道端で助けた巨乳少女は自分を助けてくれることになる魔女だった。

第１章

温泉へ続く荒野を進む。そして、精霊との対面(前編)

「この先はさらに険しいから気を付けるのだぞ」
　キレーヌ卿が注意する。
「分かった」

　少し歩いたところに、宝箱があった。きりまるは宝箱を開けた。ミストスプレーを手に入れた。
「それがあれば、暑さをしのげるだろう」
「スプレーだろ？」
「無いよりは良いだろう」
「確かに」

　奥に進むと、温度が上がった。
「確かに暑いな」
「もうすぐ精霊がいる場所につく」
「なんだ、ここは？」
「精霊がいる洞窟だ」
「また、アイテムを探すのか？」
「それしか、方法はない」
『ここはフレーミ様の洞窟。何人なんぴとも立ち入ることを許さぬ』

「これは守護竜のお出ましか。そこを退いてくれまいか？」
『キレーヌ卿か。何故人間を連れておる？』
「共に旅をしているのだ」
『アイーダ様を救ったみたいだな。その力、見せつけてみよ！』
　グリーンドラゴンが現れた。
「こやつはさまざまな息を使いこなすドラゴンだ。侮るでないぞ」
「分かった」

『我の攻撃受けてみよ！』
　グリーンドラゴンの凍える息。しかし、二人には効いていない。
『加護の力か。これならどうかな？』
　グリーンドラゴンは灼熱の炎を吐いた。
　きりまるは90のダメージ、キレーヌ卿に80のダメージ。

「強烈だ」
　二人は瀕死の状態になりながらも、立ち上がる。
『我の攻撃を受けて立ち上がるか。ならば、死ぬが良い！』
　グリーンドラゴンは再び灼熱の炎を吐いた。
　きりまるたちは死んでしまった。

「きりまる、目を覚ますんじゃ。お主がいなければ、精霊を助けられないんだぞ」
　しかし、きりまるは返事をしない。キレーヌ卿は復活したが、きりまるは屍と化してしまった。
「なんでこんなことに……」
　キレーヌ卿は涙を流す。
「私が助けましょう」
　アイーダが姿を現す。