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終章
第四節 女殺し油煙の地獄
しおりを挟む『極楽の湯』の底に潜む妖魔は地獄の釜の蓋を全て開け放ったのか?
湯けむりが濛々と巻き上がっている。
その湯けむりの中から冴子と剛の姿が現れる。
剛には妖魔がもう憑依しているのか?
全裸の姿を恥かしがる風は全くない。
「御立派ですこと。冴子さまが羨ましいですわ」
レナに剛のカラダを拭かせながら、冴子が濡れ髪にドライヤーを当てる。
夜明け前の星が瞬く空に、黒髪が妖しく舞い上がる。
「お月さまの下で輝いているお星さまも、とても綺麗ね」
「明けの明星、金星ですよ。英語だとヴィーナス」
「ヴィーナス・・・美の女神に見つめられている訳だわね」
「冴子さま、お召し物を持ってまいりましたわ」
レナが捧げ持ってきたのは真新しい足袋だけだった。
「素足しか許されない花魁のお仕事は終わりましたもの。若旦那とのお床入りには
身を整えていただきませんとね・・・」
レナの片膝に冴子が右の素足を乗せる。
「ありがとう、レナちゃん」
左の素足も乗せる。
「じゃあ冴子さま、お座敷に参りましょう・・・・お部屋の隅には姿見鏡を運んで
おきました。お愉しみには必要かと」
「よく気が回るわね。ありがとう」
レナに導かれ、丸裸に白足袋姿の冴子が剛の手を取り離れ座敷へと入る。
壺中庵淫斎とメフィストフェレス社長は黙したまま。
志保は畳にへたり込んだまま。
冴子が淫斎と社長に軽く頭を下げると隣室との襖を静かに開く。
レナがダブルの、二枚重ねの、白絹の布団を敷き延べていた。
「星も月もとても綺麗だからカーテンは開け放ったままにして、お部屋の灯りは
消しましょうね」
部屋は闇に落ちたかのようだが、枕元の行灯が仄かな光に包まれていた。
冴子が静かに仕切りの襖を閉じる。
わざと3センチほど開けたまま・・・。
控えの間の灯りはレナが落とした。
襖の隙間に壺中庵淫斎が片目を寄せる。
メフィストフェレス社長は修行僧のように足を組み、両手で印を結んでいる。
レナが志保の手を引き、部屋の隅に控える。
「嵐が嘘のようね。雷様がこの世の穢れを払ってくれたのかしら?」
「そうだな」
「ヴィーナスの女神に御覧いただいたいから窓も開けておきましょうね」
「そうだな」
・・・・・チュッ・・・・チュウ~ウ・・・・・
「・・・・本当にお坊ちゃまもお元気ね・・・食べてしまいたいわ」
食べてしまいたいほどのお坊ちゃまが、我が息子のお坊ちゃまとは知らず。
「こんな美味しいものを美久奥様は暫らく頂戴できないなんてお可哀そうね。
・・・・でも、今宵は冴子だけのものね?」
「そうだな」
「ねえ、タケシ・・・あ、申し訳ありません。また若旦那をタケシと呼んで」
「タケシでいい。俺もお前をサエと呼ぶことにする」
「ええ、ええ。サエと呼んで、タケシ」
「さえ、おしゃべりばかりで、お口の仕事がお留守だぞ」
「御免ね、タケシ・・・・」
・・・・・・レロ、レロ・・・・チュパア~・・・・・
冴子と剛が窓際に寄っているので、隙間から覗く淫斎に二人の姿は見えない。だが
吸い音や二人の会話で、母親が息子に尺八を奏でていることは判る。
「・・・・・ん?」
・・・カタ ・・・カタ、カタ‥・・・カタ・・・・・
仕切りの襖が微かに揺れ始めた。母と子の営みがついに始まったのか?
淫斎が聞き耳を立てる。
「・・・・・嗚呼!・・・お月さまに見られているわ」
「バックからだからな。サエのお尻の穴も月明かりで見えているぞ」
「・・女が・・お、男のものになると・・お尻の穴まで見られてしまうもの」
「よし、サエ。もう布団に行くか?」
「ええ、ええ・・・・」
剛が冴子をズルズル引き摺る音がする。
襖の隙間に冴子の白足袋の足首が見えてきた。
足首を掴んで冴子を引き摺る剛の姿も現れた。
「・・・・ふう、ちょっと待ってくれ、サエ」
「え?」
剛はすでにAI世界の魔王になっているのか?
床の間に置いてあるブルゾンから、ペンライトとスマホを取り出した。
「AIアンドロイドに取り付けるため、サエのパーツを観察させてもらうぞ」
「淫斎先生に少し聞いていたけど、タケシの研究のこと?AIだとかはサエは
よく判らないけど」
「そうだ。そのことだ」
「じゃあ、サエをしっかり調べて」
剛は冴子のそのパーツも『喪服の麗人』で散々見ている。
しかし、実物、しかも10センチの至近距離から見るのは初めて。
「照らすぞ」
「ええ、アソコ、開いた方がいいかしら?」
「まだだ。最初は閉じたままにしておけ」
「はい・・・・・・・・あ、いま撮ったね」
「うん。扉を開け!と言ったら開け」
「はい」
仄かな行灯の灯りが当たっていただけだった冴子の扉が一瞬、青白く浮かぶ。
「ふふ・・・・サエのアソコの扉、綺麗?」
「ああ、綺麗だ。濡れているのも良く判ったぞ」
「・・・何だかスマホで犯されているみたいね」
「うん。あとでまた、しっかり犯してやるからな」
「ええ、犯して。サエは扉をピクピクできるけど、ピクピクさせる方がいい?」
「うん。ピクピクさせろ!」
「は~い・・・・うっ・・・・う、うっ・・・・」
剛が最もよく知る女陰は、当然ながら美久の女陰。
緑子と麗華の女陰も人体計測室で詳細に検証している。
社長に与えられた佳乃と沙理の女陰は摘まんで引っ張ることさえしていた。
しかし、冴子の女陰ほど生々しいものはなかった。
ウゴウゴ蠢きながら、磯巾着のようにキュッと締まっては、またクワッと開く。
「よし!膣内粘膜のデータまで取れたぞ」
「ふふ。サエはタケシの研究の大功労者だわね」
「そうだ。いずれ人体計測室でもっと詳細なデータを取るからな」
「ええ、楽しみだわ。早く連れていってね」
冴子と剛がどんなことをしているのか、壺中庵淫斎の眼には定かでない。
ただ、行灯の灯りで薄い赤に染まった白足袋が、嬌声とともに天井に突然伸び、
また両側に大きく広がったりするのだ。
明けの明星が西の空の下辺でまだキラキラ輝いていた。
しかし、月はもう山の陰に沈んでいた。
やがて長く伸びた帯のように、湯けむりの向こう空が赤みを増していく。
まるで血のような色をした東雲の朝である。
覗き続ける淫斎の眼に次第にクッキリ、二人の姿が見えてくる。
冴子は剛を四十八手の中でも秘技中の秘技とされる『砧』に導こうとしていた。
二枚重ねの白絹の布団に仰向けで横たわる。
両の足裏を手のひらで強く引き付ける。
太ももが折れ曲がる。
白足袋の指先が天井を向いた。
「さあ、タケシ。後ろ向きになってお尻をお尻に乗っけてちょうだい」
牡犬と牝犬が尻を合せて交尾するのと同然の恰好になっていた。
「嗚呼!姿見鏡にもしっかり写ってる!!」
「ああ、俺の方からは見えないけど、鏡の中のサエも犯してやる!」
剛はもうすっかり妖魔に操られているようだが、今はバルセロナにいる美久の姿が
頭をよぎった。
ポルノの女帝と淫らなことに耽っている罪悪感が・・・。」
「・・・何度も言いかけたけど、俺の妻の美久は、お前が思っているようなお嬢様
じゃあ無いよ」
「え?そうなの・・・あ、タケシ止めないで・・・」
「今の両親には大切にされているけど、捨て子だ」
「・・・・そう・・苦労したのね・・・」
「俺も美久と同じ養護院で育った捨て子だ」
「・・・・・・・」
「俺と生みの母親との繋がりは、二歳の俺の首に掛けた『タケシ』の名札だけだ」
北条冴子は凍りついた。
「ああ、駄目!!抜いて!お願い、もう抜いて!!」
襖の隙間に壺中庵淫斎が眼を押し付ける。
そのただならぬ気配に、志保とレナが淫斎の背中に近寄る。
淫斎は無言で後ろ手をして、志保とレナを邪険に追い払う。
「もう、抜いて!早く抜いて!!」
「なんだ?さっきから余計に締め付けてきたくせ!」
淫斎は脂汗を垂らしながら覗き続ける。
剛を引き返せない道に追い込んだことの後悔が黒雲のように湧いてきたのか?
わが生涯最高の傑作となるはずの終末場面を見届けようとしているのか?
メフィストフェレス社長は襖に背を向けたまま瞑目している。
その脳裏には剛が完成に向け驀進を続けてきたAIアンドロイドが、アンドロメダ
星雲のように七色に変幻する光芒を放って渦巻いているのか?
もう何も見たくはないと我が目をオイディプス王のように潰して荒野にさ迷い出た
剛と、その杖となり手を引く乞食巡礼者姿の我が身を想い浮かべているのか?
★ ★ ★ ★
剛を産み落としてからの二十五年間の歳月が、あたかも走馬灯のように北条冴子の
脳裏を駆け巡っていた。
二歳になったばかりの我が子を置いたコンクリートの冷たさも蘇ってくる。
<私も一生懸命だったけど、二歳までお乳を飲ませてあげただけ・・・>
<立派な養父母が十五歳からは大切に育ててくれ、立派な大学の大学院にまで進み
一流の研究者になったようだけど、養護院時代は悲しいこともあったに違いない>
<そんな息子を私が地獄に落としてしまった・・・・・>
★ ★ ★ ★
北条冴子、いや南条美帆が密かに剛を出産したのは母親の実家がある埼玉の産院。
だが、父親も判らない子を産み落とした不良娘を見る親戚や近所の眼は耐え難い。
種を付けたコーチは知らぬ存ぜぬで逃げ回っていた。
「美帆がコーチに犯られていたのは知っています・・・。
新体操部の先輩の証言でコーチは学校をクビになり教員資格も失ったけど、取れた
慰謝料はたったの三百万円。
共に地方公務員の両親との関係も悪くなる一方だった。
<AV女優にまで身を落とすとは!!!>
今では両親と完全な義絶状態である。
美帆が三百万円の通帳を手に剛を抱いて家出をしたのは十八歳の春。
コンビニで働きながら板橋の安アパートで剛を育てたが、預金はは減る一方。
高校中退で、しかも子持ちの女にやれることは限られていた。
「じゃあ、裸になってもらおうかね」
「・・・・はい・・・・・・」
「あ、パンティまでは脱がなくていいよ」
「・・・はい」
「うん、顔も可愛いが、オッパイはもっといいね」
「・・・・・」
「この店は本番行為は厳禁だから、そこまではやらせないように」
「はい。判りました」
壺中庵淫斎にはキャバクラで働いたと言っていたが、南条美帆が乳児を抱えて
働き始めたのは濃厚なお色気サービスをするセックスキャバレー。
通称セクキャバ。
池袋の『ギャルギャル』だ。
源氏名は『モナ』で二十歳の女子大生ということにしていた。
「・・・では明日から一生懸命に働くので宜しくお願いします」
「あ、ちょっと待ってね」
面接を終えた店長がスマホを取り出した。
「・・・・・もしもし、『ギャルギャル』を任されている田中で御座います。
・・・・はい・・・・・それはもう・・・・・ええ、さようでございましてね。
・・・はい、十八歳でして・・・・ええ、それはもう・・・承知いたしました。
それでは19時半に東武デパートの正面前ということで」
ポルノの女帝がコーチの次に抱かれた二人目の男は、『ギャルギャル』の陰の
経営者。その筋の男であった。
近くの託児施設にあずけていた剛を抱いて東武デパートの正面に立っていると
黒服の若い男が近付いてくる。
「モナちゃんだね?」
「はい。モナです・・・」
黒服の後についていくと黒のマイバッハが停まっていた。
後部座席にいたのは着流しに雪駄履きの鋭い眼つきの男。
まだ五十代半ばだが白髪染めにしていた。
「十八歳で子連れは珍しいな。どれ、俺が抱いてやろう」
「・・・・」
連れていかれたラブホテルの前で従業員が最敬礼で迎えた。
南条美帆がSEXをしたのは二年ぶり。
相手をするのは女を悦ばす腕は磨き抜いた男。
「・・・モナは随分とカラダが柔らかいな」
「・・・・し、新体操の選手だったの・・・・ア、アア!」
「道理で愉しめるカラダだ」
左脚を天井に向くまで持ち上げられる。
内ももを舌が這う。
膝裏を舐められる。
足裏も舐められる。
足の指に吸い付く。
その指股も舐める。
「気持ちがいいか?」
「え、ええ・・・・き、気持ちいい・・・・アッ!!」
池袋の闇の世界を支配する男に十八歳の小娘はひとたまりもなかった。
「・・・あ、あの・・・・もう、坊やにお乳をあげないと・・・」
後ろ向いて乳房を持ち上げると、影の社長がモナを前に向かせる。
剛は乳首を美味しそうに吸った。剛には当然ながら記憶は全く無いが。
当然ながら、モナはまた犯られた。
「どうだ?『ギャルギャル』の稼ぎはたかだか知れているぞ。赤ん坊はまあ何とか
育てられるだろうが、もっと稼げる仕事があるぞ」
「ほんと?」
「俺の店のひとつに『桃源郷』というのがある。吉原でも最高級のソープだ」
「・・・・ソープランドのお仕事はとても・・・・」
「うん。未成年を使うと俺に手錠がガチャリだからな。二十歳になったらどうだ?
この顔で、このカラダだ。テクも巧くなれば月に三百万は稼げるぞ」
「そんなに?・・・・お世話になるかも・・・・」
事実、南条美沙はお世話になることになる。
十九歳のとき、モナこと南条美帆はレイプされてしまった。
犯人は月に二度はホテルを共にしていた男。
ホテルに入ると五万円も暮れていた。『ギャルギャル』の払いも入れるとモナに
月に二十万も貢いでいたのだ。その金ために働いていた店の金をネコババしていた
ことが発覚し、首になった。『セックスまでするのは貴男だけ』と言われ有頂天に
なっていた男は逆上し、ストーカーになった。
ナイフを横腹に当てられたのは、剛を乗せたベビーカーを押していたスーパーの
帰り道。ベビーカーごと車に押し込まれたのだ。
連れ込まれたのは、畳みももうボロボロの廃屋であった。
このレイプ事件の顛末を、ポルノの女帝は壺中庵淫斎に克明に語っていたので、
『実録・やり過ぎかしら?』に詳細に書かれている。
冴子の命を救ったのが、赤ん坊であることも。
冴子の悲鳴で剛が眼を覚まし、火のついたように泣き始めたのだ。
その泣き声に気付いた近所の人が駆け付け、ナイフを振り回しながら逃げる男は
警官に逮捕された。
虚実取り混ぜた『実録・やり過ぎかしら?』の、母と子の悲しくも美しい物語の
大きな山場である。
セクキャバの女、モナが必死で赤ん坊をそだてようとしたのは事実だろう。
しかし、赤ん坊がモナの重荷になったというのが、より真実に近い。
安アパートはセクキャバで着るセクシーランジェリーで花盛り。
剛を深夜保育にあずけ、仲間とホスト遊びをすることも。
流し場はコンビニ弁当の食べ残しでグチャグチャ。
剛は二歳になってもオムツが取れていない。
臭いオムツが部屋中に散乱していた。
子育ての知識もまるでないのだ。
モナ、本名・南条美沙、後のポルノの女帝は、剛を育てる自信は全く無かった。
泣きじゃくる坊やに思わず手が出ることも・・・。
ハッと気付き、一緒に泣き始める美沙が幼児虐待に走ることは無かったが。
養護院の扉の陰に剛をそっと置いて逃げ去ったのは正しい判断かもしれない。
電車で隣り合わせになっても、それが我が子、我が母とは若からない方が二人に
とっては、よほど穏やかな人生と言えるかもしれない・・・。
★ ★ ★ ★
「嫌!お願いだから出さないで!!」
「いや、いっぱい出してやる!」
「出さないで!!出しては駄目!絶対に出さないで!お願い出さないで!!」
<息子と犬畜生も同然に、サカリついてしまった。『砧』までやってしまった>
<それはもう取り返すことは絶対不可能!>
<でも、この子を産んだところに、この子の子種を注がれるのは耐え難い!>
<でも、孕んだら、きっと産むに違いない・・・・>
<私の子で、私の子の子だから孫?孫を産む母親!?>
<嗚呼!!もう滅茶苦茶・・・・・・>
北条冴子はポルノ女優である。
当然、ピルを飲んでいる。
妊娠する訳はない。
湯けむりに潜んでいる妖魔が『剛の子を産みたいだろうが?産め!産め!!』そう
冴子に囁いているのか・・・・。
サッと襖をメフィストフェレス社長が後ろ手で開いた。
隙間から覗き込んでいた壺中庵淫斎が、冴子と剛の目の前に転がり込む。
「アッ!駄目!!」
母と子が尻合わせで『砧』をしている姿が志保とレナの眼にも飛び込む。
その湯けむりはメールの返信を楽しみに待つ美久にまでも漂い流れていくのか?
「嗚呼~!!ヤメテ!!出さないで、お願い・・・・・」
「ウッ!イクぞ、サエ!!」
「嗚呼!!剛(タケシ)!!!」
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