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第2章 聖ベラドンナ女学園
9話
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優の制服のポケットの中で、携帯電話のバイブ音が鳴った。
――今どこ? 大空の広間で待ってる
永久からのメールだった。優は携帯を閉じて、小走りに駆けだした。
大空の広間は、飛行術の授業で使われている、いわば体育館みたいな所だ。
ただし、聖べラドンナ女学園には他にちゃんとした体育館があるので、大空の広間は授業以外ではほとんど使われない。
美術室や音楽室が並ぶ芸術棟の廊下を抜けて行くと、1階から5階まで吹き抜けになった巨大な空間が広がっていて、そこが大空の広間だ。
天井一面に空と雲の絵が描かれているのが名前の由縁だ。その空に伸びるように、いくつもの白い柱が立っている。
今は古くなって掃除も行き届いていない古ぼけた広間だが、昔はきっと、ここは素敵な舞踏会会場だったに違いない、と優は思う。
白い石灰岩の床を歩いて行くと、優のローファーがコツコツと、心地のいい音を響かせた。
永久の姿が見当たらない。
「とーわー?」
天窓の光の届かない奥の方に歩いて行くと、やっと、柱の陰で、永久がしゃがみこんでいるのが見えた。その足元に、永久のダイヤモンドの長杖が転がっている。
銀の柄先に星型のダイヤモンドがついている。それだけで、永久が光の力に愛されて生まれて来た女の子だということが分かる。
杖は、魔法使いの分身のようなもので、その長さは持ち主の身長と同じだ。
だからこそ、魔法使いの杖は大切に扱われなければならない。
「とーわー」
優が近くまで行くと、永久が顔を上げた。頬が濡れていた。
「杖なんか出して、どうしたの?」
優もしゃがみこみ、永久の杖を両手で拾い上げた。結構、重たい。
「杖を出したら、もしかしたら飛べるんじゃないかって思ったの。なのに・・・・・・」
永久が声を詰まらせた。その目が、みるみるうちに潤んでいった。口が、悔しそうにひき結ばれたかと思うと、眉もよじれた。
ついに永久の目から大粒の涙がつたい落ちた。
「大丈夫、きっとできるようになるよ」
優が永久の肩をやさしく叩いた。
永久がうつむき、首を振る。
「ダメよ、人間だもの……」
永久は完全に負け腰だった。前はこんなじゃなかったのに、きっとダイナモンの生徒たちのせいだ。
ダイナモンの生徒が、永久のことを「人間」だの「デキソコナイ」だの言ったので、永久の希望をくじいてしまったのだ。
優は、永久の光輝くダイヤモンドの杖を見つめて、小さく溜め息をついた。
「永久、魔法使いはね、魔力で空を飛ぶんじゃないんだよ」
「でも教科書には、魔法使いはその血で空を飛ぶって、」
「少しはね。けど、それだけじゃダメなんだよ」
「でも、先生は、そんなこと言ってなかったわよ?」
「言い忘れたのよ」
「そうなのかな」
永久の目に少しだけ光が戻ったので、優は、持っていた杖を永久に返した。
「ほら、杖をしまいなよ」
「でも、杖を使ったほうがいいんじゃない? 私、本当に飛べないのよ」
「ダメよ、杖で飛ぶことを覚える者は、杖なしでは飛べなくなる。それでもいいの?」
「魔女でさえ箒で空を飛ぶのに?」
「あれは嘘っぱち、実際には、飛んだような気になっていただけだよ」
「どういうこと?」
「昔、快楽を味わえる違法な薬が流行ったらしいの。女の人たちがその薬を箒に塗りつけて、跨り、気持ち良くなってたそうよ。ヨーロッパの話で、当時の女性たちはドレスの下に下着をつけてなかったからつまり・・・・・・」
「下品な目的でハイになるために箒を使ってたってわけ?」
「そうだと思う。魔女が箒で空を飛ぶっていう発想は、その時の異様な光景から連想されたフィクションだって話しだよ」
「知らなかった。じゃあ、本物の魔法使いは、」
「箒で空を飛んだりしない」
永久は少しの間考えて、そして杖から手を放した。すると永久の魔法の杖は、音もなく姿を消した。
「箒でも杖でも空を飛ばないとしたら、あとは、何が足りないのかしら」
「うーん。ここは暗くて湿っぽいから、あっちに行こうよ」
優は立ち上がり、大空の広間の中央へ歩いて行った。永久も、重たい足取りで後に続く。
空気中を舞う埃が光を乱反射して、天窓から差す光の軌跡がはっきりと見えた。優の黄色いゴーグルが光った。
「昔、お父さんから聞いたんだけどね、」
「優のお父さんは、ガーネットを持つ大地の魔法使いだったんでしょ?」
「うん、お父さんは、歴史のこととか本のことにとっても詳しくて、ある時、教えてくれたんだ。聖アトス族が昔、言ったこと」
「聖アトス族って、魔法史に出て来る、あの魔女の封印時代の聖なる勇者たちのこと?」
「そう。彼らは空を飛ぶ魔法使いたちを見て、こう言ったらしいの。『それは楽しみ、喜び、感謝、歌声のようだ』って」
「楽しみ、喜び、感謝、歌声……」
「つまり、魔法使いは、心ではばたくものなの」
「心で、ねえ。優がそんなこと言うなんて、なんか意外」
永久は、優が空を飛んでいるのを見たことがないのだ。そもそも、優は空を飛べるのだろうか。
「私はね、お父さんに飛び方を教えてもらったんだよ。初めて浮力を掴んだときは、本当に嬉しくて、夢みたいだった。
だから、永久もきっとできる。ほら、やってみて」
「やってみて、って簡単に言うけど、どうすればいいの?」
永久が眉をしかめた。優はニヤリと口元を歪めて指を鳴らした。
すると、窓も開いていない室内で、永久の制服のスカートがふわりと揺れた。
「え、何? 今の」
永久は驚いて自分の足元を見下ろした。
「浮力よ」
「すごい、どうやったの?」
「楽しいことを思い浮かべたの。誰かに親切にしてもらって嬉しかったこととか、恋する気持ちとか、何でもいい。それが浮力をつかむコツだよ。そうだ! 永久だったら、音楽のことはどう? 永久のヴァイオリンはいつも素晴らしいよ」
「音楽?! そんなのでいいの?」
「そうだよ、楽しいことを思い浮かべたら、その気持ちを空気に伝達するの。楽しいよ、こっちにおいで、って。空気を足の下に集める感じでね」
優はそう言って、両手で空気を引き寄せる真似をした。
「そうか、やってみる」
永久は深呼吸するとすぐに目を閉じた。両手を胸の前で、白くなるほど握りしめている。
「力を抜いて、大丈夫」
「うん・・・・・・」
やがて永久のスカートが、風を受けて一瞬揺れた。
「あ、見た!? い、今の!」
永久が両目を見開いて、驚いたように口を開けた。
「うん、パンツ見えたよ」
「すごい! これが浮力なのね?」
永久は気が動転していて、この際パンツのことは気にならないらしい。
「強い浮力を作れるようになったら、空も飛べるようになるんだよ」
「見てて! もう一回やってみる」
永久はそう言うと、また目を閉じた。すると今度は、さっきよりも早く、永久の足元に風が巻きこんできた。
飛べるようになるのは、時間の問題だ。あとは、体が宙に浮いたときに恐がらないこと。
優と永久の飛行訓練は続いた。
密かに、二人のやり取りを一部始終見ていたダイナモンの生徒がいることに、優も永久もこのときは気づかなかった。
――今どこ? 大空の広間で待ってる
永久からのメールだった。優は携帯を閉じて、小走りに駆けだした。
大空の広間は、飛行術の授業で使われている、いわば体育館みたいな所だ。
ただし、聖べラドンナ女学園には他にちゃんとした体育館があるので、大空の広間は授業以外ではほとんど使われない。
美術室や音楽室が並ぶ芸術棟の廊下を抜けて行くと、1階から5階まで吹き抜けになった巨大な空間が広がっていて、そこが大空の広間だ。
天井一面に空と雲の絵が描かれているのが名前の由縁だ。その空に伸びるように、いくつもの白い柱が立っている。
今は古くなって掃除も行き届いていない古ぼけた広間だが、昔はきっと、ここは素敵な舞踏会会場だったに違いない、と優は思う。
白い石灰岩の床を歩いて行くと、優のローファーがコツコツと、心地のいい音を響かせた。
永久の姿が見当たらない。
「とーわー?」
天窓の光の届かない奥の方に歩いて行くと、やっと、柱の陰で、永久がしゃがみこんでいるのが見えた。その足元に、永久のダイヤモンドの長杖が転がっている。
銀の柄先に星型のダイヤモンドがついている。それだけで、永久が光の力に愛されて生まれて来た女の子だということが分かる。
杖は、魔法使いの分身のようなもので、その長さは持ち主の身長と同じだ。
だからこそ、魔法使いの杖は大切に扱われなければならない。
「とーわー」
優が近くまで行くと、永久が顔を上げた。頬が濡れていた。
「杖なんか出して、どうしたの?」
優もしゃがみこみ、永久の杖を両手で拾い上げた。結構、重たい。
「杖を出したら、もしかしたら飛べるんじゃないかって思ったの。なのに・・・・・・」
永久が声を詰まらせた。その目が、みるみるうちに潤んでいった。口が、悔しそうにひき結ばれたかと思うと、眉もよじれた。
ついに永久の目から大粒の涙がつたい落ちた。
「大丈夫、きっとできるようになるよ」
優が永久の肩をやさしく叩いた。
永久がうつむき、首を振る。
「ダメよ、人間だもの……」
永久は完全に負け腰だった。前はこんなじゃなかったのに、きっとダイナモンの生徒たちのせいだ。
ダイナモンの生徒が、永久のことを「人間」だの「デキソコナイ」だの言ったので、永久の希望をくじいてしまったのだ。
優は、永久の光輝くダイヤモンドの杖を見つめて、小さく溜め息をついた。
「永久、魔法使いはね、魔力で空を飛ぶんじゃないんだよ」
「でも教科書には、魔法使いはその血で空を飛ぶって、」
「少しはね。けど、それだけじゃダメなんだよ」
「でも、先生は、そんなこと言ってなかったわよ?」
「言い忘れたのよ」
「そうなのかな」
永久の目に少しだけ光が戻ったので、優は、持っていた杖を永久に返した。
「ほら、杖をしまいなよ」
「でも、杖を使ったほうがいいんじゃない? 私、本当に飛べないのよ」
「ダメよ、杖で飛ぶことを覚える者は、杖なしでは飛べなくなる。それでもいいの?」
「魔女でさえ箒で空を飛ぶのに?」
「あれは嘘っぱち、実際には、飛んだような気になっていただけだよ」
「どういうこと?」
「昔、快楽を味わえる違法な薬が流行ったらしいの。女の人たちがその薬を箒に塗りつけて、跨り、気持ち良くなってたそうよ。ヨーロッパの話で、当時の女性たちはドレスの下に下着をつけてなかったからつまり・・・・・・」
「下品な目的でハイになるために箒を使ってたってわけ?」
「そうだと思う。魔女が箒で空を飛ぶっていう発想は、その時の異様な光景から連想されたフィクションだって話しだよ」
「知らなかった。じゃあ、本物の魔法使いは、」
「箒で空を飛んだりしない」
永久は少しの間考えて、そして杖から手を放した。すると永久の魔法の杖は、音もなく姿を消した。
「箒でも杖でも空を飛ばないとしたら、あとは、何が足りないのかしら」
「うーん。ここは暗くて湿っぽいから、あっちに行こうよ」
優は立ち上がり、大空の広間の中央へ歩いて行った。永久も、重たい足取りで後に続く。
空気中を舞う埃が光を乱反射して、天窓から差す光の軌跡がはっきりと見えた。優の黄色いゴーグルが光った。
「昔、お父さんから聞いたんだけどね、」
「優のお父さんは、ガーネットを持つ大地の魔法使いだったんでしょ?」
「うん、お父さんは、歴史のこととか本のことにとっても詳しくて、ある時、教えてくれたんだ。聖アトス族が昔、言ったこと」
「聖アトス族って、魔法史に出て来る、あの魔女の封印時代の聖なる勇者たちのこと?」
「そう。彼らは空を飛ぶ魔法使いたちを見て、こう言ったらしいの。『それは楽しみ、喜び、感謝、歌声のようだ』って」
「楽しみ、喜び、感謝、歌声……」
「つまり、魔法使いは、心ではばたくものなの」
「心で、ねえ。優がそんなこと言うなんて、なんか意外」
永久は、優が空を飛んでいるのを見たことがないのだ。そもそも、優は空を飛べるのだろうか。
「私はね、お父さんに飛び方を教えてもらったんだよ。初めて浮力を掴んだときは、本当に嬉しくて、夢みたいだった。
だから、永久もきっとできる。ほら、やってみて」
「やってみて、って簡単に言うけど、どうすればいいの?」
永久が眉をしかめた。優はニヤリと口元を歪めて指を鳴らした。
すると、窓も開いていない室内で、永久の制服のスカートがふわりと揺れた。
「え、何? 今の」
永久は驚いて自分の足元を見下ろした。
「浮力よ」
「すごい、どうやったの?」
「楽しいことを思い浮かべたの。誰かに親切にしてもらって嬉しかったこととか、恋する気持ちとか、何でもいい。それが浮力をつかむコツだよ。そうだ! 永久だったら、音楽のことはどう? 永久のヴァイオリンはいつも素晴らしいよ」
「音楽?! そんなのでいいの?」
「そうだよ、楽しいことを思い浮かべたら、その気持ちを空気に伝達するの。楽しいよ、こっちにおいで、って。空気を足の下に集める感じでね」
優はそう言って、両手で空気を引き寄せる真似をした。
「そうか、やってみる」
永久は深呼吸するとすぐに目を閉じた。両手を胸の前で、白くなるほど握りしめている。
「力を抜いて、大丈夫」
「うん・・・・・・」
やがて永久のスカートが、風を受けて一瞬揺れた。
「あ、見た!? い、今の!」
永久が両目を見開いて、驚いたように口を開けた。
「うん、パンツ見えたよ」
「すごい! これが浮力なのね?」
永久は気が動転していて、この際パンツのことは気にならないらしい。
「強い浮力を作れるようになったら、空も飛べるようになるんだよ」
「見てて! もう一回やってみる」
永久はそう言うと、また目を閉じた。すると今度は、さっきよりも早く、永久の足元に風が巻きこんできた。
飛べるようになるのは、時間の問題だ。あとは、体が宙に浮いたときに恐がらないこと。
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