28 / 44
一章:異世界 異能と魔法の東京国(新宿編)
第10話『地属性最強種! 埼玉!』(5/8)
しおりを挟む
ところが彼らの狩りの仕方は独特で、一見何もなく誰もいない通路の天井に張り付き、獲物がくるのをじっと待つ。音も立てずに降りてきて、鋭い尻尾を使い仕留める。状況によってはそのまま上半身を瞬時に食いちぎってしまう。幾度となく繰り返し、数百というハンターたちを軽く平らげてしまうほどの食欲旺盛でさらに獰猛さもあった。
一人ずつ丁寧に狩るその方法は強かな印象を与える。ただしその分、時間はかかる。
ハンターたちにしてみれば、一気に襲われるわけではないが、得体のしれない何かに一人ずつ襲われる恐怖は天井知らずに増していく。次第にハンターたちの間に恐怖が伝染し、広がりを見せるも、生還する者は誰一人としていない。その中には埼玉や神奈川、群馬出身のハンターもいた。これが何を意味するか、ハンターなら誰でも理解している。
つまり、誰も敵わないことの証左であると。
命あっての物種であるハンターたちは、勝ち目のない戦に挑むほど愚かではない。それゆえ、多くが即座に撤退を選ぶ。おそらくは何も知らずダンジョンへ来たハンターたちの半数以上が食い尽くされてしまっただろう。
入る人数より出てくる人数が少ないことで、ようやく異常に気がつき、「何かヤバイことが起きている」と感じ取る。勘の鋭い者たちは誰よりも早く、このダンジョンを離脱し、魔法結社に戻り情報交換を行う。「あそこは今、何かやばいことが起きている」というのが共通の認識だった。
斥候役の者たちはほとんどが生き延びたが、それ以外の者たちはごくわずかしか帰ってこない。やはり何かが起きていると、皆理解した。
魔法結社東京は異常自体にすぐに対応し、監視用使い魔を数体ダンジョンへ送り込む。これらの使い魔は大人の拳大の目玉で、コウモリの羽が生えている。彼らの目から見たものは魔法念写を通じて魔法の鏡に映し出される。そして、ギルド職員が見た物は、想像を絶するおぞましいものであった。緊急討伐クエストの発動すら意味をなさないとし、即時第4城門の閉鎖を命じるほどだった。
この時、零士はダンジョンの入り口近くにあるギルドの買取出張所へ立ち寄っていた。赤茶色のレンガを積み上げた素朴な作りの2階建てで、ここもギルドと同様に仕事の斡旋や買取をしており、12畳程度の小さな出張所内では所狭しと回復薬が並んでいる。
零士は周りを見渡すと、やたらと人の密度が高く、どこかで皆が情報交換をしているようだった。零士は思わず呟く。
「なんだか慌ただしいな……」と零士は言葉を漏らす。
リーナは我関せずという感じで買取カウンターへ向かう。
「レイジ、さっさと売ってしまいましょ」と零士へ催促する。
零士は当然ながら、リーナも零士に感化されたのかもしれない。ギルドとは買取以外に、あまり関わりたくなさそうにしている。
リーナにとっては、零士との時間が大事で、そもそもギルドのことやランクなどあまり関心がなかった。
リーナは、単に融通が効くだけの証としか、ギルドの発行するハンターの証を認識していないのである。ギルド内はさほど広くない場所に次々と人が詰めかけ、混雑具合が時間と共に増していく。それでも買取窓口には零士とリーナしかおらず皆、何かの噂話で持ちきりだった。
ずんぐりむっくりのヒゲ親父たちが、重苦しい空気の中で何やら話し合っているのが、零士とリーナの耳に届いた。外ではナルが、猫の目を細めながらギルドの入口を見守っている。
「なあ、やっぱりアレが現れたのか?」とヒゲ親父が声を潜める。
「ああ、多分な」禿頭のヒゲ親父が低く唸り、不安を隠せずに言った。「アレが現れたとなると……本当にヤバイな。今、アレに立ち向かえるハイランカーがいると思うか?」
「いや、俺にはわからないな」と禿頭のヒゲ親父は肩をすくめ、さらに続けた。「中野に逃げ込むのも手だな、こっちは城門が閉ざされたからな」
「それは、かなり危険な状況だろう」と禿頭のヒゲ親父が声を落とし、周囲を警戒する。
「俺たちもここにいるわけにはいかないな。食われたくなければな」と言い、ヒゲ親父は「逃げるか?」と問うた。
「ああ、逃げた者勝ちだ。命あっての物種だからな」ヒゲ親父たちはそそくさと移動を始め、他の者たちも密やかに情報交換しているようだった。
零士とリーナは、聞こえてくる会話につい、耳を傾けずにはいられなかった。しかし、彼らにとっては行動を変えることはなかった。リーナは金貨が詰まった袋を受け取り、零士のもとへ駆け寄り、満面の笑顔で袋を広げて見せた。
「ねえ零士! 今回も結構稼げたよ! ほら、見て!」
その場に花が咲いたかのようなリーナの笑顔に、零士も自然と笑みを浮かべた。彼女の美しさに目を奪われたのも、紛れもない事実だった。
一方、リーナはその美しさで周囲の注目を集めていた。その優しい光景に心がほっこりする一方で、零士は次なる侵食率のことを考えていた。思った以上に、侵食に必要なエネルギーが得られていなかったのだ。それは体に負担をかけるよりも、侵食するための膨大なエネルギーが必要であるためだった。
「零士さま、侵食で何か心配事がありますか?」ウルが零士の脳内から優しく尋ねた。
「ん? ああ。かなりの数の魔獣を捕食したけど、まだ次の段階には至らないんだよな」零士が率直な感想を漏らすと、ウルはそれに応じて話を進めた。
「そうですね。膨大なエネルギーが必要なのは、体の作り替えと置き換えがスムーズに出来るようにするためでもあります」ウルが言葉に力を込めると、零士は初耳の言葉に興味を持った。
「作り替え? 置き換え?」と零士が疑問を呈すと、「はい。今の細胞構成では液体金属化に無理があります」とウルが説明した。それは、現在の細胞を完全に置き換える作業が必要であることを意味していた。
「それはそうだな。そんな形にできているわけではないからな」と零士が答え、ウルはさらに詳しく説明した。
「はい。そのためには、生きた状態で既存の細胞を液体金属化に馴染めるように作り替えるか、新たに作り置き換える移植作業が必要になります」
「それを少しずつ進めて、完了したら次の段階に行けるというわけか?」零士が確認すると、「はい、仰る通りです」とウルが応じた。
「今はどの程度まで進んでいるんだ? というより、次に進むことについて先に合意を求めたのは、それが理由か?」零士が以前、ウルが述べた30%超えた場合の不可逆性について思い返すと、「はい。一度でも行うと、それは不可逆ですので、元には戻れません」とウルが再確認した。
急ぐ必要はないとはいえ、次の大きな一手を手に入れることを考えると、どうしても武装を入手したいという強い願望が湧き上がる。この思いがウルによる誘導なのか、それとも零士自身の心底からのものなのか、今はそれが重要ではなかった。ずんぐりむっくりのヒゲ親父の言葉通り、命あっての物種だ。
一人ずつ丁寧に狩るその方法は強かな印象を与える。ただしその分、時間はかかる。
ハンターたちにしてみれば、一気に襲われるわけではないが、得体のしれない何かに一人ずつ襲われる恐怖は天井知らずに増していく。次第にハンターたちの間に恐怖が伝染し、広がりを見せるも、生還する者は誰一人としていない。その中には埼玉や神奈川、群馬出身のハンターもいた。これが何を意味するか、ハンターなら誰でも理解している。
つまり、誰も敵わないことの証左であると。
命あっての物種であるハンターたちは、勝ち目のない戦に挑むほど愚かではない。それゆえ、多くが即座に撤退を選ぶ。おそらくは何も知らずダンジョンへ来たハンターたちの半数以上が食い尽くされてしまっただろう。
入る人数より出てくる人数が少ないことで、ようやく異常に気がつき、「何かヤバイことが起きている」と感じ取る。勘の鋭い者たちは誰よりも早く、このダンジョンを離脱し、魔法結社に戻り情報交換を行う。「あそこは今、何かやばいことが起きている」というのが共通の認識だった。
斥候役の者たちはほとんどが生き延びたが、それ以外の者たちはごくわずかしか帰ってこない。やはり何かが起きていると、皆理解した。
魔法結社東京は異常自体にすぐに対応し、監視用使い魔を数体ダンジョンへ送り込む。これらの使い魔は大人の拳大の目玉で、コウモリの羽が生えている。彼らの目から見たものは魔法念写を通じて魔法の鏡に映し出される。そして、ギルド職員が見た物は、想像を絶するおぞましいものであった。緊急討伐クエストの発動すら意味をなさないとし、即時第4城門の閉鎖を命じるほどだった。
この時、零士はダンジョンの入り口近くにあるギルドの買取出張所へ立ち寄っていた。赤茶色のレンガを積み上げた素朴な作りの2階建てで、ここもギルドと同様に仕事の斡旋や買取をしており、12畳程度の小さな出張所内では所狭しと回復薬が並んでいる。
零士は周りを見渡すと、やたらと人の密度が高く、どこかで皆が情報交換をしているようだった。零士は思わず呟く。
「なんだか慌ただしいな……」と零士は言葉を漏らす。
リーナは我関せずという感じで買取カウンターへ向かう。
「レイジ、さっさと売ってしまいましょ」と零士へ催促する。
零士は当然ながら、リーナも零士に感化されたのかもしれない。ギルドとは買取以外に、あまり関わりたくなさそうにしている。
リーナにとっては、零士との時間が大事で、そもそもギルドのことやランクなどあまり関心がなかった。
リーナは、単に融通が効くだけの証としか、ギルドの発行するハンターの証を認識していないのである。ギルド内はさほど広くない場所に次々と人が詰めかけ、混雑具合が時間と共に増していく。それでも買取窓口には零士とリーナしかおらず皆、何かの噂話で持ちきりだった。
ずんぐりむっくりのヒゲ親父たちが、重苦しい空気の中で何やら話し合っているのが、零士とリーナの耳に届いた。外ではナルが、猫の目を細めながらギルドの入口を見守っている。
「なあ、やっぱりアレが現れたのか?」とヒゲ親父が声を潜める。
「ああ、多分な」禿頭のヒゲ親父が低く唸り、不安を隠せずに言った。「アレが現れたとなると……本当にヤバイな。今、アレに立ち向かえるハイランカーがいると思うか?」
「いや、俺にはわからないな」と禿頭のヒゲ親父は肩をすくめ、さらに続けた。「中野に逃げ込むのも手だな、こっちは城門が閉ざされたからな」
「それは、かなり危険な状況だろう」と禿頭のヒゲ親父が声を落とし、周囲を警戒する。
「俺たちもここにいるわけにはいかないな。食われたくなければな」と言い、ヒゲ親父は「逃げるか?」と問うた。
「ああ、逃げた者勝ちだ。命あっての物種だからな」ヒゲ親父たちはそそくさと移動を始め、他の者たちも密やかに情報交換しているようだった。
零士とリーナは、聞こえてくる会話につい、耳を傾けずにはいられなかった。しかし、彼らにとっては行動を変えることはなかった。リーナは金貨が詰まった袋を受け取り、零士のもとへ駆け寄り、満面の笑顔で袋を広げて見せた。
「ねえ零士! 今回も結構稼げたよ! ほら、見て!」
その場に花が咲いたかのようなリーナの笑顔に、零士も自然と笑みを浮かべた。彼女の美しさに目を奪われたのも、紛れもない事実だった。
一方、リーナはその美しさで周囲の注目を集めていた。その優しい光景に心がほっこりする一方で、零士は次なる侵食率のことを考えていた。思った以上に、侵食に必要なエネルギーが得られていなかったのだ。それは体に負担をかけるよりも、侵食するための膨大なエネルギーが必要であるためだった。
