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ヤキモチを妬かせろ(カズキ目線)
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テツヤはいつもレイジを独り占めしようとする。それを不満に思っていた。レイジは可愛い。メンバー入りした時はまだ14歳で、親元を離れて寂しかろうと、俺たちみんなで世話を焼いたものだ。
レイジが誰を一番好きか、それは考えないようにしていたが、考えるとやはりテツヤだろうと思う。だが、レイジは兄さんたちみんなと仲が良いし、特別テツヤだけという風には見えなかった。
だが、テツヤが上手く嘘をつける奴じゃない事は知っている。ましてや、あんな嘘をつくはずがない。レイジの方からテツヤにキスをしているのだ。と言うことは、天然なテツヤはともかく、レイジは間違いなくテツヤの事が好きなのだろう。恋人として。
それにしても、レイジもテツヤが相手じゃ苦労するだろうなあ。あれじゃ、いつになっても進展しそうもないじゃないか。テツヤは挨拶のキスだって言うんだから、軽く触れるくらいのキスしかしていないのだろう。健全な青少年にとっては生殺しではないか。なんかこう、テツヤが自分の気持ちに気づくような方法はないだろうか。
そうだ、こういう時はヤキモチ作戦だよな。俺がレイジと仲良くしたら、テツヤは妬くだろう。やってみるか。
「レイジ、ちょっと話があるんだけど。」
「何?カズキ兄さん。」
「お前さ、テツヤの事が好きなんだろ?」
「えっ!!」
誰にでも分かるくらい、レイジが動揺した。思わずにやける。
「聞いたぞ。お前からテツヤにキスするんだって?」
「な、誰に聞いたの?テツヤ兄さん?」
「そりゃそうだろ。他に知ってる奴がいるのか?」
レイジはただ首を横に振った。
「でも、テツヤは挨拶のキスだって言ってたぞ。お前はどうなんだ?」
「・・・。」
「テツヤもさ、本当はお前の事が好きなんだと思うんだよ。いくらあいつだって、好きでもない奴とキスするなんて嫌だろうからさ。でも、自覚がない。」
俺がそう言うと、レイジは無言でカクカクと頷いた。
「それで、考えたんだけどさ。ヤキモチを妬かせてみたらどうかな。」
「ヤキモチ?どうやって?」
「うーん、例えば俺とお前がすごく仲良くしている所を、あいつに見せるとか。」
そう言うと、レイジはすごーく不安そうな顔をした。
「嫌か。そうか。」
「あ、そうじゃなくて・・・そういうのって、失敗すると目も当てられないって言うか。テツヤ兄さんが妬いてくれなかったら俺、立ち直れないし。」
自信ないんだなー。なんか可愛そうになるよ。
レイジが誰を一番好きか、それは考えないようにしていたが、考えるとやはりテツヤだろうと思う。だが、レイジは兄さんたちみんなと仲が良いし、特別テツヤだけという風には見えなかった。
だが、テツヤが上手く嘘をつける奴じゃない事は知っている。ましてや、あんな嘘をつくはずがない。レイジの方からテツヤにキスをしているのだ。と言うことは、天然なテツヤはともかく、レイジは間違いなくテツヤの事が好きなのだろう。恋人として。
それにしても、レイジもテツヤが相手じゃ苦労するだろうなあ。あれじゃ、いつになっても進展しそうもないじゃないか。テツヤは挨拶のキスだって言うんだから、軽く触れるくらいのキスしかしていないのだろう。健全な青少年にとっては生殺しではないか。なんかこう、テツヤが自分の気持ちに気づくような方法はないだろうか。
そうだ、こういう時はヤキモチ作戦だよな。俺がレイジと仲良くしたら、テツヤは妬くだろう。やってみるか。
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「何?カズキ兄さん。」
「お前さ、テツヤの事が好きなんだろ?」
「えっ!!」
誰にでも分かるくらい、レイジが動揺した。思わずにやける。
「聞いたぞ。お前からテツヤにキスするんだって?」
「な、誰に聞いたの?テツヤ兄さん?」
「そりゃそうだろ。他に知ってる奴がいるのか?」
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「・・・。」
「テツヤもさ、本当はお前の事が好きなんだと思うんだよ。いくらあいつだって、好きでもない奴とキスするなんて嫌だろうからさ。でも、自覚がない。」
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「それで、考えたんだけどさ。ヤキモチを妬かせてみたらどうかな。」
「ヤキモチ?どうやって?」
「うーん、例えば俺とお前がすごく仲良くしている所を、あいつに見せるとか。」
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「嫌か。そうか。」
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