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笑う
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あははははははは
憎い笑いを聞きながらロンドンの空を見上げていた
雪が冷たい
◇◆◇◆◇
僕はロンドンの古本屋の一人息子
中でも裕福な家庭であり、冬にはいつもストーブの入った部屋でぬくぬくと過ごしている
「おとおさぁーん」
雪が冷たい
ストーブの側で温まりたい
でも、そうはできない
おとうさんがいないから
昨日のことだった
おとうさんはいつものように酒場に遊びに行った
僕はそれを眺めていた
ついては行かない
寒いから。 ストーブから離れたくないから
その次の昼になっても、おとうさんは帰って来なかった
僕は飛び出した
古本屋の店番などほっぽりだして、おとうさんを探すために飛び出した
そして今、おとうさんを探している
おかあさんはいない
いないのだ
僕は一人でロンドンの街を探し回った
商業が盛んな商業区
人々が住まう住民区
貴族たちが住む神聖区、は衛兵に止められて入れなかった
最後に、貧民区
ここは危険な区画だ
スラムと化し、窃盗、暴行は当たり前
一日に数人は死体が上がる街
普通ならば立ち入らない、中についての噂すらも聞かない
ごくっ、 と、喉の鳴る音が聞こえる
ここに立ち入るということは、死ぬも同然だ
でも、僕は行かなければならない
おとうさんを助けるために
貧民区は全体的に薄汚れていて
更には臭かった
ただ臭いだけじゃない
この臭いは病気の元となる
いるだけで危険、何もしなくても危険
それが貧民区だ
そんな貧民区を進んでいく
道中、つんと鼻を衝く、ひと際酷い臭いがした
赤
ここでは日常、そう学んで来た
耐えがたい吐き気がして、吐いた
「おぼっちゃん、こんな所を歩いてちゃいかんよ」
「うるさい、僕にはやることがあるんだ」
僕は話しかけてきた顔まで布を被った老婆に向かって銃を突き立てた
僕が引き金を引けば、老婆は抵抗の余地なく死神が訪れるだろう
「おやおや、物騒だねぇ」
「なにか用か」
もちろん僕に人を殺める勇気はない
ただの脅し、殺人はここでは普通
なら、この脅しも発破だとは見抜かれまい
「手が震えてるよぉ、怖いよねぇ、怖いよねぇえ」
老婆が銃口を自らの額に当てる
その時に、布の中の顔が露になる。爛れていた
顔全体の皮膚が溶けていて、目も碌に見えてなさそうだ
ここには自殺志願者がよくいるという、この老婆もその類だろう
「撃ってごらんよ、この距離なら確実に当たるよぉ」
僕は知っている
ゼロ距離で銃など撃ったら、反動で僕の腕が吹き飛ぶ
「おや、離れるのかい?」
「僕は知ってる。今撃てば僕の腕が吹き飛んでいた」
「それだけ考えられるなら上等さ、さっさとお帰り。ここは子供の来る場所じゃない」
僕は殺せないと悟ったのか、老婆は立ち去っていく
ふと、足を止めた
「そうそう、悪魔崇拝には気を付けなよ。奴らは子供を生贄にするのが趣味のサディスト、絶対に捕まるんじゃぁないよ」
悪魔崇拝……!
「おとうさんっ」
悟った
奴らだ
奴らがやったんだ
僕に何の恨みがあるという? 僕から家族を奪わないでくれ
犯人は悪魔崇拝だと悟った僕は悪魔崇拝の信者を探していた
道中、襲われたので、射殺した
貧民区の人に銃を買うお金なんてないから、全員がナイフだった
簡単に、殺せた
武器の差は大きいのだ
襲ってきた人から、悪魔崇拝の本拠地を聞き出した
悪魔崇拝の本拠地は近づいてはいけないと皆、共通認識していたので、すぐに見つけることができた
悪魔崇拝の本拠地に近づいてきた
ここからは物陰に隠れて近づいて行った方がいい
貧民区の人は、悪魔崇拝の本拠地は夜な夜な儀式をしているのか、うっすらと光っているそうだ
そのため、すぐに見つけられた
「今宵、贄とするは二匹の子豚。悪魔よ、我らに永遠の富を、永遠の命を、永遠の力を」
悪魔崇拝の幹部らしき人が二人の人を十字架に磔にし、今まさに磔刑を行おうとする直前だった
「おとうさんっ!!」
あの二人のうちどちらかはおとうさんに違いない
助けないと
油がたっぷりと入った水風船を投げ、銃で撃ちぬいた
打ちぬけるかが心配だったけど、どうやら杞憂だたようだ
油の入った水風船は悪魔崇拝の信者の上で散乱し、そこに銃弾の火が燃え移り、見事な爆弾と化した
「がぁ゛あ゛あ゛あ゛」「熱いっ、助けて」「ああ、我が主よ!我らを救い給え!」
それぞれが一様に断末魔を叫び、息絶えていく
しかし、当然ながら当たらない人もいる
もう一度、風船爆弾をお見舞いした
その頃には場所がばれていたので、しっかりと標準を合わせなければいけない風船爆弾はできそうにない
建物の陰に隠れて銃撃戦となった
銃を持っているという事は、悪魔崇拝は稼いでいるのだろう
それでも精々、三丁程度しかなかったが
「死ね!クソガキがぁあああ」
的は六つ、それ以外は燃えている
あちらは開けていて、こっちは壁がある
殆ど勝ったようなものだ
もうひとつ、水風船を投げる
信者は、更に燃え広がらない様に、水風船を割った
あたりが白に包まれた
小麦粉を仕込んでおいた
情報が正しければ、このままであれば……
急いで隠れた
木の箱では心もとない
別の建物に入れば大丈夫だろう
一つ隣の建物に入った
瞬間、ドゴォォオオオオオ、という爆音とともに凄まじい熱量が身を焦がす。粉塵爆発だ
息をしては駄目だ、肺が焼ける
目を閉じて、できるだけ身を屈めて伏せた
数秒後、爆音は消え、僕の皮膚には軽いやけどが残った
大事ではない
外に出ると予想通り僕がいた側の方は酷いありさまだった
まるで空爆でもあったかのように、一面焦げている
しかし、おとうさんのいる方は無事だった
「うまくいった」
敵は幹部だけだ
ゆらりと銃口を向けて、引き金を引いた
銃弾は寸分違わずに幹部を打ち抜いた
すぐに生贄の元に駆け寄る
「あぁ……」
枯れるような声、熱風を吸い込んでしまったらしい
命がかかっていたとはいえ、おおとうさんには申し訳ないことをした
「大丈夫、敵は全員倒したよ」
どちらがおとうさんか確かめるために顔を確認する
「違う、お前じゃない、お前でもない、おとうさんは? おとうさんはどこにいるの!?」
「ごほっ」
おとうさんの声……
「おとう、さん……?」
「よう」
悪魔崇拝の幹部
僕のおとうさん
おかあさんを殺した憎い悪魔崇拝、その幹部
いつも一緒にいてくれる、大好きなおとうさん
惨めな幹部
命が消える寸前のおとうさん
おとうさんの声をした幹部
悪魔崇拝の格好をしたおとうさん
「なん、で……?」
頭の中がぐちゃぐちゃになる
おとうさんは悪魔崇拝の幹部で、悪魔崇拝はおかあさんを殺した犯人だ
「なんで、おかあさんを殺した悪魔崇拝にいるの……? ねぇ、なんで……なんで!?」
「あの売女か! 俺はあいつと出会うもっと前から心神深き信徒だぞ!」
「おかあさんは…… おかあさんを助けようとは、思わなかったの?」
「何言ってんだ、あの売女を殺したのは俺だ お前がいつもいるストーブ、あの炎で顔面を焼いた。いやー、見ものだったな! たすけて、なんでこんな事するの?あの子に手を出したらただじゃおかないわよ……だってよ、アハハハハハハハハ! 今のお前と同じ顔だよ、そう、人を憎む顔、殺してやるって、心から思う顔、人が見せる、純粋無垢な殺意! この顔を見るために生まれてきたと言っても過言じゃないね! 売女は最後には婆みたいな顔になってたな! 全身の骨を折って! 喉を潰して! しまいにはロンドンの貧民区に捨ててやったよ! アハハハハ……ごふっ なあ、俺は今、どんな顔をしている? お前と比べて、どうだ? 苦しそうか? 辛そうか? 俺は今、すっげえ幸せだぜ、俺の最愛の息子の、世界で一番好きな殺意にまみれた顔を見ながら死ねるんだからよ どうせ人間死ぬんだ、なら、自由に生きた方がいいだろ たとえ人に迷惑かけてもよぉ、楽しくなけりゃぁ、意味ねぇだろ? 俺は自由に生きた。そんで今、幸せだ お前は縛られてでも、他人に迷惑をかけたくないか? 俺は嫌だね。俺は、俺が一番大事だからよ、他の人間なんて、気にして、いられるか、ってんだよ、なあ、おまえら」
憎い笑いを聞きながらロンドンの空を見上げていた
雪が冷たい
◇◆◇◆◇
僕はロンドンの古本屋の一人息子
中でも裕福な家庭であり、冬にはいつもストーブの入った部屋でぬくぬくと過ごしている
「おとおさぁーん」
雪が冷たい
ストーブの側で温まりたい
でも、そうはできない
おとうさんがいないから
昨日のことだった
おとうさんはいつものように酒場に遊びに行った
僕はそれを眺めていた
ついては行かない
寒いから。 ストーブから離れたくないから
その次の昼になっても、おとうさんは帰って来なかった
僕は飛び出した
古本屋の店番などほっぽりだして、おとうさんを探すために飛び出した
そして今、おとうさんを探している
おかあさんはいない
いないのだ
僕は一人でロンドンの街を探し回った
商業が盛んな商業区
人々が住まう住民区
貴族たちが住む神聖区、は衛兵に止められて入れなかった
最後に、貧民区
ここは危険な区画だ
スラムと化し、窃盗、暴行は当たり前
一日に数人は死体が上がる街
普通ならば立ち入らない、中についての噂すらも聞かない
ごくっ、 と、喉の鳴る音が聞こえる
ここに立ち入るということは、死ぬも同然だ
でも、僕は行かなければならない
おとうさんを助けるために
貧民区は全体的に薄汚れていて
更には臭かった
ただ臭いだけじゃない
この臭いは病気の元となる
いるだけで危険、何もしなくても危険
それが貧民区だ
そんな貧民区を進んでいく
道中、つんと鼻を衝く、ひと際酷い臭いがした
赤
ここでは日常、そう学んで来た
耐えがたい吐き気がして、吐いた
「おぼっちゃん、こんな所を歩いてちゃいかんよ」
「うるさい、僕にはやることがあるんだ」
僕は話しかけてきた顔まで布を被った老婆に向かって銃を突き立てた
僕が引き金を引けば、老婆は抵抗の余地なく死神が訪れるだろう
「おやおや、物騒だねぇ」
「なにか用か」
もちろん僕に人を殺める勇気はない
ただの脅し、殺人はここでは普通
なら、この脅しも発破だとは見抜かれまい
「手が震えてるよぉ、怖いよねぇ、怖いよねぇえ」
老婆が銃口を自らの額に当てる
その時に、布の中の顔が露になる。爛れていた
顔全体の皮膚が溶けていて、目も碌に見えてなさそうだ
ここには自殺志願者がよくいるという、この老婆もその類だろう
「撃ってごらんよ、この距離なら確実に当たるよぉ」
僕は知っている
ゼロ距離で銃など撃ったら、反動で僕の腕が吹き飛ぶ
「おや、離れるのかい?」
「僕は知ってる。今撃てば僕の腕が吹き飛んでいた」
「それだけ考えられるなら上等さ、さっさとお帰り。ここは子供の来る場所じゃない」
僕は殺せないと悟ったのか、老婆は立ち去っていく
ふと、足を止めた
「そうそう、悪魔崇拝には気を付けなよ。奴らは子供を生贄にするのが趣味のサディスト、絶対に捕まるんじゃぁないよ」
悪魔崇拝……!
「おとうさんっ」
悟った
奴らだ
奴らがやったんだ
僕に何の恨みがあるという? 僕から家族を奪わないでくれ
犯人は悪魔崇拝だと悟った僕は悪魔崇拝の信者を探していた
道中、襲われたので、射殺した
貧民区の人に銃を買うお金なんてないから、全員がナイフだった
簡単に、殺せた
武器の差は大きいのだ
襲ってきた人から、悪魔崇拝の本拠地を聞き出した
悪魔崇拝の本拠地は近づいてはいけないと皆、共通認識していたので、すぐに見つけることができた
悪魔崇拝の本拠地に近づいてきた
ここからは物陰に隠れて近づいて行った方がいい
貧民区の人は、悪魔崇拝の本拠地は夜な夜な儀式をしているのか、うっすらと光っているそうだ
そのため、すぐに見つけられた
「今宵、贄とするは二匹の子豚。悪魔よ、我らに永遠の富を、永遠の命を、永遠の力を」
悪魔崇拝の幹部らしき人が二人の人を十字架に磔にし、今まさに磔刑を行おうとする直前だった
「おとうさんっ!!」
あの二人のうちどちらかはおとうさんに違いない
助けないと
油がたっぷりと入った水風船を投げ、銃で撃ちぬいた
打ちぬけるかが心配だったけど、どうやら杞憂だたようだ
油の入った水風船は悪魔崇拝の信者の上で散乱し、そこに銃弾の火が燃え移り、見事な爆弾と化した
「がぁ゛あ゛あ゛あ゛」「熱いっ、助けて」「ああ、我が主よ!我らを救い給え!」
それぞれが一様に断末魔を叫び、息絶えていく
しかし、当然ながら当たらない人もいる
もう一度、風船爆弾をお見舞いした
その頃には場所がばれていたので、しっかりと標準を合わせなければいけない風船爆弾はできそうにない
建物の陰に隠れて銃撃戦となった
銃を持っているという事は、悪魔崇拝は稼いでいるのだろう
それでも精々、三丁程度しかなかったが
「死ね!クソガキがぁあああ」
的は六つ、それ以外は燃えている
あちらは開けていて、こっちは壁がある
殆ど勝ったようなものだ
もうひとつ、水風船を投げる
信者は、更に燃え広がらない様に、水風船を割った
あたりが白に包まれた
小麦粉を仕込んでおいた
情報が正しければ、このままであれば……
急いで隠れた
木の箱では心もとない
別の建物に入れば大丈夫だろう
一つ隣の建物に入った
瞬間、ドゴォォオオオオオ、という爆音とともに凄まじい熱量が身を焦がす。粉塵爆発だ
息をしては駄目だ、肺が焼ける
目を閉じて、できるだけ身を屈めて伏せた
数秒後、爆音は消え、僕の皮膚には軽いやけどが残った
大事ではない
外に出ると予想通り僕がいた側の方は酷いありさまだった
まるで空爆でもあったかのように、一面焦げている
しかし、おとうさんのいる方は無事だった
「うまくいった」
敵は幹部だけだ
ゆらりと銃口を向けて、引き金を引いた
銃弾は寸分違わずに幹部を打ち抜いた
すぐに生贄の元に駆け寄る
「あぁ……」
枯れるような声、熱風を吸い込んでしまったらしい
命がかかっていたとはいえ、おおとうさんには申し訳ないことをした
「大丈夫、敵は全員倒したよ」
どちらがおとうさんか確かめるために顔を確認する
「違う、お前じゃない、お前でもない、おとうさんは? おとうさんはどこにいるの!?」
「ごほっ」
おとうさんの声……
「おとう、さん……?」
「よう」
悪魔崇拝の幹部
僕のおとうさん
おかあさんを殺した憎い悪魔崇拝、その幹部
いつも一緒にいてくれる、大好きなおとうさん
惨めな幹部
命が消える寸前のおとうさん
おとうさんの声をした幹部
悪魔崇拝の格好をしたおとうさん
「なん、で……?」
頭の中がぐちゃぐちゃになる
おとうさんは悪魔崇拝の幹部で、悪魔崇拝はおかあさんを殺した犯人だ
「なんで、おかあさんを殺した悪魔崇拝にいるの……? ねぇ、なんで……なんで!?」
「あの売女か! 俺はあいつと出会うもっと前から心神深き信徒だぞ!」
「おかあさんは…… おかあさんを助けようとは、思わなかったの?」
「何言ってんだ、あの売女を殺したのは俺だ お前がいつもいるストーブ、あの炎で顔面を焼いた。いやー、見ものだったな! たすけて、なんでこんな事するの?あの子に手を出したらただじゃおかないわよ……だってよ、アハハハハハハハハ! 今のお前と同じ顔だよ、そう、人を憎む顔、殺してやるって、心から思う顔、人が見せる、純粋無垢な殺意! この顔を見るために生まれてきたと言っても過言じゃないね! 売女は最後には婆みたいな顔になってたな! 全身の骨を折って! 喉を潰して! しまいにはロンドンの貧民区に捨ててやったよ! アハハハハ……ごふっ なあ、俺は今、どんな顔をしている? お前と比べて、どうだ? 苦しそうか? 辛そうか? 俺は今、すっげえ幸せだぜ、俺の最愛の息子の、世界で一番好きな殺意にまみれた顔を見ながら死ねるんだからよ どうせ人間死ぬんだ、なら、自由に生きた方がいいだろ たとえ人に迷惑かけてもよぉ、楽しくなけりゃぁ、意味ねぇだろ? 俺は自由に生きた。そんで今、幸せだ お前は縛られてでも、他人に迷惑をかけたくないか? 俺は嫌だね。俺は、俺が一番大事だからよ、他の人間なんて、気にして、いられるか、ってんだよ、なあ、おまえら」
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