限定カレー

ヨース

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限定カレー

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熱々のカレーが食べたい!俺がそう思う理由は、なんだろう。だぶんそれは、
刺激を求めているからだ。熱々の夏の日に、熱々のカレーを食べに行く。
週末の日曜日。気温は38℃の真夏日に、親友の雅人とカレー屋、「タポリン」に
向かった。店の中に入り、席に座る。
「すいません。」
 店員を呼んだ。茶色の制服を着た店員がこっちに向かってきた。
「ご注文はいかがですか。」
「タポリンカレーを2つ」
「かしこまりました。少々お待ち下さいませ。」
客が店に入って来て扉がチーン、と鳴る。
「ここのカレーは、超旨いらしいな。どんなものが来るか楽しみだぜ。」
雅人は、とても楽しみにしている。ちなみに僕がこの店に来るのも、初めてだった。
「おまたせしましたご注文された、メロンソーダ2つです。」
「おーーーーい!おかしいだろ!」
と、雅人は、叫んだ。
「僕たちが頼んだのは、タポリンカレーなんですけど…」
「当店そういうサービスはやっておりませんでして…」
「てめえぶちころすぞ!」
「雅人落ち着け!」
「雅人帰ろう…」
「あの…すいません当店自慢の、メロンクリームソーダありますけど。」
「あ…おねがいします。」
実は、雅人は甘いものが大好きだ。さっきまで怒っていたのに。
「いただきます!」
「う…うまい。」
同時に、同じ声が出た。
美味すぎてあっという間に、飲み干してしまった。
「ちなみにここは、カレー屋さんじゃなかったんですね。」
「いえ。カレー屋です」
「一日20杯限定なので、今日は無くなりました。」
「でもかわいそうだったので、メロンソーダ出しました。無料でいいですよ…」
「じゃあまた来ます。」
と言い僕たちは、店を出た。もちろん店員さんと一緒に。
「じゃあ、ラーメンでも食べに行きましょうか!」
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