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壺中庵淫斎掌篇作品集
血に塗れた三代の天皇
しおりを挟む天智帝 首を飛ばして 改新か 白村江で 完敗したが
天武帝 兄貴の息子 ぶち殺し 一気にいくぞ 壬申の乱
持統帝 弟殺し 血まみれの 衣ほすてふ 天の香久山
三十八代天智帝は、皇太子の中大兄(なかのおおえ)であったとき、
母の三十五代・皇極女帝の面前で、首相・蘇我入鹿の首を切り飛ばした。
震えあがったママは退位。
息子は大化の改新を断行。
朝鮮半島にも兵を進める。
しかし、白村江で新羅・唐の連合軍に大敗北。
唐の日本侵攻を恐れ北部九州に防衛線を引く。
これに駆り出されたのが東国の防人たたちだ。
再び三十七代斎明天皇となっていたママを継ぎ、三十八代天智天皇となる。
この天智帝の崩御で、息子の大友皇子が三十九代弘文天皇に。
しかし、あっという間に殺される。
殺したのはパパの弟、四十代天武帝とその妃。
日本史上最大のクーデター、壬申の乱である。
この天武帝が崩御すると、お妃が四十一代持統天皇となる。
持統女帝は三十八代天智帝の娘。
三十九代弘文帝は腹違いの弟だ。夫の天武帝と組んで弟殺しをしたのだ。
春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香久山
この麗しい歌を、持統女帝はどんな心持ちで詠んだのであろうか・・・。
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