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即位~激震2
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「申し上げます!」
使者が部屋をノックした。SPがドアを開ける。
「大変です!瑠璃子様が拉致されました。」
「何!?」
会議のメンバーに衝撃が走った。
「どういうことだ?」
「瑠璃子様の御所に、武装した者たちが現れ、瑠璃子様を伴って立てこもった様子です。」
「何という事だ。それで、犯人の数は?」
首相が尋ねると、
「少なくとも20かと。」
使者はそう答えた。大臣たちは更に頭を抱えた。
「申し上げます!」
新たな使者が現れた。
「犯人より、犯行声明が出されました!」
使者はノートパソコンを持っていた。犯行声明はインターネットに投稿された動画で出されていたのだ。
「我々は、正当な国王の継承者は瑠璃子様だと考える。尊人親王の即位を取りやめ、瑠璃子親王を即位させよ。さもなくば、この国に災いがもたらされるだろう。我々の要求が拒否されれば、ここで自爆する。制限時刻は今から75時間後。良い返事を待っている。」
犯行声明は以上だった。動画には黒ずくめの人物が映っており、御所の中にいることは分かる。後ろには、人質になった御所の職員たちが固まって座らされているのが映っていた。
「ああ、なんという事だ!」
首相が頭を抱えて椅子に座り込んだ。
「ここで、尊人様の即位の儀を行ってしまってはどうだ。そうしたら、もう観念して奴らも諦めるのではないか?」
会議のメンバーの一人が言った。
「いや、やけを起こして自爆されたらどうする。」
他のメンバーが言う。
「即位の儀は公開して行わなければ意味がない。何のための儀式だか分からなくなる。」
首相が言った。
「しかし、奴らはなぜ瑠璃子様を?」
「瑠璃子様の信奉者は多いからな。」
「しかし、リベラリストがあんな事をしでかすとは思えない。女には継がすなという輩がああいう事件を起こすものじゃないか?」
「もしや、国王陛下よりも則人様の方が先に亡くなられたという事実を知っている者ではないのか?」
「医療関係者が?まさか!」
一瞬沈黙が訪れた。
「罠にはめたらどうですか?」
尊人が発言した。
「罠?」
首相が聞き返す。
「瑠璃子様を国王にすると言って、即位の儀を行うからここへ来るように言うのです。そうして、瑠璃子様のお身柄を確保してしまえばよろしい。」
「ここへ、来るでしょうか?」
首相が言う。
「国王になるには、宮殿へ入らなくてはならない。」
尊人が言うと、
「しかし、国民をも一時騙すことになりますぞ。」
誰かが言った。
「大丈夫です。私が提案したと公表して構いません。」
尊人が言うと、
「そういうわけには行かないのです。国王に政治的権限は・・・。」
首相が言いにくそうに言う。
「ああ、そうでしたね。」
尊人は首相の言葉に畳みかけるようにしてそう言い、押し黙った。
それからしばらく、尊人は押し黙り、ただ会議の成り行きを見守っていた。1時間ほど会議は続き、結局尊人の提案した通り、瑠璃子を王にするからここへ来るように、犯人グループへ打診することに決まった。ただし、国民には何も告げない、マスコミには報道規制を敷いた上での打診ということになった。
「報道規制か。そう上手く行くかね。」
大臣の一人がつぶやいたが、他に手立てもなく、実行に移されたのだった。
使者が部屋をノックした。SPがドアを開ける。
「大変です!瑠璃子様が拉致されました。」
「何!?」
会議のメンバーに衝撃が走った。
「どういうことだ?」
「瑠璃子様の御所に、武装した者たちが現れ、瑠璃子様を伴って立てこもった様子です。」
「何という事だ。それで、犯人の数は?」
首相が尋ねると、
「少なくとも20かと。」
使者はそう答えた。大臣たちは更に頭を抱えた。
「申し上げます!」
新たな使者が現れた。
「犯人より、犯行声明が出されました!」
使者はノートパソコンを持っていた。犯行声明はインターネットに投稿された動画で出されていたのだ。
「我々は、正当な国王の継承者は瑠璃子様だと考える。尊人親王の即位を取りやめ、瑠璃子親王を即位させよ。さもなくば、この国に災いがもたらされるだろう。我々の要求が拒否されれば、ここで自爆する。制限時刻は今から75時間後。良い返事を待っている。」
犯行声明は以上だった。動画には黒ずくめの人物が映っており、御所の中にいることは分かる。後ろには、人質になった御所の職員たちが固まって座らされているのが映っていた。
「ああ、なんという事だ!」
首相が頭を抱えて椅子に座り込んだ。
「ここで、尊人様の即位の儀を行ってしまってはどうだ。そうしたら、もう観念して奴らも諦めるのではないか?」
会議のメンバーの一人が言った。
「いや、やけを起こして自爆されたらどうする。」
他のメンバーが言う。
「即位の儀は公開して行わなければ意味がない。何のための儀式だか分からなくなる。」
首相が言った。
「しかし、奴らはなぜ瑠璃子様を?」
「瑠璃子様の信奉者は多いからな。」
「しかし、リベラリストがあんな事をしでかすとは思えない。女には継がすなという輩がああいう事件を起こすものじゃないか?」
「もしや、国王陛下よりも則人様の方が先に亡くなられたという事実を知っている者ではないのか?」
「医療関係者が?まさか!」
一瞬沈黙が訪れた。
「罠にはめたらどうですか?」
尊人が発言した。
「罠?」
首相が聞き返す。
「瑠璃子様を国王にすると言って、即位の儀を行うからここへ来るように言うのです。そうして、瑠璃子様のお身柄を確保してしまえばよろしい。」
「ここへ、来るでしょうか?」
首相が言う。
「国王になるには、宮殿へ入らなくてはならない。」
尊人が言うと、
「しかし、国民をも一時騙すことになりますぞ。」
誰かが言った。
「大丈夫です。私が提案したと公表して構いません。」
尊人が言うと、
「そういうわけには行かないのです。国王に政治的権限は・・・。」
首相が言いにくそうに言う。
「ああ、そうでしたね。」
尊人は首相の言葉に畳みかけるようにしてそう言い、押し黙った。
それからしばらく、尊人は押し黙り、ただ会議の成り行きを見守っていた。1時間ほど会議は続き、結局尊人の提案した通り、瑠璃子を王にするからここへ来るように、犯人グループへ打診することに決まった。ただし、国民には何も告げない、マスコミには報道規制を敷いた上での打診ということになった。
「報道規制か。そう上手く行くかね。」
大臣の一人がつぶやいたが、他に手立てもなく、実行に移されたのだった。
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