「男の奴隷は必要ない」と捨てられた俺が、伝説の勇者になった件 ~俺たちの名は、エヴォリュート・ソル~

さぼてん

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発見、謎の船!

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――数時間後 町の港

「この辺らしいんだけどなぁー」

アサヒは、カグヤとともに噂の真偽を調べに向かっていた。
無論強引に引っ張られて、だが。

「やっぱガセだったんじゃねぇの?」
「いーやそんなことない。あたしの勘がそう言ってるもの」
(勘かよ)
心の中でツッコミを入れつつも、渋々付き合うアサヒ。
彼はあの時のやり取りを思い返していた――



――数時間前 アサヒ宅玄関前

「『しあわせの箱舟』ぇ?」
「そうそう。面白そうじゃない?」

彼女は目を輝かせながら、彼に携帯の画面を見せつける。
表示されていたサイトには、こう書かれていた。

『今のあなたの生活、本当に幸せだと言えますか?』
『自分の本当の実力を認めてもらえない。そんな社会に、嫌気がさしていませんか?』
『この箱舟で、皆様を新たな世界にお連れ致します』

「いや、怪しいだろコレ!?」
それが率直な感想だった。
どこからどう見ても、新手の詐欺かアブナイ宗教団体にしか見えない。

「んー、まぁ。ぶっちゃけあたしもそう思う」
「オイ。じゃあなんで……」
腕組みをしながら深くうなずく彼女の姿にずっこけつつも、彼女に問う。
すると――

「……だって」

「だって、できるだけアサヒと一緒にいたい、し……」
彼が聞き取れないほどの小声で、彼女はそう呟いた。

「なんか言ったか?」
「とっ、とにかく!行ってみようよ、ね! ダメ?」
「そう言われてもなぁ……」
誤魔化すように声を上げ、上目遣いで彼に迫るカグヤ。

(ダメだ……つっても無駄か)

「しゃあねぇな。ヤバそうだったらすぐに帰るぞ」
「うん!」
彼女は嬉しそうにアサヒの手を引き、走り始めた。



(完全に流されちまったけど……)
ちらり、と彼女のほうへ目をやるアサヒ。
そこには、きらきらと子供のように目を輝かせる彼女の姿があった。
(ま、嬉しそうだし、な)
そう思っていた、その時だった。

「ねぇねぇ!あれ!」
突然、彼女が声を上げたのは。
「急にでっけぇ声出すなっての……!?」
その指がさす方向を見た彼も、言葉を失った。なぜなら。

「船……だよな?」
そこには、大型の船が停泊していたからだ。
しかし、ここは港。船があっても何ら不思議ではない。
彼が驚いた原因は、その形だ。
いかにも昔話に出てきそうな、大型の木で作られた帆船だったのだ。
今でも帆船を使用している例があるにはあるものの、そう多くはない。
現実離れした光景に、しばしあっけにとられていた。

「もうちょっと、近くに行ってみよ?」
「あ、ああ……」
近くに人影はない。見るだけなら――そう思い、二人は近づいた。
その瞬間だった。

「うぉっ!?」
「わっ!?」

二人の姿が、忽然と消えたのは――
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