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63 心と体が緩むと本音がぽろぽろ溢れてきます
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「いっちゃん。肉、まだいる? あ、白菜と長ネギもういけるんじゃないかな。豆腐、食べるよね?」
一太が返事をする暇もなく、晃がどんどん鍋の中から食べ物を取り出してくる。一太は入れられる食べ物を消費するのに必死で、鍋が空になる前にお腹いっぱいになっていた。空になった鍋を見て、ほっとしたほどだ。だが、具材はまだまだ机にたくさん並べられている。まだ帰宅していない家族の分だろうか? そういえば、作っていた陽子さんもあまり食べられていないのでは?
「次、行くよー。ちょっと待っててね」
晃の母、陽子の言葉にやっぱりか、と一太は思った。今食べていた自分たちの分が終わったのだろう。これだけ人数が多ければ、一回では済むまい。
「いっちゃん。卵もう一つ割る?」
「へ?」
晃に言われて、変な声が出た。
「え?」
「あ、あの。俺もうお腹いっぱい……」
「え? いっちゃん、もうお腹一杯? じゃあ、シメのうどん一回やっちゃおうか」
陽子が、別の深鍋に入れようとしていたすき焼き鍋の汁をまた温め直し、ざるに置いていた茹でうどんを少し入れる。
「あ、いいね。僕もうどん食べたい」
「私も」
「僕も頂いていいですか?」
「はーい」
「え? え?」
一太以外の全員がうどんを食べるらしい。うどんはあっさり追加された。
一太は首を傾げる。
お腹いっぱい、と言ってからのうどんとはこれ如何に。
「ただいまー」
晃の父、誠が帰ってきた。
「良い匂いがするな」
「おかえり」
「おかえり」
「お邪魔してます」
「おかえりなさい。すき焼きよ。今、一回目終わったとこ」
「お、ちょうど良かった。あれ、一回目からうどん?」
「いっちゃんがお腹一杯らしいから、いっちゃんのシメよ」
「そうか。村瀬くん、いらっしゃい。たくさん食べられたかい? ああ、学くんも。久しぶりだね」
「はい、お久しぶりです。ご馳走になっています」
一太は、誠に挨拶をしよう、しようとあっちの話こっちの話へ耳を傾ける。しかし、口を挟む隙が見つからない。
このスピードで会話をされると一太はお手上げだった。折角名指しで話しかけてもらっても、呼吸を整えている間に話題が変わっていく。そうしているうちに誠は、部屋着に着替えてくる、と一度部屋から出ていってしまった。
結局挨拶も出来なくて、一太はがっくりと肩を落とした。
「いっちゃん、どうかした?」
「あ、挨拶が間に合いませず……」
何故か、一太が晃に話しかけるにはおかしな言葉になってしまう。ん? と首を傾げる晃。
「晃くんのお父さんに、挨拶……」
「ああ、すぐに戻ってくるから気にしなくていいよ」
「うん……。ありがと」
結局、うどんを一口だけ食べてギブアップした一太は、その後の鍋の世話をする役目をもらって、ほっと安堵の息を吐いた。すき焼きは、その後、机の上に大量に並べられていた食材がほとんどなくなるまで何度も続いた。
「晃。いっちゃんと先に、お風呂入っちゃいなさい」
一太が夕飯の片付けを手伝おうとしていると、気にしなくていいからとキッチンから追い出された。一太の体は晃に引き渡されて、その後の指示が飛んでくる。
「分かった。お風呂、ぬるめに溜めていい?」
「好きにしたらいいよ。後でそれぞれ調節するから」
「晃と村瀬くん、二人で入るの?!」
晃と母の陽子の会話に、姉の灯里と、先ほど帰宅したもう一人の姉、光里が驚いた声を上げる。
「どんどん入っていかないと、後の人が遅くなるでしょ」
「え? だって晃……」
陽子が当たり前のように口にする言葉に、二人の姉が絶句している。一太が首を傾げていると、
「行こ、いっちゃん」
