輪廻旅行

ミスター・べー

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プロローグ

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「(休憩明けから何分経ったかな…)」
ここは首都圏のどこか
「(さすがにもう21時を過ぎただろ)」
都心を中心にチェーン展開している書店
「(今日の夕飯、何かな)」
その中のひとつ
「イラッシャイマセー」
来店した客を横目に確認しつつ、バイトの彼はひたすら紙のカバーを量産していた。
「(なんだ、まだ20時半じゃねえか…)」
作業しながらうっかり時計を見てしまったこの彼、名前はヤマト。
Y浜線沿線の私立大学に通う4年生。
この物語の主人公であり、そして我々
"輪廻旅行社"の大事なお客様である。
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