召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

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第127話

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 クランとイザークは、お互いに相手選手に向かい進んで行く。先に攻撃したのは移動しながら大剣を振りかぶっていたクランだ。

 イザーク目掛けて振られた大剣は、急停止して後方に飛び退いたイザークに避けられる。斬撃は石畳を割り砕き小さいがクレーターが出来る。

 大剣で石畳を砕いた際に舞う土煙りがクランを包む。そんな土煙りに向かい、イザークが両手に持つ双剣を振るい闘気の斬撃を飛ばす。

 十時に進んでいく飛んだ斬撃は土煙りを切り裂きクランが居るだろう場所に向かう。

 「うぉりゃああああ!!!!!」

 クランは、自身に向かい飛んでくる闘気の斬撃を感じ取ったのか、観客席にまで聞こえるほどの叫び声が土煙りの中から聞こえ、大剣を振るい、土煙りと一緒に闘気の斬撃を掻き消してしまった。

 しかもクランは、横薙ぎに振られた大剣からイザークと同じく闘気の斬撃を飛ばしたようだ。

 だが、クランから飛ばされた闘気の斬撃はイザークが体勢を低くして躱しながら進むことで回避してクランに接近すると左手に持つ双剣を振るう。

 金属音が試合会場に響き、イザークの攻撃は、クランが大剣を盾のように使い防いだ。

 そのままイザークは連続で双剣を振るい、クランに攻撃を仕掛けていく。それをクランは器用に大剣で防御すると一瞬の隙でも出来たのか大剣を振るうことでイザークに回避させてお互いに攻撃範囲から離れる。

 そしてお互い離れると今までの戦いは小手調べだというように、お互いに闘気を更に濃密に纏い、次に魔法で装甲を作り出した。

 クランの装甲は全身鎧の水属性を纏い、イザークの装甲は動きやすいようにか軽装で風属性のようだ。

 お互いに準備が終わると再度、相手選手に向かい突撃していく。クランは防御をすることなく大剣を振るい、イザークは回避をしながら双剣を振るい攻撃する。

 クランの攻撃はかなり威力があるのか、闘気で飛ばさなくても斬撃が大剣の攻撃範囲を超えて石畳を傷付けている。

 そんなクランの大剣での一撃は、イザークが受けるのを厳しいのか、回避を優先してながらの攻撃では、クランの闘気と水魔法の装甲を破り、クランにダメージを与えられないようだ。

 (このままあの水の装甲を突破しないとイザーク先輩は勝てないだろうな。どうやって突破するのか、気になるな。)

 そうやって試合を見ているとイザークの双剣を纏う闘気が身体に纏う闘気よりも多くなり始めた。それに伴い身体に纏う闘気が少し減ったように感じる。

 そして、そんなイザークの攻撃を水の装甲で受けたクランは闘気と装甲を突破されてその下の皮膚を切り裂かれたのが魔力で強化した視力で確認することが出来た。

 (これでイザーク先輩の攻撃が通用するな。これから試合が分からなくなるぞ。)

 「うあぁぁああああああ!!!!!!!」

 そんな風に思っているとクランが雄叫びを上げる。そしてクランは、大剣に纏わせている闘気の量を上げると五メートルくらいのかなり濃密な闘気の大剣を作りだした。

 その闘気の大剣を石畳を切り裂くのを気にも留めずにイザーク目掛けて振り回していく。

 めちゃくちゃに闘気の大剣を振り回しているかのように思えたが何度も振り回しているのを見ていると違うように見えた。

 すごい速さで振られる闘気の大剣をイザークは避けている。だが、それでも闘気の大剣の回避をするばかりで攻撃は出来ていない。

 そのまま試合は、スピードが遅くなることなく連続で振られる闘気の大剣の回避が間に合わなく、双剣で受けて防御するしかなかったイザークは、防御に使った双剣だけではなく闘気や魔法の装甲を破壊されてズタボロの石畳に叩き付けられることでクランの勝利で試合が終わった。

 (それにしても一撃で倒すのか。でも一応イザーク先輩に当たる前に闘気の大剣の切れ味が落ちる代わりに強度でも上げたのかな?)

 そんな風に思いながら先ほどの試合内容をクラスメイトたちと話しながら最後の試合が始まるのを待つことになった。
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