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『いぇーいお兄ちゃん見てる~』って妹がペニバンでヤンキー彼氏をガン掘りしている映像を、涙目の当事者に見せられてるんですがどうすれば良いですか
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一時間電車に乗れば実家に帰ってこれるが、社会人生活5年目(27歳)ともなると中々足が向かない。単純に面倒というのもあるが、母親から孫はまだかと催促されるのが辛いからだ。まず嫁が居ないんだが!? ……彼女はここ数年で何人かいたが、だいたい『隼人君ってつまんないんだよね』って言われて振られている。別にそんな堅物って訳でもないんだけど何がいけないのやら。それが分かんない所が駄目なんだろうけど。まぁ、今の生活で満ち足りてるし別にいっかと楽観的に考えてしまっている。
そんな俺が8月の終わりに実家に顔を出したのは年の離れた高校一年生の妹から彼氏を紹介したいと連絡があったからだ。普段顔を出してない事から分かる様に俺はシスコンと言う訳ではない。別に嫌いでもないし、顔を合わせれば話すが、まぁそれだけだ。妹も同じようなタイプだと思っていたからわざわざ俺に彼氏を紹介するとは思わなかった。まぁ俺と違って要領の良い妹の事だ。彼氏もしっかりした人を選んでるだろう。そう思っていたのが。
「お兄ちゃんこちら赤峰零次君。私の彼氏だよ」
「…………」
俺をガンつけている彼氏の赤峰君はゴリゴリのヤンキーだった。髪は真っ赤だし、耳には複数ピアスを開けてる。その上思いっきり煙草を口にしている。え、見た目高校生っぽいけど実は成人済み? いやそれはそれで妹と付き合ってるのがちょっと問題ある気がするけど?
「零次君は今年私とクラス一緒になって、そこから仲良くなったの」
ゴリゴリ未成年やないかい~! ちゃんとした大人ならびしっと止めるべきだろう。だが俺は事なかれ主義の小心者だ。とてもじゃないがヤンキー相手にそんなことは出来ない。冷や汗をかきながら苦笑いを浮かべる事しか出来なかった。そんな俺の様子を見て、赤峰君は睨むのを止めつまらなそうに俺を見下ろしていた。俺が170ちょっとしかないとはいえ、こうも見下ろされる形になるという事は190くらいあるのだろうか? 高校二年生にしては随分高身長だ。羨ましい限りである。
「えっと赤峰君……? えっと、その、妹の事よろしくね」
「うぜぇ。俺こういうのまじだりぃんだけど」
「あはは……」
「はっ、まぁ飽きるまでは大事にしてやる」
妹、趣味悪すぎるだろ。絶対遊ばれてるじゃん。すぐ飽きられてポイされるぞ!? そう思ったがその場で口にすることは出来ず、俺は口元を引き攣らせるのみだった。
「大事なようがあるからって連れてきておいてなんだこの茶番。ちっ、帰るわ」
「あっまって零次君!」
家の前に停めていたごついバイクはやはりというか赤峰君の物だったようで、彼は引き留めようとする妹の腕を乱暴に振り払い、バイクに跨るとこちらを振り返ることも無く駆けて行った。去っていった彼の姿を思い浮かべ、妹とまぁやることやってるだろうなぁと察する。信頼できそうな相手ならまだしも、彼は妊娠しても「しらねぇよ」の一言で切り捨てそうだ。
「あ~……避妊はしとけよ?」
「大丈夫!」
念のためと口にしたが、恋する乙女には届いてる気がしない。何が大丈夫なんだか。これは下手すると一か月も経たずに振られたと泣きついてくるだろうな。まぁ子供さえ出来なければそれもまた経験と思えば良いだろう。
なんて考えていたのだが、一月どころ4カ月経つのに妹から連絡は無かった。それとなく母親に探りを入れてみたがどうやらまだ赤峰君とは続いているらしい。滅茶苦茶意外だ。どう見ても適当に遊んで捨てるようにしか見えなかったのに。まぁ上手くいってるなら気にする心配もないか。なんて呑気に考えてたクリスマスイブの夜、俺は自分がいかに楽観的だったか思い知らされるのだった。
『彼女いないから残業できるだろ!』なんて課長に仕事を振られた所為で、華金だというのに帰るのが遅くなった。今年はホワイトクリスマスで、雪がちらほら振っているが彼女の居ない身としては心にダメージを食らうわ、寒いわでなんも嬉しくない。ため息交じりにアパートの階段を上りきると、見慣れたはずの景色に違和感がある。何故か俺の部屋の前に男が座り込んでるのだ。クリスマスだからって浮かれ切った酔っ払いか、残業終わりにまた厄介なものが。なんて思って近づくのを躊躇していると、男の方が俺に気づき勢いよく立ち上がった。暗かったが真っ赤なその髪に気づかない訳もなく、そんな人間俺の周りには彼しかいない。何故か妹の彼氏が俺の家の前に居た。え、何こわっ。思わず回れ右したかったが、流石にそんな事する訳にもいかず数秒息を整えた後俺は俯いている彼に声を掛けた。
「えっと……赤峰君だったよね。妹となんかあったのか?」
そう問いかけると、赤峰君の目からぽたぽたと涙が零れ始め。やがて声を殺して号泣し始めた。様子を訝しんだお隣さんが顔を出して来たのを視界に入れ、俺は鍵を開けて強引に赤峰君を引き入れた。赤峰君は思いっきり学ランを着ているので、高校生を泣かせたヤバい奴なんて噂がご近所に流されたらたまったものでは無い。
とりあえず前の彼女が置いていったクッションに腰掛けさせ、タオルを渡して涙を拭かせる。一先ず涙は止まったみたいで、タオルの予備は必要無いようだ。とりあえず掴んだ手が冷え切っていたので、俺はスティックタイプのカフェオレをお湯で溶かして彼の前のテーブルに置いた。だが赤峰君はそれに口付けることは無く、俯いたまま顔を上げない。体が震えているのに気づいて、気が利かなかったなと暖房のスイッチを入れた後、彼の耳が赤く染まっているのに気づく。いや耳だけではない、よく見れば顔全体が赤くなっている。寒かったからか? なんて不思議に思う俺に、赤峰君は震えた手でスマホを差し出してくる。
「ん? どうした?」
思わず問いかけるも、赤峰君は体を震わすだけで何も答えない。妙に思いながらも俺は彼からスマホを受け取り画面を覗き込む。スマホには動画が表示されているようだが真っ暗で内容はよく分からない。とりあえず再生してみればいいのか、と画面をタップすると徐々に明るくなっていき――。
『いえ~ぃ、お兄ちゃん見てる~? 今から、私の彼氏の処女を奪いま~す』
『ざけんなっ! おい撮るのを止めろ!』
「……は?」
スマホの画面にはベッドの縛り付けられて身動きとれない全裸の赤峰君と、何故か【ペニバン】を装着している妹の姿が映っていた。え? え? え? なにこれどっきり? 頭が上手く働かない。俺はただ口をパクパクさせて動画の続きを目にしていた。
『あははっ、5秒以内に私からスマホを取り上げれたら止めてあげるよ? まぁ零次君が寝ている間に手を縛ってるから無理だろうけど。5・4・3・2・1・はいずぶずぶ~』
『ひぐっ!? あがっっ!』
『お兄ちゃんどう? 私の彼氏が脱処女した貴重な瞬間見逃してないよね? まぁ録画してるから見返せば良いだけなんだけど、あははっ』
『やめっ、やめてくれ――っっ~!?』
『え~? 零次君のおちんちんは止めて欲しそうじゃないけどなぁ~? こんなギンギンでオチンポから涎垂らしまくってるじゃん。それにここ気持ち良いでしょ? この一週間零次君に睡眠薬で眠ってもらった後開発してたから、しっかりケツマンコだけで感じれる体になってるでしょ?』
『ひあっ❤ なんでっ、こんなっ……んあっ❤』
