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第1巻ー第1章 初めての冒険

第2話 はじまりの草原

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「今の力だったら、この辺の敵は大丈夫よね?」
 ラミアが心配そうに聞く。
「普通の敵はな」


 マコトが答える。
「ボスもいるのか」
 ミーナが呟く。


「さらに強くなったボスらしいな」
 マコトが付け加える。
「苦戦するかな?」
 ミアたちは不安そうにする。


「経験値は入らないけど、アイテムは落とすだろうから、問題はないと思うよ」
 マコトが説明する。
「それならいいけど」

 アキラたちは、草原へ入った。すると、ちびデーモンが現れた。
「準備はいいか?」
 マコトがメンバーに聞く。
「うん」


「逃げるか」
 ちびデーモンは怖がっている。
「逃げられると思ってるのか?」


 マモルはちびデーモンに強烈な一撃を入れる。ちびデーモンを倒した。
 回復薬(小)と技能書(L1)を手に入れた。
 どうやら、今のマモルたちには必要がないようだ。
「回復薬だけでもあればいいか」

「面白くないね」とラミアが言った。
 すると、そこに光っているモンスターが。
「レアモンスターだ」


 マジックピエロLv20が現れた。
 マジックピエロは激しい炎を吐いた。マモルたちは飛びのいたが、ダメージを受けた。
「大丈夫か?」
 マコトがミアに聞いた。
「うん。マモルは?」と、ミアが聞き返した。
「少し受けたよ」


「こっちから行くぜ」
 マモルの攻撃。レアだけに、大したダメージにならない。
「手ごわいね」
 ミアがビックリする。
「ああ」

「魔法は効くんじゃない?」
 ミアが魔法を唱える。しかし、攻撃魔法に長けていないので、あまり変わらない。


「ミアは下がって。食らいなさい」
 ラミアの怒りの業火デッド・フレイム。炎がマジックピエロを覆う。マジックピエロを倒した。
「その技はとっておけよ」


 ″怒りの業火〟は魔力の半分を使い、持っている魔力の倍のダメージをグループに与える最強魔法だ。
「ごめん。頭に来ちゃって」
 ラミアが頭をかく。
「まあ、いいけど。魔力は温存しろよ」


 モンスターバッジ、技能書(L2)、力の種と袋(S)、魔力増強薬(小)を手に入れた。
「技能書は全員に適用できるし、力の種はミア、魔力増強は今のところは俺とラミアか」
「そうね」


 ラミアがうなずいた。
 マモルは技能書を使った。
『汝らに新たなる力を与えよう』


●獲得できる技能
・チーム強化 (マモル)
・回復(中)(ミア)
・魔力分配 (ラミア・ミーナ)
・魔力の転換 (ミーナ)
・回復 (チーム)(マモル・ミーナ)


「所持技能ポイントは 8P」
「全部に分配するのは不可能だ。今のところマモルとミアだな」
「それでいいよ」
「汝らに新たな力を与えん」


 マモルはチーム強化、ミアは回復(中)の技能が身についた。


 ミアは力に種を使った。(使用回数:3)
攻撃33→39(上昇値+6)
魔力45→47(上昇値+2)


 マモルとラミアは魔力増強薬を使った。(使用回数:1)
①マモル
魔力21→23(上昇値+2)
②ラミア
魔力50→53(上昇値+3)
 ラミアは魔法に対する耐性が上がった。※後から能力が見えるようになる。


「とりあえずはこんなところかしらね」とラミアが言った。



【草原 中腹】
「レアモンスターはそんなたくさんいないはずよ」とラミアが言った。
「一つのエリアに1匹いるかどうかだな」
「何かあるよ」


 ミアがなにかを見つけた。
「宝箱だな」
 マモルは宝箱を開けた。手紙が入っていた。
『この宝箱を開けた人よ。どうか、私の目的を代わりに果たしてくれ。その代わり、宝箱の中身は
あなたに差し上げよう』


 マモルたちは30000マニーと技能証明書・ステータスボード拡張スロット・チートの秘密を手に入れた。

「これで装備が整えられるわ」
 ラミアが嬉しそうに言った。
「技能証明書と拡張スロットはステータスの表示を広げるためだろう。ちょっと見てみよう」

 ステータスに魔法耐性が付与された。
 チート品質の詳細が確認できるようになった。

・メンバーの追加ステータス
マモル 魔法耐性 4(あと33)
ミア 魔法耐性 7(あと62)
ラミア 魔法耐性 11(あと218)
ミーナ 魔法耐性 9(あと104)
()の中は必要な技能経験です。魔法を使えば、一定率で獲得。
魔法耐性は魔法に対するダメージ軽減能力だ。基本的に以下のようになっています。


0~5:耐性ほぼなし
6~10:ダメージ3%軽減
11~15:ダメージ10%軽減
16~20:ダメージ15%軽減
21~30:ダメージ30%軽減
31~45:ダメージ半減
46~65:ダメージ65%軽減
66~100:ダメージ無効・反射


 敵の中には魔法耐性が強いものもいる。その相手には魔法は効かない。
「そうだろうね」
「わたしたちもいずれは」とラミアが言った。


【草原 出口】
「やっと出れるな」
「案内板があるよ」
 ミアが指を差す。
[この先、暗闇洞窟]
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