ソフィーGradation 〜我に誓いしその力〜

えーしろ

文字の大きさ
7 / 24

セット(7)「ヤマトの提案」

しおりを挟む
「ソフィー、結論から話そう。君を、遣いから解くこうと考えているんだ」

 ついに、アグリッタから見切りを付けられてしまった私。アグリッタの言葉は私にとって、死を宣告されたと同等の衝撃をもたらす話だったわ。


「アグリッタ、理由を説明しなさい」

「ソフィー、僕から説明するよ」

 私は今まで魔法の国で、神黒翡翠を探すと言う約束を怠って来ていた。完全に忘れていた訳では無いのだけれど、仕事や自分の都合を理由にし、遣いにしてくれたアグリッタの為には、余り活動をしていなかったの。だけどそれは一般人である私の生活もある為、アグリッタが解任を決断した理由は他にもあるのだと、アキナは言ったわ。

 その理由とは、今回起きたマリーナとの戦いが大きく関わってるそうなの。戦いに於いて、単に負けるだけならばそれ程大きな問題にはならないわ。その場から逃げる事さえ出来れば、体力が復活した後に、再戦出来るのだから。

 でも今回の戦いの様に、魔術師の魔力を半分以上取られてしまうかもと言う状況は、魔術師生命を奪う事になり兼ねない為、重罪になってしまうらしいの。

 当然、遣いの緊急時に魔術師が膨大な魔力を供給する事は、致し方無い事でしょうね。しかし今回は、私の油断から起きた事であった為、注意を促す為の説教でもあったらしいわ。


「なら……私はどうすれば良いの?」

「手っ取り早い話は、神黒翡翠を手に入れれば良いんだよ」

「しかしもし、今回の様な事がもう1度起きたのならば……その時は覚悟をしておいてくれ」

 アグリッタは、私を遣いにしておく条件として、3つの支持を出して来たわ。

 1つ目は、領土進出をして来た遣い達に、必ず勝利する事。2つ目は、もし次に神黒翡翠の魔力を感じた時は、必ず手に入れる事だったの。

 そして3つ目の条件は、私の手で……隼を倒せと言われてしまったわ。

 アグリッタ自身、遣いの私を隼に助けて貰った恩がある筈なの。でも神黒翡翠を前にした私が、もし隼と戦う事になってしまった時、きっと躊躇してしまう可能性があるだろうと考えていたみたいだわ。

 そこでアグリッタは私に、遣いとして生き残りたいのであれば、誰であろうと倒さなければいけのだと、条件を突き付けて来たの。

 でも私は、その指示に従うしか出来なかったわ。


「くっ…………承知……したわ」

 その後、私は一般世界に戻り、隼に電話をしたの。そして当分の間、魔法の国に来ない様伝えたわ。もし来たとしても、私の領土には近付かない様にして欲しいと願ったのだけれど……。


「どう言う事何だ、ソフィー?」

「それは、私が…………いえ、とにかく近付いたら私は隼を倒すから、そのつもりでいて」

 私は、一瞬だけ隼にすがろうとしてしまったわ。隼なら、この状況でも打破してくれる思ってしまったからよ。でもそれもまた、私の身勝手な頼みだと気付き、思いを殺したわ。


「いや、俺はソフィーに会いに行くぞ」

「隼……お願いだから……私の言う通りにして……」

 そこで電話は、私側から一方的に切ってしまったわ。だけどその事により隼は、私に何か起きているのだと気付く事になっていまったらしいの。

 そして隼は、魔法の国で私に会えないのならば、フランスまで行けば良いと考えたらしいわ。だけどそれは、私を困らせる事だと感じてくれたらしく、隼は私の言った通りにするしか無かった様なの。


「隼、発注の件で、ソフィーちゃんに連絡しといてくれ」

「え? ……そうかっ、その手があったっ!」

 仕事ならば仕方がない事だと割り切り、隼は私の会社へ連絡を入れたそうなの。だけど私は、別の担当になってしまっていて、声すら聞けない状況であったわ。

 恋愛には、相思相愛であっても結ばれない環境があるのでしょうね。家柄の事情や、会いたくとも会え無い状況などよ。そして隼と私の様に遣い同士であるが故、戦わなければいけない宿命を背負わされた者達も、運命の糸を結び続ける事は難しいのかも知れないわね……。

 と、そこで、ヤマトの声に呼ばれ隼は、魔法の国へ行く事になったらしいの。


「どうしたんだ、隼。最近、魔法の国に来なかったじゃないか?」

「あ、いや、ちょっと仕事が忙しくて……」

 魔法の国へ来れば一般世界の時間は止まる為、ヤマトは隼が嘘を付いているのだと気が付く事になったそうだわ。


「隼、お前は私の分身の様な存在だ。悩みがあるならば、話してくれないか?」

 ヤマトの思いやりを受け止め、隼は今の状況を説明する事になったらしいの。そして、何とか私と会う事は出来ないかと、ヤマトに相談をしたみたいだわ。

 隼は、今まで他人の為に無茶と言われる事をして来ていた事を、ヤマトも知っているでしょうね。だけど今回だけは、自分の為に何とかしたのだと告げたらしいわ。


「俺は多分……いや、ソフィーの事が好きなんだっ!」

「……分かったよ、隼。俺がアグリッタに話を付けて来てやる」

「ホントか、ヤマトっ?」

 隼はヤマトに抱き着き、喜んだそうよ。だけどヤマトにウザいと言われ、その腕は振り解かれる事になった様だわ。

 そして、アグリッタの領土へ向かったヤマトであったらしいのだけれど、そこに丁度居合わせたアキナに声を掛ける事になった様だわ。


「お前は、アグリッタの魔力で創られた天使だな?」

「ん? もしかしたら、隼を遣いにしている魔術師ですか?」

 ヤマトは名を名乗り、アグリッタに合わせて欲しいとアキナに告げたらしいの。そしてアキナも、ヤマトが来る事を想定していたかの様に、招き入れる事にしたらしいわ。


「アグリッタ、久しいな」

「ヤマト……やはり来たか」

 アグリッタとヤマトは、以前も遣い同士で戦い合わせた事があったらしいの。その時は、双方の遣いが相打ちになってしまった為、勝敗を付ける事は無かったらしいわ。

 そしてヤマトは、隼と私の関係に付いて話し出してくれたらしいの。隼と私は遣いである前に一般の人間であり、まだ20代前半の若者であると。そんな2人が互いを気にし出しても、おかしな事では無いと告げたらしいわ。

 だけどアグリッタは、遣いになった以上、戦う事は避けられない事実だと言ったそうなの。


「アグリッタは、相変わらず真面目な奴だな」

「当たり前の事だぞ、ヤマト」

 そこでヤマトは、ある提案をしたらしいわ。いっその事、私達の遣いの任を解いてやれば良いのだと。

 たけどそうしてしまうと、私達の記憶は数年分失われてしまう事になってしまうわ。でもそこは、自分達魔術師の魔力を使い、記憶を残して上げれば良いのだとヤマトは言ってくれたそうなの。


「どうだアグリッタ、名案だろ?」

 ヤマトの提案に、少し呆れるアグリッタだったらしいわ。ヤマトも気付いている筈なのだけれど、最近になって神黒翡翠の気配が強くなっているの。そんな時に遣いを手放してしまう事は愚か者がする事だと、アグリッタに説教されるヤマトであったらしいわ。


「私もソフィーにはキツく言ったが、本心では無いのだ。やる気を出して貰う為だったんだよ」

 だけどアグリッタは、神黒翡翠をどの魔術師が手にするかをハッキリするまでは、私に隼を合わせる事は控えて欲しいと告げたそうなの。

 そしてその言葉を聞いたヤマトは一安心し、領土へ戻ったらしいわ。


「隼、以上が俺とアグリッタで決めた契約だ」

「そっか。じゃあ、結果を出せば良いんだな? やっぱりヤマトは凄いぜっ!」

 また抱き着く隼を、グーで小突くヤマトだったそうよ。でもこれで、隼も私も希望を持つ事が出来る様になったわ。


 たけど……その希望の光は失しなわれ、永遠の闇へと変わってしまうかも知れないの。


 そしてその頃、一足遅れて私はアグリッタの元へ足を運んでいたわ。


「隼のところの魔術師が来たですって?」

「ああ。ヤマトに無茶苦茶な願いをさせられたよ」

「でもソフィー、神黒翡翠の件が落ち着いたら、隼に会って良い事になったよ」

 ちょっとした驚きと共に、親との別れの時にも見せ無かった、半泣き状態になっていた私……だったかも知れないけど忘れたわ。だけど、アグリッタ達には絶対に見せまいと、私は背を向けたまま話を続けたの。


「そっ、そう。なら私も、神黒翡翠を手に入れる為に頑張らないと……ねっ」

 その時の私は、嬉しさのあまり忘れていたのだけれど、神黒翡翠を手に入れる為には恐らく、隼とも戦わなければいけなくなってしまうと言う事を。

 そして、私が一般世界に帰った後、アグリッタはアキナに指示を出していたそうなの。


「アキナ、もしソフィーが神黒翡翠を手にいれられ無かった時は……遣いの任を解く」


 今の私では、公私混同してしまう可能性が高いと、アグリッタに想定されてしまっていた様だわ。

 そしてもし、私が神黒翡翠を手に入れたとしても、傷付いた隼の為だけに、その能力を使ってしまうのではないかと言う点も、加味された決断であったらしいの。

 だけど、私はその事を知る由も無く、仕事と神黒翡翠探しに尽力を注ぐ事になっていたわ。


「ソフィー、申し訳ないんだけど、今日残業頼めるかな?」

「良いですよ。こちらの作業が片付いたら手伝います」

 そして隼も同じ様な状況で、一般世界と魔法の国の往復をする日々を過ごしていたらしいわ。


「さて、あんたは、どんな魔法を使うんだ?」

「私はサンドラ。黒魔術を使う遣いよ。我に流れしその力 今この時この瞬間 黒き魔で呪わん……サンドラ……エボリューションっ!」

 サンドラ デェイは、インドネシアの魔術師に仕える者であり、12黒魔術をその身に宿す遣いであったそうなの。

 黒魔術は主に、『呪い』 の魔法を使い、サンドラが精製する武器に触れてしまうだけで、その効果を発揮させられてしまうそうだわ。


「て事は、お前の攻撃を一切受けなければ良いって事だな」

「そんな事が出来る訳無いでしょっ。先ずは貴方の視覚を奪うわよ、視止っ!」

 槍の先に黒魔術の呪いを込め、隼に連続で突きを繰り出したサンドラ。

 だけど隼はチーターに跨り、その攻撃を全て交わしていたそうなの。


「どうした姉ちゃん? てか、呪いとか陰険な事してんじゃねーよ」

 隼はサンドラの隙を付き、チーターの爪で槍を切り裂いたらしいわ。

 そこでサンドラは、隼が使う速獣の魔法には追い付けないと考えたらしく、その場で動きを停止させた様なの。

 でもそれには理由があり、隼が攻撃を仕掛けたと同時に、呪いを掛け様と考えていた様だわ。と言うか、この攻撃パターン多いわね。


「……私の負けよ。さっさと、トドメを刺しなさい」

「何だ、やけに素直だな? そう言う事なら遠慮無く……行くぞ、チーターっ!」

 チーターは爪を剥き出しにしたまま、サンドラに襲い掛かったそうだわ。そしてその爪がサンドラの身体を切り裂く瞬間、サンドラが掛けた『動止』 の呪いでチーターは、動きを止められてしまったらしいの。

 更にサンドラは腕を振り上げ、そのまま隼の身体に一撃を与える事に成功したらしいのだけれど……。


「どうよっ! これが戦略ってもん……え?」

 隼は動きを止められたままであったらしいのだけれど、声だけは辛うじて発する事が出来、呟いたそうよ。

 『お前は、戦闘に向いてないよ』 と。

 そしてサンドラの背後には、隼が既に呼び寄せていたライオンが大口を開けていて、牙を光らせていたらしいわ。


「呪いはさ、暗い部屋で壺に入った液体でも、かき混ぜながらやりなよ」

 ライオンに、その身体ごと丸呑みされてしまったサンドラ。そこで隼に掛けられた呪いは解け、動きを取り戻す事になった様なの。

 そして1分後、身体を再生させたサンドラだったらしいのだけれど、魔力はほぼ失ってしまっていた為、今にも消えそうにな状態になっていたらしいわ。


「……こんにゃろーっ! 呪いの魔法を2つしか使ってないのにーっ!!」

「まあ、気持ちは分かるけどさ、勝負は勝負だからな」

 サンドラは少しの間黙り込み、何やら呟き始めたらしいの。それは残された魔力を使い、黒魔術占いをしていた様だわ。

 そして薄れ行く姿のサンドラは、隼に告げたそうなの。


「成る程ね。あんたは、そう言う運命を辿るんだ。なら……いっか。バイバ~イ」

 これから魔法の国で、隼に起きる結末を知ったサンドラは、笑顔を覗かせながら一般世界へと消えて行ったらしいわ。

 そう、サンドラが見た少し先の魔法の国には、隼の姿は無かったらしいの。

 だけど、それは1つの可能性であり、未来はいくらでも選択する事が出来るわ。例え決められた運命であろうとも、気付く事が出来さえすれば……。

 そしてその頃、私も別の遣いと戦闘中だったの。


「俺の名は、ディエゴ。12白魔術の使い手だ。我を誘うその力 今この時この瞬間 白き魔で祝福を与えん……ディエゴ……エボリューションっ!」

 メキシコの遣いであるディエゴ ラナは、サンドラとは逆の白魔術を使う者であったわ。白魔術師は基本、治癒系の能力を持つのらしいのだけれど、その魔術を反転させる事により、相手の身体を衰弱させる事も出来るらしいの。


「治癒魔法なら私も使えるから、被ってしまったわね」

「俺の白魔術は、治癒だけでは無い。生気を奪い取る事も出来る、謂わば呪いの魔法でもあるのだ」

 例えば細胞を活性化させる為、治癒魔法を使うとするわ。傷付いた細胞は修復をし始め、傷は癒えて行くの。

 だけど、活性化を促進し過ぎてしまうと、今度は細胞自体が破壊されてしまう事になるわ。

 その事は勿論、私も知っている事なのだけれど、私が使うミルキの治癒魔法は、危険領域へ達する前にリミッターが働き、最適な治癒状態でその能力は止まる事になっているの。

 そして私は、攻撃を受けなければ良いだけの事だと考えていたのだけれど、普通に掛けられてしまっていたわ……。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

奥様は聖女♡

喜楽直人
ファンタジー
聖女を裏切った国は崩壊した。そうして国は魔獣が跋扈する魔境と化したのだ。 ある地方都市を襲ったスタンピードから人々を救ったのは一人の冒険者だった。彼女は夫婦者の冒険者であるが、戦うのはいつも彼女だけ。周囲は揶揄い夫を嘲るが、それを追い払うのは妻の役目だった。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?

シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。 クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。 貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ? 魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。 ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。 私の生活を邪魔をするなら潰すわよ? 1月5日 誤字脱字修正 54話 ★━戦闘シーンや猟奇的発言あり 流血シーンあり。 魔法・魔物あり。 ざぁま薄め。 恋愛要素あり。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

処理中です...