車輪の神 ジョン・ドゥ 〜愛とロマンは地球Bを救う?〜

Peppe

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序章 こんなおじさんいかがですか

いつもの平日

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 オレの名前は『あきら』。
いい歳こいて、『男のロマン』への憧れを捨てきれず、日々妄想を爆発させながら、それなりに楽しく生きている33歳の独身だ。
……痛々しかろう?

 仕方ないじゃないか、我々『平成ファーストジェネレーション』は、中二病の英才教育を受けながら育ったんだ。
子どもの頃、毎週末の夜には3日連続で血と火薬の匂いがビンビンに感じられるマッチョな映画が垂れ流され、初めて手にした漫画雑誌には黄金の連載陣の最後の輝きと、新たな伝説となる漫画の産声が共存していた。
多感な時期の脳味噌にそんな刺激物ぶち込まれてみろ、マトモな大人になれって方が酷な話だろ?

 ……失礼、話が脱線した。
オレはこれから『地球とは異なる星』とやらへ、ロマンを叶える旅に出る。
訳のわからん事を言い出したと思われるのかも知れんが、それは仕方ない。
正直な話、オレだって訳がわからないんだからな。
でも本当に行く事になっちゃったんだから仕方ないだろう?
まぁ、どういう結末が待ってるかは知らんが、きっと愉快な旅になるだろう。

 一体どうしてそうなったかって?
詳細を知りたいなら教えてやる、自分の
目で確かめろ。

 艦長に出会ったあの日、オレはいつも通りの一日を過ごしていたんだ。

 ホワンホワンホワンホワワワワーン……



地球 2022年11月22日
AM 7時20分

 ノド……ガビガビだ……
……あぁタバコ……うま…………

「ん?……させるかぁっ!!!!」

 タバコの灰がとんでもない長さになってる事に気付いて、寝起きの脳が覚醒した。

「オレじゃなきゃ落としてたぞ馬鹿どもが。」と、灰たちに説教をかましてタバコをもみ消す。

 完全に目を覚ます為に、女豹のポーズで伸びをすると、首に違和感を感じたので捻ってみた。

 ーー ボッキャンッ ーー

 とんでもない音がした、きっと頚椎が吹っ飛んだのだろう。

 長期入院と甚大な後遺症を覚悟しながらゆっくり首を元の位置に戻すと、なんともない。
やれやれ、朝から人騒がせな急所様だ。

 体の関節を鳴らしきったところで、「具足を持てい!」と、脳内小姓に命令して布団から飛び出す。
同時に脳内ホラ貝を吹き上げ、戦支度の士気を上げる。
 
「おはよう、出来たら今出したいんだけど準備できてる?」と、下っ腹に調子をうかがうと、「出せるっちゃ出せるけど、会社に到着するまでもたせるよ!」と、大腸くんが自信を持ってお返事してくれた。

 そっかそっか、ほいじゃあ会社のキレイなトイレで用を足すでも……
……バカめ! 信じられぬわ!
お前のその言葉を信じて何度トイレを探す羽目になった?
貴様が大丈夫な気がしてもお尻が耐えれんのだ! 友達には優しくしろ!

 己を過信する大腸に喝を入れ、トイレに駆け込んでパンツを脱ぐや否や、昨日食べた物がマリマリ飛び出してきた。
やはり大腸はアテにならない。

 しばらく唸っていると、大腸のヤツが「空っぽです、今度は本当です。信じてください、ウソじゃないんです!」と、軟弱な信号を送ってくるので、ゲートキーパーの意見も聞いてみる。
「うん、まぁ周りに残存兵力はないし、1時間は確実に防げるかなぁ……」と、お尻将軍も言うので、スピーディに後始末をする。

 トイレが済んだら、洗面所へ向かう。
たった今上げたばかりのズボンをおろし、その辺に蹴り飛ばした。

 歯を磨きながら時計を確認すると、時間には若干の余裕があり、コーヒーを飲むか迷ったが、ゆっくり飲んでたら遅刻確定なので諦めた。

 口内の泡を適当にゆすいだら、2分で着替えを済ませる。
昨日帰宅したオレがツナギを床にポイしていたおかげで想定より1分早い。

 身だしなみを整えて再び時計を確認すると、まだ出発まで5分の余裕があった。
……ふん、計算通りだ。

 出陣タバコに着火し、無音が淋しいのでテレビをつけると、画面の中では最近バズってるという動画が流れていた。

 ……これはどっちが曲名でどっちがアーティスト名なんだ?
この踊ってる子の曲?……あ! この子は素人さんなのね……
ほぇー、みんな上手に踊るんだねぇ……

「……はっ!」

 ふと、内なるおじさんの訪れを感じてゾッとした。

 これ以上近付かれるのも怖いのでテレビとタバコを消し、携帯、タバコ、財布が鞄に入ってるのを確認して玄関へ向かうと、廊下にはパジャマのズボンが落ちている。
踏んづけて足を滑らせ、洗濯機に強かに頭を打ち付ける想像をして怖くなるが、非常に面倒くさいので見なかった事にした。

 鍵を手に取り、安全靴に足を突っ込むとカカトが収まらない。
主がスマートに出勤したいというのに、必死の抵抗をしてくるのだから実にウザい。
事あるごとに靴べらの必要性を感じるが、買い物に出掛けて、「そうそう靴べらも買わなきゃ!」と思った事は一度もないので、恐らく一生買わないのだろう。

 無理くり足をねじ込み玄関を出ると、二個隣に住むおじさんが渡り廊下でタバコを吸っていた。
恐らく、奥さんに「外で吸え!」と言われているのだろう、立ち姿から哀愁が噴き出している。
せめて、挨拶ぐらい元気にかわしてやらねばかわいそうだ。

「おはようございま~す!」

 ヘラヘラしながら挨拶すると、おじさんは「やったー! 若人に話しかけられたー!」と言わんばかりの笑顔でこちらを向いた。

「おはよう! いや~、寒いね~~~。」

 確かに寒い。
しかし、おじさんはハーフパンツとランニングシャツ姿だ。
ツッコミ待ちの可能性も考慮したが時間もない。

「そっすね~、最近寒くって……あ! いってきまーす!」

 ……よっしゃ、自然なフェードアウトだ。
オレはドロンさせていただくぜ……

「あー、今から? 大変だねー、夜までだ?」

 やめろ、寂しいのか知らんが、会話を続けようとするんじゃない。
「いってきます」と言われたら、「いってらっしゃい」と返して朝の会話は終わり、それがルールだろう。

「そーっすね~、うぇあーはははあははー……」

 なんとなく笑いながら移動して、おじさんからのエスケープに成功した。

 カンカン鳴らしながら鉄製の階段を降りると、愛車のダービーが、駐輪場でお利口さんして待っていた。

 ……おはようダービー。

 目線で挨拶を交わしてシートにまたがって、キーを回し、胸一杯の愛をこめてキックを踏んでやる。

  ーー ドゥゴンッッッ! ーー

 ……たまんねぇなぁ、おい! えぇ? 元気いっぱいのご挨拶だな!
なんだ? 一緒に通勤が嬉しいのかこいつ……えぇおい?……

 スケベな気持ちになりながら愛車と語らう、この時間が大好きだ。

 そのまま、しばらく会話を楽しんでいたかったが、大家に騒音を注意された事を思い出し、そそくさと駐輪場から退散した。


 ……みみっちい、アメリカンってのはもっと堂々とした……雄大てぇのかい?
そんな風な気持ちで乗らなければならないんだ……ダービーもそう思うだろ?
大体お前の音色を捕まえて騒音ってなぁどういう了見なんだ、って話だよなぁ?……

 世間話に花を咲かせていたら、大通りに面する交差点に着いた。
信号は赤だったがダービーと一緒なら別に苦ではない。
停まっている間は、さっき出来なかった分のイチャイチャを挽回すればいいだけだ。

 見よダービー、大きな道だ……ふふふ……喜べ、やっとお前の力を解放してやる時がきたぞ。
ふん、嬉しそうにドゥルルルル笑いよるか、かわゆいのう……

 たっぷりと愛でていたら信号が変わったので、大人しく従う。
もっとじゃれていたい気持ちもあったが名残り惜しくはない。
走ってようが、じゃれてようが楽しいのだからバイクは素晴らしい。
乗って楽しい、見て楽しい、聞いて楽しいし、嗅いでも楽しい。
その上、気分が乗ったらカラオケ機能まで楽しめるのだ。
ヘルメットで口は隠れ、マフラーは音をかき消し、エンジンはケツにビートを刻んでくれる、という良心的な設計に、オレは毎朝お世話になっている。

「ジャースト……フンフーン……ザッフッフーン! バット! イットフフフフーン」

 車のCMで流れる、なんだかオシャレな洋楽のサビだけ歌う。
サビだけだ、贅沢だろう。

「キュイーーーン……ギュインイーーーーーン!」

 口ギターの音色に酔いしれ、楽しく10回ほどリピート演奏していたら、あっという間に会社に着いてしまった。
仕方ないので、ダービーに大人しく駐輪場に待ってるよう言いつけて、オレは戦場へと向かう。

 朝日を呪いたくなる程に早起きと出勤が大っ嫌いだが、働く事自体は嫌いではない。
この整備工場の仕事も好きでやっている。
機械をバラバラにしたり組み立てたりするのは、何歳になっても楽しいものだ。

 今日も『凄腕機械直しマンごっこ』に精を出しながら、一生懸命働くとしよう。

 ……無理しやがって……仕方ねぇ……替えのパーツを見繕ってやるからちょいと待ってな……へ、ピッタリだ……お前さん運がいいぜ……

 ーー キーンコーンカーンコーン……  ーー

 ごっこの演技によほど熱が入っていたのだろうか、気付けば昼休憩の時間になっていた。
やはり、『仕事の中に遊び心を忘れない』というのは重要な事なのだ。

 先人の教えに感銘を受けたオレは、うんうん頷きながら工具を片付けて、小スキップで食堂に向かった。

 会社の食堂は食券制だ。
毎昼、食券機の前でお腹をペチペチしながらメニューを吟味するのが楽しみの一つである。
別に腹回りが気になる訳ではない、楽しいのだ。

 ……うーむ……ミソか醤油か、それが問題だ……
焼きそばもオツですな……今日は仕事の調子もいいし……ふむ……
よしよし、やるか……決戦の火曜日と参ろうか!

 数多の社員の胃袋を蹂躙してきたモンスターメニューこと、ロースカツ定食のボタンを数年ぶりにプッシュし、ペソッと出てきた食券を受付のおばちゃんに渡す。
いつも元気に商品名を叫んでくれるおばちゃんだが、今日は様子が違う。
「正気か小僧?」とでも言いたげにオレを見つめ、心配そうに口を開いた。

「……ご飯、減らす?」

 ……お心遣い痛み入る、しかしながらオレは男の子なのです……
定食のお米を減らすなんてピヨピヨした行いは、『あきらの誇り』が許さないのですよ……

「ううん、普通の量で大丈夫ですよ。」
と、涼やかな笑顔で応えてやると、おばちゃんはいぶかしげにうなずきながら厨房に顔を向け、「ローーッカッテイーーーッ!」と、巨大な咆哮を放った。
直撃を受けた厨房の人達はこちらに目線もくれず、「はーい。」と普通の声量で返事をする。
毎度繰り広げられる、このシュールな光景がオレは大好きだ。

 出来上がりを待つ間、なぜ『ロースカツ定食』が略されると『六角亭』に聞こえるのかを考えながら、13と書かれた番号札を指でワコワコいわせて遊んでいると、「ジューーーサンッ!」と、おばちゃんが二発目を放ったので、番号札とお盆を交換した。

 おばちゃんから渡された、ずっしり重たいお盆を持って歩くにつれ、オレの心は不安で染まってきた。
視界に定食が入った瞬間、満腹中枢が警鐘を鳴らし、一口も食ってないのに腹が膨れてきたのだ。
全ては、この定食の凶悪なルックスが原因だ。
むかし話みたいな盛りの米、ヤケクソじみたデカさのカツ、それなのに、なぜか味噌汁だけは並盛りで、『汁で流し込む事は弱者の振舞い』という鉄の意志を感じさせる。

 ……こりゃ残飯大量コースになるか?
……いやいや、2~3年前までは週2で食ってたし、ちょっと無理すればイケるハズだろう!
…………やっぱ無理だ……なんでオレは調子に乗ったんだ……
イヤだ……お残しなんてしたくない、オレは男の子なんだ……どうすればいいんだ……

 敗北と、おばちゃんからの軽蔑を確信しながら歩いていると、オレと仲良しな後輩の佐藤くんが、一人でガシャガシャと飯を食っている姿が目に入った。 
すると同時に、天啓の如く必勝の策が頭に浮かぶ。

 策を実行するべく、佐藤くんのいるテーブルに直進し、向かいの席に滑らかに座った。

「よっす! お疲れ、佐藤くん!」
「あ、お疲れ様です! ……六角亭かー、いっすね!」
「ふふー、たまにはおじさんもガッツリいかんとねぇ。」
「んなに言ってんすかー、あきらさん全然まだ若いすよー!」

 いつも通りの、若者らしい素敵な笑顔を向けてくれた。
元気と態度に感心しながら、佐藤くんのランチメニューを確認すると、一番安くて一番量が少ないでお馴染みの野菜炒め定食を、既に半分以上攻略していた。

 この瞬間、オレは策の成功を確信した。

「……んー? 佐藤くん、メシそんだけで足りるの?」
「いやー、ちっと足らないっすねー。でも今あんま金なくって、我慢っす。へへへ」

 君のお腹がその程度で満足できない事も、毎月末付近が金欠な事も、全て織り込み済みよ……

「そっかそっかー、そんじゃあほれ! 食べな食べなー。」

 そう言って、カツの三分の一とご飯半分を佐藤くんの器によそってあげる。

「うわー、こんなに!……いっんすか?」
「いいよいいよ、おじさんはね、若い子が沢山食ってるのを見たいもんなんだ。」
「やべぇ……ありがっざぁます!!」
「おー、食っちゃえ食っちゃえ。」
「はい、いたぁきあす!」

 オレの罠とも知らず、佐藤くんはワシワシとかっこみながら、『うまい』と『ヤバい』を連呼している。
なんてカワイイ後輩なんだろう。

 談笑も弾んだ素敵な昼食を終え、キャベツの一切れも残さず平らげた食器を返すと、おばちゃんが完食に驚き、「よく食べるのね!」と褒めてくれた。

 ふっ……出された物を全部食う、これ『あきらの常識』……だぜ。

 脳内指パッチンウィンクをささげながら笑顔で退散して、残った休憩時間は喫煙所で美味しくタバコを味わい、MP満タンの爽やかな気持ちで作業場へ戻った。

 いつもは気だるい火曜日なのに、今日のオレは絶好調で、午後の作業もサクサク進んだ。
きっと明日が祝日だからだろう。
勢いそのままにノルマを終え、片付けをしながら『ゾンビと戦うならどの工具がベストか?』を真剣に考えて、残りの就業時間を効率的に潰す。

 『客の車で轢く』という、攻守両面の最適解を発見した頃、歓喜の鐘が鳴り響いた。

 なんの予定もないが更衣室へと走り、ちゃちゃっと支度して爆速でロッカーを閉め、ダービーの元へ急ぐ。

 駐輪場へ向かいながら、今日を締めくくる最高の夕飯を考えていると、「最近マァジで美味いラーメン屋できたんすよ!」と佐藤くんが昼に言ってたのを思い出した。

 あの子は大概のものが『マジで美味い』か、『ヤバい』からな……
ふむ、ここから20分ぐらいか……
ラーメンなら、食えない程の大失敗ってこたないか……
うん、ツーリングと思えば丁度えーわな。
……ほいじゃあ、佐藤くんのお手並み拝見といこうか。

 行き先も決まったので、駐輪場で出会ったダービーに遠回りを申し込むと、「どこへでも連れてってあげる!」といきごんでいるように見えた。

 いい子だダービー、それじゃあ夜のデートを楽しむとしよう。

 
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