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『暴力旦那』について、それぞれが混乱しています。(ドモンとフリンクス、そしてケイオス編)
ドモンとケイオス、そしてフリンクスは、ユリアーナとヨナリウスの隣室に――護衛として泊まることになった。
何かあればすぐ駆けつけられるように、こちらの部屋には隣へ通じる扉まで付いている。
――コンラッドの部屋とは違って。
「今夜はお城の中に泊まるとか、どうしてこうなったんだい?」
例の部屋の外で待っていたフリンクスは、青い顔で出てきた二人に駆け寄った。
「銀髪の美女が、ヨナリウスを抱きかかえて隣の部屋に入っていったけど……あの人、誰? うつむいてて顔がよく見えなかったんだけど。それより、ユーリはどこへ行ったんだい?」
「そ、その話は後で……」
「ええ。部屋に入ってから……」
二人の力ない返事に、フリンクスは眉をひそめる。
(いつもの二人なら、ユーリとヨナリウスを何より優先するはずなのに……)
フリーダムの連中は、仲間意識が強い。
誰か一人に何かあれば、全員で立ち向かう――そういう連中だ。
通された部屋は、平民の冒険者風情である自分たちには、あまりにも豪華すぎる部屋だった。
部屋に入るなり、二人はふらふらとソファへ倒れこんだ。
フリンクスも、ドモンとケイオスに付き合って食事を断っていた。
少なくとも――その時点では。
二人のいつにない態度が気になって、とても喉を通らなかった。
代わりに、目の前のテーブルには所狭しと豪華な食事が、並べられている。
食欲をそそるいい匂いに、三人の胃が鳴った。
しかし、彼らはそれどころではなかった。
ドモンとケイオスは、それぞれにふかふかの高級品に身体を沈め、「はぁ……」と深く息を吐く。
「なあ、フリンクス……」
突っ伏したままのドモンが、ソファのそばに立ったままのフリンクスへ言った。
「その銀髪美女、誰だと思う?」
「え? 誰って……」
「そうですね~。誰だと思います~?」
テーブルを挟んだ向かいのソファで、ケイオスも同じように突っ伏したまま言う。
「そんなの、分かるわけ――」
「あれ、ユーリ……」
フリンクスが言いかけた言葉を、呑み込む。
「……彼女は、ユーリではなく――ユリアーナ様でした。」
ケイオスが、ドモンに続いて言った。
「正確に申し上げますと――ヴァーミリオン公爵夫人です……」
「へ? は?」
フリンクスが、らしからぬ変な声を上げた。
「あの銀髪美女が……ユーリで、ヴァーミリオン公爵夫人?!」
「そう……」
ドモンとケイオスが交互に、部屋の中で起きた出来事をかいつまんで話した。
聞くほどに、フリンクスの表情は青くなったり赤くなったり、忙しい。
そして、テンションの低い二人の報告が終わる。
「誰も分からないのに、公爵様だけ一発で気づくって……それ、怖いですね……」
フリンクスは、ちょっと引き気味だった。
「まあ、シュバリエ皇国といえば、あの『皇族の呪い』で有名だし……」
「まさか今回の呪いの当事者は……」
「その、公爵様らしいです……」
シュバリエ皇国の『皇族の呪い』は、この世界で最も有名だった。
だからこそ、昔から美男美女が多いと名高いのに、他国から縁談が来ない――そんな噂まである。
「じゃ、じゃあ、その呪いのために……ユーリ……ユリアーナ様を探して?」
フリンクスの声が、少しだけ低くなる。
「いえ、それはないです。」
ケイオスは突っ伏したまま、顔だけを向けて言った。
「呪いの期限は二十歳まで。ヴァーミリオン侯爵は、二十五歳でいらっしゃいますし……それに『皇族の呪い』自体五年前に消えた、と教会は言っています。」
「じゃあ、どうしてユリアーナ様を?」
「……騎士たちの話を総合するに、あれじゃね?」
ドモンが、面倒くさそうに言う。
「思春期の子どもの初恋が、こじれた。みたいな……」
「思春期の子どもの初恋……」
フリンクスが力なく復唱した。
「そうですね。」
ケイオスが、いつも通りの穏やかな声で言う。
「初恋というより……雛が最初に見た相手を母親と思う『すりこみ』に近い。……そんな感じです。」
「ああそれ! それもあってるかも!」
ドモンは、元気よく上半身を起こして、ケイオスの意見に同意した。
「……待って。相手、公爵様だよね? 雲の上の偉い人だよね? なのにやってること、僕たちと変わらないというか……思春期の恋じゃないか……」
フリンクスの言葉に、何故かケイオスは口元を手で押さえた。
「……立場に似合わないほど、不器用なんでしょうね。」
そしてなぜか、遠い目をしている。
「誰にも相手にしてもらえなかった男が、突然、自分のことを気にかけてくれる相手を見つけて必死になってる……とか。」
フリンクスが眉間に皺を寄せながらふと、そんなことをつぶやいた。
「……気の毒なくらい、まっすぐなんですね。――公爵様って。」
フリンクスの言葉に、ケイオスが深いため息を漏らす。
「ヨナ……ヨナリウス様が、自分の子だって、分からなかったみたいですし……」
ケイオスが、さらりと言った。
その一言は、刃物みたいに空気を切った。
ドモンが、胸――心臓の辺りを押さえる。
「え? どうしたんだい、ドモン……」
フリンクスが慌てて駆け寄る。
「そう。ヨナリウス様の父親は公爵様。つまり……」
ケイオスも、自分の胸に手を当てた。まるで祈るみたいに。
「公爵夫人であるユーリ……ユリアーナ様の夫は……」
「まさか……僕たちの言ってた『暴力旦那』って……」
フリンクスが両手で口元を覆った。
「ぼくたち、もしかして不敬罪で……死刑?!」
三人は同時に、血の気を失った。
「だって、ユーリの旦那のこと……」
「でも、それは……」
「……殴られた、とは限りません。でも“怖かった”のは本当でしょう。恐怖の理由が、暴力とは別にあるのかもしれない。」
ケイオスは言葉を探す。
見つからない。
頭の中の祈りだけが空回りする。
「オレ、思い出したんだけど……」
ドモンが、震える声で言った。
「ユーリ……ユリアーナ様と初めて会ったときから、会う前のこと、ちゃんと聞いてなかった……」
「ちょ、今それ言うんですか……! というか、どういうことです?」
ケイオスが起き上がり、ドモンへ詰め寄る。
「オレもメリンダもククルも……ユーリが、あまりにも過去を話さないからさ。『無関心な家族と、その父親に無理やり結婚させられた』って言うから、てっきり――」
ドモンは、続きを飲み込んだ。
「……そういえば、ユリアーナ様からヨナの父親の話は一言も……。でも待ってください。たしか『お前を愛することはない!』と言われた、と――」
ケイオスがこめかみを押さえ、記憶を手繰る。
「でも、『暴力旦那』だとは一言も……」
フリンクスが、唇を噛んだ。
「しかし、ヨナが前に言ってませんでしたか?『結婚したら、男の人は女の人が泣くくらい痛いことをするときがあるって、母様が言ってた』と。それに『体力がないと結婚は難しい、自分にはあんな体力はない』とも。」
「……でも、それだけで暴力とは言い切れないよ?」
「確かに……さっきも、公爵様はユリアーナ様とヨナを、自分の身体を盾にして庇っていらっしゃいましたし……」
三人の顔色は、さらに悪くなっていく。
「……そんな男が、普通、自分の奥さんに手を上げるか?」
「さっきもケイオスが言ったが、自分の危険も顧みず、ヨナたちの危機に一番に動いたんだぜ?」
「そんな男が、妻と子に……?」
「でも、じゃあ――どうしてヨナは、あんなことを……?」
混乱は、解けるどころか絡まっていく。
答えが出ないまま、時間だけが過ぎていく。
三人は朝まで、一睡もできなかった。
ただし、食欲だけは別だった。
三人は朝まで眠れなかったくせに、テーブルの料理だけは――パンも肉も、果物も、最後の小さな菓子まで。
きっちり消えていた。
何かあればすぐ駆けつけられるように、こちらの部屋には隣へ通じる扉まで付いている。
――コンラッドの部屋とは違って。
「今夜はお城の中に泊まるとか、どうしてこうなったんだい?」
例の部屋の外で待っていたフリンクスは、青い顔で出てきた二人に駆け寄った。
「銀髪の美女が、ヨナリウスを抱きかかえて隣の部屋に入っていったけど……あの人、誰? うつむいてて顔がよく見えなかったんだけど。それより、ユーリはどこへ行ったんだい?」
「そ、その話は後で……」
「ええ。部屋に入ってから……」
二人の力ない返事に、フリンクスは眉をひそめる。
(いつもの二人なら、ユーリとヨナリウスを何より優先するはずなのに……)
フリーダムの連中は、仲間意識が強い。
誰か一人に何かあれば、全員で立ち向かう――そういう連中だ。
通された部屋は、平民の冒険者風情である自分たちには、あまりにも豪華すぎる部屋だった。
部屋に入るなり、二人はふらふらとソファへ倒れこんだ。
フリンクスも、ドモンとケイオスに付き合って食事を断っていた。
少なくとも――その時点では。
二人のいつにない態度が気になって、とても喉を通らなかった。
代わりに、目の前のテーブルには所狭しと豪華な食事が、並べられている。
食欲をそそるいい匂いに、三人の胃が鳴った。
しかし、彼らはそれどころではなかった。
ドモンとケイオスは、それぞれにふかふかの高級品に身体を沈め、「はぁ……」と深く息を吐く。
「なあ、フリンクス……」
突っ伏したままのドモンが、ソファのそばに立ったままのフリンクスへ言った。
「その銀髪美女、誰だと思う?」
「え? 誰って……」
「そうですね~。誰だと思います~?」
テーブルを挟んだ向かいのソファで、ケイオスも同じように突っ伏したまま言う。
「そんなの、分かるわけ――」
「あれ、ユーリ……」
フリンクスが言いかけた言葉を、呑み込む。
「……彼女は、ユーリではなく――ユリアーナ様でした。」
ケイオスが、ドモンに続いて言った。
「正確に申し上げますと――ヴァーミリオン公爵夫人です……」
「へ? は?」
フリンクスが、らしからぬ変な声を上げた。
「あの銀髪美女が……ユーリで、ヴァーミリオン公爵夫人?!」
「そう……」
ドモンとケイオスが交互に、部屋の中で起きた出来事をかいつまんで話した。
聞くほどに、フリンクスの表情は青くなったり赤くなったり、忙しい。
そして、テンションの低い二人の報告が終わる。
「誰も分からないのに、公爵様だけ一発で気づくって……それ、怖いですね……」
フリンクスは、ちょっと引き気味だった。
「まあ、シュバリエ皇国といえば、あの『皇族の呪い』で有名だし……」
「まさか今回の呪いの当事者は……」
「その、公爵様らしいです……」
シュバリエ皇国の『皇族の呪い』は、この世界で最も有名だった。
だからこそ、昔から美男美女が多いと名高いのに、他国から縁談が来ない――そんな噂まである。
「じゃ、じゃあ、その呪いのために……ユーリ……ユリアーナ様を探して?」
フリンクスの声が、少しだけ低くなる。
「いえ、それはないです。」
ケイオスは突っ伏したまま、顔だけを向けて言った。
「呪いの期限は二十歳まで。ヴァーミリオン侯爵は、二十五歳でいらっしゃいますし……それに『皇族の呪い』自体五年前に消えた、と教会は言っています。」
「じゃあ、どうしてユリアーナ様を?」
「……騎士たちの話を総合するに、あれじゃね?」
ドモンが、面倒くさそうに言う。
「思春期の子どもの初恋が、こじれた。みたいな……」
「思春期の子どもの初恋……」
フリンクスが力なく復唱した。
「そうですね。」
ケイオスが、いつも通りの穏やかな声で言う。
「初恋というより……雛が最初に見た相手を母親と思う『すりこみ』に近い。……そんな感じです。」
「ああそれ! それもあってるかも!」
ドモンは、元気よく上半身を起こして、ケイオスの意見に同意した。
「……待って。相手、公爵様だよね? 雲の上の偉い人だよね? なのにやってること、僕たちと変わらないというか……思春期の恋じゃないか……」
フリンクスの言葉に、何故かケイオスは口元を手で押さえた。
「……立場に似合わないほど、不器用なんでしょうね。」
そしてなぜか、遠い目をしている。
「誰にも相手にしてもらえなかった男が、突然、自分のことを気にかけてくれる相手を見つけて必死になってる……とか。」
フリンクスが眉間に皺を寄せながらふと、そんなことをつぶやいた。
「……気の毒なくらい、まっすぐなんですね。――公爵様って。」
フリンクスの言葉に、ケイオスが深いため息を漏らす。
「ヨナ……ヨナリウス様が、自分の子だって、分からなかったみたいですし……」
ケイオスが、さらりと言った。
その一言は、刃物みたいに空気を切った。
ドモンが、胸――心臓の辺りを押さえる。
「え? どうしたんだい、ドモン……」
フリンクスが慌てて駆け寄る。
「そう。ヨナリウス様の父親は公爵様。つまり……」
ケイオスも、自分の胸に手を当てた。まるで祈るみたいに。
「公爵夫人であるユーリ……ユリアーナ様の夫は……」
「まさか……僕たちの言ってた『暴力旦那』って……」
フリンクスが両手で口元を覆った。
「ぼくたち、もしかして不敬罪で……死刑?!」
三人は同時に、血の気を失った。
「だって、ユーリの旦那のこと……」
「でも、それは……」
「……殴られた、とは限りません。でも“怖かった”のは本当でしょう。恐怖の理由が、暴力とは別にあるのかもしれない。」
ケイオスは言葉を探す。
見つからない。
頭の中の祈りだけが空回りする。
「オレ、思い出したんだけど……」
ドモンが、震える声で言った。
「ユーリ……ユリアーナ様と初めて会ったときから、会う前のこと、ちゃんと聞いてなかった……」
「ちょ、今それ言うんですか……! というか、どういうことです?」
ケイオスが起き上がり、ドモンへ詰め寄る。
「オレもメリンダもククルも……ユーリが、あまりにも過去を話さないからさ。『無関心な家族と、その父親に無理やり結婚させられた』って言うから、てっきり――」
ドモンは、続きを飲み込んだ。
「……そういえば、ユリアーナ様からヨナの父親の話は一言も……。でも待ってください。たしか『お前を愛することはない!』と言われた、と――」
ケイオスがこめかみを押さえ、記憶を手繰る。
「でも、『暴力旦那』だとは一言も……」
フリンクスが、唇を噛んだ。
「しかし、ヨナが前に言ってませんでしたか?『結婚したら、男の人は女の人が泣くくらい痛いことをするときがあるって、母様が言ってた』と。それに『体力がないと結婚は難しい、自分にはあんな体力はない』とも。」
「……でも、それだけで暴力とは言い切れないよ?」
「確かに……さっきも、公爵様はユリアーナ様とヨナを、自分の身体を盾にして庇っていらっしゃいましたし……」
三人の顔色は、さらに悪くなっていく。
「……そんな男が、普通、自分の奥さんに手を上げるか?」
「さっきもケイオスが言ったが、自分の危険も顧みず、ヨナたちの危機に一番に動いたんだぜ?」
「そんな男が、妻と子に……?」
「でも、じゃあ――どうしてヨナは、あんなことを……?」
混乱は、解けるどころか絡まっていく。
答えが出ないまま、時間だけが過ぎていく。
三人は朝まで、一睡もできなかった。
ただし、食欲だけは別だった。
三人は朝まで眠れなかったくせに、テーブルの料理だけは――パンも肉も、果物も、最後の小さな菓子まで。
きっちり消えていた。
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