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第21話
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「それじゃあエリーゼ。俺は向こうに守るから。」
『分かったわ。でも4日以内には戻って来なさい。それ以降は聖なる結界の修復は出来なくなるわよ。』
「分かった。」
アンデットオブアナザーワールドをログアウトし、更にそこからセイヴァーオンラインのログアウトを終わらせた。
そうして現実に戻った俺は遅くなった夕食を食べる為にリビングへと移動しようとした時、左腕に違和感を感じた。
「な、なんでこれがあるんだ?」
俺の左腕には聖なる腕輪オルゴーがあった。これはゲームの中の物だ。それがなんで現実にあるのか。そんな疑問が頭の中に溢れているとエリーゼの声が聞こえてきた。
『ここがアカメの世界なのね。魔力が薄いし、瘴気が全くないわ。ここなら実体化してもアンデットにはならないわね!』
そして目の前にエリーゼが姿を現す。その姿は洞窟内で初めて遭遇した時よりも透明感があるが、そこに確実にエリーゼがいるのが分かった。
「なんでエリーゼが居るんだ!?」
『それはアカメとアタシはオルゴーで繋がっているもの。オルゴーは契約者と魂で繋がるのを忘れたの?』
エリーゼにそう言われて確かに聖なる腕輪オルゴーの能力にそんな力があったのは覚えている。だが、なんでゲームの中の存在であるエリーゼやオルゴーがあるのかが分からない。
そして1つの予感のようなものが湧いて出た。それはアンデットオブアナザーワールドの世界は本当にある何処かの異世界の現実でセイヴァーオンラインは世界を繋いで本当に世界の救済を行なえるゲームなのかも知れないと。
でもそうなると楽しくゲーム自体が出来なくなる。俺は当たっているかも知れない予感を無視することにした。そんな別のことを気にしてやるゲームなんて楽しくないからだ。
どうせなら俺が楽しくゲームをやっていてその過程で世界が救われる。そんな感じで良いだろう。
アンデットオブアナザーワールドにはない機械類が気になって仕方のない様子のエリーゼに声を掛ける。
『あっ、もう考え事は終わったのね。それでアタシ気になるんだけど、これってなんなの?』
「ああ、それは……。」
それから俺はエリーゼからの質問攻めを受けることになる。家電や日本語で書かれた本や電気を使った明かりなど本当に色々なことが知りたいエリーゼからの質問攻めに俺が分かる範囲で夕食が出来るまでの間に教えていく。
『本当に不思議な世界なのね。魔力で動かないで電気?で動くなんて。』
「こっちに魔力とか魔法なんてないからな。まあ、もしかしたら昔はあったのかも知れないけど。昔は陰陽師や妖怪なんてのが本当に居たのかも?」
『昔より今は世界から魔力がなくなってるのかもね。だから、電気?で発展したんじゃない?』
「そうかもな。おっ、出来たみたいだ。」
電子レンジから温まったことを知らせる音が流れると、俺は電子レンジの中に入れていた冷凍パスタを取り出した。
『こっちの世界の料理ね。気になるわ。』
俺はエリーゼと五感を同期させられるとパスタを一口食べる。
『こんな味なのね。美味しいわ。』
「冷凍食品も美味しくなったからな。色々買えば毎日でも飽きないし。」
それから夕食を食べ終え洗い物を済ませた俺はシャワーに向かう。
「じゃあ俺はシャワーを浴びてくるからゆっくりしててくれ。テレビは付けて置くからさ。」
『テレビ、この薄い奴ね。本当にどうなってるのかしら?気になるわぁ。』
ジッとテレビの前で陣取るエリーゼを置いて、俺はシャワーを浴びに向かった。
そうしてシャワー浴びている間、俺はエリーゼやオルゴーが実際にあるのだから、もしかしたら俺自身もアンデットオブアナザーワールドのスキルが使えるのではないか、そう思って分かりやすい魔力感知を使ってみることにした。
『分かったわ。でも4日以内には戻って来なさい。それ以降は聖なる結界の修復は出来なくなるわよ。』
「分かった。」
アンデットオブアナザーワールドをログアウトし、更にそこからセイヴァーオンラインのログアウトを終わらせた。
そうして現実に戻った俺は遅くなった夕食を食べる為にリビングへと移動しようとした時、左腕に違和感を感じた。
「な、なんでこれがあるんだ?」
俺の左腕には聖なる腕輪オルゴーがあった。これはゲームの中の物だ。それがなんで現実にあるのか。そんな疑問が頭の中に溢れているとエリーゼの声が聞こえてきた。
『ここがアカメの世界なのね。魔力が薄いし、瘴気が全くないわ。ここなら実体化してもアンデットにはならないわね!』
そして目の前にエリーゼが姿を現す。その姿は洞窟内で初めて遭遇した時よりも透明感があるが、そこに確実にエリーゼがいるのが分かった。
「なんでエリーゼが居るんだ!?」
『それはアカメとアタシはオルゴーで繋がっているもの。オルゴーは契約者と魂で繋がるのを忘れたの?』
エリーゼにそう言われて確かに聖なる腕輪オルゴーの能力にそんな力があったのは覚えている。だが、なんでゲームの中の存在であるエリーゼやオルゴーがあるのかが分からない。
そして1つの予感のようなものが湧いて出た。それはアンデットオブアナザーワールドの世界は本当にある何処かの異世界の現実でセイヴァーオンラインは世界を繋いで本当に世界の救済を行なえるゲームなのかも知れないと。
でもそうなると楽しくゲーム自体が出来なくなる。俺は当たっているかも知れない予感を無視することにした。そんな別のことを気にしてやるゲームなんて楽しくないからだ。
どうせなら俺が楽しくゲームをやっていてその過程で世界が救われる。そんな感じで良いだろう。
アンデットオブアナザーワールドにはない機械類が気になって仕方のない様子のエリーゼに声を掛ける。
『あっ、もう考え事は終わったのね。それでアタシ気になるんだけど、これってなんなの?』
「ああ、それは……。」
それから俺はエリーゼからの質問攻めを受けることになる。家電や日本語で書かれた本や電気を使った明かりなど本当に色々なことが知りたいエリーゼからの質問攻めに俺が分かる範囲で夕食が出来るまでの間に教えていく。
『本当に不思議な世界なのね。魔力で動かないで電気?で動くなんて。』
「こっちに魔力とか魔法なんてないからな。まあ、もしかしたら昔はあったのかも知れないけど。昔は陰陽師や妖怪なんてのが本当に居たのかも?」
『昔より今は世界から魔力がなくなってるのかもね。だから、電気?で発展したんじゃない?』
「そうかもな。おっ、出来たみたいだ。」
電子レンジから温まったことを知らせる音が流れると、俺は電子レンジの中に入れていた冷凍パスタを取り出した。
『こっちの世界の料理ね。気になるわ。』
俺はエリーゼと五感を同期させられるとパスタを一口食べる。
『こんな味なのね。美味しいわ。』
「冷凍食品も美味しくなったからな。色々買えば毎日でも飽きないし。」
それから夕食を食べ終え洗い物を済ませた俺はシャワーに向かう。
「じゃあ俺はシャワーを浴びてくるからゆっくりしててくれ。テレビは付けて置くからさ。」
『テレビ、この薄い奴ね。本当にどうなってるのかしら?気になるわぁ。』
ジッとテレビの前で陣取るエリーゼを置いて、俺はシャワーを浴びに向かった。
そうしてシャワー浴びている間、俺はエリーゼやオルゴーが実際にあるのだから、もしかしたら俺自身もアンデットオブアナザーワールドのスキルが使えるのではないか、そう思って分かりやすい魔力感知を使ってみることにした。
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