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第三章 創作! 物語の世界!
第37話 イデア
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僕が冒険した物語を、書いたのは誰か。
それに気がついた時、白い暗闇は白い無重力空間になった。
僕の体は、質量をもたないかのように宙に浮かんでいく。
目の前にあった長机も、糸目の男も、彼が連れてきた作家とやらもどこかに残して、僕は落ちているのか、登っているのかもわからずとにかく、いずれかの方向に体が流されていた。
白い闇を漂っていると……
傾いた姿勢の少女が椅子に座り、机の上の端末で何かを入力していた。
傾いているのは彼女なのか、僕なのかは、わからなかった。
僕にはわかった。この物語を作っていた人物。彼女は……『リード』だ。
僕は、泳いで彼女の背中まで近づく。
…… ……
彼女の眺めている端末。その画面には……
僕が映っていた。宇宙服を着ている。そしてあたりは真っ黒。僕にはわかった。これは……
……これは僕が船外に放り出された直後だ。
なすすべなく宇宙に漂う僕を、少女が画面越しにみている。
そして、少女は宇宙服の僕に話しかけるように……画面に文字を入力したのだ。
「『星』の間を読んで」
宇宙服の僕が、そのメッセージに気づくと、画面のはじから白い光が溢れてきて、僕はそれに飲み込まれた。
……
……
体が、勝手に少女から離れていく。
そうか。彼女は……僕がこの世界で迷わないように……物語のあちこちにヒントを隠しておいてくれていたんだ。
そして、僕の隣でずっと、僕の導いてくれていたんだ。
僕たちの、冒険のために……。
僕は思わず手を伸ばすが、すでに彼女から遠く離れていて、僕の手は空しか掴めない。
* * * * *
dearライトさん。
物語を書いている私の姿なんて、見せるつもりじゃありませんでした。
本当にごめんなさい。
でも、私は本当に楽しかったんです。
私は、小説なんて趣味でしか書いたことがないし……
作家の素養なんてないから……ライトさんと一緒にいられる世界なんて、作れないと思ってました。
それでもライトさんと二人で旅をして、ライトさんが……
私が書いたものに反応を返してくれる度に、私は嬉しかった。
ライトさんの反応の一つ一つが嬉しくて、それで頑張ろうって思ったんです。
太陽の沈まないエッセイのエッセイの世界を、二人で歩きました。
おっきい機械に囲まれたSFの世界で、特異点扱いされましたね。
異世界の世界で、ライトさん私を守って、大きい怪物をやっつけたんですよ!
ラブコメの世界。私もあんな青春が送りたかったー。
ミステリーの世界。ライトさんの見せ場がありましたね! 『犯人は幽霊だー!』のシーン!
史劇の世界。古代ローマの暗い牢屋で、二人閉じ込められている時も、私本当はちょっとワクワクしてたんです。
ホラーの世界。実は私もホラーが苦手なので、いまいちホラーに作れなかったんです。なのにライトさんは怖がってくれて。
私本当に嬉しかったんです。
それから、メアリーさんに会いました。
モンターニュさんにも会いました。
教会の神父が村にやってきて、ライトさんの大一番がありました!
洋館に戻って、まさかのどんでん返し!
そして……あのラブコメの世界での、ライトさんの歌。ずっと忘れません。
ローマに戻って、ユリウス・カエサルと会話しましたよね。
短い間でしたけれど、お別れの時間がやってきたみたいです。
全ての世界を経験したライトさんは、もう自分で物語を書かないといけない。もう一緒にはいられないのです。
これからは、別々の世界を書かないといけません。
次は……ライトさんが自分で世界を作り上げる番。
できれば……私の事も書いて欲しいです。
私は……きっとまたライトさんに似た人を書いちゃうんだろうな。
すぐにへそを曲げて、弱気になるライトさん。
拗ねてぼやくライトさん。
でも、本当は優しくて、私のことになると勇敢で、世界一かっこいいライトさん。
物語の世界に居る時、私はライトさんに何もあげることができませんでした。
私のことを、忘れて欲しいなんて絶対言いたくない。でも、覚えていてほしいとも、言えません。
こんなに大きい幸せをもらったから。
同じ大きさと強さを、私はライトさんに返したい。
ライトさん。大好きでした。だから……
地球に落ちてくるこの隕石を、ライトさんにあげます!! 受け止めて! ライトさん」
* * * * *
「誰なんだ、あんた……」
再び長机で、僕は糸目の男性と向き合っている。
「君に説明したところで理解はできないだろうね」
「隕石は、あんたが落としたのか?」
僕が聞くと、男は口角を釣り上げた。
「私は、最初から空白に文字を浮かべることによって、情報を形成できる世界にいたんだ。
君たちの言葉で言うところの、何世紀も前からね。
この空間に質量はない。しかし、君らの星とは比較にならないほどの情報、そして空白が、ここに詰まっている。
地球の外から、君たちの文明の成り立ち……文化と戦争の歴史……そして、物語の誕生をここでみていたのさ」
男が横を見る。するとその視線の先に丸い穴が開き、そこに地球が映った。
「最初は私は、地球で起きた全てのことを記録していた。
君たちの領土争い。発明。絶滅した生物。誕生と、死の記録をね。しかし気がついてしまったんだ。僕の世界と、あの星は一方通行で、誰も私の記録を読む人間などいない。
……そこである時……見つけてしまったんだよ。地球では……小説家では無かった人間が突然、空白に世界を描き始めた。
それを……遠くの人間に向けて発信している様をね。
空白に世界を描く。これは、僕と同じことをしていると思ったんだ。
僕は思った。彼や、彼女なら……この狭く寂しい世界を、開拓して広げてくれるのではないだろうか……。」
男が顔をあげると、宙に映ったのは、ベッドに横になる少女だ。目を閉じていて、口には呼吸器が付けられている……。
見覚えのない少女だ。僕にはそれが、誰かわかった……。
「そこで見つけたんだ。彼女を。
想像力が豊かで、物語を創作することを趣味としている。何より……彼女の体は地上に縛られているが、意識は彼女の体から離れている。……この世界の開拓者として、これ以上ない人材と言えた。私は……彼女の精神を、この空間に連れてきたんだよ」
「あんたの勝手な都合にリードを巻き込んだのか!!」
僕が怒鳴ると、男はますます穏やかな顔になった。
「『リード』と言う名前も、私が与えたものだよ。
私が彼女に望んだ仕事はただ一つ。この世界を広げてもらうことだ。もちろん彼女は最初、反抗したさ。
人間は、この真っ白い空間に取り残されるのは苦痛なのだそうだな。
彼女は、温もりを求めた。同じ人間の体温を感じたかったんだな。そこに……都合のいい人間が現れたんだよ」
男は、ゆっくりと僕を指差した。
「迷子の宇宙飛行士さん。私のいる世界の近くで船外活動中、事故で放り出された。
彼女はすがるような思いで君をみていたことだろう。
人は、どんな人間であっても孤独に耐えられない生き物だ。
だから私は、彼女に君を与える代わりに……条件を出したんだよ。つまり、この世界を開拓することをね。
彼女は君を求めたそして……意識を失った君に言葉を発したのだ。すなわち……『星のあいだを読んで』とね」
気がつけば、僕の目からは涙が流れていた。
「そして君が、ここに来た。彼女にとって、彼女の世界は、君とずっといられるための世界だったんだよ。
そのために、物語を描き続けたんだ。君と暮らすためのな」
「わあああ!!!」
誰に届くでもない叫びが、空間に響く。
男は全くお構いなしに、淡々と続ける。
「そして新しいチャンスを得たんだ。みてくれ。IDEA……
あの隕石のおかげで、もうじき、僕が数世紀見てきたあの青い星から、大勢の人間が肉体を捨てて意識だけの存在になる。
彼らが全員、ここにくれば……私しかいなかったただの空間に国が築かれるだろう。
今まで私に見せつけてきた、文明。その『終わり』
それが実体を持って現れたものこそIDEA ……ずっと待っていたんだ。この時をずっと。
僕は、IDEAを一度、この空間に招いた。
もちろんこの空間は質量を持たないが、この空間の持つ性質を持って……IDEAの情報を、『書き換える』ことならできた。
質量も、もちろん、速度もね」
「お前がやったのか……!!」
男は、満足そうに全ての『窓』を閉じた。
「わかっただろう? もう君にできることはない。
でも安心してくれ。地球は滅んでも、もれなくこの世界にやってくるわけだから。
肉体を捨てる。それこそ、全ての生き物がやってきていることで、それは陽が昇って落ちるまでに何度も繰り返すありふれたことだ。大した問題じゃない。
むしろ人間はIDEAによってようやく『死』の概念から解き放たれる事になるのだよ。
全員がこの地で、世界を開拓する。素敵な事じゃないか」
僕は、何も言い返さなかった。
「もちろん、君が作った世界も利用させてもらうとも。ご苦労様。君とリードの仕事は終わりだ。
……君は、何も成せなかったがね。
しかし、報酬は報酬だ」
男は、再び長机の前に腰をかけて、僕に囁いた。
「君の望むものをなんでも、用意してあげよう」
「……なんでも?」
「ああ。なんでも。
私が憎いなら撃ち殺すことだって許可しよう。地球に帰りたいのだったら、叶えてあげよう。
……まあ、今や、宇宙服の中にいる君の実体も、生命体とは呼べないものだけれどもね。
そうだ。リードに会いたいなら会わせてあげよう。どれがいい? 好きなものを選びたまえ。
……彼女も、君を待っているぞ?」
僕が……僕が望むもの。
結局、何も成せなかった僕が、強く望むもの……それは……
* * * * *
目を閉じていると、僕の頭の中に言葉が響いてきた。
「ライトさん、それは、紙飛行機に書かれています。
ヒントは、一話前の糸目の男が『会いたい人に会うための数式』。
この数式を示す言葉は、ミステリーの世界に出てきた、『誰かの仕草』です。その仕草の『次の行』に、従ってください」
それに気がついた時、白い暗闇は白い無重力空間になった。
僕の体は、質量をもたないかのように宙に浮かんでいく。
目の前にあった長机も、糸目の男も、彼が連れてきた作家とやらもどこかに残して、僕は落ちているのか、登っているのかもわからずとにかく、いずれかの方向に体が流されていた。
白い闇を漂っていると……
傾いた姿勢の少女が椅子に座り、机の上の端末で何かを入力していた。
傾いているのは彼女なのか、僕なのかは、わからなかった。
僕にはわかった。この物語を作っていた人物。彼女は……『リード』だ。
僕は、泳いで彼女の背中まで近づく。
…… ……
彼女の眺めている端末。その画面には……
僕が映っていた。宇宙服を着ている。そしてあたりは真っ黒。僕にはわかった。これは……
……これは僕が船外に放り出された直後だ。
なすすべなく宇宙に漂う僕を、少女が画面越しにみている。
そして、少女は宇宙服の僕に話しかけるように……画面に文字を入力したのだ。
「『星』の間を読んで」
宇宙服の僕が、そのメッセージに気づくと、画面のはじから白い光が溢れてきて、僕はそれに飲み込まれた。
……
……
体が、勝手に少女から離れていく。
そうか。彼女は……僕がこの世界で迷わないように……物語のあちこちにヒントを隠しておいてくれていたんだ。
そして、僕の隣でずっと、僕の導いてくれていたんだ。
僕たちの、冒険のために……。
僕は思わず手を伸ばすが、すでに彼女から遠く離れていて、僕の手は空しか掴めない。
* * * * *
dearライトさん。
物語を書いている私の姿なんて、見せるつもりじゃありませんでした。
本当にごめんなさい。
でも、私は本当に楽しかったんです。
私は、小説なんて趣味でしか書いたことがないし……
作家の素養なんてないから……ライトさんと一緒にいられる世界なんて、作れないと思ってました。
それでもライトさんと二人で旅をして、ライトさんが……
私が書いたものに反応を返してくれる度に、私は嬉しかった。
ライトさんの反応の一つ一つが嬉しくて、それで頑張ろうって思ったんです。
太陽の沈まないエッセイのエッセイの世界を、二人で歩きました。
おっきい機械に囲まれたSFの世界で、特異点扱いされましたね。
異世界の世界で、ライトさん私を守って、大きい怪物をやっつけたんですよ!
ラブコメの世界。私もあんな青春が送りたかったー。
ミステリーの世界。ライトさんの見せ場がありましたね! 『犯人は幽霊だー!』のシーン!
史劇の世界。古代ローマの暗い牢屋で、二人閉じ込められている時も、私本当はちょっとワクワクしてたんです。
ホラーの世界。実は私もホラーが苦手なので、いまいちホラーに作れなかったんです。なのにライトさんは怖がってくれて。
私本当に嬉しかったんです。
それから、メアリーさんに会いました。
モンターニュさんにも会いました。
教会の神父が村にやってきて、ライトさんの大一番がありました!
洋館に戻って、まさかのどんでん返し!
そして……あのラブコメの世界での、ライトさんの歌。ずっと忘れません。
ローマに戻って、ユリウス・カエサルと会話しましたよね。
短い間でしたけれど、お別れの時間がやってきたみたいです。
全ての世界を経験したライトさんは、もう自分で物語を書かないといけない。もう一緒にはいられないのです。
これからは、別々の世界を書かないといけません。
次は……ライトさんが自分で世界を作り上げる番。
できれば……私の事も書いて欲しいです。
私は……きっとまたライトさんに似た人を書いちゃうんだろうな。
すぐにへそを曲げて、弱気になるライトさん。
拗ねてぼやくライトさん。
でも、本当は優しくて、私のことになると勇敢で、世界一かっこいいライトさん。
物語の世界に居る時、私はライトさんに何もあげることができませんでした。
私のことを、忘れて欲しいなんて絶対言いたくない。でも、覚えていてほしいとも、言えません。
こんなに大きい幸せをもらったから。
同じ大きさと強さを、私はライトさんに返したい。
ライトさん。大好きでした。だから……
地球に落ちてくるこの隕石を、ライトさんにあげます!! 受け止めて! ライトさん」
* * * * *
「誰なんだ、あんた……」
再び長机で、僕は糸目の男性と向き合っている。
「君に説明したところで理解はできないだろうね」
「隕石は、あんたが落としたのか?」
僕が聞くと、男は口角を釣り上げた。
「私は、最初から空白に文字を浮かべることによって、情報を形成できる世界にいたんだ。
君たちの言葉で言うところの、何世紀も前からね。
この空間に質量はない。しかし、君らの星とは比較にならないほどの情報、そして空白が、ここに詰まっている。
地球の外から、君たちの文明の成り立ち……文化と戦争の歴史……そして、物語の誕生をここでみていたのさ」
男が横を見る。するとその視線の先に丸い穴が開き、そこに地球が映った。
「最初は私は、地球で起きた全てのことを記録していた。
君たちの領土争い。発明。絶滅した生物。誕生と、死の記録をね。しかし気がついてしまったんだ。僕の世界と、あの星は一方通行で、誰も私の記録を読む人間などいない。
……そこである時……見つけてしまったんだよ。地球では……小説家では無かった人間が突然、空白に世界を描き始めた。
それを……遠くの人間に向けて発信している様をね。
空白に世界を描く。これは、僕と同じことをしていると思ったんだ。
僕は思った。彼や、彼女なら……この狭く寂しい世界を、開拓して広げてくれるのではないだろうか……。」
男が顔をあげると、宙に映ったのは、ベッドに横になる少女だ。目を閉じていて、口には呼吸器が付けられている……。
見覚えのない少女だ。僕にはそれが、誰かわかった……。
「そこで見つけたんだ。彼女を。
想像力が豊かで、物語を創作することを趣味としている。何より……彼女の体は地上に縛られているが、意識は彼女の体から離れている。……この世界の開拓者として、これ以上ない人材と言えた。私は……彼女の精神を、この空間に連れてきたんだよ」
「あんたの勝手な都合にリードを巻き込んだのか!!」
僕が怒鳴ると、男はますます穏やかな顔になった。
「『リード』と言う名前も、私が与えたものだよ。
私が彼女に望んだ仕事はただ一つ。この世界を広げてもらうことだ。もちろん彼女は最初、反抗したさ。
人間は、この真っ白い空間に取り残されるのは苦痛なのだそうだな。
彼女は、温もりを求めた。同じ人間の体温を感じたかったんだな。そこに……都合のいい人間が現れたんだよ」
男は、ゆっくりと僕を指差した。
「迷子の宇宙飛行士さん。私のいる世界の近くで船外活動中、事故で放り出された。
彼女はすがるような思いで君をみていたことだろう。
人は、どんな人間であっても孤独に耐えられない生き物だ。
だから私は、彼女に君を与える代わりに……条件を出したんだよ。つまり、この世界を開拓することをね。
彼女は君を求めたそして……意識を失った君に言葉を発したのだ。すなわち……『星のあいだを読んで』とね」
気がつけば、僕の目からは涙が流れていた。
「そして君が、ここに来た。彼女にとって、彼女の世界は、君とずっといられるための世界だったんだよ。
そのために、物語を描き続けたんだ。君と暮らすためのな」
「わあああ!!!」
誰に届くでもない叫びが、空間に響く。
男は全くお構いなしに、淡々と続ける。
「そして新しいチャンスを得たんだ。みてくれ。IDEA……
あの隕石のおかげで、もうじき、僕が数世紀見てきたあの青い星から、大勢の人間が肉体を捨てて意識だけの存在になる。
彼らが全員、ここにくれば……私しかいなかったただの空間に国が築かれるだろう。
今まで私に見せつけてきた、文明。その『終わり』
それが実体を持って現れたものこそIDEA ……ずっと待っていたんだ。この時をずっと。
僕は、IDEAを一度、この空間に招いた。
もちろんこの空間は質量を持たないが、この空間の持つ性質を持って……IDEAの情報を、『書き換える』ことならできた。
質量も、もちろん、速度もね」
「お前がやったのか……!!」
男は、満足そうに全ての『窓』を閉じた。
「わかっただろう? もう君にできることはない。
でも安心してくれ。地球は滅んでも、もれなくこの世界にやってくるわけだから。
肉体を捨てる。それこそ、全ての生き物がやってきていることで、それは陽が昇って落ちるまでに何度も繰り返すありふれたことだ。大した問題じゃない。
むしろ人間はIDEAによってようやく『死』の概念から解き放たれる事になるのだよ。
全員がこの地で、世界を開拓する。素敵な事じゃないか」
僕は、何も言い返さなかった。
「もちろん、君が作った世界も利用させてもらうとも。ご苦労様。君とリードの仕事は終わりだ。
……君は、何も成せなかったがね。
しかし、報酬は報酬だ」
男は、再び長机の前に腰をかけて、僕に囁いた。
「君の望むものをなんでも、用意してあげよう」
「……なんでも?」
「ああ。なんでも。
私が憎いなら撃ち殺すことだって許可しよう。地球に帰りたいのだったら、叶えてあげよう。
……まあ、今や、宇宙服の中にいる君の実体も、生命体とは呼べないものだけれどもね。
そうだ。リードに会いたいなら会わせてあげよう。どれがいい? 好きなものを選びたまえ。
……彼女も、君を待っているぞ?」
僕が……僕が望むもの。
結局、何も成せなかった僕が、強く望むもの……それは……
* * * * *
目を閉じていると、僕の頭の中に言葉が響いてきた。
「ライトさん、それは、紙飛行機に書かれています。
ヒントは、一話前の糸目の男が『会いたい人に会うための数式』。
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