召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

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第225話

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 遭遇したレッサーベビードラゴンの討伐を終えると、灰の山からドロップアイテムを探していく。

 『あったです!』

 『こちらもありました。』

 『……こっち、も……あった。』

 「持って来てくれ。」

 ドロップアイテムを発見したユキとシェーレ、サフィから二つの魔石とレッサーベビードラゴンの皮を一つ受け取って魔法の収納に仕舞う。

 探索に戻り、あれから階層を降りる度に遭遇するモンスターを倒して進んで行き、お昼前にアルたちは三十階層のボス部屋の前にたどり着いた。

 門の前には、他にも生徒たちが組んだ冒険者パーティーが三組ほど居る中、収納から取り出した料理を召喚獣と一緒に食べて行った。

 (居心地が悪いな。)

 温かいスープやサンドイッチ、ランバードの唐揚げなどのオカズを食べているからか、生徒たちのパーティーがジッと羨ましそうに見てくる。

 『アイツら、鬱陶しいです!』

 『見られながらの食事は慣れないですね。』

 『……うまうま。』

 ユキとシェーレはアルと同じく視線が集中して鬱陶しいと思うが、サフィは我関せずと言わんばかりに料理を食べている。

 そして、アルたちが食事を終える頃には、ボス部屋の前に居た生徒パーティーは全員ボスへの挑戦に向かっていた。

 『あるじ様、入れるようになったようですよ。』

 「どうやらボスの攻略が出来たみたいだな。」

 先ほど入った二つの生徒パーティーは三年生で組まれており、卒業試験の為に入っていたのでは無いかと思っていたが、絶滅していないなら、戻って来ていないので攻略することが出来たのだろう。

 「じゃあ、次は俺たちの番だ。行こう。」

 『ぶっ倒すです!』

 『ボスなら試したいことが出来るでしょう。』

 『……ぼくは、今日……竜になる!』

 アルたちはボス部屋へと門を潜り闇の中を進んで行き、ボス部屋の中にたどり着いた。

 たどり着くと、そこに居たレッサーキッズドラゴンが咆哮を上げて襲い掛かってきた。

 『……最初は……ぼくから!』

 アルたちの前に出たサフィが、全身から放出した魔力を利用して水魔法を発動した。

 クリスタル王国トーナメント大会で行なわれていた魔法で作る生き物を操る魔法をサフィは発動した。

 現れた水魔法の生き物は東洋の龍で、細長い水の胴体にサフィが入り込むと、襲ってくるレッサーキッズドラゴンに向かって行く。

 レッサーキッズドラゴンとサフィの水の龍はぶつかり合う。ぶつかる瞬間に水の龍の頭部に魔力が集中したお陰で固いもの同士がぶつかり合う音がボス部屋に響く。

 そして、サフィの水の龍はレッサーキッズドラゴンの身体に巻き付き始める。

 そのままサフィは水の龍を操作してレッサーキッズドラゴンを締め上げていくと、水の龍の頭部の口が開き、口の中に魔力が溜まっていくと、水のブレスがレッサーキッズドラゴンの頭に放たれる。

 水のブレスの一撃を受けてレッサーキッズドラゴンは痛みで叫ぶが、サフィは攻撃の手を止めずに締め上げたまま、ブレスで出来た傷口を狙って攻撃し続けて行った。

 『……倒した!』

 「サフィ、お疲れさま。」

 『……ん、頑張った。』

 レッサーキッズドラゴンを倒して水の龍を解いたサフィはアルたちの元に戻ってきた。

 アルの前に移動してきたサフィを労いながら撫でている間、ユキとシェーレがレッサーキッズドラゴンだった灰の山に向かってドロップアイテムを探し始めた。

 ユキとシェーレが見つけた魔石とモンスター素材を受け取り収納して宝箱のアイテムを回収すると、アルたちはボス部屋の入り口に戻った。

 「誰も居ないな。これならもう一回、挑戦することが出来そうだ。次はユキとシェーレのどっちが戦う?」

 『私が戦いたいと思います。』

 『それならシェーレに譲るです!私の方が先輩なのです!』

 「なら、次はシェーレだな。じゃあ、もう一回行くぞ。」
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