1 / 1
青春の影法師
しおりを挟む
第二幕
田舎の寂れた漁港の町。
俺はここの町役場で事務職をやっている。
勿論、趣味となってしまっていた小説の執筆も合間を縫って書く。
漁師さん達が旬な魚をさばいて持ってきてくれる。
「ワタケンは何時も潰れるの早いよな」
漁師さんから酌を受け、クーっと呑む。
「そんな事、ないっすよ」
俺はだされたあらかぶと言う都心の料亭で食べたら万はいく高級魚の刺身を食べる。
とろける・・・
漁港だからこそ食べられる至福の味である。
この町は過疎化こそしているが、それでも定住する若者も多い方の町でのんびりとした本当に古き良き町だ。
その町の3,4件ある内の1件のスナック。
漁師さん、歌います!みたいな。
結局家に帰るのは午前様。
何時か体を壊すだろうと覚悟は決めている。
鍵をポケットから出そうとすると
「わ、ワタケン!」
呼ばれたので振り返る。
昔の面影が残っていた。
竹内さん。
小学生時代に、こんな出来損ないな俺に告白してきてくれた稀有な女の子だ。
俺は告白されてどうすればいいか分からず1分ぐらい思考回路に電圧をマックスでかけまくった。
そしてとった行動。
踵を返して猛ダッシュ。
そこからはなるべく竹内さんと距離をとるようにしていた。
こんな俺よりもっといい男子がいるだろうと。
何故俺が?
冗談だろう、からかっているのだろう。
結局竹内さんは転校していった。
が、今、目の前に竹内さん。
これは対処というか、どうすればいいか非常に困る。
コポポ・・・。
「どうぞ、番茶だけど」
「ありがとう・・・それよりワタケン痩せたね、ちゃんとご飯食べてる?」
俺は来客用に買ってあった煎餅の袋を開けつつ
「適当に食べてるよ」
魚が美味しいし、たまに伊勢海老が網に引っ掛かる事もあり、それも漁師さん達と食べる。
本当に美味しい物が食べたい時はこの町の砂浜で岩をひっくり返すと、これまたすごい事にアワビが引っ付いているのである。
それを持ってきた網に乗せ適当な大きさの二つの石の上に置き枯れ木の枝に火を灯す。
10分ほどでいい具合に焼きあがる。
都会に住んでる人には分かるまい。
まぁそれは置いといて、しっかりは食べている。
多分、自転車で毎日10キロ位先の役場まで出勤しているからだろう。
「さて、一々栄養指導しに来た訳ではないだろ?何の用?」
竹内さんは
「同窓会・・・」
「ああ、出る気無いから」
俺はイジメにあっていた。
デブだの頭悪いだの、筆箱は隠されるの、上履きには画鋲が仕込まれるの、限をあげれば星多数。
そんな奴等の巣窟に誰が好き好んで行くか。
「坂本さん、谷森さん、鈴木さん」
懐かしい面々である。
この三人の女子がいなかったら自殺に追い込まれるところだった。
佐々木陽子さんがどちら付かずだったのかは今ははかり知ることはできないが、少なくとも嫌われているのは火を見るより明らかだった。
嫌悪感すら持たれていたかもしれない。
だからこそあの町から、全てから逃げ出したくて、臆病者、軟弱者と陰口を叩かれ様ともあの町を出た。
後はひたすら放浪の旅。
そしてこの安住の地を得た。
行く先々で初恋の人である陽子さんそっくりな人物を見かけると、トラウマの様に、否、身の毛もよだつ。
声などかけられる訳も無く、かけて、万に一つ、億に一つ、天文学的数字に一つ、本人だったらなんと言えばいい?
だからこそビビりな俺は逃げる。
どこまでも、地獄の果てだろうとも。
この思いを留めたまま、ブラックホールに身を投げてもいい。
太陽に焼かれ様とも口は開かない。
そう、嫌い、と答えられるのが怖いのだ。
心の何処か深い所に、100%無いと思ってるのに、だが何処かに逃げ道を作るが如く「好意」を持たれていると。
幻想だ。
思い上がりも甚だしい。
竹内さんはこう切り出す
「見てて分かる。ワタケン、陽子さんの事が好きなんでしょ?」
「好き・・・って言える身分じゃねえよ、その言葉を出すこと自体禁忌だ」
俺は・・・どこまでこの恐怖に立ち向かわねばなるまいか?
この心の闇には永遠に、無限に広く、一筋の光すら無い。
希望のダイヤは燃え尽き、ただの煤となる。
陽子さんは完全完ぺきな女性だ。
あの人の事を俗に言う、神童、と言うのだろう。
一方俺は、人間の形をした単細胞生物。
自慢では無いが小中と成績はニアピンビリケツ。
一方陽子さんは学年トップを走る、エリート。
ああ・・・こんな卑屈だから陰キャ言われるんだろうなぁ・・・。
「ワタケン・・・ううん、渡辺さん」
竹内さんが改まり
「渡辺グループ現総帥にお願いがあります、250億程、佐々木陽子代表に融資していただけないでしょうか?」
そう言えば、陽子さん、化粧品ブランド立ち上げたって聞いたけど・・・。
突拍子も無い嘆願だったので
「250億・・・まあ、出せない事は無いけど・・・そーなると、社長以外役員総入れ替えの上、下手するとうちの傘下企業になるよ?」
俺があっちにホイホイ、こっちにホイホイ引っ越せたのは、経済界に多大な発言力を持つ、渡辺グループの総帥だからだ。
とは言え贅沢はしない。
山に山菜取りに行ったり、海で釣りしたり。
悠々自適に暮らしている。
そこに急に昔の憧れの人の会社を救ってくれと。
まあ、気分は複雑。
頼ってもらうのは悪い気はしない。
でも昔の事が足を引っ張る。
答えが詰まり時だけが過ぎていく・・・
後書き
いや。マジで?
恋愛小説なんて書いた事ないよ?
とまあ、こんな言い訳から始まる後書き。
これ・・・続き物ものですが一作、プロローグ物、恋人青春歌フラれ男に鎮魂歌の続編です。
まあ、タイトルみたら分かりますよねー。
出来ればアルファポリス様の売れない小説アーカイブにひっそり保管してほしいかも。
この原稿を書いてるパソコンが最近動作が怪しいので。
誰か―新品のパソコンプリーズミー(物乞い)
あ、石投げないで、でっかい氷なげないで!冗談、冗談だから!
ま、まあ、この度電撃大賞小説部門に小説を寄稿致しまして。
一つは
殺し屋常のレシピ帳
もう一つは
変態陰陽師
・・・突っ込まないでね?
陰陽師のイメージぶち壊しのこの小説。
実はこれは前作があり、余りに過激なので落選した経緯があるいわくつき原稿なのです。
いや、過激って言ってもちゃんとチェリーボーイの読める内容。(だと思う)
ああ!無数の白い目と言う名の矢が刺さってエクスタシー!(Mか)
と、ド変態発言は控えて、続き・・・書けるほどバイタリティー残ってるのか?
97回くらいピチュった気が。
さて、下手するとこの小説もマグアイヤー的なものになる恐れが。
渡辺と佐々木。
どうなるか?
期待しないで待ってて下さい、書かなぁいかん、ここまできたら。
では!
田舎の寂れた漁港の町。
俺はここの町役場で事務職をやっている。
勿論、趣味となってしまっていた小説の執筆も合間を縫って書く。
漁師さん達が旬な魚をさばいて持ってきてくれる。
「ワタケンは何時も潰れるの早いよな」
漁師さんから酌を受け、クーっと呑む。
「そんな事、ないっすよ」
俺はだされたあらかぶと言う都心の料亭で食べたら万はいく高級魚の刺身を食べる。
とろける・・・
漁港だからこそ食べられる至福の味である。
この町は過疎化こそしているが、それでも定住する若者も多い方の町でのんびりとした本当に古き良き町だ。
その町の3,4件ある内の1件のスナック。
漁師さん、歌います!みたいな。
結局家に帰るのは午前様。
何時か体を壊すだろうと覚悟は決めている。
鍵をポケットから出そうとすると
「わ、ワタケン!」
呼ばれたので振り返る。
昔の面影が残っていた。
竹内さん。
小学生時代に、こんな出来損ないな俺に告白してきてくれた稀有な女の子だ。
俺は告白されてどうすればいいか分からず1分ぐらい思考回路に電圧をマックスでかけまくった。
そしてとった行動。
踵を返して猛ダッシュ。
そこからはなるべく竹内さんと距離をとるようにしていた。
こんな俺よりもっといい男子がいるだろうと。
何故俺が?
