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プロローグ&人物紹介?
十月一日
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十月一日。
違和感の目覚めにて。
――彼女は目を覚ました……。
桃色の髪の毛がピョンピョンと跳ねてはその寝癖のスゴさが実感出来るのだろうが、なぜだか彼女の瞳にひとすじの涙が頬を伝っている。
深くため息をついてはむっくりと起き上がり、布団をたたんでは押し入れに収納しては寝汗でじっとりとした寝巻きからいつもの巫女服に着替えて、気合いを入れる為に伸び伸びと体を伸ばす。
「何で今さら……こんな夢を見るのかしらね。」
相当昔の出来事のような口ぶりで天井を見つめながら瞳を閉じては考える。
どんな内容の夢なのかは彼女にしか全く分からないが、一通り思いに浸ると台所へと足を進ませる。
まずは朝御飯を食べなくては何をやるにもエネルギー不足で億劫になりそうでたまらなかった。
――美味しそうな香りが……。
何となしに違和感がある台所にて扉を開けると一人の少女が朝御飯を作っているのがわかったのだが、それを無言で見つめては椅子に座る。
椅子を引く音でわかったのだろうか、少女はこちらを振り向いては笑顔で朝の挨拶を浴びせた。
「おはよう、結愛!」
「あらおはよう。 青……。」
桃色の髪の毛をしたほうは若松 結愛であり、茶髪のご飯を作ってくれてるのは色取 青。
結愛はボーッとした様子で気がかりな事を投げ掛ける。
「ねぇ、青……あんたがここの神社に来るなんて珍しくない? それも朝御飯を作りに来るってさ。」
この様子だと青はいつもは来ないようで、きっと何かあって神社に来たのではないかと推測をたてる結愛だがどうにもその理由とやらが分からずじまい。
胸の奥にモヤモヤは残るものの、またどうせろくでもない理由で来たに違いないと、前回もそのまた前回も思い付く限り前の事でも下らない理由で来たこと以外に無いのだから、今回もきっとそんなものだろうと味噌汁の香りを楽しみながら、待ち続ける。
しばらくすると簡素ながらも朝食は運ばれて来ては二人分の二膳を対面同士に用意する。
「ねぇ、昨日何か変わったことはあった? 恋がいたような気がするんだけど。」
結愛は何かを思い出したような感じがして突拍子もなく立ち上がるも、青は首をかしげては不思議そうな表情をしている。
「恋? あぁ……たぶん結愛は寝ぼけてたんだと思うよ?」
「そうかしらね? 皆でこの世の終わりみたいなことを話し合ってて……私はなんだか怖くなっちゃって。 えーと……それからそれから。」
結愛は慌てて何かを思い出そうにも、昨日見た悪夢で何も思い出せなくなってしまう。
モヤモヤは激しさを増すばかりである。
「結愛の考えすぎだと思うよ? 世界が滅びる……なんて心に思いすぎると夢に影響するよ。」
青はそう優しくなだめてくれた。
まだ心にモヤモヤは残っているものの、それで納得しなきゃまた悪夢で心が潰れそうで怖かった結愛はそれを受け入れる。
「さて、菊花はまだ寝ているのかい?」
ここの神社の神主の名前であるが、どうやら自分勝手のマイペースは寝坊しかしないため、朝食は遅めに取りにやってくる。
「放って起きましょ? あーぁ、変な気分ね。」
「あまり変だと思わない方が良いよ。 病は気から……とも言うし。」
青は手を合わせてはいただきますのポーズをして、朝食をいただくことに。
結愛もため息をつきながら何か腑に落ちないながらも朝食をいただいたとさ。
思い込みの力は絶対的な威力を発揮し、時には人をも殺す……とか。
七曜神の若松結愛、ここに起床!
違和感の目覚めにて。
――彼女は目を覚ました……。
桃色の髪の毛がピョンピョンと跳ねてはその寝癖のスゴさが実感出来るのだろうが、なぜだか彼女の瞳にひとすじの涙が頬を伝っている。
深くため息をついてはむっくりと起き上がり、布団をたたんでは押し入れに収納しては寝汗でじっとりとした寝巻きからいつもの巫女服に着替えて、気合いを入れる為に伸び伸びと体を伸ばす。
「何で今さら……こんな夢を見るのかしらね。」
相当昔の出来事のような口ぶりで天井を見つめながら瞳を閉じては考える。
どんな内容の夢なのかは彼女にしか全く分からないが、一通り思いに浸ると台所へと足を進ませる。
まずは朝御飯を食べなくては何をやるにもエネルギー不足で億劫になりそうでたまらなかった。
――美味しそうな香りが……。
何となしに違和感がある台所にて扉を開けると一人の少女が朝御飯を作っているのがわかったのだが、それを無言で見つめては椅子に座る。
椅子を引く音でわかったのだろうか、少女はこちらを振り向いては笑顔で朝の挨拶を浴びせた。
「おはよう、結愛!」
「あらおはよう。 青……。」
桃色の髪の毛をしたほうは若松 結愛であり、茶髪のご飯を作ってくれてるのは色取 青。
結愛はボーッとした様子で気がかりな事を投げ掛ける。
「ねぇ、青……あんたがここの神社に来るなんて珍しくない? それも朝御飯を作りに来るってさ。」
この様子だと青はいつもは来ないようで、きっと何かあって神社に来たのではないかと推測をたてる結愛だがどうにもその理由とやらが分からずじまい。
胸の奥にモヤモヤは残るものの、またどうせろくでもない理由で来たに違いないと、前回もそのまた前回も思い付く限り前の事でも下らない理由で来たこと以外に無いのだから、今回もきっとそんなものだろうと味噌汁の香りを楽しみながら、待ち続ける。
しばらくすると簡素ながらも朝食は運ばれて来ては二人分の二膳を対面同士に用意する。
「ねぇ、昨日何か変わったことはあった? 恋がいたような気がするんだけど。」
結愛は何かを思い出したような感じがして突拍子もなく立ち上がるも、青は首をかしげては不思議そうな表情をしている。
「恋? あぁ……たぶん結愛は寝ぼけてたんだと思うよ?」
「そうかしらね? 皆でこの世の終わりみたいなことを話し合ってて……私はなんだか怖くなっちゃって。 えーと……それからそれから。」
結愛は慌てて何かを思い出そうにも、昨日見た悪夢で何も思い出せなくなってしまう。
モヤモヤは激しさを増すばかりである。
「結愛の考えすぎだと思うよ? 世界が滅びる……なんて心に思いすぎると夢に影響するよ。」
青はそう優しくなだめてくれた。
まだ心にモヤモヤは残っているものの、それで納得しなきゃまた悪夢で心が潰れそうで怖かった結愛はそれを受け入れる。
「さて、菊花はまだ寝ているのかい?」
ここの神社の神主の名前であるが、どうやら自分勝手のマイペースは寝坊しかしないため、朝食は遅めに取りにやってくる。
「放って起きましょ? あーぁ、変な気分ね。」
「あまり変だと思わない方が良いよ。 病は気から……とも言うし。」
青は手を合わせてはいただきますのポーズをして、朝食をいただくことに。
結愛もため息をつきながら何か腑に落ちないながらも朝食をいただいたとさ。
思い込みの力は絶対的な威力を発揮し、時には人をも殺す……とか。
七曜神の若松結愛、ここに起床!
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