『なんで? う~ん、初めて見た時からケツマンコ弱そうな君の事を犯したかったから! 仕方ないよね! 女の子はね雑魚雑魚ケツマンコ男を見たら犯したくて仕方ない生き物なんだよ? 糞雑魚ケツマンコ持ちの零次君は危機感を持たないと駄目だよ? ってもう零次君は脱処女しちゃったけど、あはっ。ほらほらちょっと突くだけで喜んでちんちん揺らしちゃう。ざ~こ、ざこケツマンコ~』
『あっ❤ あっ、あっ❤ ちげぇ! 雑魚マンーーふぐっ!?』
『あ? 雑魚マンコって認めろよ。ほら、ほら、ほら!』
『あがっ!? ふあっ❤ あっ❤ あんっ❤』
え、これが内の妹? え? え? ……っす~。俺は一旦思考を停止して、赤峰君の様子をちらりと見る。どんなつもりでこんな動画を見せつけてるのかと思って見上げた先には、先程よりも更に顔を赤く染め上げてぷるぷると震えている少年がいた。以前会った時の圧倒的な強者感なんて微塵も感じれなかった。これ以上見てられなくて動画を止めようとすると、必死の形相の赤峰君に止められた。力で彼に勝てる訳もなく、俺は仕方なく動画の続きを見るのだった。妹にガン掘りされて盛大に射精してびくびくと体を震わせる赤峰君の姿が映る。これで終わりかと安心した俺だったが、その後場面が切り替わる。筋トレ道具なんかが散乱している部屋はおそらく赤峰君の部屋だろう。そして当然のようにその部屋にあるベッドには、全裸の赤峰君とペニバンを装着した妹の姿があった。今度は拘束されていないというのに、赤峰君は逃げる素振りは無かった。それどころかうっとりした表情でペニバンを見つめ、そのまましゃぶり始めた。
『零次君オチンポ美味しい?』
『じゅるじゅるっ。んっ、おいしい❤』
『ふふっすっかり従順になっちゃったね。ねぇこの後どうして欲しい?』
『……零次の糞雑魚ケツマンコにおちんちん入れて欲しい❤』
『おねだり上手に出来たね? じゃあこれ入れてあげるね』
『あっあっ、入ってきてる❤ おちんぽケツマンコに入ってきてる❤』
画面の赤峰君は先程とは違い嫌がる素振りは無く、むしろ喜んで妹のペニバンを受け入れている。そして女のようによがりながら、最後は潮吹いて絶頂を迎え動画は終了した。……なにこれぇ? 俺は一体何を見せられたのだろうか。え、そういうプレイ? 他人のプレイに口出ししたくは無いが、頼むから俺を巻き込まないでほしい。切実に。ていうかあれだけヤンキーぶってたのに、なにがどうしたらあんなことに……。うちの妹怖すぎる……。
「えっと……とりあえず見終わったけど……」
そう告げるとまた赤峰君は泣き始めた。恥も外聞もなく。鼻水で顔がぐちゃぐちゃだ。こんなんでも様になるのだからイケメンとは卑怯だ。俺だったら気持ち悪いとしか言われないだろう。
「ひぐっ……うっ、ううっっ……」
「赤峰君大丈夫?」
「ご、ごしゅじんさまがっ……最後にこれをアンタに見せるようにって……うぁああああっっ!」
「ご主人様!?」
妹よ、お前まじで彼氏に何をさせてるんだ。本気で妹とお話しないといけないと思ったが、まずはこの号泣している赤峰君を落ち着かせないと。30分くらい泣き続けた赤峰君だったが、ようやく落ち着きぽつぽつと事情を話し始めた。どうやら赤峰君は彼氏ではなく、元彼氏らしい。クリスマスイブのデートをうっきうっきで準備してたのに今日になって別れ話を持ち出されたとか。妹曰く『飽きちゃった☆』らしい。うーん、赤峰君の台詞が最悪な形で彼に返ってきてる。で、最後に俺にこの動画を見せに行くよう命令されたとか。そこで素直に従っちゃうあたり完全に教育されてしまっている。ヤンキーなのに。で、俺の部屋の前で待っていたと。……どうしようあまりに不憫すぎる。まじで何してんだ妹よ。俺にはこのボロボロに傷ついた少年を救えないぞ!?