冗談だろう、からかっているのだろう。
結局竹内さんは転校していった。
が、今、目の前に竹内さん。
これは対処というか、どうすればいいか非常に困る。
コポポ・・・。
「どうぞ、番茶だけど」
「ありがとう・・・それよりワタケン痩せたね、ちゃんとご飯食べてる?」
俺は来客用に買ってあった煎餅の袋を開けつつ
「適当に食べてるよ」
魚が美味しいし、たまに伊勢海老が網に引っ掛かる事もあり、それも漁師さん達と食べる。
本当に美味しい物が食べたい時はこの町の砂浜で岩をひっくり返すと、これまたすごい事にアワビが引っ付いているのである。
それを持ってきた網に乗せ適当な大きさの二つの石の上に置き枯れ木の枝に火を灯す。
10分ほどでいい具合に焼きあがる。
都会に住んでる人には分かるまい。
まぁそれは置いといて、しっかりは食べている。
多分、自転車で毎日10キロ位先の役場まで出勤しているからだろう。
「さて、一々栄養指導しに来た訳ではないだろ?何の用?」
竹内さんは
「同窓会・・・」
「ああ、出る気無いから」
俺はイジメにあっていた。
デブだの頭悪いだの、筆箱は隠されるの、上履きには画鋲が仕込まれるの、限をあげれば星多数。
そんな奴等の巣窟に誰が好き好んで行くか。
「坂本さん、谷森さん、鈴木さん」
懐かしい面々である。
この三人の女子がいなかったら自殺に追い込まれるところだった。
佐々木陽子さんがどちら付かずだったのかは今ははかり知ることはできないが、少なくとも嫌われているのは火を見るより明らかだった。
嫌悪感すら持たれていたかもしれない。
だからこそあの町から、全てから逃げ出したくて、臆病者、軟弱者と陰口を叩かれ様ともあの町を出た。
後はひたすら放浪の旅。
そしてこの安住の地を得た。
行く先々で初恋の人である陽子さんそっくりな人物を見かけると、トラウマの様に、否、身の毛もよだつ。
声などかけられる訳も無く、かけて、万に一つ、億に一つ、天文学的数字に一つ、本人だったらなんと言えばいい?
だからこそビビりな俺は逃げる。
どこまでも、地獄の果てだろうとも。
この思いを留めたまま、ブラックホールに身を投げてもいい。
太陽に焼かれ様とも口は開かない。
そう、嫌い、と答えられるのが怖いのだ。
心の何処か深い所に、100%無いと思ってるのに、だが何処かに逃げ道を作るが如く「好意」を持たれていると。
幻想だ。
思い上がりも甚だしい。
竹内さんはこう切り出す
「見てて分かる。ワタケン、陽子さんの事が好きなんでしょ?」
「好き・・・って言える身分じゃねえよ、その言葉を出すこと自体禁忌だ」
俺は・・・どこまでこの恐怖に立ち向かわねばなるまいか?
この心の闇には永遠に、無限に広く、一筋の光すら無い。
希望のダイヤは燃え尽き、ただの煤となる。
陽子さんは完全完ぺきな女性だ。
あの人の事を俗に言う、神童、と言うのだろう。
一方俺は、人間の形をした単細胞生物。
自慢では無いが小中と成績はニアピンビリケツ。
一方陽子さんは学年トップを走る、エリート。
ああ・・・こんな卑屈だから陰キャ言われるんだろうなぁ・・・。
「ワタケン・・・ううん、渡辺さん」
竹内さんが改まり
「渡辺グループ現総帥にお願いがあります、250億程、佐々木陽子代表に融資していただけないでしょうか?」
そう言えば、陽子さん、化粧品ブランド立ち上げたって聞いたけど・・・。
突拍子も無い嘆願だったので
「250億・・・まあ、出せない事は無いけど・・・そーなると、社長以外役員総入れ替えの上、下手するとうちの傘下企業になるよ?」
俺があっちにホイホイ、こっちにホイホイ引っ越せたのは、経済界に多大な発言力を持つ、渡辺グループの総帥だからだ。
とは言え贅沢はしない。
山に山菜取りに行ったり、海で釣りしたり。
悠々自適に暮らしている。
そこに急に昔の憧れの人の会社を救ってくれと。
まあ、気分は複雑。
頼ってもらうのは悪い気はしない。
でも昔の事が足を引っ張る。
答えが詰まり時だけが過ぎていく・・・
後書き
いや。マジで?
恋愛小説なんて書いた事ないよ?
とまあ、こんな言い訳から始まる後書き。
これ・・・続き物ものですが一作、プロローグ物、恋人青春歌フラれ男に鎮魂歌の続編です。
まあ、タイトルみたら分かりますよねー。
出来ればアルファポリス様の売れない小説アーカイブにひっそり保管してほしいかも。
この原稿を書いてるパソコンが最近動作が怪しいので。
誰か―新品のパソコンプリーズミー(物乞い)
あ、石投げないで、でっかい氷なげないで!冗談、冗談だから!
ま、まあ、この度電撃大賞小説部門に小説を寄稿致しまして。
一つは
殺し屋常のレシピ帳
もう一つは
変態陰陽師
・・・突っ込まないでね?
陰陽師のイメージぶち壊しのこの小説。
実はこれは前作があり、余りに過激なので落選した経緯があるいわくつき原稿なのです。
いや、過激って言ってもちゃんとチェリーボーイの読める内容。(だと思う)
ああ!無数の白い目と言う名の矢が刺さってエクスタシー!(Mか)
と、ド変態発言は控えて、続き・・・書けるほどバイタリティー残ってるのか?
97回くらいピチュった気が。
さて、下手するとこの小説もマグアイヤー的なものになる恐れが。
渡辺と佐々木。
どうなるか?
期待しないで待ってて下さい、書かなぁいかん、ここまできたら。
では!
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる