冴えない俺の異世界記

どど

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 ルベルト、ギル、俺の3人で数時間飲み続けた次の日朝起きると頭が痛かった。
 二日酔いでフラつく足取りで準備をする。今日は魔法国家ミレニアに行く予定なので早めに朝食をとり探索者ギルド前で待ち合わせした。

 「おはよう、ルベルト、ギル」

 「やぁ、アルト。今日はミレニアに向けて出発するんだよな?」

 「ああ、そのつもりだ」

 「ところで、移動手段は決めてるの?」 

 「勿論調べてあるよ、昼前にミレニア行きの馬車が複数出るからそれを乗り継ぎしてくつもりだよ」

 この世界魔法があるから勿論転移魔法なんてものもあるけどめちゃくちゃ高い。
 それこそお金持ち専用長距離移動装置なのだ。
 貧乏な俺達は馬か徒歩しかないのだ。
 ミレニアまでの道のりは長いので途中で10泊~12泊の宿泊が必要になる。
 馬車に3人分の料金を払って乗り込んだ。
 ディアンは人から見えないので馬車の上で寝っ転がって無賃乗車中だ。

 「アルト、ミレニアに着いたらまずどうするんだ?」

 「まずは宿屋の確保とマナスフィアが祀られている神殿を覗きたいないな」

 「そうだね。とりあえず宿を確保しよう」

 馬車に揺られながらそんな話をしていた。
道中は盗賊が現れはしたものの特に問題なく、12日目には魔法国家ミレニアに到着した。
 オルトロスより遥かに魔法文明が発達している国だ。
 魔法国家というだけあって魔法道具がたくさん売っている。
 まずは探索者ギルドに行き、情報収集する事にした。
 ギルドに入り受付の女性に声をかける。

 「すみません、魔法国家ミレニアについて教えてください」

 「あら、あなた新人さんかしら?ミレニアは初めて?」 

 「はい、初めてです」

 「まず私の名前はレーンこの国の探索者ギルドの受付兼アドバイザーをしています。探索者にとって情報はとても大切なものよ。だからしっかり覚えておくといいわ」

 レーンさんに各々自己紹介をしオススメの宿を聞いた。

 「それとこの国は魔法でバリアが張られているから基本的にダンジョンブレイクに非常に強いわ」

 ダンジョンブレイク…オルトロスにいる時に聞いた一定の間隔で起こるダンジョン崩壊現象の事だ。
 ダンジョンが崩壊すると魔物が溢れ出し街が襲われる。
 ダンジョンブレイクが起こると国中がパニックに陥るらしい。
 レーンさんの話を聞き終わったあとオススメしてくれた宿を確保した。

 「アルト、ちょっと買い物に行ってくるから一旦別れよう」

 ギルが買いたいものがあるとかで別行動になった。

 「じゃあ俺は神殿を見てくるよ」

 「1人で大丈夫?」

 「平気だよ」

 そう言って2人と別れた。
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