と、晃に手を引かれた。
着替えの入ったバッグを手にして、しっかり洗ってあるお風呂場までそのまま辿り着く。晃が湯船に栓をしてボタンを押すと、お湯張りを開始します、栓はしましたか? と女の人の声が流れ、お湯が出始めた。
「おおお」
一太が思わず声を出すと、晃にくすくす笑われた。晃が、湯船の横のパネルを操作しているのを覗き込む。
「父さんが熱い風呂が好きだから、お湯の温度を下げないと熱い」
「そうなんだ? でも、そうしたら、お父さんが入る時にぬるいんじゃない?」
「その時はこの、熱くって書いてあるボタンを押せば熱いお湯が足されるから大丈夫」
「へええ」
水とお湯の出し具合を調節しなくても設定した温度になるなんて便利だな。
「二人で入るから、お湯も少な目にしとこう」
お湯の量も調節可能? 世の中の進化がすごい。
「服を脱いでる間に溜まるから、もう入ろう」
脱衣所に戻って服を脱ぐ。暑い中、歩き回っていたので服が汗臭かった。晃が、脱いだ服をぽいぽいと脱衣かごに入れていく。自分の服はどうしたらいいだろうと一太が悩んでいると、晃にひょいと取られて脱衣かごに放り込まれた。
「そ、そこに入れていいの?」
「入れといたら洗ってくれるよ」
「でも……」
「明日帰るまでに、絶対乾かしてあるって」
「そうなの?」
「うん」
そうなのか。でも、申し訳ないから、後で洗濯機を使ってもいいか陽子さんに聞いてみて、自分と晃くんの分だけでも洗わせてもらおう、と一太は思う。
そこからはいつも通り、二人で風呂に入った。洗い場も湯船もいつもより広いので、並んで背中を洗い合えるし、湯船に二人で入って足も伸ばせる。背の高い晃は流石に膝を曲げていたが、一太は足を伸ばして風呂に入って、
「ああ~」
と、思わず声を上げた。
「気持ちいい」
「大きな風呂のある部屋に引っ越す?」
晃が、向かい側から機嫌良く笑って言う。
「いいなあ。台所ももう少し広いのがいい」
心も体もすっかり緩んだ一太は、笑って答えた。晃がものすごく嬉しそうな笑顔を浮かべるのを見て、一太もとても楽しい気分で広い風呂を堪能した。
一太が返事をする暇もなく、晃がどんどん鍋の中から食べ物を取り出してくる。一太は入れられる食べ物を消費するのに必死で、鍋が空になる前にお腹いっぱいになっていた。空になった鍋を見て、ほっとしたほどだ。だが、具材はまだまだ机にたくさん並べられている。まだ帰宅していない家族の分だろうか? そういえば、作っていた陽子さんもあまり食べられていないのでは?
「次、行くよー。ちょっと待っててね」
晃の母、陽子の言葉にやっぱりか、と一太は思った。今食べていた自分たちの分が終わったのだろう。これだけ人数が多ければ、一回では済むまい。
「いっちゃん。卵もう一つ割る?」
「へ?」
晃に言われて、変な声が出た。
「え?」
「あ、あの。俺もうお腹いっぱい……」
「え? いっちゃん、もうお腹一杯? じゃあ、シメのうどん一回やっちゃおうか」
陽子が、別の深鍋に入れようとしていたすき焼き鍋の汁をまた温め直し、ざるに置いていた茹でうどんを少し入れる。
「あ、いいね。僕もうどん食べたい」
「私も」
「僕も頂いていいですか?」
「はーい」
「え? え?」
一太以外の全員がうどんを食べるらしい。うどんはあっさり追加された。
一太は首を傾げる。
お腹いっぱい、と言ってからのうどんとはこれ如何に。
「ただいまー」
晃の父、誠が帰ってきた。
「良い匂いがするな」
「おかえり」
「おかえり」
「お邪魔してます」
「おかえりなさい。すき焼きよ。今、一回目終わったとこ」
「お、ちょうど良かった。あれ、一回目からうどん?」
「いっちゃんがお腹一杯らしいから、いっちゃんのシメよ」
「そうか。村瀬くん、いらっしゃい。たくさん食べられたかい? ああ、学くんも。久しぶりだね」
「はい、お久しぶりです。ご馳走になっています」
一太は、誠に挨拶をしよう、しようとあっちの話こっちの話へ耳を傾ける。しかし、口を挟む隙が見つからない。
このスピードで会話をされると一太はお手上げだった。折角名指しで話しかけてもらっても、呼吸を整えている間に話題が変わっていく。そうしているうちに誠は、部屋着に着替えてくる、と一度部屋から出ていってしまった。
結局挨拶も出来なくて、一太はがっくりと肩を落とした。
「いっちゃん、どうかした?」
「あ、挨拶が間に合いませず……」
何故か、一太が晃に話しかけるにはおかしな言葉になってしまう。ん? と首を傾げる晃。
「晃くんのお父さんに、挨拶……」
「ああ、すぐに戻ってくるから気にしなくていいよ」
「うん……。ありがと」
結局、うどんを一口だけ食べてギブアップした一太は、その後の鍋の世話をする役目をもらって、ほっと安堵の息を吐いた。すき焼きは、その後、机の上に大量に並べられていた食材がほとんどなくなるまで何度も続いた。
「晃。いっちゃんと先に、お風呂入っちゃいなさい」
一太が夕飯の片付けを手伝おうとしていると、気にしなくていいからとキッチンから追い出された。一太の体は晃に引き渡されて、その後の指示が飛んでくる。
「分かった。お風呂、ぬるめに溜めていい?」
「好きにしたらいいよ。後でそれぞれ調節するから」
「晃と村瀬くん、二人で入るの?!」
晃と母の陽子の会話に、姉の灯里と、先ほど帰宅したもう一人の姉、光里が驚いた声を上げる。
「どんどん入っていかないと、後の人が遅くなるでしょ」
「え? だって晃……」
陽子が当たり前のように口にする言葉に、二人の姉が絶句している。一太が首を傾げていると、
「行こ、いっちゃん」
と、晃に手を引かれた。
着替えの入ったバッグを手にして、しっかり洗ってあるお風呂場までそのまま辿り着く。晃が湯船に栓をしてボタンを押すと、お湯張りを開始します、栓はしましたか? と女の人の声が流れ、お湯が出始めた。
「おおお」
一太が思わず声を出すと、晃にくすくす笑われた。晃が、湯船の横のパネルを操作しているのを覗き込む。
「父さんが熱い風呂が好きだから、お湯の温度を下げないと熱い」
「そうなんだ? でも、そうしたら、お父さんが入る時にぬるいんじゃない?」
「その時はこの、熱くって書いてあるボタンを押せば熱いお湯が足されるから大丈夫」
「へええ」
水とお湯の出し具合を調節しなくても設定した温度になるなんて便利だな。
「二人で入るから、お湯も少な目にしとこう」
お湯の量も調節可能? 世の中の進化がすごい。
「服を脱いでる間に溜まるから、もう入ろう」
脱衣所に戻って服を脱ぐ。暑い中、歩き回っていたので服が汗臭かった。晃が、脱いだ服をぽいぽいと脱衣かごに入れていく。自分の服はどうしたらいいだろうと一太が悩んでいると、晃にひょいと取られて脱衣かごに放り込まれた。
「そ、そこに入れていいの?」
「入れといたら洗ってくれるよ」
「でも……」
「明日帰るまでに、絶対乾かしてあるって」
「そうなの?」
「うん」
そうなのか。でも、申し訳ないから、後で洗濯機を使ってもいいか陽子さんに聞いてみて、自分と晃くんの分だけでも洗わせてもらおう、と一太は思う。
そこからはいつも通り、二人で風呂に入った。洗い場も湯船もいつもより広いので、並んで背中を洗い合えるし、湯船に二人で入って足も伸ばせる。背の高い晃は流石に膝を曲げていたが、一太は足を伸ばして風呂に入って、
「ああ~」
と、思わず声を上げた。
「気持ちいい」
「大きな風呂のある部屋に引っ越す?」
晃が、向かい側から機嫌良く笑って言う。
「いいなあ。台所ももう少し広いのがいい」
心も体もすっかり緩んだ一太は、笑って答えた。晃がものすごく嬉しそうな笑顔を浮かべるのを見て、一太もとても楽しい気分で広い風呂を堪能した。
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