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幼女編

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支度してお父様と王城へ向かう。

今日から勉強が始まるが不安と緊張で胸がドキドキする。王国の歴史を先に教えてもらう様にお願いした。アルゲティの歴史。

王城に着いて図書室に入る。かなり大きな図書室で、司書さんが2人常駐している。図書室の中にいくつかの個室があり、その一室を借りて今日は歴史の勉強タイム。

前宰相のタナーティ先生が教えてくれる。年配のおば様で、茶色の髪はビシ!とまとまっていて、背筋もピンとしてる、メガネも着けていて、見た目は前世の秘書さん。


「おはようございます今日から宜しくお願いします。」
「これはご丁寧にありがとうございます。宜しくお願いします。」

軽く挨拶をして、机に向かうとタナーティ先生が歴史の本を出した。

「この本は読みやすいです。今日はこれを読みましょう。」
「ありがとうございます。」

私は簡単に書かれた歴史の本を読む事になった。とりあえず大雑把な流れでも分かれば良い。私は分厚い表紙の本を見る

表紙には「空翼の乙女」(そらのおとめ)と書いてあり、その表紙を捲る


◇◆◇◆



建国前。

遠く昔、空の人と地上の人が手を結び共に生きていた頃。


地上の人は空の人に願いをし、空の人と共に鳥の様に飛び、物や人を運んで貰い過ごし、

空の人は木材、穀物、魚等を地上の人に願う、

互いに手を取り合い共存していた。それは共に生きる事。そこに愛と言うものは無い。


何故なら空の人は時の流れが遅く、人は時の流れが早い。



そんな時ひとつの帝国が一人の空の人を捕えた。その白く大きな翼を奪い。愚かにもそれを売る為、難を逃れた空の人が怒り、地上の人と空の人これまでの仲は決裂になり、空の人は帰り二度と来る事は無かった。だが。


     一人の空の人が好奇心で降りてきた。


建国300年
ある春の日愚かな帝国は
好奇心で降りてきた空の人を捕まえた。
空の人は美しい髪色と瞳を持つ女。名をアルゲティ。檻に入れられ城で見世物にされた所を、男と出会い助けられ。男は恋に落ちたが、男は他国の王子でもあり、地上の人、空の人との恋は出来ぬ。空の人が逃げ出した帝国の皇帝は怒り空の人を取り返さんと戦う。空の人を逃がす為。その男の国アウストラリス王国は戦う事を決意。


建国303年
アウストラリス国と帝国は長く激しい戦いをし、男は空の人と共に戦う日々、だが男は空の人を庇い死ぬ。嘆いた空の人は怒り、自らの生命との引き換えにて、大魔法を発動させ敵を殲滅させた。空から光が降りて空の人の亡骸は光と消えた。


建国304年
空の人に恐れた帝国はアウストラリス王国と和平交渉をし、帝国は空翼の乙女の銅像を建て、同じ過ちを侵す事無い様身を守る武器以外を捨てた。

建国305年

・・・・

・・・

◇◆◇◆






タナーティ先生質問があります。と手を上げた。

「はい何でしょうか?」
「空の人は大魔法を使ったと書いてありますが、他への被害は無かったのですか?」
「はい全く無かったとは言えない様ですが、実際空の人はお亡くなりになっている様ですし、空の人は魔法の技術も高かった様です。」
「そうなのですね。そのまま手を取り合って助け合って生きていけなかったのかと。」

歴史を聞いても少しも思い出せず、まさか好奇心で降りてきたとは思っても無かった。
アルゲティは世界を回ったと言っていたが、捕まって見世物にされていたとは。。
アルゲティが言っていた。

『あの人と一緒に居たい』

あの人はアウストラリス王国の王子様かぁ
名前は分からないが、アルゲティを庇って亡くなっている。
しかも最後は命と引き換え。で敵を殲滅。
色々と考える事があり過ぎて、本音を言えばよくわからない。



すいません。次の話しを間違えて更新してしまいました。栞が1つ着いていたので、
次の話しの所で栞を挟んだ方にはお詫びします。土日の更新時間はかなり時間が変わります。ストック頑張ります。
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