埃の上で

町田 翔太

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2章

morning glory

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怪獣はくしゃみをした
砂漠の丘に耳鳴りが響く
私は笑った 笑って笑って 眠った
冷えた身体に温かい血が流れている
怪獣は生きているのだろうか
昨晩は生きていたが今夜は分からない
山の向こうが透明になって
私の熱が宇宙へ吸い込まれる
ああ、朝だ
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