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第三章 幸せの行方
13 緋色 40
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斎は、目を覚ましたらしい。頭を開き、壊した機械を取り除き、脳をチェックしてまた閉じたのだとか。聞くだけで恐ろしいことだが、今から成人もやるんだよな……。
「成人の頭の中では、今までは、壊した機械からアドレナリンを過剰に分泌するような命令を出す何かが行われていたと考えています」
睦峯の説明を聞く。
「機械が壊れたことにより、それらのホルモンが分泌されなくなり、体が上手く動かせなくなっているのでしょう」
何でこいつが説明してるんだ、医師免許もない助手だよな。
「機械を取り除き、成長ホルモンの投与をしつつ、本人にやる気を出してもらうことで、体も動くようになるのでは、と考えています」
俺が睨んでいたのが分かったのか、深呼吸を一つして目を合わせてきた。
「な、名前を呼ぶ許可を成人に貰いました。その時に、治して、睦峯と頼まれました。だ、だから、俺は脳を専門に研究することにしました」
あの、たらしが……。
「お前、名字無しか」
「え? あ、はい」
「成人を治すんだな」
「はい!」
「……赤璃。どこかに空いてないか、跡取り探してる家」
今日もちゃっかり隣にいる赤璃に尋ねる。俺の手持ちは利胤だけだったからなあ。九条を医者の家にしてもいいけど。
「うーん。あるけど、研究したいなら家の仕事的なものがあると邪魔よね。軍人のとこがいいけど、跡取りを軍人にしたがるし。子どもを生んで欲しがるし、厄介よ。……九条を医者の家にしちゃう?」
同じ答え?
「……利胤は喜ぶかもな」
「それでいいんじゃない?」
話が分からずに立ち尽くす睦峯に目を向けた。やっぱり睨んでしまう。はじめは、成人を実験動物にしようとした奴だからな。その上、今は成人に夢中だし。
「あいつの治療の詳しい説明をされても、残念ながら良く分からん。これから、俺達がすべきことを教えてくれたらいい。お前には、名字をやる。医師免許を死ぬ気で取れ」
睦峯は絶句して、目に涙を浮かべながら何度も頷いた。
「成人の頭の中では、今までは、壊した機械からアドレナリンを過剰に分泌するような命令を出す何かが行われていたと考えています」
睦峯の説明を聞く。
「機械が壊れたことにより、それらのホルモンが分泌されなくなり、体が上手く動かせなくなっているのでしょう」
何でこいつが説明してるんだ、医師免許もない助手だよな。
「機械を取り除き、成長ホルモンの投与をしつつ、本人にやる気を出してもらうことで、体も動くようになるのでは、と考えています」
俺が睨んでいたのが分かったのか、深呼吸を一つして目を合わせてきた。
「な、名前を呼ぶ許可を成人に貰いました。その時に、治して、睦峯と頼まれました。だ、だから、俺は脳を専門に研究することにしました」
あの、たらしが……。
「お前、名字無しか」
「え? あ、はい」
「成人を治すんだな」
「はい!」
「……赤璃。どこかに空いてないか、跡取り探してる家」
今日もちゃっかり隣にいる赤璃に尋ねる。俺の手持ちは利胤だけだったからなあ。九条を医者の家にしてもいいけど。
「うーん。あるけど、研究したいなら家の仕事的なものがあると邪魔よね。軍人のとこがいいけど、跡取りを軍人にしたがるし。子どもを生んで欲しがるし、厄介よ。……九条を医者の家にしちゃう?」
同じ答え?
「……利胤は喜ぶかもな」
「それでいいんじゃない?」
話が分からずに立ち尽くす睦峯に目を向けた。やっぱり睨んでしまう。はじめは、成人を実験動物にしようとした奴だからな。その上、今は成人に夢中だし。
「あいつの治療の詳しい説明をされても、残念ながら良く分からん。これから、俺達がすべきことを教えてくれたらいい。お前には、名字をやる。医師免許を死ぬ気で取れ」
睦峯は絶句して、目に涙を浮かべながら何度も頷いた。
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