バスケ初心者が自分の力を生かし、チームの要に成り上がる。

小説好き和正

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シーズン1 入部~地区大会

練習試合

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 翔太は先輩にバスケ部に誘われた。
「翔太、バスケ部に入らないか?」
「三ツ島先輩。俺、あまりやったことないですよ」
「ミニバスやってたと聞いたが」
「小学校の話ですよ」
 翔太は笑った。
「一人足りないんだ。頼む」
「はあ、分かりましたよ」
「放課後、練習試合があるから体育館に来てくれ」
「はい」

 そして、翔太は放課後、体育館に行った。
「先輩、来ましたよ」
「来てくれたのか。1年対2・3年の試合をするんだが、足りなくてな。助かったよ」
 だが、この時は知らなかった。翔太があまりにも下手だと言うことを。

 前半、翔太は仲間からパスをもらう。
「いくぞ!」
「来い!」
 先輩の隆也がブロックする。
「くっ」
「どうする? そこから撃つか?」
「てやっ」
「何?」
 翔太が投げたボールはゴールへ向かうが、リングをかすりそのまま落ちた。
「・・・」
 沈黙する。
「お前、かなり下手だな」
「言うな!」 

 仲間のゴールで、なんとか点を入れるも、5-14と離される。
「ヤバイな。これ以上は」
 そんなとき、高木がシュートする。
「入れてたまるか!」
「何?」
 翔太はジャンプして、ボールに触ろうとする。
「頼む」
 翔太の手がボールにかする。そして、リングに当たる。
「リバウンド!」
「おう!」
 翔太がジャンプしてリバウンドしようとするが、隆也は方が上でそのままゴールを入れる。
「まだまだだな」
 5-16となり、1年チームは厳しくなった。

「お前にはリバウンドは早い」
「なんだと!」
 試合は2・3年優位で進み残り5分で12-30。絶望的だった。
 そんな中、仲間がシュートを打ち、リングに当たる。
「リバウンド」
 見事、翔太がリバウンドを取り、オフェンスに転じるが、試合終了。
「お前がシュート入ればな」
「くっ」
 翔太は悔しかった。自分のシュートは入らず、リバウンドだけ。
「足を引っ張っちまった」
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