引き寄せるのか?
しおりを挟む
「やっと好きになれそうな人が出来たんです」
珍しく丸一日使えるアポの日。会って早々に年下君が言い放った。
年下君とは後数ヶ月で2年の付き合いになる。
顔が可愛いくて家が近くて、時間の融通が効く。そんな多くの時間の取れない人妻に持ってこいの良物件な男。それが年下君。
ただ、お互いMなことと、婚活をしている彼が何もかも包み隠さず報告してくるのが難点ではあるけども。
セフレとして、彼に彼女が出来るのはどんとこいな私は、ほうほう、どないなもんや(?)といつものように彼の話を聞く。
彼はこだわりの強い男で、仕事も1番でなければ気が済まないし、自分の見た目、料理も完璧を求める。掃除は適当なくせに、何とも扱い辛い男だ。
そんな男が好きになれそうな女性とは。純粋に気になる。
「この間の飲み会で知り合って、話が合うし、見た目というか雰囲気が好みなんです!……人妻なんですけど」
人妻……?その瞬間に私は(うっわ帰りてぇ……だっる)と、そこまでは悪態づいてないけれど、とにかく帰りたいと思った。
私だって年下君は好ましいがタクミ君も好きだし、そもそも夫がいる身だ。年下君が他の誰かを好きになるのも別に構わない。
けれど、「人妻」。
このワードはかつてない程私を萎えさせた。その時はなんか知らんが、兎に角萎えたのだ。
話半分で話を聞き、帰りたいが一日中時間取ってあるのに突然帰ることも躊躇う。だって、「ショック!私というものがありながら!」と帰るのもなんか違うし、変なプライドが邪魔をして許さない。
何って?
たかがセフレなのにそんな振る舞いをしたくないというプライド。アホか。
だがしかし、萎えた心は例え外デートしても、情熱的にキスされようとも揺るぐことはなく。
デートから帰って、いざしようか!となってみたらあら不思議!
いつもは雑な前戯でも大洪水で時には摩擦ゼロを引き起こし中イキ出来なくて困らせるマイお膣様が!一切!一滴たりとも!濡れてない
手マンなんか痛くて触るな!!と心の中で叫ぶ程。
そんな気分にならないし、挿れたいと思わないし、早く終わって欲しかったぐらい。結局フェラと手コキでフィニッシュしたけど。苦行過ぎた。
そして楽しい筈のセックスが不発に終わり、本来ならイチャイチャしながら料理を作る筈がちょっと気まずいまま作り、一緒に食べて帰った(ご飯は美味しかった)。
私はこんなにも年下君が好きだったのだろうか?
確かに笑えば幼さと大人の間のような、瑞々しい雰囲気が。まつ毛がバサバサの二重パッチリな柔らかな瞳が、何を取っても可愛い。可愛いに決まってる。正直そんな子と寝てるってだけでも気分が良い()。
しかし私にはタクミ君がいる。対応も顔もイケメンなタクミ君が。
そんな好き好き言ってくれるタクミ君を離さず、年下君にも好き好き言って貰いたい!なんて良いとこ取りがしたくて、こんなに拗ねているのだろうか?
こんなにお膣様がカラカラになる事態になるぐらいに?
まあ、それも要因だと思うけど、なんかしっくりこない。そこでやはり気になるのは「人妻」というワード。
独身相手なら気にならない。「人妻」が対抗馬に出てきたことが不快なのだ。
人妻と付き合う時点でクズ確定なのだが、何故か私は「人妻1人とはセフレだけど、独身相手に彼女を探してる年下君」はオッケーで、人妻2人と関係を持とうとしている彼がどうにも受け入れられないらしい。
なんだか「自分の席を取られる」という認識。クズなりにここまでと引いたボーダーを超えられたような、私が会わなくてもその人が代わりになるじゃないかという諦め。
よく、女性は自分が必要ではないと認識すると冷める
というけれど、まさにそんな感じ。
けどまだ付き合ってもないし、上手くいくか分からないのに。そこまで悲観することなの?と思っていたけれど、自分が必要じゃないと感じたと同時に、
「人妻(私)を怖がって最初会うのも躊躇していた彼が、何の躊躇もなく人妻とお近づきになりたいと言い出した」
ことに落胆したんだと思う。
多分私と付き合いがなければ、既婚者と分かった時点で諦めそうだった人なのに。
別に私じゃなくても、人妻にいずれ擦り寄ったかもとかは置いておいても、なんか、なんだろう、私が初めて付き合いのある最初で最後の「人妻」じゃなくなって、自分の付加価値(は?)と、年下君への付加価値も消えてしまったみたい。
そうしたら、騙し騙しでMなのにSの役でやってきたセックスなんてアホらしくなってしまうってものよ。
そもそも、いくらセフレだろうと、寝る前に他の女のことを熱く語られたら、好きとか関係なく濡れないわ!!!!
あー萎える。
イッたあと、「大丈夫ですか?今日どうして濡れなかったんですかね😥」とか言ってたけど説明する気にならないわ。私前も言ったもの。これから寝るって時に、あの子が可愛いとか言われると萎えるって。覚えてないんでしょうけど。
本当、この関係ってなんなのだろうか?
年下君のぶっといブツを借りる関係なのだけど、情緒は大事だと思うのよね。後、こんな関係に名前とか意味とか考えだした時点で終わりだと思うのは私だけかな?
私だけの不倫初の初々しい年下君はもういなくなってしまったんだね。
これは私が育ててしまったのか、彼の元々の素質なのか。
とりあえず、件の「人妻」と付き合うことになったら、私は潔く去るし、とりあえず暫く会わないでタクミ君に時間を捧げるわ!
本当、親しき仲にも礼儀ありどころか、親しくない仲にも礼儀ありよ。
クズによるクズへの愚痴でした。
長々と読んでくれてありがとう。変化を受け入れないと外遊びなんて出来ないわよね、切り替えしなくちゃ~😩
珍しく丸一日使えるアポの日。会って早々に年下君が言い放った。
年下君とは後数ヶ月で2年の付き合いになる。
顔が可愛いくて家が近くて、時間の融通が効く。そんな多くの時間の取れない人妻に持ってこいの良物件な男。それが年下君。
ただ、お互いMなことと、婚活をしている彼が何もかも包み隠さず報告してくるのが難点ではあるけども。
セフレとして、彼に彼女が出来るのはどんとこいな私は、ほうほう、どないなもんや(?)といつものように彼の話を聞く。
彼はこだわりの強い男で、仕事も1番でなければ気が済まないし、自分の見た目、料理も完璧を求める。掃除は適当なくせに、何とも扱い辛い男だ。
そんな男が好きになれそうな女性とは。純粋に気になる。
「この間の飲み会で知り合って、話が合うし、見た目というか雰囲気が好みなんです!……人妻なんですけど」
人妻……?その瞬間に私は(うっわ帰りてぇ……だっる)と、そこまでは悪態づいてないけれど、とにかく帰りたいと思った。
私だって年下君は好ましいがタクミ君も好きだし、そもそも夫がいる身だ。年下君が他の誰かを好きになるのも別に構わない。
けれど、「人妻」。
このワードはかつてない程私を萎えさせた。その時はなんか知らんが、兎に角萎えたのだ。
話半分で話を聞き、帰りたいが一日中時間取ってあるのに突然帰ることも躊躇う。だって、「ショック!私というものがありながら!」と帰るのもなんか違うし、変なプライドが邪魔をして許さない。
何って?
たかがセフレなのにそんな振る舞いをしたくないというプライド。アホか。
だがしかし、萎えた心は例え外デートしても、情熱的にキスされようとも揺るぐことはなく。
デートから帰って、いざしようか!となってみたらあら不思議!
いつもは雑な前戯でも大洪水で時には摩擦ゼロを引き起こし中イキ出来なくて困らせるマイお膣様が!一切!一滴たりとも!濡れてない
手マンなんか痛くて触るな!!と心の中で叫ぶ程。
そんな気分にならないし、挿れたいと思わないし、早く終わって欲しかったぐらい。結局フェラと手コキでフィニッシュしたけど。苦行過ぎた。
そして楽しい筈のセックスが不発に終わり、本来ならイチャイチャしながら料理を作る筈がちょっと気まずいまま作り、一緒に食べて帰った(ご飯は美味しかった)。
私はこんなにも年下君が好きだったのだろうか?
確かに笑えば幼さと大人の間のような、瑞々しい雰囲気が。まつ毛がバサバサの二重パッチリな柔らかな瞳が、何を取っても可愛い。可愛いに決まってる。正直そんな子と寝てるってだけでも気分が良い()。
しかし私にはタクミ君がいる。対応も顔もイケメンなタクミ君が。
そんな好き好き言ってくれるタクミ君を離さず、年下君にも好き好き言って貰いたい!なんて良いとこ取りがしたくて、こんなに拗ねているのだろうか?
こんなにお膣様がカラカラになる事態になるぐらいに?
まあ、それも要因だと思うけど、なんかしっくりこない。そこでやはり気になるのは「人妻」というワード。
独身相手なら気にならない。「人妻」が対抗馬に出てきたことが不快なのだ。
人妻と付き合う時点でクズ確定なのだが、何故か私は「人妻1人とはセフレだけど、独身相手に彼女を探してる年下君」はオッケーで、人妻2人と関係を持とうとしている彼がどうにも受け入れられないらしい。
なんだか「自分の席を取られる」という認識。クズなりにここまでと引いたボーダーを超えられたような、私が会わなくてもその人が代わりになるじゃないかという諦め。
よく、女性は自分が必要ではないと認識すると冷める
というけれど、まさにそんな感じ。
けどまだ付き合ってもないし、上手くいくか分からないのに。そこまで悲観することなの?と思っていたけれど、自分が必要じゃないと感じたと同時に、
「人妻(私)を怖がって最初会うのも躊躇していた彼が、何の躊躇もなく人妻とお近づきになりたいと言い出した」
ことに落胆したんだと思う。
多分私と付き合いがなければ、既婚者と分かった時点で諦めそうだった人なのに。
別に私じゃなくても、人妻にいずれ擦り寄ったかもとかは置いておいても、なんか、なんだろう、私が初めて付き合いのある最初で最後の「人妻」じゃなくなって、自分の付加価値(は?)と、年下君への付加価値も消えてしまったみたい。
そうしたら、騙し騙しでMなのにSの役でやってきたセックスなんてアホらしくなってしまうってものよ。
そもそも、いくらセフレだろうと、寝る前に他の女のことを熱く語られたら、好きとか関係なく濡れないわ!!!!
あー萎える。
イッたあと、「大丈夫ですか?今日どうして濡れなかったんですかね😥」とか言ってたけど説明する気にならないわ。私前も言ったもの。これから寝るって時に、あの子が可愛いとか言われると萎えるって。覚えてないんでしょうけど。
本当、この関係ってなんなのだろうか?
年下君のぶっといブツを借りる関係なのだけど、情緒は大事だと思うのよね。後、こんな関係に名前とか意味とか考えだした時点で終わりだと思うのは私だけかな?
私だけの不倫初の初々しい年下君はもういなくなってしまったんだね。
これは私が育ててしまったのか、彼の元々の素質なのか。
とりあえず、件の「人妻」と付き合うことになったら、私は潔く去るし、とりあえず暫く会わないでタクミ君に時間を捧げるわ!
本当、親しき仲にも礼儀ありどころか、親しくない仲にも礼儀ありよ。
クズによるクズへの愚痴でした。
長々と読んでくれてありがとう。変化を受け入れないと外遊びなんて出来ないわよね、切り替えしなくちゃ~😩
0
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる