失敗作

hamahama

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皆さん自分のことを成功作と失敗作の2つならどちらだと思いますか?何を基準として失敗や成功と分けるかは人それぞれですが、私は後者です。皆さんも一度成功作と失敗作について考えていただくと幸いです。 

1. 嘘

 その日は、県のまん延防止措置の影響で県内の県立高校が部活動の活動を休止になって初めての日でした。放課後、仲のいい友人である和樹と私は趣味であるスケボーへ行こうと考えていました。私の帰り道に彼の家があるので、彼の家へ寄って帰り私の家へ行きました。私の家庭は医療法人医療従事者である姉と、看護補助のパートをしている母、そして木材関係に努めている父の家な為父はともかく、姉や母は今流行りの感染症に関しては敏感でした。また私は、それをわかっているので、尚更遊びに行くという言いずらさはいわなくてもわかると思います。やはり機嫌の悪かったようなので私は、買い物に行くと嘘をつきました。そこで帰りが7時になる旨を伝えると、なぜそんなに遅いのかやどこに買い物に行くのか、何を買うのかとしつこく聞いてきました。それまでは適当にあしらっていましたが、嘘をつくのが面倒になり買い物の後スケボーへ行くと付け加えました。私の母は、息子の私が言うのもなんですが重度の過保護です。そして準備を着々と進め家を出ました。いつものようにスケボーをして時間が迫ったのでまもなく家路につきました。家を出る際の母の様子を想像して食の席へ着くと、意外にも普通に接してきたので私は、内心ほっとしました。しかし、そんな時はうまくいかないものです。食器のかたずけをしているときに、母が「何を買ったの」と言ってきました。もちろん何も買ってきていないのでありませんが、一応ノートと言いました。しかし母は、そこで食い下がらず「レシートを見せて」や「ノートを見せて」といってきたのです。私も母のあるなら見せてよのような強要をされたので仕方なく買ったっきり使ってないルーズリーフをもって母に見せました。ここぞとばかりに母は、「これ新しい奴じゃないよね」や「嘘ついたの」と聞いてくるようになりました。ここで読んでいる人には、わかりづらいと思いますが私はここまで追いつめられると嘘をつかなければならないのです。そこに、プライドや負けたくないという気持ちは、一切ありません。母は、私が素直になりづらく言葉を返してくるのです。例えば、友達とこの曲聞いたことあると言われ聞いてないと言いずらくなり、うんと返してしまうようなものに近いのです。また母は、高圧的にキーキーと我を忘れ話してくるのでこちらの話が耳に入らなくなり、すぐ論点がずれるのです。そこに気づき始めてからというもの、そうなった母の相手はしないようにしてきていたのです。しかし母は、嘘をついたことを謝れと言ってきました。私は、嘘をついたことにより人を傷つけてはいないので謝る気などさらさら、ありません。しかしあまりにもしつこく、なお謝ったら私が間違っていないのに勝手に舞い上がっている母を喜ばすだけだと思い謝れませんでした。しかし、謝らなかったことに関しては正しいと思います。そして、適当になおかつ仕方なさげに、させられているように謝罪をしてやりました。その態度が気に食わなかったのか、母は、そのルーズリーフを私に投げつけ逆上しました。これで分かったと思いますが、母はヒステリックで家族のみんなに頭がおかしいと言われている人でした。私も父から何度も言われているので理解していました。そこでいったん話し合おうと言われたのでキッチンから台所へ移動しました。しかし母の話は、さっきと言っていたことが違ったりして話になりませんでした。さらには、家を出る際申し訳程度にスケボーへ行くと付け加えた言葉も聞こえていないと言い出し、聞こえてないことは嘘をついているのと一緒だと言い始めたのです。そのようになっても私は変わりません。ただ黙って右から左に受け流す一連の作業をこなしている時間でした。私の態度が気に食わなかったのか、父に助けを求めました。父は、誰よりも離婚を恐れる人でした。母が離婚するというと私達子供のためという口実を作り離婚はしないほうがいいと母に言い聞かせ過ごしていました。しかし、父は母の頭がおかしいとわかっているのです。けれども、ここで母の味方をしないと母はまた離婚と騒ぎ立て状況か混乱します。父も私に謝れと言ってきますが、私は謝る気などみじんもありません。しかし私は、母以上に父のほうが怖いのです。私は、生まれながらに父から教育という名の暴力を受けてきました。幼いころにされた暴力や殴られるときの構え、怒るときの大きい声などすべてが恐ろしくて仕方がありませんでした。最近殴られるのが怖いと泣きながら言うと、もう殴らないと言いましたがそれでも怒るときの発言、大きい声にはいまだに殴られるのではないかと体が覚えてしまってなかなか慣れることはできません。父の怒号を聞くとなんてことないのに涙と汗が止まりませんでした。それで謝れと言われ土下座を強要させます。この土下座は幼いころに怒られると必ずさせられており、今回の涙もこれが原因と思います。そこでは恐る恐る謝りましたが内心なぜ?の一言でした。そのあとは母と父の話を延々と聞きました。父は両親をうざいと思ったことがないこと、それは父も虐待を受けておりそんな祖父を尊敬していたと言っていました。そこで私は自分が初めて失敗作だと気づいたのです。この二人は、自分たちが一番正しいと思い込み話をしていますが、実際はどちらも失敗作の戯言なのです。ここに私の味方がいないのは私が成功作なのではなくこの二人とは違うタイプの失敗作なのでしょう。だってそうでしょう?失敗作のこの二人の子供が成功作になることなど突然変異などを除いてありません。突然変異ではない理由も、もし自分がこの程度の嘘をつかれても傷つかないと知ってしまったからです。それに気づいたとき私は、涙が止まりませんでした。自分も、この二人と同じと考えると自分は今までこんなにも気持ちの悪いものだと気づき、それと同時に成功作の人がうらやましくて仕方がありませんでした。また今の自分は、何が正しく何が間違っているのか正解を教えてもらいたかったのです。ただ、理解のある仲間が欲しかったのです。一言、君だけが悪いんじゃないと言ってほしかったんです。そんな人に出会いたかったのです。
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