244 / 248
第244話
しおりを挟む
四十階層のボスである鉄槍ネズミと取り巻きの鉄針ネズミたちが囲んで襲っているのは先ほどの七人の冒険者に置き去りにされた三人の冒険者たちだった。
しかも、その内の一人はかなりの重傷なようで金属製の鎧の腹部に穴が空いているのが確認できた。
なんでまだ冒険者がボス部屋に居るのに、ボス部屋の中に入れたのかは疑問に思うが、まずは助ける必要があるのかを聞くのがマナーだろう。
助けが必要じゃない可能性もあるだろうし。
「そこの三人!助けは必要か!」
「すまない!助けてくれ!!仲間が大変なんだ!!!」
ボスの鉄槍ネズミや鉄針ネズミに気が付かれるのを覚悟して助けが必要なのか聞くと、どうやら助けが必要なようで、大盾で何とか凌いでいる冒険者の後ろに居た、傷を負った冒険者に回復魔法を掛けている僧侶のような格好をした冒険者がアルたちにそう言った。
「助けがいるようだな。サフィは上空からあの三人を守るように援護をしてくれ。俺とユキ、シェーレはボスの群れに突っ込むぞ!良いな!」
『分かったのです!』
『分かりました。いつでも行けます。』
『……援護……頑張る。』
「よし、行くぞ!」
それぞれに指示を出し終わったアルは、ユキとシェーレと一緒に鉄槍ネズミと鉄針ネズミの元に向かった。
駆け寄って来るアルたちに鉄槍ネズミたちは何もしないと言うことは無く、アルたちの迎撃の為に鉄針ネズミが十匹以上の数を向かわせて来た。
三十階層の時のボスのように取り巻きたちを強化することは、鉄槍ネズミには出来ないようで、飛ばして来る鉄の針を防ぐのに纏う闘気を鎧のように硬化させて防ぐと、鉄針ネズミの群れにアルたちはぶつかった。
そして、アルたちが鉄針ネズミの群れと戦っている間、サフィはと言うと三人の冒険者を囲む鉄槍ネズミと鉄針ネズミが冒険者たちを襲わないよう、襲うそぶりを見せた段階で小型の水龍を差し向けることで動きを妨害して見せていた。
アルたちも迎撃に来た鉄針ネズミたちを倒して、冒険者たちを囲む、囲みの外側に居た鉄針ネズミたちに攻撃を仕掛けていく。
「ユキ、シェーレ。俺は囲みが途切れたら、あの冒険者たちのところへ向かう。その間のことは任せるぞ。」
『任せるのです!』
『多くのモンスターを倒して置きますね。あるじ様。』
鉄針ネズミを蹴散らし続けて行くと、アルたちの方が冒険者たちにトドメを刺すよりも優先するべき対象だと、判断が遅いながらも鉄槍ネズミは判断したのか、鉄槍ネズミが「ギィィイイイ!!!!!」と鳴くと、冒険者たちを囲んでいた群れが一気にアルたちの元へと殺到して行った。
冒険者たちへの圧力が無くなり、回復も終わったようで三人がアルたちを助けようと、こちらに向かって来るのが見えた。
「こっちは大丈夫だ!俺たちがボスを倒すから邪魔をするな!」
アルは冒険者たちにそう言うと、冒険者たちが何か言っているが、それを無視して戦闘に集中し始める前に、サフィに冒険者たちが戦闘に介入して来ないように妨害を頼んだ。
飛ばされて来るのが鉄の針だけでは無く、鉄の槍も追加されたアルたちだったが、戦闘は順調に進んで行き、五分もしない内に三十匹近く居た鉄針ネズミを掃討して、ボス部屋にはボスの鉄槍ネズミだけになった。
鉄槍ネズミの攻撃は、鉄の槍のように長く太くなる毛を飛ばしたり、いきなり毛皮から伸ばして来たりして来るが、今のアルたちの攻撃で鉄槍ネズミの毛の攻撃は充分に対象できる攻撃だった。
その為、ボスの鉄槍ネズミとの戦闘も討伐までには、それほどの時間が掛かることも無かった。
下手したら三十階層のボスであるコボルトソルジャーリーダーと取り巻きたちの方が、アルに取っては強く感じたほどだろう。
トドメの一撃を上空のサフィが行ない、鉄槍ネズミの頭を吹き飛ばして、ボス戦は終了した。
しかも、その内の一人はかなりの重傷なようで金属製の鎧の腹部に穴が空いているのが確認できた。
なんでまだ冒険者がボス部屋に居るのに、ボス部屋の中に入れたのかは疑問に思うが、まずは助ける必要があるのかを聞くのがマナーだろう。
助けが必要じゃない可能性もあるだろうし。
「そこの三人!助けは必要か!」
「すまない!助けてくれ!!仲間が大変なんだ!!!」
ボスの鉄槍ネズミや鉄針ネズミに気が付かれるのを覚悟して助けが必要なのか聞くと、どうやら助けが必要なようで、大盾で何とか凌いでいる冒険者の後ろに居た、傷を負った冒険者に回復魔法を掛けている僧侶のような格好をした冒険者がアルたちにそう言った。
「助けがいるようだな。サフィは上空からあの三人を守るように援護をしてくれ。俺とユキ、シェーレはボスの群れに突っ込むぞ!良いな!」
『分かったのです!』
『分かりました。いつでも行けます。』
『……援護……頑張る。』
「よし、行くぞ!」
それぞれに指示を出し終わったアルは、ユキとシェーレと一緒に鉄槍ネズミと鉄針ネズミの元に向かった。
駆け寄って来るアルたちに鉄槍ネズミたちは何もしないと言うことは無く、アルたちの迎撃の為に鉄針ネズミが十匹以上の数を向かわせて来た。
三十階層の時のボスのように取り巻きたちを強化することは、鉄槍ネズミには出来ないようで、飛ばして来る鉄の針を防ぐのに纏う闘気を鎧のように硬化させて防ぐと、鉄針ネズミの群れにアルたちはぶつかった。
そして、アルたちが鉄針ネズミの群れと戦っている間、サフィはと言うと三人の冒険者を囲む鉄槍ネズミと鉄針ネズミが冒険者たちを襲わないよう、襲うそぶりを見せた段階で小型の水龍を差し向けることで動きを妨害して見せていた。
アルたちも迎撃に来た鉄針ネズミたちを倒して、冒険者たちを囲む、囲みの外側に居た鉄針ネズミたちに攻撃を仕掛けていく。
「ユキ、シェーレ。俺は囲みが途切れたら、あの冒険者たちのところへ向かう。その間のことは任せるぞ。」
『任せるのです!』
『多くのモンスターを倒して置きますね。あるじ様。』
鉄針ネズミを蹴散らし続けて行くと、アルたちの方が冒険者たちにトドメを刺すよりも優先するべき対象だと、判断が遅いながらも鉄槍ネズミは判断したのか、鉄槍ネズミが「ギィィイイイ!!!!!」と鳴くと、冒険者たちを囲んでいた群れが一気にアルたちの元へと殺到して行った。
冒険者たちへの圧力が無くなり、回復も終わったようで三人がアルたちを助けようと、こちらに向かって来るのが見えた。
「こっちは大丈夫だ!俺たちがボスを倒すから邪魔をするな!」
アルは冒険者たちにそう言うと、冒険者たちが何か言っているが、それを無視して戦闘に集中し始める前に、サフィに冒険者たちが戦闘に介入して来ないように妨害を頼んだ。
飛ばされて来るのが鉄の針だけでは無く、鉄の槍も追加されたアルたちだったが、戦闘は順調に進んで行き、五分もしない内に三十匹近く居た鉄針ネズミを掃討して、ボス部屋にはボスの鉄槍ネズミだけになった。
鉄槍ネズミの攻撃は、鉄の槍のように長く太くなる毛を飛ばしたり、いきなり毛皮から伸ばして来たりして来るが、今のアルたちの攻撃で鉄槍ネズミの毛の攻撃は充分に対象できる攻撃だった。
その為、ボスの鉄槍ネズミとの戦闘も討伐までには、それほどの時間が掛かることも無かった。
下手したら三十階層のボスであるコボルトソルジャーリーダーと取り巻きたちの方が、アルに取っては強く感じたほどだろう。
トドメの一撃を上空のサフィが行ない、鉄槍ネズミの頭を吹き飛ばして、ボス戦は終了した。
55
あなたにおすすめの小説
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
無自覚に世界最強だった俺、追放後にチートがバレて全員ざまぁされる件
fuwamofu
ファンタジー
冒険者団から「役立たず」と追放された青年リオ。
実は彼のスキル《創造》は、世界の理を作り替える最強の能力だった。
追放後、孤独な旅に出るリオは、自身の無自覚な力で人々を救い、国を救い、やがて世界の中心に立つ。
そんな彼の元には、かつて彼を見下していた美少女たちが次々と跪いていく──。
これは、無自覚に世界を変えてしまう青年の、ざまぁと覇道の物語。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる