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沢口卓也と柿崎凛子
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「は? 沢口? 何であんたがここにいんのよ!」
「あ? てめ凛子、南沢さんを脅したんだってな! いい度胸してんな? 舐めたまねしてくれたな」
「は? てめー、何訳わかんねー事いってるんだ? あたしは修に言われて来たんだ。大事な話があるって。盗聴されてる可能性があるからこの場所に来いって。修は? 修はどうしたのよ!」
「あ? 俺は南沢さんから連絡受けて来たんだよ! それよりてめー、あんときの動画まだ持ってんだって? それ渡せ、それ渡して謝ったら許してやるって南沢さん言ってたぞ」
え? どういう事? でも修は誰も信用するなと言った。そう沢口も……凛子はとぼける事にした。「は? 動画? 動画って何のことだよ」
「てめ、手間かけんじゃねえぞ、犯して殺すぞ!」
「はあ? やってみろよ! 修が、んな事言うわけねえんだよ! てめえの目的はなんだ? 沢口、お前あんだけ修に世話になっといて、裏切ったのか?」
「は? やっぱ南沢さんの言ってた通りだな。てめえ、しらばっくれてんじゃねえぞ!」
「だから、誰だ? 沢口、お前誰に命令されてんだ? お前、殺されるぞ?」
「は? 凛子、てめー意味わかんねー事言ってんじゃねーぞ! いいから動画よこせ。持ってきてんだろ?」
「だから、動画って何のことだか知らねーし、それよか沢口、お前、酒飲むと調子こくから、どっかでベラベラ喋ってねーだろうな!」
「は? てめ誰に向かってモノ言ってんだ? おれは佐川の人間だぞ!」
「ヤクザがどうしたって? それが修に迷惑かけてるってわかんねーのかよ!」
「てめーには関係ねえだろ。俺は南沢さんを裏切らねー。そもそも、佐川は南沢さんの爺さんと繋がってるからな。知ってんだろ? 仙谷貴幸。正真正銘の日本のドンだ。だから俺も南沢さんも無敵なんだよ。て、いいから早く動画よこせ」
「沢口、お前あの動画で修ゆする気か? だいだいあのシャバ憎殺したのはお前だろ?」
「は? ゆするだと? んなわけねーだろ! てか三人で殴って、気が付いたら死んでたんだから、誰が殺したかなんてわかんねーだろ! あん時はお前も笑いながら見てただろーが、お前も共犯だって事を忘れんなよ」
「はあ!?」
「そもそも、あの女犯してくれって言って、俺達に後つけさせたのは凛子! お前だかんな」
「うるせえ! 修の親父さんがいなかったら、お前も入谷も殺人犯だ! 恩を仇で返してんじゃねーぞ! こら」
「ふざけんなよ! 凛子。てめー、有希ん時も動画撮ってたって? あとつけたのか? あ? 南沢さんキレてたぞ。その動画も携帯ごと渡せ」
「有希の動画? 何の事?」
「君塚有希だよ。有希殺った時の動画も撮ってたんだって? お前、南沢さんに殺されないだけ有難く思えよ。俺だったら確実に殺してんぞ!」
「君塚有希? 彼女を殺したの? 誰が? お前が殺したのか?」
「てめえ―とぼけやがって、ほんとに殺すぞ! 南沢さんに言われて、俺と入谷で殺ったんだよ! 有希は南沢さん脅したんだよ! あいつ南沢さんの子供妊娠して、結婚してくれなきゃ、いろいろばらすとかなんとか……」
そんな話は修から聞いていない。そもそもなぜ修は来ない?
「沢口! 修は? 修をどうしたの?」
「は? だから、俺は南沢さんに言われてここに来たんだよ」
「じゃあ修は何処にいるの?」
「知らねーよ! 俺はメールで指示受けただけなんだから」
沢口――こいつ、こいつは嘘をついている。こいつが有希を殺したのはたぶん本当だろう。だが、修は関係ない。こいつは警察に追われてるから、たぶん全ての罪を修に……沢口を生かしてはおけない。修の為に……
凛子はナイフを沢口に向けた「修は何処にいる? 言わなければ、少しずつお前の身体を切り刻む!」
「あ? てめ凛子、南沢さんを脅したんだってな! いい度胸してんな? 舐めたまねしてくれたな」
「は? てめー、何訳わかんねー事いってるんだ? あたしは修に言われて来たんだ。大事な話があるって。盗聴されてる可能性があるからこの場所に来いって。修は? 修はどうしたのよ!」
「あ? 俺は南沢さんから連絡受けて来たんだよ! それよりてめー、あんときの動画まだ持ってんだって? それ渡せ、それ渡して謝ったら許してやるって南沢さん言ってたぞ」
え? どういう事? でも修は誰も信用するなと言った。そう沢口も……凛子はとぼける事にした。「は? 動画? 動画って何のことだよ」
「てめ、手間かけんじゃねえぞ、犯して殺すぞ!」
「はあ? やってみろよ! 修が、んな事言うわけねえんだよ! てめえの目的はなんだ? 沢口、お前あんだけ修に世話になっといて、裏切ったのか?」
「は? やっぱ南沢さんの言ってた通りだな。てめえ、しらばっくれてんじゃねえぞ!」
「だから、誰だ? 沢口、お前誰に命令されてんだ? お前、殺されるぞ?」
「は? 凛子、てめー意味わかんねー事言ってんじゃねーぞ! いいから動画よこせ。持ってきてんだろ?」
「だから、動画って何のことだか知らねーし、それよか沢口、お前、酒飲むと調子こくから、どっかでベラベラ喋ってねーだろうな!」
「は? てめ誰に向かってモノ言ってんだ? おれは佐川の人間だぞ!」
「ヤクザがどうしたって? それが修に迷惑かけてるってわかんねーのかよ!」
「てめーには関係ねえだろ。俺は南沢さんを裏切らねー。そもそも、佐川は南沢さんの爺さんと繋がってるからな。知ってんだろ? 仙谷貴幸。正真正銘の日本のドンだ。だから俺も南沢さんも無敵なんだよ。て、いいから早く動画よこせ」
「沢口、お前あの動画で修ゆする気か? だいだいあのシャバ憎殺したのはお前だろ?」
「は? ゆするだと? んなわけねーだろ! てか三人で殴って、気が付いたら死んでたんだから、誰が殺したかなんてわかんねーだろ! あん時はお前も笑いながら見てただろーが、お前も共犯だって事を忘れんなよ」
「はあ!?」
「そもそも、あの女犯してくれって言って、俺達に後つけさせたのは凛子! お前だかんな」
「うるせえ! 修の親父さんがいなかったら、お前も入谷も殺人犯だ! 恩を仇で返してんじゃねーぞ! こら」
「ふざけんなよ! 凛子。てめー、有希ん時も動画撮ってたって? あとつけたのか? あ? 南沢さんキレてたぞ。その動画も携帯ごと渡せ」
「有希の動画? 何の事?」
「君塚有希だよ。有希殺った時の動画も撮ってたんだって? お前、南沢さんに殺されないだけ有難く思えよ。俺だったら確実に殺してんぞ!」
「君塚有希? 彼女を殺したの? 誰が? お前が殺したのか?」
「てめえ―とぼけやがって、ほんとに殺すぞ! 南沢さんに言われて、俺と入谷で殺ったんだよ! 有希は南沢さん脅したんだよ! あいつ南沢さんの子供妊娠して、結婚してくれなきゃ、いろいろばらすとかなんとか……」
そんな話は修から聞いていない。そもそもなぜ修は来ない?
「沢口! 修は? 修をどうしたの?」
「は? だから、俺は南沢さんに言われてここに来たんだよ」
「じゃあ修は何処にいるの?」
「知らねーよ! 俺はメールで指示受けただけなんだから」
沢口――こいつ、こいつは嘘をついている。こいつが有希を殺したのはたぶん本当だろう。だが、修は関係ない。こいつは警察に追われてるから、たぶん全ての罪を修に……沢口を生かしてはおけない。修の為に……
凛子はナイフを沢口に向けた「修は何処にいる? 言わなければ、少しずつお前の身体を切り刻む!」
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