La luce el,ombra(ラ・ルーチェ・エ・ロンブラ)

もっちり豆腐

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1章 旅立ち〜出会い編

追われる者

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???「光の子…。わ…しは…セ…。わた…の…ちか…を受け…ぎし…わ…しの…もと…。」

シエル「うっ…今のは…。夢か…。」

まただ。小さい頃からたまに見ている夢。
ここ最近は前よりも頻度が増した気がする。

レイダ「シエルー!起きてるのかい!」

レイダさんだ。俺のただ一人の家族で宿屋を経営してる、優しく強い女性だ。

シエル「あぁ、起きてるよ、レイダさん。」
レイダ「よかった、起きてた。寝起きのとこ悪いんだけど、ちょいと市場に買い物に行って来てくれないかい?私は仕込みがあるから動けなくてね…。」

厨房の方を見てみると…うん、結構仕込み大変そうだ。

シエル「うん、いいよ。何を買っできたらいいの?」
レイダ「はいこれ、これに必要なものが書いてあるから。」

レイダさんからメモを受け取り目を通す。

シエル「思ったより多いね…。」
レイダ「仕方ないだろう?最近はやけにお客さんが多いんだ。嬉しいことだけどね。」

確かに最近は客が多い。宿屋としては儲けものではある。でも少し気になってしまう。

シエル「何か原因があるのかな?」
レイダ「さあね…ほら、早くかってきておくれ。」
シエル「わかったよ。」

宿屋から出ようとするとレイダさんに呼び止められた。

レイダ「シエル!これも忘れるんじゃないよ。あんたを拾った時からずっと抱きしめてたもんなんだから、きっといつか使う時がくるんだろうさ。」
シエル「ありがとう。行ってきます!」

俺はレイダさんのメモと俺が小さい時から大事にしていたらしい剣を持って商店街に向かう。
商店街について、メモを見ながら買い出しをする。その道すがら、今朝見た夢のことを考えていた。

シエル「それにしても…。たまに見るあの夢はなんなんだろう…。綺麗な人が誰かを呼んでる…。あの人の言葉が全部聞こえたらすぐにわかるんだけどなぁ…。って考えすぎて買い出しミスしたらレイダさんに怒られちゃうな…。早いとこ買って帰らないと!」

一旦考えるのをやめて買い出しに専念することにした。

シエル「さて…これで全部かな。」

買い出しが終了したので宿屋へ帰ることにした。
きた道を振り返り歩こうとした時、街の異変に気付いた。
???「はぁっ…!はぁ…!はっ…!」
???「にげるな!!この小娘が!!」

急な怒号に周りの人達が一斉に声の方を向いた。

シエル「…なんだ?」

よく見てみると、黒いローブの二人組が白い服を着た女性を追いかけている。

???「やめてください!私が何をしたと言うのです!」
???「何かをしたわけではない!が、ギルダ様から貴様を捕らえろとのご命令なんだ。」

会話を聞く限りただ事ではなさそうだ。

シエル「これは、止めるしかないな…!」

黒いローブの下に走り、女性との間にはいる。

???「なんだ貴様!邪魔をする気か!」
シエル「…このローブ、紋様…まさか…」

魔族デモニオだ。本物は初めてみる。

魔族デモニオA「どきなにいちゃん。けがしたくないだろ??」
魔族デモニオB「その嬢ちゃんさえ手に入りゃ、この街には手を出さないぜ?」
シエル「そうはいかないよ。女の人相手に男二人がかりで追いかけっこなんて…ちょっと変だもの。」
魔族デモニオA「ほう。やる気かにいちゃん。」

剣を構える魔族デモニオ達。

魔族デモニオB「後悔するんじゃないぞ…?そうら!!」
???「あぶない!」
シエル「君は下がって!!くっ!!!」

咄嗟に荷物を落とし、剣で防ぐ。レイダさんごめん。卵とか割れたかも。

魔族デモニオA「なかなかやるなぁ。じゃあこりゃどうだ!!」
シエル「!?」

魔族デモニオの足元に魔法陣が浮かぶ。

シエル「こんな街中で術式!させない!」

街中にまで被害が出るのはふせがなきゃ。
街のみんなを巻き込むのはよくない…。
魔術デギルを使おうとしてる魔族デモニオの下まで走り、詠唱を止める。

シエル「てやぁ!悪いけど、少し痛い思いしてもらうよ…!」

剣を構え、勢いよくしたから上に振り上げる。

シエル「はぁあああ!光牙迅こうがじん!!」

閃光が走り、魔族デモニオを突き上げる。

魔族デモニオA「ぐあああああ!」
シエル「引くんだ!!次はこれだけじゃ済まないぞ!!」
魔族デモニオB「やべぇ…ずらかるぞ!」
魔族デモニオA「あ…あぁ…」

魔族デモニオは街の外へ逃げて行く。

シエル「ふぅ~、びっくりした…」

街の人々から歓声があがる。
少し照れくさい。あ、そういえば。

シエル「大丈夫??怪我はない??えっと…」
レム「レムですわ。はい。あなたのおかげで何事もありませんでした。お気遣いいただきありがとうございます…!」
シエル「よかったぁ…。でもまだ気は抜けないよね。奴らの狙いは君自身みたいだし…。」
レム「えぇ…。」
シエル「疲れたでしょ?とりあえず休みに行こう。最適な場所知ってるからさ!」
レム「あ、はい!あの、本当に助かりました…。」
シエル「いいんだよ!困ってる人見ると見過ごせないし、女の人に武器向けて襲いかかるなんて普通じゃないからね…。」
レム「そうですわね…。」
シエル「とにかく、追っ手がきたりしたらまずいから宿屋に急ごうか!」
レム「はい!」
僕とレムは、買い出しの荷物を持って宿屋に向かった。
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