【完結】勇者パーティーを追放された聖女の私。その日の夜に変態共に来られ面倒見る羽目になったので、退職金代わりにこいつらを引き取ってもらいたい

某棒人間

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ケース① 『呪われたビキニアーマーを着た性癖歪んだ幼馴染』

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 人生において、とことんついていない日を経験した人は大勢いると思う。失敗や嫌なことが二つ三つと重なり、その日を厄日だと嘆いた過去は誰だってあると思う。

 私、リラもまたとことんついていない日というモノを経験した。



『新しい神官が来るんだ』

 神殿から言われ、魔王討伐の為に勇者の資格を持つ王子に仕えることになった私。幾つもの強敵や試練を潜り抜けて、どうにかこうにかこの『勇者』様との接し方も理解し慣れて来たと思った矢先、言われたのが上記の言葉。

『外国の大きな神殿の推薦で、彼女は強い魔力を持っている。君とは信仰する神が違うから、パーティ内で宗教戦争が起こるのはごめんなんで、君は離脱してくれ』

 別々の神を信仰する神官二人以上のパーティだっているんだけど……そう言わなかったのは、咄嗟のことで思考が追いついていなかったから。

『じゃ、さよなら。今までありがとう』

 苦楽を共にした、一応それなりの期間一緒に居た仲間に対して、あまりにもあっさりした別れの言葉。
 こうして、私は勇者パーティを追放されて独りになった。

『ああ、リラちゃん? お客さんが来ているよ。それも三人も! なんだか訳ありなようでねえ。来るまで待つというんで個室の相談室に三人とも通しているよ』

 その日は流石に荒れて、夜中まで酒場で一人酒したが全然酔えなくて、それで宿に帰って来たらおばちゃんに『客が来た』というのである。

『私に客? 三人?』

 もしや勇者パーティで一緒になった剣士のルース? あの坊ちゃん王子兼勇者の横柄な態度に同じく辟易して仲良かったので一緒に離れて来てくれたりとか……なんて淡い考えをしてみたり。

(『面白いのが好き』って言ってて、いらないと言われた時は確か街の観光をしていていなかったのよね)

 だから、もしかしたら心配して探してくれたりとか……なんて乙女心な15歳聖女の私。

(でも三人って誰? ルースとしても、他二人に心当たりなんかないし……)

 他のメンバーは、王子兼勇者のご機嫌を損なわないよう立ち振る舞う腰巾着ぞろいだったと思うのだが。

(まあいっか。取り敢えず会ってみよっと)

 そう思い、宿に備えられた個室に行き(この宿は冒険者の仕事斡旋もしていて、守秘義務や密談したい人様に個室も存在している)その三人とやらに会ってみたのだが……。

「ごめん。もっかい一人づつ順繰りに話聞かせて?」

 はい。今日は厄日でした。
 私の目の前には、『所謂ビキニアーマーを着こんだ女性の幼馴染』と『東の国の暗殺車検盗賊を兼ね揃えた忍者とかいう恰好をした黒装束の男』と『どう考えても人外な捻じれた角を頭に生やした銀髪の美青年』が椅子に座って、仲間にしてと言い出して来たのだった。



ケース① 『呪われたビキニアーマーを着た性癖歪んだ幼馴染』

 取り敢えず、まず一番手は知っている相手からにしよう。

「久しぶり、リラ」
「うん。久しぶり、メーブ」

 こくりと頷き合う私達。

「えーっと……まず確認何だけども……」

 桃色の髪をした同い年の少女メーブ。同じ村出身で私は神官に、彼女は冒険者になったはずなのだが……。

「なんであんた……



 〝ビキニアーマー〟という痴女な格好しているの?」
 
  そう、彼女は今巷の大人なムフフ本なんかで時折出て来る、水着のような鎧、〝ビキニアーマー〟を着ていた。

(ほ、本物始めて見た……てか実在したのか?)

 ネタで着る人もいるとか聞いたが、それはあくまでネタ。所謂宴会芸とかで披露するか、それこそ大人なお店のコスプレでしかお目にかかれないと思うのだが……。
 なんでか私の幼馴染は、痴女となって〝ビキニアーマー〟を来ていた。
 ……い、いや。待て。よく見たら……。

「てか……あんたそのビキニアーマー……



 呪われてない?」

 神官である私だから余計に分かってしまう。彼女の来ている鎧……ドン引きするほど呪詛が込められていることに――!

(……いや冷静に考えて〝呪われたビキニアーマーを来た女兵士〟って何⁉)

 わ、分からん⁉  幼馴染だけども目の前のメーブがどうしてこうなったのかまるで分からん!?
 しかし私の動揺をよそに、メーブは髪をかき上げ、無意味に決めポーズを付けて一言。

「ふ……ばっちり呪わているわよ!」

 一体何がばっちりなのか。

「このビキニアーマーはね。ある女魔術師が魔術の粋を結集して作り上げたものなの」
「……魔術の粋を結集してまで作ったのがビキニアーマーって……」

 どんな人生を歩んだというのだその女魔術師。

「やー、その女魔術師スタイルが良くなかったらしくてね。
 好きだった男を女剣士に盗られたとか。
 んで、悔しくてその女剣士にこのビキニアーマーを贈ったんだって」
「お、贈ったって……そもそも着ないんじゃないの?」

 嫌がらせにしては、なんかみみっちいだけのような……いや、待て待て待て。

「いや、それ以前にビキニアーマーを何だって作ったのよ! その女魔術師!」
「それがね。その盗った相手って女剣士でしょう?」
「う、うん。さっき言っていたわよね?」
「その女魔術師って、儀式系の付与魔術が得意だったのよ。普通の付与魔法だと数分で斬れたりするけど、儀式をすることで長く、または半永久的にかかるっていう」
「まあ……魔術の粋を結集してビキニアーマー作るくらいだもんね……」

 ………………
「………………」
「……?」

 沈黙がしばし二人の間に流れ……メーブは明後日の方を見てながらポツリと呟く。

「まあ……要するに……



 自分が魔術の粋を結集して作った渾身の防御力の高い鎧だったら、例えビキニアーマーとかいうこっ恥ずかしい格好でも生き延びるの優先で着て挙句、変態な恰好をする女剣士に好きだった男もドン引きして自分になびいてくれるんじゃないか……と思ったらしく」
「いや計算下手くそか⁉」

 どういう頭をしたらそんな都合よく物事が動いてくれるとかいう話になる⁉

「いくら防御力が高くても、好き好んでビキニアーマーとか着る訳ないでしょ⁉ しかも嫉妬全開の女魔術師から贈られてきた奴!」
「うん。結局贈ったけど無言で贈り返された挙句女剣士は件の男の人と結婚・妊娠・出産。
もう自分はお相手と結ばれないと悟った女魔術師は海に身投げして自殺。
 でも未練たらたらだからか、その女魔術師の怨念がその〝ビキニアーマー〟に宿り、元々込められた強い魔力が怨念によりさらに強化されてしまいましたとさ」
「怨念……そりゃびんびんに呪われている訳だわ……」

 滅茶苦茶邪悪な波動感じるもん。瘴気渦巻いているもん。
 いやしかし。此処で新たな謎が出てくる訳で。

「……んで。なんであんたはそんな曰く付きの呪いの品を着ているのかな?」

 ……質問していて、実は察しがついている。こいつが村に居た頃のままだとしたら。それは……それ、は……!
 私の緊張を余所に、ふっとなんか無駄に恰好つけて笑うメーブ。

「は……そんなの、決まっているじゃない」

 髪を手櫛で梳いて、無駄に偉そうに一言。



「より強い痛みが、即ち私の快楽が得られるからよ!」



「やはりかリアルマゾ(被虐趣味)……!」

 やっぱ変わっていなかったー⁉
 思わず頭を抱える私。それに気付いているのかいないのか、メーブは意気揚々と語り続ける。

「この鎧のおかげで巨大ゴーレムの一撃も耐えて、快感を得られたわ?やっぱ痛いのって素敵ね♪」
「それはあんたくらいのもんだ、変態マゾ女!」

 そうだよね! あんたってそういう奴だもんね⁉
 村に居た頃から痛いのが趣味なマゾヒストで「ぶって! もっとぶって!」とか同い年の男の子に言い続けて、ドン引きされていたもんね⁉
 因みに冒険者を目指した理由も「もっと痛み(快感)が得られるから⁉」とかいうものでしたよ⁉(ヤケクソ)

「最近の趣味はオークの群れに単身で突っ込んでフルボッコにされること!」
「なんでオークの群れに突っ込んで生きていられるのよ!」
「この鎧のおかげ! ふふ、こんないいものを着なかったなんて、女剣士とやらは見る目が無いわね♡」
「あんたと同じ性癖の持ち主はマイノリティだということを自覚しておきなさい……!」

 マゾな人がそこら中にいてたまるか!

「因みにこの鎧、呪われたおかげで敵の注意を惹き付けて、無意識に働きかけて攻撃を集中されやすくなるという付属効果付き。
 やったねメーブちゃん、これでもっと快感を得られるよ!」
「おい馬鹿止めろ」

 それで喜ぶのはあんたとその仲間くらいのもんだ……って。

「そういやあんた仲間は? んでもってなんで私を尋ねて来たの?」

 何しに来たん? 
 思わず疑問を呈すると、暫く沈黙した後観念したのかニヒルに笑って一言。



「『ごめん。〝呪われたビキニアーマー〟を好き好んで着るような奴と一緒にいたらこっちまで変な趣味の奴と思われるから』とか言われてパーティクビになった挙句誰も私と冒険者組んでくれなくなった」
「まっとうな神経の持ち主の台詞ね」

 思わず真顔で頷く。そりゃ町中を仲間がビキニアーマーで闊歩していたら恥ずかしくてお天道様下をまっとうに歩いて行けないわな。

「酷くない? あんなにパーティに尽くした私を! 壁役のタンクなんて、それこそ自殺志願者かお金多くもらうの条件で飲むか、それこそ私みたいなマゾ(被虐趣味)じゃないとやらないのに!」
「うっわ。知りたくなかった、そんな真実……」

 そういや元いた勇者一行にも、壁となる人……俗称でタンクと呼ばれるような役割の人いなかったな……全部自己責任で躱していたわ。それか私が防御魔法で防いでいたか。

「そう言う訳で!」
「どう言う訳よ⁉」

 打てば響くタイミングで返す私。全く意味が分からんぞ。

「お願い! 私とパーティ組んで!」
「……組んでどうするのよ」
「再び痛みという名の快楽が待ち受けるワクワクドキドキの冒険へレッツトライ」
「流石のあんたも、独りで冒険に出ようとは思わないのね」

 親指立てて笑うメーブに、思わず冷めたツッコミを繰り出す。

「いや、私一人だとどこの冒険者の店も仕事紹介してくれない」
「そりゃそうだわな」

 まあ確かに一人に渡す仕事なんぞそうそうないわな。もしもに備えて複数人のパーティじゃないと、お店の信用問題にも関わるし。

「てかそのビキニアーマー脱いだらいいだけじゃない!(名推理)」
「やだ! これは私の一部なんだ! 怪しい露天商から格安で買った私の欲望を満たす正装……こいつと私は天下を取るって決めたんだから!」

 呪われたビキニアーマーで取る天下って何だ、天下って。
 思わず頭を抱える。多分露天商も持っていると変態と思われるから、安く押し付けたんだろうな……。どういう経緯で手に入れたんだ?

「ねえお願いー。私と組んでー。噂じゃ勇者パーティクビになったんでしょー? 私と組んでよー」
「ええい、傷に塩を塗ってからに!」

 忘れかけてたことを思い出させるな!

「と、とにかく。あんたの事情は分かったわ。いったん保留。はい! 次の方!」

 はあ、と溜息を吐いて私は次の尋ね人……『黒装束の忍者の恰好をした男』に向き直ったのだった。
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