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神と化す
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生活感のない清潔な部屋で、一人の若者が伸びをしていた。
若者は「天才」として有名な発明家だった。
全ての病気を治すことができる薬や、生身でも空を飛ぶことができる装置など
様々なものを開発し、世の中を発展させてきた。
そしてまた彼は今、大きすぎる発明をしたところだった。
「ついに、タイムマシーンを開発することができた...か。」
達成感というより脱力感に近い感情を男は感じていた。
「なにはともあれ、実際に使用できるかどうか私が試してみよう。」
男はタイムマシーンを起動した。
すると一瞬で、先ほどまでの生活感のない部屋とは打って変わり、辺りには殺風景な草原が広がった。
男はタイムマシーンが成功したと理解したと同時に、ここが日本ではないのだとも理解した。
男は旅をした。そうしていく中でこの時代が紀元前であることも分かった。
男がなぜすぐには帰らなかったかといえばその理由はただ一つキリストを見てみたかったからである。
紀元という概念を生み出し、様々な非科学的な現象を起こしたその者が実際に存在しているのかを男はこの目に焼き付けたいと思っていたのだ。
旅の片手間に、男は様々な人を現代の科学によって助けた。
不漁に悩むものには魚を呼び寄せる機械を現代から拝借して使い、生まれつき目が見えないものには薬を飲ませ目を見えるようにした。
次第に男は有名になっていった。しかし、一向にキリストを見ることができなかった。
そんな時だった。男は散々聞かれていた名前をついに民衆に教えた。
自分の名前は「イエスキリスト」である、と。
その後男は処刑されたと偽装して現代に帰った。一部の男の弟子とされていた者がその様子を見ていたようではあるが。
現代に帰った男の気分は、奇妙なものだった。
自分が神になってしまったも同義なのだからそれも仕方のないことだが。
しかしもし自分が神だというのならば、男と同等の生活をして、現代を生きるほかの人間もまた神なのではないだろうか、男はそう考えた。
しかし、男はそこで考えるのをやめた。今まで打ち込んできた研究や開発もやめた。
これ以上のことをすると、もう人間に戻れない気がしたからだ
若者は「天才」として有名な発明家だった。
全ての病気を治すことができる薬や、生身でも空を飛ぶことができる装置など
様々なものを開発し、世の中を発展させてきた。
そしてまた彼は今、大きすぎる発明をしたところだった。
「ついに、タイムマシーンを開発することができた...か。」
達成感というより脱力感に近い感情を男は感じていた。
「なにはともあれ、実際に使用できるかどうか私が試してみよう。」
男はタイムマシーンを起動した。
すると一瞬で、先ほどまでの生活感のない部屋とは打って変わり、辺りには殺風景な草原が広がった。
男はタイムマシーンが成功したと理解したと同時に、ここが日本ではないのだとも理解した。
男は旅をした。そうしていく中でこの時代が紀元前であることも分かった。
男がなぜすぐには帰らなかったかといえばその理由はただ一つキリストを見てみたかったからである。
紀元という概念を生み出し、様々な非科学的な現象を起こしたその者が実際に存在しているのかを男はこの目に焼き付けたいと思っていたのだ。
旅の片手間に、男は様々な人を現代の科学によって助けた。
不漁に悩むものには魚を呼び寄せる機械を現代から拝借して使い、生まれつき目が見えないものには薬を飲ませ目を見えるようにした。
次第に男は有名になっていった。しかし、一向にキリストを見ることができなかった。
そんな時だった。男は散々聞かれていた名前をついに民衆に教えた。
自分の名前は「イエスキリスト」である、と。
その後男は処刑されたと偽装して現代に帰った。一部の男の弟子とされていた者がその様子を見ていたようではあるが。
現代に帰った男の気分は、奇妙なものだった。
自分が神になってしまったも同義なのだからそれも仕方のないことだが。
しかしもし自分が神だというのならば、男と同等の生活をして、現代を生きるほかの人間もまた神なのではないだろうか、男はそう考えた。
しかし、男はそこで考えるのをやめた。今まで打ち込んできた研究や開発もやめた。
これ以上のことをすると、もう人間に戻れない気がしたからだ
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