5 / 10
僕の由来。
しおりを挟む
前回のあらすじ
『特に何も無かった』
予備校は今日も平和だった。小鳥の声も聞こえないような防音の校舎が今日もひっそりと郊外に建っている。しいちゃんの突発的超常現象のせいで異空間に飛ばなきゃいいが……。
またしいちゃんがいないとき、佐敷さんと僕はたわいも無い話をして、その後、また質問された。
今日は何故か僕の名前を聞いてきた。
「僕は……秘密」
別にどうってこと無いけど。
頭の中に名前が出てこなかったため。何でか。その理由さえも思い浮かばない。僕は僕でしかなく、しーちゃんのフォロー役でしかない。本来はその用途なんだよ、僕は。執事みたいな使用人だ。そんな言葉を僕は一つ思い出した。そしてそれが僕の由来だということにも気が付いた。
「――あ、下僕の『僕』だ」
思い出した。確かそういう意味で『僕』は僕になったんだった。
「下僕って何?」
佐敷さんが聞く。
「何かは内緒」
そればかりは一般人にはいえない。
しーちゃんになら言えるけど。
そんな時だった。
「――五月人形」
ふっと教室に入ってきたしーちゃんがきらめくように言った。
え、それは言っていいのか? しーちゃんにアイコンタクト。
『――今日の髪型かわいくない? 』
そんな声が頭の中で聞こえた。
テレパシーかよ。すげえ。
しかし、答えになってないし。しかも、頭の上の一本ぐくりが……。
角できてるみたいだぞ。それ。
「今日は何の日か考えてね。佐敷さん。もちろん女の子の出番ではないけれど」
意味深にいうなよ。ちっともヒントになってないし。まんまで答えじゃないのかそれ。
――ってあれ、何故か佐敷さんもしーちゃんをみてぽかんとしている。
それもそうか。
――今日のしーちゃんは昔のしーちゃんみたいだったから。
出会って4日の佐敷さんには分からないのか。
しーちゃんは。
「行こう」僕の腕を強く引っ張って。
その後、しーちゃんが耳元でもう一つの。僕の名前ともいうべき識別をささやいた。
僕のいる暦の名を。
『特に何も無かった』
予備校は今日も平和だった。小鳥の声も聞こえないような防音の校舎が今日もひっそりと郊外に建っている。しいちゃんの突発的超常現象のせいで異空間に飛ばなきゃいいが……。
またしいちゃんがいないとき、佐敷さんと僕はたわいも無い話をして、その後、また質問された。
今日は何故か僕の名前を聞いてきた。
「僕は……秘密」
別にどうってこと無いけど。
頭の中に名前が出てこなかったため。何でか。その理由さえも思い浮かばない。僕は僕でしかなく、しーちゃんのフォロー役でしかない。本来はその用途なんだよ、僕は。執事みたいな使用人だ。そんな言葉を僕は一つ思い出した。そしてそれが僕の由来だということにも気が付いた。
「――あ、下僕の『僕』だ」
思い出した。確かそういう意味で『僕』は僕になったんだった。
「下僕って何?」
佐敷さんが聞く。
「何かは内緒」
そればかりは一般人にはいえない。
しーちゃんになら言えるけど。
そんな時だった。
「――五月人形」
ふっと教室に入ってきたしーちゃんがきらめくように言った。
え、それは言っていいのか? しーちゃんにアイコンタクト。
『――今日の髪型かわいくない? 』
そんな声が頭の中で聞こえた。
テレパシーかよ。すげえ。
しかし、答えになってないし。しかも、頭の上の一本ぐくりが……。
角できてるみたいだぞ。それ。
「今日は何の日か考えてね。佐敷さん。もちろん女の子の出番ではないけれど」
意味深にいうなよ。ちっともヒントになってないし。まんまで答えじゃないのかそれ。
――ってあれ、何故か佐敷さんもしーちゃんをみてぽかんとしている。
それもそうか。
――今日のしーちゃんは昔のしーちゃんみたいだったから。
出会って4日の佐敷さんには分からないのか。
しーちゃんは。
「行こう」僕の腕を強く引っ張って。
その後、しーちゃんが耳元でもう一つの。僕の名前ともいうべき識別をささやいた。
僕のいる暦の名を。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる