C×C 〜クラウンxクラウン〜

九月生

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 毎日通る道を今日も通り、途中京介と会い、登校する。

 登校中、いつもならゲームの話やニュースの話をしているのだが、今日は違う。

「今日、行くんだよな?」

「ああ、行くよ」

 京介の声は緊張なのか不安なのか少し暗い。

 対して俺は平然と答える。

「だよな………ふぅ。よしゃ!」

 京介は両頬を叩き、

「全員助けるんだもんな! 気合い入れていかなきゃな!」

 自身に喝を入れ、不安を飛ばす。

「ところで、先輩は来ると思うか?」

「昨日同じ質問しなかったか?」

「したよ? いいじゃんか。なあ、来るか来ないか、賭けしようぜ。昼飯かけて」

 少し不謹慎なような気もするが、これが京介なりのいつも通りなのだろう。

 仕方ない。乗ってやるか。

「俺は昨日も言った通り、来ないに賭ける。流石に妹さんに付き添ってあげるだろう」

 昨日の美妃先輩の慌てようは、妹さん——真珠さんの愛情の裏返しだろう。

 それに、真珠さんを探しに、怪しいシンパンを連れて東京駅に来たのだから、愛情の深さは目に見えて分かる。

 だから、来ない。

「じゃあ、俺は来るに賭けるな」

「理由は?」

「だってあの人、やられたらやり返しそうなタイプの女性じゃない? 今頃、怒り心頭だったりして」

 そうか? そうは見えなかったんだけどな。

「それに俺らと一緒にいた方があの東京駅に行けやすいだろ? お前、から力貰ってるし、シンパンだってお前を必要としているだろうし」

 確かにからという力は貰ったが、使い方はまだ分からない。シンパンがそんな俺を必要としているかも曖昧である。

 それにしても、

「お前、ちゃんと考えてるんだな」

「うんん? まあな、俺天才だから」

「言ってろ」

 会話をしながら歩いていると、校門前には人だかりが出来ていた。

「ほらな、来てるだろ?」

 ドヤ顔でこちらを見てくる京介。引っ叩きたいが、賭けに負けた俺がすることじゃ無い。

「しかし、マスコミさん達も忙しいね」

 京介が言った通り、校門前にいるのはマスコミ関係の人達だ。

 マスコミ関係の人達がいるということは、美妃先輩は学校に来ているのだろう。

「昼飯は学食な!」

「はいはい、って言っても俺達に昼休みがあるか分からないけどな?」

「えっ、なんで?」

 おいおい、昨日のことをもう忘れたのか? まあ、学校の後の出来事の方が濃かったもんな。

「だって俺達、学校途中で抜け出してんじゃん」

「………………………………………………あっ!」

 マスコミを掻き分け、校門に入り、教室に入ると、

「おお、お前たち、いいところに来たな。探してたんだよ、

 やはりというか、当たり前というか、昼休みと5限目を返上し生徒指導室へと連行された。



 
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