召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

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第174話

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 あと少しで時間になり、初日の第一試合である第一育成校VS第五育成校が始まる。

 まず、このクリスタル王国トーナメント大会学生部門の試合の形式は団体戦だ。

 一年生、二年生、三年生と学年別に分かれ、先鋒、副将、大将と決まった選手が試合舞台に上がり試合を行なう。

 分かれた学年で三試合行なわれ、先に二勝した学年が勝者となる。

 それを学年別に行ない、学年別に二勝した学年が現れると、その学校が勝ち、明日の準決勝に進めるのだ。

 因みに、このクリスタル王国トーナメント大会が行なわれている闘技場は、ダンジョンで発見された特殊なマジックアイテムを使用しており、怪我や万が一死者が出ても怪我を治し、死者を蘇生させる効果のマジックアイテムが発動されていて安全である。

 このマジックアイテムは最上級ダンジョンのモンスターの魔石が最低千個で発動することが出来るが、クリスタル王国は毎年最低数万個の魔石を用意してクリスタル王国トーナメント大会を行なっている。

 「結局どう言うことなんだ?」

 「簡単に言えば、二勝した学年が二つあれる学校が勝ちってことだ。分かったか、アラン?」

 隣でそんな会話をアランとジェイドがしているのを聞きながら、試合舞台に第一育成校と第五育成校の一年生の先鋒が上がるのを待つ。

 待つ間にアルは幾つか試合内容を覚えたり、戦闘技術の解析の為に魔法を発動する。

 そして、第一育成校と第五育成校の先鋒が試合舞台に上がった。

 第一育成校の先鋒は昨日、食事会で会話をした皮製の軽鎧と腕に籠手を装備したエイダ。

 第五育成校の先鋒はくすんだ金髪をした長身の同じく皮の軽鎧と片手剣、小盾を装備した男子、アンソニー。

 そんな二人が舞台に上がり武器をそれぞれ構えていると、審判の合図で試合が始まった。

 試合開始の合図と共に両者闘気の身体強化を施し、先に片手に剣と小盾を持つアンソニーがエイダに突っ込んでいく。

 エイダは籠手を装備した両腕を合わせ、金属音が立つ音を響かせながら、魔法を籠手に纏わせたのか、籠手が火に包まれて行く。

 それからの試合は白熱していた。格闘能力が高かったエイダが籠手を使い、アンソニーの剣を弾き、攻撃を仕掛け、アンソニーがエイダの攻撃を小盾で受け流す。

 そんな攻防が連続で続き、最終的には剣を弾き飛ばされ失ったアンソニーは小盾で防戦一方になり、顔面に一撃を受け、それから連続のラッシュを受けることでアンソニーは負けてしまった。

 次に行なわれた副将戦はラモンとオスカル・カーティスの二人が行なった。

 ラモンは全身を金属鎧で身に纏い、身の丈を超えるサイズの大剣を手に持ち構えている。

 一方、黒に近い赤い髪をしているオスカル・カーティスは皮製の軽鎧を身に纏い、こちらも身の丈を超える大剣を構えている。

 両者、試合の合図を審判が出したと同時にお互いに向かい走り出した。

 そして、お互いが振るう大剣がぶつかり合い、試合会場に金属同士のぶつかり音が響いている。

 お互いに何度も何度も大剣を振るいぶつかり合いを起こし、その度に音が響く。

 ぶつかり合いが何度も続くとオスカル・カーティスはラモンから離れる。そして、天高く大剣を構え、闘気を大剣に収束させる。

 そんなオスカル・カーティスにラモンも自身の大剣に水魔法を発動したのか、大剣に水が纏い始める。

 収束した闘気を纏う大剣、水を纏う大剣、そんな武器を持つ両者が再度、相手に向かい走り出す。

 そして、お互いが相手目掛けて大剣を振るい、大剣同士がまたぶつかり合った。

 収束した闘気を纏う大剣と水を纏う大剣、そんな二つの大剣がぶつかり合う音が響き、更にぶつかり合いの衝撃が試合舞台で発生した。

 その衝撃で水飛沫を周囲に飛び散らせ視界を悪くさせる。視界が戻ると、お互いに纏わせていた闘気と水が霧散したかに思えた。

 だが、闘気を収束させていたオスカル・カーティスの大剣がラモンの大剣を切り裂いて破壊していた。

 更にオスカル・カーティスの大剣がラモンの金属鎧を切り裂いた痕を残し、試合舞台を切り裂き地面に刺さっている。

 ラモンが音を立てながら試合舞台に倒れ、試合はオスカル・カーティスの勝利で決着した。
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