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第5章 ダイナモン魔術魔法学校
2話
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女子寮は南西にある、と桜坂教頭は言うが、優には西も東もさっぱりわからなかった。
――お城だ。
ここは学校と言うよりも、お城にふさわしい、と優は思った。ただしそれは、映画で観たヴェルサイユ宮殿のようにきらびやかなものではなく、石造りの、とても古い、がっしりした、牢獄のようなイメージを与える城だ。
蝋燭の灯りで照らされた城内は薄暗く、かすかに、石の湿った臭いがした。
優と永久は、流和のあとにつき従って、ぐるぐると続く螺旋階段を上って行った。
これはもしかしたら、夢かもしれない。優はなんだか、中世の映画の中にタイムスリップしたような気分になった。
階段を上り切ると、緑色の絨毯の敷かれた細い廊下が5つの方向に伸びていて、何がどういう目印になっているのかは分からないが、流和に導かれるまま、優は複雑に折れ曲がった廊下をどんどん進んだ。
やがて赤い絨毯の敷かれた広い階段にさしかかると、今度はそれを上り、再び緑色の絨毯の敷かれた廊下を何回か曲がってやっと、誰もいない小さな応接室にたどりついた。
こんな迷路みたいな城の中を、一人で歩くのは絶対に無理だ、と、優は思ったが、部屋にたどりつくまでの間は口をきかなかった。
ひどく疲れていた。
それに、あまりにいろいろなことがありすぎて、何から話し始めていいのか分からない。
優たちが応接室に入ると、赤々と燃える暖炉の前に、3つのスーツケースが並べられていた。
暖炉宅配便の話は本当だったみたいだ。荷物はちゃんとダイナモンに届いている。
窓のない応接室には、奥に続く3つの小さな扉があった。
「ダイナモンに滞在する間、ここが私たちの部屋よ」
流和は自分のスーツケースを引きずって、大してこだわる様子も見せず、一番左側の扉を開いた。
「部屋着を持って、すぐにお風呂に行きましょう。ダイナモンじゃ、お風呂は共有だから、浴場に下りて行かなくちゃいけないの」
「なんでもいいけど、早く眠りたいわ」
永久が欠伸をしながら、自分のスーツケースを持って、一番右側の扉を開いた。
「浴場って、温泉?」
最後に優が、残された自分のスーツケースを引きずって、真ん中の部屋に入って行った。
3つの部屋はそれぞれ、円形の小さな寝室になっていて、化粧台と、クローゼットと、小さな勉強机、それに天蓋つきのベッドがあった。
広くはないが、学生にあてがうにしては贅沢な部屋に思える。
窓からは薄い青色の光が差し込み、夜明けが近いことを知らせていた。
荷ほどきをするには部屋の中が暗すぎるので、優は灯りを探した。
その結果、優は、部屋の中に電気やコンセントの類がどこにも見当たらないことに気づいて、ゾッとした。
「ねえ、電気のスイッチがどこにもないんだけど!」
開け放したドアの外に向かって優が叫ぶと、すぐに隣室から返事が返って来た。
「ダイナモンに電気はないわ! 魔法使いは電気を嫌っているの。ここは文明から切り離された、牢獄よ!」
「なんてこと……、携帯を充電したかったのに!」
と、反対側の部屋からも永久の悲鳴が聞こえてきた。
「驚いた、電波がないわ!」
「うっそ……」
自分の制服のポケットから携帯を取り出そうとして、優は思いだした。
「そうだ私、携帯を失くしちゃったんだ」
交差点での事故から、いつも持ち歩いていた優の携帯が紛失したのだった。携帯が手元にないという事実に、なんだか胸騒ぎがした。
「ここは、オロオロ山の魔法で守られているのよ。そのおかげで、文明社会からは完全に切り離されている。だから携帯は使えないの」
隣室から流和が説明する。
「オロオロさんて、誰なわけ? 何さまのつもり? 文明を遠ざけるなんて、とんだ変わり者ね!」
優は、肉体的な疲れと精神的なショックからくるイライラを抑えきれずに、鼻にかかるネチネチ声で毒づきながら暖炉に歩み寄った。
暖炉の上に、蝋燭とマッチがある。
マッチ箱を軽く振って、中にマッチが入っていることを確かめると、優は一本のマッチを擦った。
しかし、火がつかない。
二本目のマッチを擦った。
つかない。
三本目のマッチを擦ると、力を入れすぎたせいでマッチの棒が折れた。
マッチが湿気っていて使い物にならない。
優は鼻に皺を浮き上がらせて唸ると、マッチ箱ごと暖炉の中に投げ捨て、目の前の燭台に向かってフッ! と息を吹きかけた。
すると、燭台の蝋燭に火がついた。
「わーお」
優は、蝋燭に火がついたことに自分で驚いて目を丸くした。
賢者の鏡の中でムーンカードを燃やそうとしたときも、空から落ちて死にそうになったときにも魔法が上手く使えなかったのに、こんな瞬間に上手く魔法が使えるなんて、我ながらすごい。
もしかして、今なら暖炉にも炎をともすことができるだろうか。
優は、暖炉に薪を投げ入れて、同じように息を吹きかけてみた。
「ふっ…!? うわっ!!!」
瞬間、暖炉から勢いよく炎が飛びだしたので、優は後ろに飛びのいた。
「あぶない、あぶない、これじゃ自分を燃やしてしまいそう……」
炎は暖炉の中で窮屈そうに、メラメラと燃えあがっていた。
優は、自分が魔法を使えなくなったのではなく、上手くコントロールすることができなくなっているのだと知った。
小さい頃、優がまだ魔法を嫌っていなかったときには、こうしてよく火をつけたものだ。あの時のほうがずっと上手かった。
停電のときとか、庭で焼き芋を焼くときなんか……優の両親は、優の魔法を喜んでくれたものだ。
優は懐かしい気持ちで、自分のともした暖炉の炎を見つめた。温かい……。
ちょうど同じ頃、優が魔法を使ったことを感じ取っていた朱雀が、男子寮の自室で眉をしかめて苦笑いしていたことになど、優は気づくこともなかった……。
開け放したドアから、流和の声が聞こえて来た。
「向こうで部屋着に着替えて戻って来るから、上に纏うローブを持ってね! 部屋着を着て城内を歩いているのが桜坂教頭に知れれば、『はしたない!』ってどやされるわ。 それから、浴場専用のローブも必要よ。ダイナモンじゃ、素肌を人に見せることは恥ずかしいという考えが主流で、みんな薄地のローブを着てお風呂に入るの」
「服を着たままお風呂に入るなんて、いやだな。だいいち、薄地のローブなんて持ってないわ」
と、永久が言った。
「部屋のクローゼットにかかってない? どの部屋にも、訪問者用に一着は用意されてるはずだわ」
流和と永久のやりとりを聞いた優は、自分の部屋の木製のクローゼットを開いてみた。確かに流和の言う通り、一着だけ薄いシルクのローブがかかっている。
「ねえ、黒しかないの?!」
優が文句を言った。
「他にどんな色を期待してたわけ? ダイナモンと言ったら、黒か灰色」
と、準備をすませた流和が優の部屋を覗きこんで言った。
「ピンクかスミレ色が良かったよ」
そう言いながら、優は床の上で自分のスーツケースを開き、中からパジャマと下着の換えと、ベラドンナの白いローブを取り出した。
優のパジャマは、上下とも淡いピンク色だ。
「そう文句を言わないの。黒は何色にも染まらない色。全ての色に染まっている黒は、優を守ってくれるわよ。水に濡れても透けにくいし」
「言いかえれば、黒は貪欲な色だと思う。だって、全ての色を取りこんでいるんだもん。そのせいで、それぞれの色の良さが全く発揮されていない。地味な色だわ、ピンクがいい」
「私の母がよく言ったものだわ。子どもは真っ白で生まれて来るから、自分で自分の色が出せるようになるまでは、他の何色にも染められないように黒を着なさい、って」
「なるほどね、さすがは流和のお母様だわ」
準備のできた永久も優の部屋を覗きこんできた。
「早く行きましょうよ、もうクタクタ。お風呂に入って、一秒でも早く横になりたいわ」
「熱が上がってきたみたい……寒気がしてきたわ」
流和が突然、ブルっと震えて優の部屋の暖炉に目をとめた。
「暖かくて、優しい炎。あとで私の部屋の暖炉にもつけてもらえる?」
流和はすぐに、優の魔法でともされた炎だということに気づいたようだ。
「ええ、もちろん、やってみる。……流和、大丈夫?」
「平気よこれくらい。お風呂に入って、マリー先生からお薬をもらえば、明日には全回復してる。ダイナモンのお風呂には、傷を癒す効果があるの。これだけは間違いないわ。最悪づくしのダイナモンにも、一つだけ褒められることがあるとすれば、それは立派なお風呂……ゴホッ」
「わかった、早く行こう」
流和の具合の悪そうな様子に、優が慌てて立ち上がった。
黒いバス用ローブは気にいらないが、今晩だけは我慢することにしよう。
――お城だ。
ここは学校と言うよりも、お城にふさわしい、と優は思った。ただしそれは、映画で観たヴェルサイユ宮殿のようにきらびやかなものではなく、石造りの、とても古い、がっしりした、牢獄のようなイメージを与える城だ。
蝋燭の灯りで照らされた城内は薄暗く、かすかに、石の湿った臭いがした。
優と永久は、流和のあとにつき従って、ぐるぐると続く螺旋階段を上って行った。
これはもしかしたら、夢かもしれない。優はなんだか、中世の映画の中にタイムスリップしたような気分になった。
階段を上り切ると、緑色の絨毯の敷かれた細い廊下が5つの方向に伸びていて、何がどういう目印になっているのかは分からないが、流和に導かれるまま、優は複雑に折れ曲がった廊下をどんどん進んだ。
やがて赤い絨毯の敷かれた広い階段にさしかかると、今度はそれを上り、再び緑色の絨毯の敷かれた廊下を何回か曲がってやっと、誰もいない小さな応接室にたどりついた。
こんな迷路みたいな城の中を、一人で歩くのは絶対に無理だ、と、優は思ったが、部屋にたどりつくまでの間は口をきかなかった。
ひどく疲れていた。
それに、あまりにいろいろなことがありすぎて、何から話し始めていいのか分からない。
優たちが応接室に入ると、赤々と燃える暖炉の前に、3つのスーツケースが並べられていた。
暖炉宅配便の話は本当だったみたいだ。荷物はちゃんとダイナモンに届いている。
窓のない応接室には、奥に続く3つの小さな扉があった。
「ダイナモンに滞在する間、ここが私たちの部屋よ」
流和は自分のスーツケースを引きずって、大してこだわる様子も見せず、一番左側の扉を開いた。
「部屋着を持って、すぐにお風呂に行きましょう。ダイナモンじゃ、お風呂は共有だから、浴場に下りて行かなくちゃいけないの」
「なんでもいいけど、早く眠りたいわ」
永久が欠伸をしながら、自分のスーツケースを持って、一番右側の扉を開いた。
「浴場って、温泉?」
最後に優が、残された自分のスーツケースを引きずって、真ん中の部屋に入って行った。
3つの部屋はそれぞれ、円形の小さな寝室になっていて、化粧台と、クローゼットと、小さな勉強机、それに天蓋つきのベッドがあった。
広くはないが、学生にあてがうにしては贅沢な部屋に思える。
窓からは薄い青色の光が差し込み、夜明けが近いことを知らせていた。
荷ほどきをするには部屋の中が暗すぎるので、優は灯りを探した。
その結果、優は、部屋の中に電気やコンセントの類がどこにも見当たらないことに気づいて、ゾッとした。
「ねえ、電気のスイッチがどこにもないんだけど!」
開け放したドアの外に向かって優が叫ぶと、すぐに隣室から返事が返って来た。
「ダイナモンに電気はないわ! 魔法使いは電気を嫌っているの。ここは文明から切り離された、牢獄よ!」
「なんてこと……、携帯を充電したかったのに!」
と、反対側の部屋からも永久の悲鳴が聞こえてきた。
「驚いた、電波がないわ!」
「うっそ……」
自分の制服のポケットから携帯を取り出そうとして、優は思いだした。
「そうだ私、携帯を失くしちゃったんだ」
交差点での事故から、いつも持ち歩いていた優の携帯が紛失したのだった。携帯が手元にないという事実に、なんだか胸騒ぎがした。
「ここは、オロオロ山の魔法で守られているのよ。そのおかげで、文明社会からは完全に切り離されている。だから携帯は使えないの」
隣室から流和が説明する。
「オロオロさんて、誰なわけ? 何さまのつもり? 文明を遠ざけるなんて、とんだ変わり者ね!」
優は、肉体的な疲れと精神的なショックからくるイライラを抑えきれずに、鼻にかかるネチネチ声で毒づきながら暖炉に歩み寄った。
暖炉の上に、蝋燭とマッチがある。
マッチ箱を軽く振って、中にマッチが入っていることを確かめると、優は一本のマッチを擦った。
しかし、火がつかない。
二本目のマッチを擦った。
つかない。
三本目のマッチを擦ると、力を入れすぎたせいでマッチの棒が折れた。
マッチが湿気っていて使い物にならない。
優は鼻に皺を浮き上がらせて唸ると、マッチ箱ごと暖炉の中に投げ捨て、目の前の燭台に向かってフッ! と息を吹きかけた。
すると、燭台の蝋燭に火がついた。
「わーお」
優は、蝋燭に火がついたことに自分で驚いて目を丸くした。
賢者の鏡の中でムーンカードを燃やそうとしたときも、空から落ちて死にそうになったときにも魔法が上手く使えなかったのに、こんな瞬間に上手く魔法が使えるなんて、我ながらすごい。
もしかして、今なら暖炉にも炎をともすことができるだろうか。
優は、暖炉に薪を投げ入れて、同じように息を吹きかけてみた。
「ふっ…!? うわっ!!!」
瞬間、暖炉から勢いよく炎が飛びだしたので、優は後ろに飛びのいた。
「あぶない、あぶない、これじゃ自分を燃やしてしまいそう……」
炎は暖炉の中で窮屈そうに、メラメラと燃えあがっていた。
優は、自分が魔法を使えなくなったのではなく、上手くコントロールすることができなくなっているのだと知った。
小さい頃、優がまだ魔法を嫌っていなかったときには、こうしてよく火をつけたものだ。あの時のほうがずっと上手かった。
停電のときとか、庭で焼き芋を焼くときなんか……優の両親は、優の魔法を喜んでくれたものだ。
優は懐かしい気持ちで、自分のともした暖炉の炎を見つめた。温かい……。
ちょうど同じ頃、優が魔法を使ったことを感じ取っていた朱雀が、男子寮の自室で眉をしかめて苦笑いしていたことになど、優は気づくこともなかった……。
開け放したドアから、流和の声が聞こえて来た。
「向こうで部屋着に着替えて戻って来るから、上に纏うローブを持ってね! 部屋着を着て城内を歩いているのが桜坂教頭に知れれば、『はしたない!』ってどやされるわ。 それから、浴場専用のローブも必要よ。ダイナモンじゃ、素肌を人に見せることは恥ずかしいという考えが主流で、みんな薄地のローブを着てお風呂に入るの」
「服を着たままお風呂に入るなんて、いやだな。だいいち、薄地のローブなんて持ってないわ」
と、永久が言った。
「部屋のクローゼットにかかってない? どの部屋にも、訪問者用に一着は用意されてるはずだわ」
流和と永久のやりとりを聞いた優は、自分の部屋の木製のクローゼットを開いてみた。確かに流和の言う通り、一着だけ薄いシルクのローブがかかっている。
「ねえ、黒しかないの?!」
優が文句を言った。
「他にどんな色を期待してたわけ? ダイナモンと言ったら、黒か灰色」
と、準備をすませた流和が優の部屋を覗きこんで言った。
「ピンクかスミレ色が良かったよ」
そう言いながら、優は床の上で自分のスーツケースを開き、中からパジャマと下着の換えと、ベラドンナの白いローブを取り出した。
優のパジャマは、上下とも淡いピンク色だ。
「そう文句を言わないの。黒は何色にも染まらない色。全ての色に染まっている黒は、優を守ってくれるわよ。水に濡れても透けにくいし」
「言いかえれば、黒は貪欲な色だと思う。だって、全ての色を取りこんでいるんだもん。そのせいで、それぞれの色の良さが全く発揮されていない。地味な色だわ、ピンクがいい」
「私の母がよく言ったものだわ。子どもは真っ白で生まれて来るから、自分で自分の色が出せるようになるまでは、他の何色にも染められないように黒を着なさい、って」
「なるほどね、さすがは流和のお母様だわ」
準備のできた永久も優の部屋を覗きこんできた。
「早く行きましょうよ、もうクタクタ。お風呂に入って、一秒でも早く横になりたいわ」
「熱が上がってきたみたい……寒気がしてきたわ」
流和が突然、ブルっと震えて優の部屋の暖炉に目をとめた。
「暖かくて、優しい炎。あとで私の部屋の暖炉にもつけてもらえる?」
流和はすぐに、優の魔法でともされた炎だということに気づいたようだ。
「ええ、もちろん、やってみる。……流和、大丈夫?」
「平気よこれくらい。お風呂に入って、マリー先生からお薬をもらえば、明日には全回復してる。ダイナモンのお風呂には、傷を癒す効果があるの。これだけは間違いないわ。最悪づくしのダイナモンにも、一つだけ褒められることがあるとすれば、それは立派なお風呂……ゴホッ」
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