召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

文字の大きさ
39 / 248

第39話

しおりを挟む
 クリスタルウォータースネークに向かい振るわれた剣での斬撃はクリスタルウォータースネークの水晶の鱗を音を立てながら切り裂きその下の皮をも裂いて肉を切り裂くが三分の一ほど切り裂いた時バキッと音を立てて剣が壊れてしまった

 「シャアアァァァアァア!!!!」

 切り裂かれた痛みで叫び声を上げたクリスタルウォータースネークは剣が途中で壊れた事によりバランスが崩れた俺を睨み付けると身体が痺れるかの様に動かなくなり俺に向かい伸しかかっててきた

 『アル、危ないです!!』

 ユキの声の危ないと言う声を聞こえたがこの今の痺れるかの様に動けなくバランスが崩れた体勢からではクリスタルウォータースネークの伸しかかりには対処出来なかった

 『あるじ様、任せてください!!』

 シェーレはそんな俺に伸しかかって来ているクリスタルウォータースネークに限界を超えて魔力を溜め込んだ右の分厚いハサミを開いて向けて一気に閉じた

 ハサミから放たれた魔力の衝撃波が伸しかかろうとしていたクリスタルウォータースネークに向かい進んでいくとクリスタルウォータースネークの横胴体に当たった

 「シャァァァァッ」

 『うぐぅ!!』

 魔力を限界を超えて溜めて放たれた魔力の衝撃波のせいでシェーレのハサミからミシミシと軋む音がして分厚かったハサミにひび割れが出来ていた

 クリスタルウォータースネークの身体が俺の隣に伸しかかりクォーツ湖の水が飛び散り雨の様に降り注いできた

 動けるようになった俺は急ぎその場から離れユキやシェーレが今いる場所に退避する

 「シェーレ!大丈夫か!」

 『あるじ様、申し訳ありません。当分は右のハサミは使えそうにありません』

 「そうか。シェーレのお陰で助かった。今は使えなくてもそれでも回復させるぞ」

 『ありがとうございます』

 シェーレの右のひび割れたハサミに向かい回復魔法を使用してひび割れやハサミの内部のダメージを回復していく

 『アル!見るです!あのキラキラヘビの傷が回復しているです!!』

 「なっ!!」

 ユキの言う通りクリスタルウォータースネークの傷がゆっくりと少しずつ回復していたが水晶の鱗までは回復していない様だ

 「回復には魔力を使っているみたいだ。今ならブレスは使ってこないだろうから全力で遠距離で攻撃していくぞ!!」

 『わかったです!!』

 『分かりました!!』

 回復して動きを止めたクリスタルウォータースネークに向かい俺はクォーツ湖の水を利用して水の槍であるウォーターランスを辺りの水を利用して圧縮し密度を高めた三つの大きなウォーターランスをクリスタルウォータースネークに放つ

 ユキはツノに闘気を溜めていくとツノの先端に闘気を溜めて凝縮していきアルが放ったウォーターランスと同じタイミングで凝縮した闘気をツノから闘気を回転させながら放出して放った

 シェーレは使うことが出来る左の鋭利なハサミに魔力を溜めながらクォーツ湖の水にハサミを浸けながらクリスタルウォータースネークに近づいてハサミに水を集めて密度を高めながら大きくしていき巨大な水の大剣を作り出すとその巨大な水の剣とハサミの魔力が循環して強度と切れ味をあげていきアルとユキがクリスタルウォータースネークに攻撃したタイミングで振り上げていた水の大剣による斬撃を放った

 「三連ビック!ウォーターランス!!」

 『闘気螺旋砲!!』

 『大水剣・水刃落とし!!』

 回復を優先していたクリスタルウォータースネークは俺たちの攻撃を危険だと感じ取ったのか回復の途中で動き出し逃げようとしたが逃げる事は間に合わないと思ったのか身を守る為に身体を覆う水晶の鱗に魔力を注ぎ水晶が魔力によりキラキラとした輝きを発して防御を固めている

 水晶の鱗に魔力を流して防御しているクリスタルウォータースネークに向かい大きな三つの水の槍、螺旋回転して迫る闘気砲、シェーレのハサミの様に強度と切れ味が増した水の斬撃がクリスタルウォータースネークに放たれた
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ

翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL 十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。 高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。 そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。 要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。 曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。 その額なんと、50億円。 あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。 だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。 だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

この争いの絶えない世界で ~魔王になって平和の為に戦いますR

ばたっちゅ
ファンタジー
相和義輝(あいわよしき)は新たな魔王として現代から召喚される。 だがその世界は、世界の殆どを支配した人類が、僅かに残る魔族を滅ぼす戦いを始めていた。 無為に死に逝く人間達、荒廃する自然……こんな無駄な争いは止めなければいけない。だが人類にもまた、戦うべき理由と、戦いを止められない事情があった。 人類を会話のテーブルまで引っ張り出すには、結局戦争に勝利するしかない。 だが魔王として用意された力は、死を予感する力と全ての文字と言葉を理解する力のみ。 自分一人の力で戦う事は出来ないが、強力な魔人や個性豊かな魔族たちの力を借りて戦う事を決意する。 殺戮の果てに、互いが共存する未来があると信じて。

無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……

タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

処理中です...