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再会~成就2
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ある日、尊人は家の掃除をしていた。天気の良い日で、いつもの掃除の後、窓を拭いていた。窓ガラスがピカピカになったのを確かめていると、窓の向こうに人が立ち止まった。尊人は、焦点を窓ガラスから、窓の向こう側へと合わせた。すると・・・
「健斗・・・?」
尊人は窓をガラッと開けた。健斗はすぐそこに立っていて、尊人がのけぞると、窓の枠に手をついて、
「尊人、大丈夫なのか?」
と心配そうな眼差しで問うてきた。尊人の瞳が大きく揺れた。
「うそ・・・だろ。なんで・・・?」
尊人は呼吸を忘れたみたいに、喘ぎながら言った。すると、未来が他の部屋から入ってきた。
「おう、健斗!着いたか。さすがに速いな。」
と、分かっていたような口ぶりで言う。尊人は信じられないものを見るように、未来を見た。未来はその視線に、決まり悪いと言った顔で苦笑いをした。
「何だよ未来、知っていたのか?」
「俺が呼んだんだよ。」
「え?」
玄関へ回って健斗が入って来た。
「未来、尊人はもう大丈夫なのか?」
健斗は、未来と尊人を交互に見て、不思議顔でそう言った。
「何の事だ?」
尊人も、未来と健斗の顔を交互に見ながらそう言うと、未来は、
「あー、ごめん!」
と言って、手を合わせた。
「は?」
健斗が言うと、
「尊人が病に倒れたって言うのはウソ。いや、倒れてはいないけど、ある種の病ではある。」
未来はそう言って、一人で納得してうんうんと頷いた。
「俺が病だって?」
尊人が言うと、
「お前、ずっと元気なかっただろ。つまり、俺と二人でいても、ダメなんだろ?健斗がいないと・・・。」
未来はそう言って一度言葉を切ったが、それから、
「まあ、せっかく来たんだし、まずは二人でゆっくり話せよ。俺はちょっと出かけてくるから。」
と、元気に言って、そのままぶらりと家を出て行った。残された尊人と健斗は、しばらくぽかんと未来の出て行ったドアを眺めていたが、
「まあ、座れよ。」
尊人はそう言って、健斗に椅子をすすめた。健斗は背負っていたリュックを下ろし、椅子に腰かけた。尊人は紅茶を入れるためにキッチンに立った。
健斗は、尊人の後ろ姿を見ていた。ティーバッグをティーポットに入れる手が、ちょっと震えている。お湯が沸くのを待っている間に、ティーカップを棚から出し、それをテーブルに持って来た。尊人はちらっと健斗の顔を見たが、すぐに視線をカップに落とした。まだ、二人とも何も言わない。
お湯が沸いたので、尊人はティーポットにお湯を入れに行き、お湯を入れたティーポットを持ってテーブルの所に戻ってきた。ティーバッグを振る。しばらくして、それぞれのティーカップに紅茶を注いだ。そして、健斗の向かい側に座る。カップを握り締め、それからやっと視線を上げて健斗の顔を見た。
「健斗、元気だった?」
「あ、ああ。まあ。」
「何をやっていたの?」
「陸上自衛隊に入って、訓練してた。」
「へえ、そうなんだ。」
「うん。尊人は、元気・・・じゃなかったのか?」
健斗のその問いに、尊人はすぐには答えなかった。少し考えてから、それでも、
「いや、元気だったよ。普通に。未来は変な事言っていたけど・・・。」
と言った。そして、紅茶をすすった。健斗も紅茶をすする。
「ああ、やっぱりイギリスの紅茶は上手いな。しばらく紅茶は飲んでなかった。」
健斗がそう言った。尊人はそれを見て、ちょっと微笑んだ。
「俺たち、出会ってからこれまで、こんなに長く離れていたの初めてだよな。」
健斗がぼそっと言った。すると、尊人の目に、急にじわっと涙がにじんだ。とっさに下を向く。だが、健斗は涙に気づき、がたっと椅子を鳴らして立ち上がった。
「尊人。」
健斗はテーブルを回ってきて、尊人のところへ歩いてくると、そっと横から抱きしめた。尊人は、
「俺は、健斗がどうしてるかなって、ずっと考えてたよ。いつ連絡くれるかなって、いつ戻ってきてくれるのかなって、ずっと、待ってたよ。」
尊人はそう言うと、立ち上がった。そして、健斗の事をぎゅっと抱きしめた。
「健斗、何考えてるんだよ。お前が邪魔なわけないじゃないか。それなのに、急に出て行ってさ、ひどいじゃないか。俺が追いかけられない場所へ逃げていくなんて。」
健斗はハッとした。自分は何てひどい事をしたのだ。尊人は自由に国を移動できないし、本国には決して戻る事は出来ないのに、そこへ行って知らんふりしていたなんて。一方的に別れを告げてしまった。
「でも、未来と二人で暮らして、二人は、その、恋人同士になったんじゃないのか?」
健斗が言うと、尊人はぱっと顔を上げた。
「俺は、未来の事は好きだけど、恋愛とか、そういうのとはやっぱり違うんだ。キスしてみたけど、どうしても・・・。」
「キ、キス、してみた?」
健斗は尊人の肩を掴んで、がばっと体を離した。尊人は顔を赤らめて、目を反らした。
「一回だけ。」
尊人がぼそっと言った。
「そ、それで?キス、良くなかったのか?」
健斗が熱くなって聞くと、尊人は首を傾げた。
「えっと、じゃあ、キスした時、ドキドキした?」
健斗が聞くと、尊人はちょっと考えて、首を横に振った。
「ドキドキ、しなかったんだ。それで、未来とは、恋愛ではない、と?」
健斗が言うと、尊人はこくりと頷いた。
「じゃ、じゃあ、俺とはどう、かな。・・・試す?」
健斗が顔を紅潮させて聞くと、
「な、なに言ってんだよ。再開したばかりで、そんな。」
尊人は逃げた。後ずさりで、2歩、3歩。だが、健斗にあっさり捕まる。健斗は尊人の背中に手を当て、もう片方の手で尊人の顎を持ち上げた。
もう、この時点で尊人の心臓はバクバク、ドキドキしてしまった。そして、唇が重なった瞬間、更に大きなドキンが来た。そのまま、健斗は尊人の唇を吸う。尊人はたまらず、両手で健斗の胸を押し返した。
「もういい、分かったよ!」
尊人は真っ赤な顔で言った。
「健斗・・・?」
尊人は窓をガラッと開けた。健斗はすぐそこに立っていて、尊人がのけぞると、窓の枠に手をついて、
「尊人、大丈夫なのか?」
と心配そうな眼差しで問うてきた。尊人の瞳が大きく揺れた。
「うそ・・・だろ。なんで・・・?」
尊人は呼吸を忘れたみたいに、喘ぎながら言った。すると、未来が他の部屋から入ってきた。
「おう、健斗!着いたか。さすがに速いな。」
と、分かっていたような口ぶりで言う。尊人は信じられないものを見るように、未来を見た。未来はその視線に、決まり悪いと言った顔で苦笑いをした。
「何だよ未来、知っていたのか?」
「俺が呼んだんだよ。」
「え?」
玄関へ回って健斗が入って来た。
「未来、尊人はもう大丈夫なのか?」
健斗は、未来と尊人を交互に見て、不思議顔でそう言った。
「何の事だ?」
尊人も、未来と健斗の顔を交互に見ながらそう言うと、未来は、
「あー、ごめん!」
と言って、手を合わせた。
「は?」
健斗が言うと、
「尊人が病に倒れたって言うのはウソ。いや、倒れてはいないけど、ある種の病ではある。」
未来はそう言って、一人で納得してうんうんと頷いた。
「俺が病だって?」
尊人が言うと、
「お前、ずっと元気なかっただろ。つまり、俺と二人でいても、ダメなんだろ?健斗がいないと・・・。」
未来はそう言って一度言葉を切ったが、それから、
「まあ、せっかく来たんだし、まずは二人でゆっくり話せよ。俺はちょっと出かけてくるから。」
と、元気に言って、そのままぶらりと家を出て行った。残された尊人と健斗は、しばらくぽかんと未来の出て行ったドアを眺めていたが、
「まあ、座れよ。」
尊人はそう言って、健斗に椅子をすすめた。健斗は背負っていたリュックを下ろし、椅子に腰かけた。尊人は紅茶を入れるためにキッチンに立った。
健斗は、尊人の後ろ姿を見ていた。ティーバッグをティーポットに入れる手が、ちょっと震えている。お湯が沸くのを待っている間に、ティーカップを棚から出し、それをテーブルに持って来た。尊人はちらっと健斗の顔を見たが、すぐに視線をカップに落とした。まだ、二人とも何も言わない。
お湯が沸いたので、尊人はティーポットにお湯を入れに行き、お湯を入れたティーポットを持ってテーブルの所に戻ってきた。ティーバッグを振る。しばらくして、それぞれのティーカップに紅茶を注いだ。そして、健斗の向かい側に座る。カップを握り締め、それからやっと視線を上げて健斗の顔を見た。
「健斗、元気だった?」
「あ、ああ。まあ。」
「何をやっていたの?」
「陸上自衛隊に入って、訓練してた。」
「へえ、そうなんだ。」
「うん。尊人は、元気・・・じゃなかったのか?」
健斗のその問いに、尊人はすぐには答えなかった。少し考えてから、それでも、
「いや、元気だったよ。普通に。未来は変な事言っていたけど・・・。」
と言った。そして、紅茶をすすった。健斗も紅茶をすする。
「ああ、やっぱりイギリスの紅茶は上手いな。しばらく紅茶は飲んでなかった。」
健斗がそう言った。尊人はそれを見て、ちょっと微笑んだ。
「俺たち、出会ってからこれまで、こんなに長く離れていたの初めてだよな。」
健斗がぼそっと言った。すると、尊人の目に、急にじわっと涙がにじんだ。とっさに下を向く。だが、健斗は涙に気づき、がたっと椅子を鳴らして立ち上がった。
「尊人。」
健斗はテーブルを回ってきて、尊人のところへ歩いてくると、そっと横から抱きしめた。尊人は、
「俺は、健斗がどうしてるかなって、ずっと考えてたよ。いつ連絡くれるかなって、いつ戻ってきてくれるのかなって、ずっと、待ってたよ。」
尊人はそう言うと、立ち上がった。そして、健斗の事をぎゅっと抱きしめた。
「健斗、何考えてるんだよ。お前が邪魔なわけないじゃないか。それなのに、急に出て行ってさ、ひどいじゃないか。俺が追いかけられない場所へ逃げていくなんて。」
健斗はハッとした。自分は何てひどい事をしたのだ。尊人は自由に国を移動できないし、本国には決して戻る事は出来ないのに、そこへ行って知らんふりしていたなんて。一方的に別れを告げてしまった。
「でも、未来と二人で暮らして、二人は、その、恋人同士になったんじゃないのか?」
健斗が言うと、尊人はぱっと顔を上げた。
「俺は、未来の事は好きだけど、恋愛とか、そういうのとはやっぱり違うんだ。キスしてみたけど、どうしても・・・。」
「キ、キス、してみた?」
健斗は尊人の肩を掴んで、がばっと体を離した。尊人は顔を赤らめて、目を反らした。
「一回だけ。」
尊人がぼそっと言った。
「そ、それで?キス、良くなかったのか?」
健斗が熱くなって聞くと、尊人は首を傾げた。
「えっと、じゃあ、キスした時、ドキドキした?」
健斗が聞くと、尊人はちょっと考えて、首を横に振った。
「ドキドキ、しなかったんだ。それで、未来とは、恋愛ではない、と?」
健斗が言うと、尊人はこくりと頷いた。
「じゃ、じゃあ、俺とはどう、かな。・・・試す?」
健斗が顔を紅潮させて聞くと、
「な、なに言ってんだよ。再開したばかりで、そんな。」
尊人は逃げた。後ずさりで、2歩、3歩。だが、健斗にあっさり捕まる。健斗は尊人の背中に手を当て、もう片方の手で尊人の顎を持ち上げた。
もう、この時点で尊人の心臓はバクバク、ドキドキしてしまった。そして、唇が重なった瞬間、更に大きなドキンが来た。そのまま、健斗は尊人の唇を吸う。尊人はたまらず、両手で健斗の胸を押し返した。
「もういい、分かったよ!」
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