召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

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第246話

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 浸透衝撃のグローブを脱ぐと、サフィが作り出していた水の手に渡した。

 「それでどうするんだ?サフィ。」

 『……こうする。』

 水の手が浸透衝撃のグローブの中に入り身に着けると、アルが壊した大岩と同じくらいのサイズの大岩に水の手を向かわせた。

 そして、水の手がビューーンッと大岩に向かって突き進むと、浸透衝撃のグローブに魔力が込められ、大岩を殴り付けた。

 浸透衝撃のグローブが当たってすぐに、ドンッと音を鳴らして大岩はヒビが入った。

 『……あまり、威力が……出なかった。』

 「魔法を介してじゃ無くて、直接殴らないと、そこまで威力が無いのかな?どうなんだろう?」

 『……分からない……でも……返す、よ。』

 サフィは自分には使えないと分かって、アルに返し、アルは自身の手に身に着けた。

 浸透衝撃のグローブを身に着け、その上から今まで腕に身に着けた装備を装着すると、アルたちは四十一階層に移動した。

 四十一階層は古ぼけた遺跡のようなフィールドで多くの罠がある為、注意が必要になる階層だ。

 出現するモンスターはアイアンゴーレム、アイアンガーゴイル、アイアンビーストの三種類のモンスターが現れる。

 どのモンスターもかなり硬く防御力の高いモンスターたちばかりだ。

 そんな四十一階層にたどり着いたアルは、まず最初に転移水晶の登録を行なった。

 「もう、あの冒険者たちは転移してダンジョンから抜け出したのかな?」

 『そうなんじゃないですか?あるじ様。』

 『アル!そんなどうでも良いことは置いておいて、早く探索するのです!』

 「そうだな。じゃ、探索するぞ。でも、罠があるから無闇に動き回るなよ。特にユキは。」

 『わ、分かってるのです!ちゃんと罠に気を付けるです!!』

 「じゃあ、改めて出発だ。」

 罠の探知を行なえる魔法を最大まで出力を上げて発動して、アルたちは探索を始めた。

 そのお陰で罠の数々の発見をすることが出来たが、そこら中に罠が仕掛けられている。

 倒壊している屋根が潰れている遺跡の中にも罠があることも分かり、探索はなかなか厳しい状態だ。

 しかも出現するモンスターであるアイアンゴーレム、アイアンガーゴイル、アイアンビーストの三種類との戦闘は、冒険者第三育成校にあるダンジョンの最下層ボスであるレッサーキッズドラゴンよりも一体一体は強くなっている。

 流石に竜系モンスターと比べれば闘気や魔力の瞬間的な使用する量は少ないが、それでも中級ダンジョンに現れるモンスターは四十一階層にもなると、下級ダンジョンの最下層ボスの竜系モンスターよりも強さは上回るようだ。

 そう思うと、中級ダンジョンの下層モンスターと下級ダンジョンのボスを比べるとボスのレッサーキッズドラゴンの強さは、普通の下級ダンジョン最階層ボスと比べれば異常なのだろう。

 そんな中でも現れるモンスターたちをアルたちは倒して行った。

 「はぁああああああ!!!!!!!!!」

 浸透衝撃のグローブを使った一撃を三メートルもあるアイアンゴーレムの足を破壊し、身体が下がったアイアンゴーレムを上手く使い身体を上ると、アイアンゴーレムの心臓部である魔像の心臓があるだろう場所目掛け、衝撃を浸透させる一撃を食らわして倒した。

 ユキ、シェーレ、サフィは闘気や魔力の守りを突破することは出来るが、思いの外に素の防御力もボスとして現れた時よりも高くなっており、倒すのに苦労しているようだった。

 それでも時間や日にちを掛けてアルたちは五十階層までたどり着いたが、この五十階層にたどり着くまでの間には色々なことがあった。

 四十一階層から五十階層の間を探索する冒険者パーティーも居たが、隅々まで探索している訳では無かった為、罠付きの宝箱を五つも五十階層までの間に発見することが出来るほど発見した。

 それにモンスター寄せの罠の発見もあったお陰でアイアンゴーレムやアイアンガーゴイル、アイアンビーストを倒して、百個もの魔像の心臓を手に入れることにも成功した。
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