「零士さま、侵食で何か心配事がありますか?」ウルが零士の脳内から優しく尋ねた。
「ん? ああ。かなりの数の魔獣を捕食したけど、まだ次の段階には至らないんだよな」零士が率直な感想を漏らすと、ウルはそれに応じて話を進めた。
「そうですね。膨大なエネルギーが必要なのは、体の作り替えと置き換えがスムーズに出来るようにするためでもあります」ウルが言葉に力を込めると、零士は初耳の言葉に興味を持った。
「作り替え? 置き換え?」と零士が疑問を呈すと、「はい。今の細胞構成では液体金属化に無理があります」とウルが説明した。それは、現在の細胞を完全に置き換える作業が必要であることを意味していた。
「それはそうだな。そんな形にできているわけではないからな」と零士が答え、ウルはさらに詳しく説明した。
「はい。そのためには、生きた状態で既存の細胞を液体金属化に馴染めるように作り替えるか、新たに作り置き換える移植作業が必要になります」
「それを少しずつ進めて、完了したら次の段階に行けるというわけか?」零士が確認すると、「はい、仰る通りです」とウルが応じた。
「今はどの程度まで進んでいるんだ? というより、次に進むことについて先に合意を求めたのは、それが理由か?」零士が以前、ウルが述べた30%超えた場合の不可逆性について思い返すと、「はい。一度でも行うと、それは不可逆ですので、元には戻れません」とウルが再確認した。
急ぐ必要はないとはいえ、次の大きな一手を手に入れることを考えると、どうしても武装を入手したいという強い願望が湧き上がる。この思いがウルによる誘導なのか、それとも零士自身の心底からのものなのか、今はそれが重要ではなかった。ずんぐりむっくりのヒゲ親父の言葉通り、命あっての物種だ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
勇者じゃないと追放された最強職【なんでも屋】は、スキル【DIY】で異世界を無双します
華音 楓
ファンタジー
旧題:re:birth 〜勇者じゃないと追放された最強職【何でも屋】は、異世界でチートスキル【DIY】で無双します~
「役立たずの貴様は、この城から出ていけ!」
国王から殺気を含んだ声で告げられた海人は頷く他なかった。
ある日、異世界に魔王討伐の為に主人公「石立海人」(いしだてかいと)は、勇者として召喚された。
その際に、判明したスキルは、誰にも理解されない【DIY】と【なんでも屋】という隠れ最強職であった。
だが、勇者職を有していなかった主人公は、誰にも理解されることなく勇者ではないという理由で王族を含む全ての城関係者から露骨な侮蔑を受ける事になる。
城に滞在したままでは、命の危険性があった海人は、城から半ば追放される形で王城から追放されることになる。 僅かな金銭で追放された海人は、生活費用を稼ぐ為に冒険者として登録し、生きていくことを余儀なくされた。
この物語は、多くの仲間と出会い、ダンジョンを攻略し、成りあがっていくストーリーである。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
異世界サバイバルゲーム 〜転移先はエアガンが最強魔道具でした〜
九尾の猫
ファンタジー
サバイバルゲームとアウトドアが趣味の主人公が、異世界でサバゲを楽しみます!
って感じで始めたのですが、どうやら王道異世界ファンタジーになりそうです。
ある春の夜、季節外れの霧に包まれた和也は、自分の持ち家と一緒に異世界に転移した。
転移初日からゴブリンの群れが襲来する。
和也はどうやって生き残るのだろうか。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる