気がついたら乙女ゲームだった!チートって何ですか?美味しいですか?

おばば様

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帝国編

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「やっと元の姿になったのだな。さぁ帰ろう」

そう言われ嫌がる私を父様に強制的に転移させられてしまった。
着いた所はとても綺麗に整備されている大きな庭?庭園みたいな所だった。
ここに着いてようやく父様は強く握った手を離した。手首が痛いと言うと、父様は慌てて治癒魔法を掛けた。痛くないか?と聞かれ頷く私にここで待ちなさいと言う、

父様に無理やり連れて来た事に私は怒っていた。そりゃそうでしょ?私空翼の乙女を呼び出したかった。怒りで考えがまとまらずにいた。

このイライラとした気持ちを落ち着かせる為歩き出した。父様はどこかに行こうとする私に困った声で「アルゲティ大人しく待っていなさい」と言うが、それを無視して歩くと、父様はどこに行くのか気が気じゃないのか、私の後ろをついて歩く、

「アルゲティ迷子になるぞ」

「父様は私が迷子になると思っているのです?私は子供じゃありません着いてこないでください!」

「俺はアルゲティの父親だ、無論娘の事なら何でも知っている、覚えているかな?まだアルゲティが小さな頃、家族で買い物で街に出たのはいいが、君は好奇心で歩き回り迷子になった。そのまま街の外に繋がる門へと行き、そこの門番がいない隙を確認して、そのまま街の外まで行ってしまった時は・・・本当に生きた心地がしなかった。
魔法で探そうとしてもすぐ魔法を解除されてしまうし、本当に参ってた。
だが契約精霊のミューがいてくれた事で、どんなに安心した事か・・・覚えて無いかも知れないが・・・初めて飛べる様になった時は余程嬉しかったのだろう、家の庭を飛び回って迷子になり大泣きしていたよ。」

その言葉を聞いて私の頭が痛くなる、自分の家の庭で迷子?そう考えると同時に、今の生であるトゥカーナの幼少期時代を思い出してみた。
自分の家の庭に出る度ボレアリス姉様が私の手を握る、姉様が居ない時は後ろからロッテが見守る様に居た。
小さな頃の自分の覚えがない時か、もしかしたらやらかしているのかもしれない、
イヤイヤ・・・多分違う貴族令嬢だから、と自分を納得させたが、家族やロッテに聞くのが怖くなる、聞かないけどね・・・。

「そ・・・そうなのですか父様、迷子ってアルゲティが子供の頃の話ですよね?」

「はぁ・・・なんで父様が今アルゲティの後ろを着いて回っていると思っているんだ?」

「どこかに行かない為?」「迷子になるからだ」

私と父様の声が重なった。今なんて言いました?私は壊れた機械人形の様に顔を動かし、父様を1度じっと見る、
こちらに来なさいと手を招く父様と目が合うが、気まずさから目をそらした、顔を見ないように前を向き空を飛んで逃げたいと考えると、ふわふわとその場で浮かび上がった。私は驚いて「うわ!」っと上擦った声を出したが、腕を胸の前で組み考える、父様は付かず離れずの距離でふわふわ飛ぶ私を見ていた。

アルゲティも迷子になるなんて・・・もしかするとアレも同じなのでは?と考えてしまうが、怖いから聞かない、
私はこの場所に見覚えが無いかと周りを見渡すが、何となく見た事がある様な気がした。上に行きたいと思っただけで翼は動き上に浮かぶ、翼って便利だよね・・・でも翼の無い人達からしたら、私は異径な存在なんだよね・・・。
本当どうしよ・・・本当に困った・・・。けどまずはアウラの所に帰らなきゃいけない、お父様や家族にこの姿を見せたら気持ち悪いとか化け物とか言われるのか・・・、グッと自分の気持ちを押さえ込み周りを見る、

「綺麗な庭園だけど・・・やっぱり知らない場所よね」

けど何かが引っかかる気がするが、今考えることでは無い気がするので、そのままで庭の花達を見る。
綺麗に咲き誇っている赤い花と白い花等のカラフルな花達、風に吹かれユラユラ揺れている、赤い花はスイートピーヒラヒラとした綺麗な花を揺す、白い花を見たが分からなかったが不思議な形をしている、上から見た形はハート型、好きな人からこの花を贈られたら・・・そこで思い出す。もちろん思い出すのは転移する前のアウラの事、アウラの事だから自分を責めていそうだなと考え、空を見上げ手を組んで祈る、

「アウラ様・・・会いた・・・」

「アルゲティ待ちなさい、今何をしようとした?」

「えっ?父様には関係ありません!ほっといて下さい!私は帰りたいんです!」

父様は一瞬怒った顔をたが、すぐ私の頭を子供の様に撫で微笑むが、私は父様の言った意味が分からず困惑する。

「父様ここはどこですか?私はアウラ様の所に帰りたいです。早く帰して下さい!」

「アルゲティ聞きなさい、まず翼があるから地の人族の所に帰すのは無理な話だ。空の人族は集まって暮らしている、ここには神聖な翼を傷付けるものもいない、それに俺・・・いや・・・父様の役割は空の守り人だ、空の守り人は空の人族を全体を守る、翼人になった可愛い娘を放っておけるものか、
ほら昔の様に父様と母様と一緒に暮らそう。母様の作った料理は空の人族の中で1番に美味しいぞ、母様はアルゲティの好きなご飯を作って待っている、」

父様は私の肩を優しく揺らす。守るのはアルゲティであって私ではない、今は翼もあるから父様の言い分も分かる、けどここで納得する訳にはいかない、私は顔を上げ父様を見る、

「どうしてです父様?私はアルゲティではありません!トゥカーナと言う名前があります。父様!空に帰ってしまったアルゲティはもうここにはいないのです!
例え魂が同じでも心根まで同じだと思わないで下さい!」

父様はそれを聞きショックを受け金色の瞳を大きく見開く、私も負けじと父様に聞いてもらえる様、何度も先程の場所に帰して欲しい、と言うが父様は聞いてくれなかった。

父様と口論をしていると、地面に魔法陣が出現し辺りがピンク色に染まった、
父様は驚きながらも膝を曲げ頭を下げる、私にも同じ事をしなさいと言うが、私は空の人族ではない、なぜ頭を下げなきゃいけないのか分からずにいると、スっと目の前に現れたのはシャムで魔法陣から出ると、ピンク色の瞳を細め私の事(主に翼)を凝視していた、
父様はシャムを見てビクビクするが、私に小声で頭を下げなさいと言う、それをシャムが「うるさい」と一喝、私を横から後ろから検分する様に私の翼をマジマジと見ている、

「・・・何があったの?でもまさか・・・」

「私もわからない、湖に入って空翼の乙女に来て欲しいって祈っていたの、でも・・・私には翼があるから帰れないって・・・父様が・・・」

「ふーん・・・空翼の乙女、ね・・・」

私が何が起きたのかを詳しく話すが、家に帰れない、で私がどこに帰りたいのかシャムは分かったらしい、
シャムは空に手を入れ空間ポッケを作ると、そこから白いドレスを取り出しパチンと指を鳴らした。
私が今まで着ていたドレスは消え、シャムが出した白いドレス姿になると背中の翼は姿を消した。
多分これは母様がくれたドレスだ。翼が消えた様に見えるだけ、この情報源は夢で聞いたはず、それでも翼が消えた事で、私の気持ちは少しだけ落ち着きを取り戻した。

「翼が生えたなら連れて来て、と言ったのは確かに私よ、だからあなたもう帰っていいわ、また用事があれば呼ぶから、さよなら」

「待って下さい!娘と一緒に」

さよならと言われた父様は顔を上げシャムを見るが、睨まれすぐに頭を下げる、
シャムはプイっと横を向き、ピンクの髪をつまらなそうにクルクルと手で回したが、すぐに止めてしまった。

「この子に聞きたい事があるのよ。話が終わったら迎えに来てもいいわ。これでいいでしょ?」

シャムは言いたい事を言うと、父様の返事を待たずに足元に魔法陣を作り、指を鳴らしてあっという間に父様を転移させてしまった。

シャムはその場所で首を左右に動かして、肩を軽く回した後、はぁーと大きく息を吐いた。空を見上げ大きな独り言をいい始めた、本当にあの人うるさいのよね。とシャムが言った後の言葉に絶句してしまう、

「来る度来る度、アルゲティのどこが可愛いとか、成人すると同時に家出してしまった娘の笑った顔が見たいとか、孫の顔が見たいだとか、今の貴女に言う言葉ではないのは分かるけど、余り心配させるんじゃないわよ。・・・まぁ・・・親になれば嫌でも分かるわ・・・」

「・・・」

シャムは私の方を向くと無言で方手を出す。君はおはぎを持ってきた口下手な男の子か?
私は訳が分からず、シャムの顔と出された手を交互に見る、これはシャムに聞かないと話が進まない、私は困惑しながら口を開いた。

「えっ?何?」

「あなたお守りを貰っているわね。それ空の人族としての証なの、もちろん持っているわよね?返して頂戴」

「えっ?!はい、でもそれは母様からお守りよと預かったと、ミューから聞きました。」

「最初は・・・それをあなたに捜して貰おうと思っていたのよ、でも止めたわ、あなたが迷子になるのを花達から聞いたからの、そのドレスをあげるからそれを諦めなさい、」

「へ?これが捜し物だったの?えっ?花達に聞いた?シャムちゃんは花と話が出来るの?」

「うるさいわね、さっさと出しなさい」

シャムはプイっと横を向いたが、視線だけは私をじっと見ていた。
私はスカートのポッケからハンカチに包まれたお守りを取り出す。何度見ても虹色に光る玉、本当はこれを持っておきたかったが、空の人族の証だと言われたら何も言えないので、私はお守りをハンカチごと手渡した。

「はい。」

「手間を掛けさせたわね。」

シャムちゃんは受け取るとグッと眉を寄せ玉を凝視する、その後お守りを手の上でコロコロと転がした。私はその様子をシャムちゃん器用だななんて見ていた。
私は何も傷を付けていないよと言うが、シャムちゃんは私の言葉に首を傾げると、それを丁寧に空間ポッケに仕舞った後に、はぁ・・・と大きくため息を付いた。

「これ少しおかしい気がする、もしかして・・・?」

「な・・・何もしてないよ!」

「ねぇ・・・あなた・・・何か隠し事してない?」

「えっ?!な・・・何もないよ・・・。」

隠し事とは何だろう?もしかしてミクのことか?
それより、私になぜ翼が生えたのか聞かないのだろうか?
そう。そう言うとシャムちゃんは着いて来てと手で招いたので、私は後を追うように歩く、
さっきシャムちゃんから言われた意味を考えてみるが、結局分からなかった。

風が優しく吹く、サラサラと木々が揺れ、花が揺れる。音が聞こえそちらを見る、、ここで咲く花達は皆とても綺麗で、2人で白い石畳の上をゆっくりと歩く、シャムが微笑むとそれを返す様に花達はユラユラと揺れる、なんだか意思疎通が出来ているようにも見えるし、シャムなら出来そう、ここは私達が住む世界とは違うとのだと言われている様にも感じる。シャムは

「花達はあなたを歓迎するそうよ、良かったわね、花達に拒まれれば、あなたは二度とここに来れないのだから、」

ゆっくりと歩いていたシャムちゃんは私の方に振り向く、瞳を少し曇らせ私を見る、
可愛らしいピンク色の瞳の下は薄らとクマが見え、なんだか声も元気がない、もしかしたら何かに悩んでいるのかもしれない、

「前・・・ここに来た事をあなたは覚えてる?」

ここって・・・キョロキョロと見た時だった。
その時スっと思い出した。アウストの姿をしたシャムちゃんと、オムライスとサラダとたこさんウィンナーを一緒に作った事、その後シャムちゃんがとても嬉しそうにたこさんウィンナーを食べた事等を思い出した。

「覚えているよ、シャムちゃんは、たこさんウィンナーが好きだったね」

「さすがね。やっぱりあなた・・・いいえ・・・あの子アルゲティは変わらないのね」

シャムは淋しそうに笑いまた前を向き歩き出した。
なんだか元気が無い気がしてしまい様子を伺う、シャムは笑ってはいるけど無理をしている感じがしてしまう、前を向いて歩いていたシャムは両手で頬を叩き後ろの私をみる、

「まずは原因を調べに行くわよ、場所は覚えているのよね?」

「もちろん!でもどうやって行くの?」

私が疑問を投げ掛けると、シャムは上を見て話す。あなたに迎えが来てるみたいよ。と両手を大きく広げ何がを呟いた。空から数枚の葉っぱと一緒に、いつものサイズになったミューが胸に飛び込むとギュと抱きついた。

「ちょっとトゥカーナ!心配したのよ!アウラが心配してるから帰るのよ!」

「ごめんねミュー、アウラ様にも心配掛けたわね、帰ったら謝らないと・・・シャムちゃん!私の契約精霊のミューです。」

私はミューを胸に抱きつつシャムに紹介する、するとシャムの様子が何だかおかしい、シャムが手に持っていた葉っぱは魔力を通したからか手紙に変わっていた。中を見てないから消えていなかった。
それは確かミラが精霊のやり取りに使っている方法だと言っていた筈だ、私はシャムが持つ手紙をつい目で追いかけてしまっていた。

「先に言っておく事があるの・・・その子の事は知ってる」

「何を?」

何を言われるのか身構えてしまう、シャムも言おうか言うまいか迷っているらしく、何度も口をパクパクとさせていたが、覚悟が決まったのか私を見た。これから言う事は絶対に秘密よと言う、私が頷くのを確認し話し出した。

「空翼の乙女、これは言い方は少し違うけど、アルゲティの役割は祈りの乙女よ、空の人族にとって特別な役割なの・・・」

「祈りの乙女?だけどシャムちゃん、ミューの事を知ってるって・・・」

シャムはやっぱりごまかせなかったと苦い顔をする、
私がぬいぐるみの様に抱いていたミューは、胸元から顔を上げ私を見てシャムを見て頷いた。シャムはプイっと横を向く、

「シィ様は風の精霊王様なのよ、今の王と会うのは私も初めてなの、」

「へっ?!精霊王様なの?!私はてっきり花と話せるから、違うんだと思っていたわ」

「静かに声が大きい!その花達に精霊達は住んでいるの、誰も来れない様にしていたのよ、だって皆私を怖がるから、私だって空の人族なのに他と何も変わらないのによ、私が精霊王の生まれ変わりだからって・・・」

シャムは1度目をギュと瞑ってからパッと顔を上げる、
その顔は先程まで弱音を吐いていたとは思えない程であり、しっかりと前を見ていた、ミューに最初にいた場所を聞いて。昔何か力を感じた場所と呟き、パチンと指を鳴らし魔法陣を作り私の顔を見た。

「あなたはここに居るの?それとも一緒に行くの?ここに居るならもう二度とあの婚約者と会えないわよ」

「行きます!」

私はミューを抱き寄せ頬を当てる、ミューもそれに答えるように頭を寄せ再会を共に喜んだ。
視界が切り替わるとそこは空の上、このままでは落ちると私は慌てたが、飛んでと願った、ドレスから翼が出て空へと浮かぶ事ができほっと胸を撫で下ろす。額から汗が顎に流れ落ちる、

隣にいたシャムは「これは空の人族の決まり事なのよ」と指を鳴らし光を地面に送る、2代目の乙女が決めた事なのよね、と小さな声で言った為何を言ったのか分からなかった。
私はこれが父様や母様が私の前き来た時に出てた光と分かったのと同時に、その光の先を見てアウラを探す、キラキラと湖を照らすように光っている為、アウラのいる場所までは分からなかったが、湖に誰かいるらしい、まだ私がいる位置が高すぎて人が米粒の様に見える、

「大丈夫この光の中なら何があっても光が守ってくれる、」

アルゲティの小さな頃に聞かされた話を今更思い出す。
もどかしい程ゆっくり下におりて次第に全貌が分かる、私は愕然として言葉を失ってしまう、周りはケーティしか居ない、ケーティは私を見つけ手を振っていたが、次はアウラのいる場所を指さした、そこに向かって飛ぶとルクバトが道を塞ぐように立つが、私の横にいたシャムがルクバトの前に降り立ち睨み合う、2人は同時に久しぶりだなと呟いた。

「あなたは行きなさい、バカの相手は私がするわ、」

「バカってなんだよ!バカって言った方がバカなんだよ」

「お願いします。シャムちゃん頑張ってね」

私はシャムの協力もあってアウラの元へ飛んで行き、アウラと再会が出来た。


お知らせします。
次の更新から不定期になります。引き続きと移動先の仕事が落ち着けば更新頻度が上がると思います。
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