124 / 248
第124話
しおりを挟む
治療所でアランの状態を聞いたアルたちは、アランがまだ心配だと残るアルマとユミルの二人を置いて、治療所を後にして次の試合が行なわれる試合会場に向かった。
アランの状態は聖光を使った影響でかなり魔力や体力を消費していた事と最後の雷魔法でのダメージが残っていたくらいで少し休めば大丈夫だろうとのことだった。
アルは他の一年一組の生徒たちと共に試合会場に向かう。一年一組の為に空いてある席に座り二年生の三位決定戦が行なわれるまでアルはアランとの試合のことを話しながら時間が経っていく。
「おっ、ヘクター先輩と対戦相手アクティ先輩が来たな。話はまた今度食事の時にでも話をしよう。構わないか、アル?」
「いいぞ、アルベルト。試合も始まるからな」
そして三位決定戦の試合が始まる時間になる。生徒会で会計をしているヘクターとその対戦相手である二年一組のアクティ・サラスという女子生徒が試合舞台に上がる。
(前回はフィリス先輩とヘクター先輩が試合に当たったから生徒会で二年生は一位と二位は取れなかったからな。)
二人の選手が試合舞台に上がるのを見ながらそう思っているとヘクターとアクティが所定の位置に立つと審判員が合図を出して試合が始まった。
試合開始の合図と共に一気に闘気を身に纏ったアクティがヘクターに迫っていく。それとは反対にヘクターも闘気を纏って待ち構えているようだ。
ヘクターは接近したアクティに向かい、闘気を纏わせた盾を横向きにして押し出す。すると、盾よりも大きな盾と同じ形の闘気の塊がアクティに向かっていく。
ヘクターの持つ盾自体がアクティよりも大きいからか、放たれた盾状の闘気は接近したアクティに壁が迫るように感じているのではないのだろうか。
そんな風に思っているとアクティが跳躍して跳び上がり、放たれた盾の闘気よりも高くジャンプして躱した。
「と、跳んだ!!!」
アクティがジャンプして躱すと試合会場でそんな声が至る所で上がった。
(でも、この後どうするんだ?このままだと次の攻撃されたら躱わせないんじゃないか?)
案の定ヘクターは跳び上がり躱したアクティに向かい、もう一つの盾から先ほどと同じように闘気を盾から放ち攻撃した。
空中で回避が出来ないアクティは、放たれた盾状の闘気に向かって、闘気を纏った足を振るう。
素早く鋭く振るわれた足での攻撃は、盾状の闘気を斬撃で攻撃されたように切り裂き、そのままヘクターに向かって飛んでいく。
「うおおおおおお!!!!」
試合会場の観客席にまで聞こえるくらいヘクターの気合の入った声が届くとヘクターは向かってくる闘気の斬撃波を闘気を纏った盾で防ぐ。
(さっき、盾に込められた闘気は飛ばした盾状の闘気よりも闘気が込められていたな。だからあんなに簡単に防げたのかな。空中に居てもまだ攻撃をするのか、アクティ先輩は。)
なんとアクティは、空中で足を振るった勢いのまま、身体を動かし続けて四肢から闘気の斬撃をヘクターに向かい放ち続けている。
そんなアクティの攻撃をヘクターは防ぎ続け、更にアクティに向かって魔法を放ち攻撃した。
それほど威力もない攻撃のようだったが防いでいただけのヘクターからの魔法に意表を突かれたのか、魔法は直撃してアクティの攻撃がほんの少しの間止んだ。
そのほんの少しの隙でヘクターは、盾から闘気をアクティに向かい飛ばして攻撃する。
その攻撃は一回目と二回目とは違い、盾と同じ大きさで放たれた。
闘気の密度が違うその攻撃にアクティは、先ほどと同じように足を振るう。それでも込められた闘気は多く威力が高い蹴りでの攻撃は、向かってくる闘気の盾を破壊することは出来なかった。
そしてアクティは、盾状の闘気に弾かれて石畳を受け身を取りながら転がっていく。
アランの状態は聖光を使った影響でかなり魔力や体力を消費していた事と最後の雷魔法でのダメージが残っていたくらいで少し休めば大丈夫だろうとのことだった。
アルは他の一年一組の生徒たちと共に試合会場に向かう。一年一組の為に空いてある席に座り二年生の三位決定戦が行なわれるまでアルはアランとの試合のことを話しながら時間が経っていく。
「おっ、ヘクター先輩と対戦相手アクティ先輩が来たな。話はまた今度食事の時にでも話をしよう。構わないか、アル?」
「いいぞ、アルベルト。試合も始まるからな」
そして三位決定戦の試合が始まる時間になる。生徒会で会計をしているヘクターとその対戦相手である二年一組のアクティ・サラスという女子生徒が試合舞台に上がる。
(前回はフィリス先輩とヘクター先輩が試合に当たったから生徒会で二年生は一位と二位は取れなかったからな。)
二人の選手が試合舞台に上がるのを見ながらそう思っているとヘクターとアクティが所定の位置に立つと審判員が合図を出して試合が始まった。
試合開始の合図と共に一気に闘気を身に纏ったアクティがヘクターに迫っていく。それとは反対にヘクターも闘気を纏って待ち構えているようだ。
ヘクターは接近したアクティに向かい、闘気を纏わせた盾を横向きにして押し出す。すると、盾よりも大きな盾と同じ形の闘気の塊がアクティに向かっていく。
ヘクターの持つ盾自体がアクティよりも大きいからか、放たれた盾状の闘気は接近したアクティに壁が迫るように感じているのではないのだろうか。
そんな風に思っているとアクティが跳躍して跳び上がり、放たれた盾の闘気よりも高くジャンプして躱した。
「と、跳んだ!!!」
アクティがジャンプして躱すと試合会場でそんな声が至る所で上がった。
(でも、この後どうするんだ?このままだと次の攻撃されたら躱わせないんじゃないか?)
案の定ヘクターは跳び上がり躱したアクティに向かい、もう一つの盾から先ほどと同じように闘気を盾から放ち攻撃した。
空中で回避が出来ないアクティは、放たれた盾状の闘気に向かって、闘気を纏った足を振るう。
素早く鋭く振るわれた足での攻撃は、盾状の闘気を斬撃で攻撃されたように切り裂き、そのままヘクターに向かって飛んでいく。
「うおおおおおお!!!!」
試合会場の観客席にまで聞こえるくらいヘクターの気合の入った声が届くとヘクターは向かってくる闘気の斬撃波を闘気を纏った盾で防ぐ。
(さっき、盾に込められた闘気は飛ばした盾状の闘気よりも闘気が込められていたな。だからあんなに簡単に防げたのかな。空中に居てもまだ攻撃をするのか、アクティ先輩は。)
なんとアクティは、空中で足を振るった勢いのまま、身体を動かし続けて四肢から闘気の斬撃をヘクターに向かい放ち続けている。
そんなアクティの攻撃をヘクターは防ぎ続け、更にアクティに向かって魔法を放ち攻撃した。
それほど威力もない攻撃のようだったが防いでいただけのヘクターからの魔法に意表を突かれたのか、魔法は直撃してアクティの攻撃がほんの少しの間止んだ。
そのほんの少しの隙でヘクターは、盾から闘気をアクティに向かい飛ばして攻撃する。
その攻撃は一回目と二回目とは違い、盾と同じ大きさで放たれた。
闘気の密度が違うその攻撃にアクティは、先ほどと同じように足を振るう。それでも込められた闘気は多く威力が高い蹴りでの攻撃は、向かってくる闘気の盾を破壊することは出来なかった。
そしてアクティは、盾状の闘気に弾かれて石畳を受け身を取りながら転がっていく。
147
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる