世界樹を巡る旅

ゴロヒロ

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第157話

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 そんな木の葉の切り傷が大量に出来たことにより、耐えることが出来ずにコボルトジェネラルたちは状態異常の麻痺になってしまったのだ

 「ガゥウゥウウ!!!」

 だが流石にコボルトジェネラルには効き目が薄かったのだろう。お腹に出来た傷口を押さえながら、片手で地面に倒れないように支えてハルトたちを睨みながら唸っている

 「ヒスイとプルンはコボルトファイターたちを倒してきてくれ。俺はコボルトジェネラルにトドメを刺してくる」

 『うん!わかったよ!』

 『プルルン!』

 世界樹の棒に更に魔力を込めると、硬化して先端を鋭く変えると、まだ唸り声をあげているコボルトジェネラルに近づいていく

 『ハルト、コボルトジェネラルが最期に何かをする可能性があります。拘束してからトドメを刺すのがいいと思うますよ』

 「そうだな。ナビィ、イメージの補強を頼む」

 『分かりました』

 世界樹の棒の尖った先端をコボルトジェネラルに向けると、拘束の魔法を発動する

 ダンジョンの床きら大量の木の根が生えてくると、その木の根はコボルトジェネラルに絡み付いて拘束していく

 そして木の根で拘束したことによって、辛うじて地面に倒れていなかったコボルトジェネラルは、地面から生えてくる木の根で地面に押さえ込まれる

 麻痺している身体を動かして、どうにかして拘束から抜けようと藻搔いているコボルトジェネラルの頭部に狙いを定めると、世界樹の棒を突き刺した

 コボルトジェネラルは尖った先端をで突き刺されると、そのまま頭部を貫通してコボルトジェネラルにトドメを刺す

 コボルトジェネラルは突き刺されてもすぐには死なずにハルトのことを睨み付けながら生き絶えた

 「ふぅ、こっちは終わったな。ヒスイたちはどうかな」

 コボルトファイターたちを任せたヒスイとプルンの方を見ると、ヒスイとプルンは二手に分かれてコボルトファイターを倒しているようだ

 「あっちも終わりそうだな」

 『ハルト、コボルトジェネラルをアイテムボックスに仕舞って、ヒスイたちの元に向かって、倒したコボルトファイターを収納してしまいましょう』

 「そうだな」

 世界樹の棒をコボルトジェネラルの頭部から引き抜くと、元の形に世界樹の棒を戻してコボルトジェネラルとその得物の大剣をアイテムボックスに収納していく

 そしてハルトがコボルトファイターを倒しているヒスイたちの元に向かうと、丁度すべてのコボルトファイターを倒し終わったところだった

 『たおしたよ!ハルト』

 『プルプルン!』

 「見てたぞ。ヒスイ、プルン。お疲れさま」
 
 アイテムボックスにコボルトファイターを収納しながら、ヒスイとプルンの二匹を褒めると、ボス部屋の中央に魔法陣が現れると、その魔法陣の中央から宝箱が現れた

 最後に倒されたコボルトファイターをアイテムボックスに仕舞い、ハルトたちは先ほど現れた宝箱に向かう

 「罠はないな。二人とも開けるぞ」

 『うん!』

 『プルプル!』

 宝箱の縁に手を掛けるとハルトは宝箱を開ける。そこには鞘の無い刀身が骨のように白い二本の抜き身の剣が入っていた

 「ナビィ、鑑定してくれ」

 『分かりました……牙剣・二の牙という名前の双剣です。凄い武器ですよ!切れ味、耐久の強化は未だ微の強化ですけど、この武器はモンスターの牙を使い鍛治スキルで強化すると、双剣自体の攻撃力や耐久力の強化、更に今ある装備スキルが強化されるだけではなく、装備スキルに新しいスキルが付いて、ランクが上がり空のスキルスロットが付くことがあるみたいですよ!』

 「強化していけば凄い武器になりそうだな!あーでも俺は双剣は使わないしな」

 折角の良さそうな武器だが装備する者がいないと宝の持ち腐れだ。そう思い牙剣・二の牙をアイテムボックスに仕舞おうとするとプルンがピョンピョン飛び跳ねて何かをアピールしてくる
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