「おれっ……本当に好きだったのにっ……! ご主人様の事好きだったのに……っっ……!」
「……なんか、本当に妹が申し訳なかった……」
俺にはただ真摯に謝る事しか出来ない。ただそんな言葉で彼が救われることは無い。そんなの俺にも流石に分かってる。
「俺……これからどうすれば良いんだよ」
「え?」
「もうおチンチン無しじゃ生きれない体にされたのにっ!」
「ぶほっ!?」
「もう自分でするときも後ろでしかイケねぇのにっ!」
思わず吹き出してしまったが、うん、まぁ、あんな事ずっとされてきたらならそりゃそうなるか……。まじで妹の業が深すぎる。
「う~ん……赤峰君モテそうだし、言い寄ってきた子にお願いするとか?」
「そんなの頼める訳ないだろっ!」
「それはそう」
『俺のケツをペニバンで犯してくれ!』なんて口にしたら百年の恋でも冷めるわな。う~ん、そういう性癖の女子が居ないことも無いだろう。それこそ妹みたいに。けどあいにく俺にはそんな伝手はないし、こうやって困ってるという事は赤峰君も同じくだろう。成人さえしたらそういうお店に通うという手もあるだろうが……いや、流石にお店でも言い出せないか。
「あっ、もういっそ男と付き合うとか」
「ふっざけんな!」
「え、でも後ろでしかイケないんならそれもありじゃない?」
「ねぇよ! 男に犯されるなんて考えただけでサブいぼがでる!」
「そっか……」
正直あれだけペニバンで犯されてたんだから変わらくねぇ? と思ったが流石に口にはしなかった。まぁ相手が男と女じゃ全然違うか。けどそれならどうすればいいのやら。
「けど…………なら……」
「わりぃ聞き取れなかった。今なんて言ったんだ?」
「っっ~~! あんたならいけそうって言ったんだよ! ご主人様に顔が似てるしっ!」
「えぇ…………」
妹と顔が似ているとはよく言われるが、今までで一番嬉しくない。赤峰君はよっぽど恥ずかしかったのか、また顔を真っ赤に染めて俯いた。う~んどうしたものか。ぶっちゃけ勘弁してくれが本音だ。俺はノーマルだから普通に女性が好きだ。男とそう言う事をしたいとは思わない。だが、この現状を生み出したのが身内というのがノーと言いたい俺の口を縫い付ける。同じ男だからこそ分かるが、こんな恥ずかしい事を言うのは本当に勇気が必要だったろう。はぁと深いため息を吐くと、赤峰君の身体がびくりと震える。俺より頭1つ分は大きいはずの彼が酷く小さく見えた。
「あ~」
後頭部を掻きむしり、うだうだと考えた後覚悟を決める。ここで放り投げれるような性格だったら歴代の彼女に『つまらない』と捨てられてないだろう。男同士、未成年等色々と問題はある。いや本当に問題だらけだ。だけど、こんな震えた少年を突き放すなんて出来るはずが無かった。
「分かった。とりあえず俺で男がいけるか試してみよう。それで大丈夫なら、嫌悪感が少ない相手を探していこう」
「……良いのか?」
「ははっ、自分から言っておきながら何を今更気にしてんだよ。妹の起こした問題の責任は兄がとるもんだ。どんとこい!」
正直完全に状況を受け入れられてる訳では無いが、これ以上赤峰君を不安にさせないようそれは表に出さないよう豪快に笑った。子供が傷つく姿は見たくないからな。まじで妹には後で大説教しないとだが。
「……がと……」
「気にすんな」
きちんと聞き取れなかったお礼の言葉に答えるよう、俺は彼の頭を掻きまわす。すぐに跳ねのけられたが。初対面の印象は最悪だったが、案外良い子なのかもしれない。お礼が言えるのは大事だ。
「まぁ今日は赤峰君も疲れてるだろうし、後日時間を合わせるか」
「……てめぇ、そう言って逃げる気じゃねぇだろうなっ!」
「違う違う。赤峰君だって気持ちの整理をする時間が必要だろ? ペニバンと本物じゃまた違うだろうし」
「………………」
「とりあえず今日は送っていくから。バイクじゃないよな?」
「…………っ~~!」
立ち上がりコートを取りに行こうとした俺のシャツの端を赤峰君が引っ張った。不思議に思って見つめていると、視線をあっちこっちに動かしながらぶつぶつと何かを呟いている。そして覚悟が決まったのかまた顔を林檎みたいに染め上げ、俺を見上げて口を開いた。
「っ、俺の事を気にしてくれるなら……今……抱いてくれっ! ケツが疼いて……もう、我慢できねぇ……っ!」
「おうふっ……」
そう言うのは女の子に言われたかったな、なんて思いながら手で額を押さえて頭を抱える。とはいえ、もう手を差し出すと決めているのだ。今更彼が伸ばした手を振り払うつもりは無い。
「あ~……じゃあ色々準備しないとな」
今までラブホ派だったので家にローションは無い。流石に男子高校生をラブホに連れ込む訳にもいかないし、ドラッグストアで買ってくるか。その考えを察したのか、赤峰君はシャツを引っ張る力を強めた。
「……準備できってから……」
「え? ……最初から俺に抱かれるつもりだったの?」
「なっ!? 己惚れんじゃねぇ! これはご主人様と……うぐっ……」
「あ~……」
そういえばクリスマスデートするつもりだったのに急に振られたんだったな。デートの終わりにセックスする気満々でケツの準備してたのか。本当に不憫だなこの子。妹の奴もわざわざクリスマスに振らなくても……いや、今までの情報から察するにわざとクリスマスを選んだなあいつ。下種過ぎる。
「……じゃあやるかぁ~」
「ムードの欠片もねぇな」
「いやいや、無理だろそんなの」
大人の矜持で余裕ぶっているが、俺もこの怒涛の展開に割と一杯一杯だ。ベッドに行くよう促すと、赤峰君は文句を口にせずベッド端まで行き、ベルトを外した。その無機質な音が妙に耳に響いて、ああ、これから俺犯罪者になるんだなぁと憂鬱な気分になる。……というか勃つかな。そんな心配をしている俺をよそに、赤峰君はズボンとパンツを少し落とし、ベッドにうつ伏せた。おそらく俺が萎えない様に服を脱がなかったのだろうが、学ラン姿は犯罪臭がしてそれはそれで萎むが黙っていた。
彼が両手でケツを開くと、くぱぁと開いたそこからトロトロとローションが零れだす。男のケツの穴なのに、それはまるで性器のように俺の目に映った。ぴくりと反応した自分の分身に、まじかぁとため息をつきたくなるがそれは抑える。余裕ぶってるが赤峰君が不安なのは目を見れば分かる。これ以上彼を不安にさせるの訳にはいかない。
俺はベッドに乗り上げると、ズボンを下着ごと下ろす。その音に、赤峰君がびくりと肩を震わせる。落ち着かせるために頭を掻きまわしてやると、睨まれた。気を使うなってか? ベッド付近の棚に入れてた、前の彼女の時の残りのゴムを取り出し、装着する。
「大丈夫か~?」
「……あっ? 誰に聞いてんだ。俺はこの辺りで最強の男だぞ? こんな事でビビる訳ねぇだろ!」
「そっか」
「てめぇこそ中折れすんじゃねぇぞ!」
「……頑張ります」
ケツを突き出して言うセリフじゃないだろとは言わないでおく。あと中折れに関しては努力はするが、努力しか出来ない。これはケツじゃなくてマンコと頭の中で言い聞かせるしかない。赤峰君がもうちょっと小柄で可愛い感じなら自信を持てたが、滅茶苦茶ガタイ良いし強面なんだもん。流石に俺も萎えない自信が無い。まぁうだうだ考えてても仕方ないので、俺は自分のチンコを赤峰君のケツに添える。すると待っていましたと言わんばかりに、ケツ穴がくぱぁと広がる。どんだけ仕込まれてんだよ……。
「さっさと入れやがれ!」
「はいはい、後で文句言うなよ?」
「俺はそんな器がちいせぇ男じゃねぇ!」
「そりゃなによりだ」
ゆっくりと己を赤峰君の中に突き入れていく。ずぶり、ずぶりと中に推し進めていくたびにヒダが俺を包み込む。嫌悪感は無い。というか滅茶苦茶気持ち良い。歴代彼女より……いやこの考え方は失礼だな。俺は赤峰君の腰を掴んで、更に奥へと突き進めて行く。
「あっ❤ あっ❤ 入ってきた❤ 本物チンコふっといっ❤」
「入れただけでスイッチ入ってんじゃねぇか……まぁ痛くないなら良かった。その様子なら心配ないだろうが、大丈夫か? 辛くないか?」
「んあっ❤ ……べ、べつにこれぐらいなんともねぇよ!」
「えぇ……今更イきられても……睨んでも全然怖くねぇぞ?」
「くそっ……あんっ❤」
準備してきたというだけあって、そんな抵抗も無くあっさりと根本まで赤峰君の中に収まった。その事自体は良い事なのだが、なんか妹のペニバンと同じかそれ以下と言われてるようでむっとする。チンコの大きさは男のプライドが関わるのだ。元カレより小さい~なんて言われようものなら中折れ不可避だ。まぁあへあへしている顔を見る感じ、小さいってことは無いだろう。多分。
「ゆっくり動かすぞ?」
「っ……ふぅふぅ……❤ はっ、問題ねぇよ!」
「なんか大変そうだな……」
「うっせぇ! 黙って腰振りやがれ!」
「はいはい分かりましたよ」
動画とは違って素直に喘いでいられない様子にもどかしくなりながらも、俺はそれ以上突っ込むのは止めた。ゆっくりと抜き差しを繰り返すと、すぐに甘い声が漏れ始める。う~んほんと仕込まれてるなぁ。なんて思いながらも男の喘ぎ声が聞こえてるのに俺のチンコは萎える素振りを見せなかった。それどころか――。
「んっ❤ はぁんっ❤ でかくっ……してんじゃ……ねぇ……ふあっんっ❤」
「わりぃ……」
申し訳ないとは思っているのだが、あんなメンチ切って来てたヤンキーが俺に組み敷かれて甘い声を漏らしているのはわりと悪くないというか。征服欲が満たされるというか。それになんか赤峰君が可愛く見えてきた。俺セックスするとより相手の事好きになるタイプなんだよなぁ……。まぁこれは所詮練習だ。変にのめりこまないようにしないとな。
まだゆっくり出し入れしているだけだが、赤峰君は段々と息が荒くなっていく。どんだけもろ感なんだよ。ちょっと悪戯心で大きく腰を突きつけると赤峰君は大きく体を震わせた。
「あっ、あっ、あっ❤ んあっ~~~~~~っ❤」
びくびくと体を継続的に震わせるている姿を見るに、射精したようだ。快感を受け止めきれてないのか、はぁはぁと肩で息をしている。っていうか目元に涙浮かべてないか? 思わずじっと見つめると、それに気づいたのか涙目で睨みつけてくる。う~ん全然怖くない。というかちょっと可愛い。そいや俺泣き顔フェチだったわ。よし、完全に泣かすか。
「はっ!? 俺イッたばっ――」
「わりぃ、俺まだイケてないから付き合ってくれ」
「ちょっ、まっ……!? んんっ❤」
イッたばかりなのに新しい快感を与えられて辛いのか、ベッドに涙が零れ墜ちる。うん、悪いとは思ってるんだ。でも、ほら俺も男だし? やっぱ出したいなって。それに動画ではもっと乱暴に扱われていたし、これくらいなら大丈夫だろう。最早萎えるかどうかなんて1mmも心配していない。
「あっ❤ あっ❤ 本物チンポしゅごっ❤ こんなの知ったら、もうっ……戻れなくなるっ!」
「あ? 今更何言ってんだよ。もうお前は落ちるとこまで堕ちてんだろ?」
「っっ~~~~!?!?!?」
ペニバンで犯されてチンポ狂いになってる癖に今更馬鹿な事言ってるから思わず突っ込んでしまったが、自分で思ってるより低い声が出た。するとまた赤峰君の身体がびくびくと震える。……お前大分マゾだな!? これでイクとかよっぽどだぞ!? ……こんな調教されきった子引き取ってくれる奴居るかな~? 赤峰君の今後が心配で仕方ない。まぁ俺はイってないから動くの止めないが。
「やっ! 俺っ……ったばっ……!」
「だからしらねぇって。てか妹は止めてくれたのか?」
「…………」
「まぁだよなぁ。じゃあ問題無いって事で」
「あるぅうう! ああああっっ❤」
「あ~ケツマンコきもちぃ~」
「あぐっ❤ あっあっ❤ ちんぽふかっ❤ ふかすぎっ❤」
「こんなアナルよわよわでよくヤンキーやれてたな。今まで襲われてなかったのが奇跡だろ」
「っっ~~~!!」
文句を言いたそうに涙目で睨めつけてくるが、可愛いだけだぞ? あとマジで危ないから今後は喧嘩止めたほうが良いと思うぞ。いや、そこから相手を見つけるのもありか? 同世代の方が無難だろうしなぁ。でもなぁ、偏見だろうけどヤンキーがこの子幸せにしてやれるかというと、うーん不安しかない。
「っ! ヤッてる最中に俺以外の男の事考えてんじゃねぇよっ!」
「うおっ!? こら締め付けるな! 俺はお前の今後の事を心配してだなぁ」
「んなのはっ……ふぅっ❤ ……後にしやがれっ!」
「こら蹴るな! はいはい、分かりましたよ。ほんとじゃじゃ馬だなぁ」
俺は先の事を考えるのは止めて、ガンガン赤峰君のケツをえぐっていく。快楽から逃げようと身体が揺れるが、それは腰をしっかり押さえて留める。慣れているだろうに、何を今更生娘みたいにしているんだか。それともペニバンとチンポだと違うもんなのだろうか? まぁ、どうでもいいか。今は俺もイク事だけ考えよう。
「くっ。そろそろ俺も出るっ!」
出そうになるのを感じて慌ててケツから引き抜こうとするが、赤峰君が全力でケツを締め付けてきて抜け出せない。おい、何をしてるんだ馬鹿。
「はっ、中だしの練習もっ……させろよっ」
「あ~もう、しらねぇからな!」
ゴムを付けているからといって今までの彼女とは中だしなんてした事なかったのに。ちゃんと外に出してたのにこいつは……!
「っっ~~!!」
「あっ❤ あっ❤ きてるっ❤ なかっきてっ❤ んんっあっ~~~❤」
ぶるりと体が震えて、精液が溢れ出る。中だしされているというのに、なんで嬉しそうにしてるんだよお前は。無意識に頭に手が伸び、赤峰君の頭を撫でたが、その手を彼が振り払うことは無かった。
「大丈夫か赤峰君」
「……零次でいい」
赤峰——零次はそう言って俺の手に顔を擦りつける。チョロ過ぎないかこのヤンキー? 一回ヤッただけでこのデレよう。この様子なら男でも大丈夫そうだな。うーん、とはいえ変な男に痛い目に合わされるのは可哀想だし、ちゃんとした奴俺の方でも探してやるか。色々とあったとはいえ手を出してしまった以上俺にも責任があるからな。
それから零次は週末は俺の所に渋々そうな顔でやってきた。当然ケツの準備をしっかりした上で。う~んツンデレかな? 最近では当たり前のように俺の家に泊まり込んでるし。いつの間にか元カノが置いていった小物は捨てられていた。まぁ別に良いんだけど。
それよりも流石にずっと未成年に手を出してる現状は不味いと思って、「お前男大丈夫そうなんだし、ちゃんと相手探してんのか?」なんて口にしたら、膝から崩れ落ちて号泣し始めた。えぇ……。
「ひぐっ……。隼人も……俺の事を捨てるのか……?」
いつの間にか名前で呼んでくるようになった零次は、俺の事を恐る恐る見ていた。むらっとくるから泣かないんでほしいんだが。ってそんな場合じゃないな。う~ん、なんとなく分かっていたがこいつ俺の事好きなのか。若干刷り込みな気がしないでもないが、今後こいつがまともな奴に出会って恋が出来るか考えて、無理そうだなと脳内で両手を上げる。それに一年も一緒にいれば俺も愛着が湧いている。他の男に抱かれる零次を想像するとモヤモヤするくらいには。だから俺はそっと零次を抱き寄せて、目尻にキスを落とす。
「俺で良いのか? 男だぞ?」
「……っ……今更だろ! お前が良いんだ! お前じゃなきゃ嫌だ! ……言わせんな馬鹿が……」
「そっか、なら仕方ねぇな」
俺は未成年が~なんて考えるのは諦めた。まぁ責任は最後まで果たさないとな。整えている髪をわしゃわしゃするが、零次は文句を言うどころか嬉しそうにしていた。
「なぁ……口にも……ろよ……」
「もっと過激な事を散々言ってきてる癖に今更そんなことを恥ずかしがるのかよ」
「っっ~~~! うるせぇ馬鹿! もういいっ!」
「ははっ冗談だからそんなむくれるなって。ほらこっちこい」
「んっ……」
そと零次の唇に自分のを重ねる。すると零次は嬉しそうにふにゃりと微笑んだ。泣き顔も好きだが、そういう幸せそうな顔してる方が零次には似合っているのかもしれない。まぁ今後も夜は泣かすけど。
色々あったけど、こんな素敵な恋人が出来たのだから結果的には妹にも少しは感謝しても良いのかもしれない。なんて考えていたら抱かれたい男ナンバーワン俳優がビデオ第二弾と共に内にやって来ることになるのだった。
そんな俺が8月の終わりに実家に顔を出したのは年の離れた高校一年生の妹から彼氏を紹介したいと連絡があったからだ。普段顔を出してない事から分かる様に俺はシスコンと言う訳ではない。別に嫌いでもないし、顔を合わせれば話すが、まぁそれだけだ。妹も同じようなタイプだと思っていたからわざわざ俺に彼氏を紹介するとは思わなかった。まぁ俺と違って要領の良い妹の事だ。彼氏もしっかりした人を選んでるだろう。そう思っていたのが。
「お兄ちゃんこちら赤峰零次君。私の彼氏だよ」
「…………」
俺をガンつけている彼氏の赤峰君はゴリゴリのヤンキーだった。髪は真っ赤だし、耳には複数ピアスを開けてる。その上思いっきり煙草を口にしている。え、見た目高校生っぽいけど実は成人済み? いやそれはそれで妹と付き合ってるのがちょっと問題ある気がするけど?
「零次君は今年私とクラス一緒になって、そこから仲良くなったの」
ゴリゴリ未成年やないかい~! ちゃんとした大人ならびしっと止めるべきだろう。だが俺は事なかれ主義の小心者だ。とてもじゃないがヤンキー相手にそんなことは出来ない。冷や汗をかきながら苦笑いを浮かべる事しか出来なかった。そんな俺の様子を見て、赤峰君は睨むのを止めつまらなそうに俺を見下ろしていた。俺が170ちょっとしかないとはいえ、こうも見下ろされる形になるという事は190くらいあるのだろうか? 高校二年生にしては随分高身長だ。羨ましい限りである。
「えっと赤峰君……? えっと、その、妹の事よろしくね」
「うぜぇ。俺こういうのまじだりぃんだけど」
「あはは……」
「はっ、まぁ飽きるまでは大事にしてやる」
妹、趣味悪すぎるだろ。絶対遊ばれてるじゃん。すぐ飽きられてポイされるぞ!? そう思ったがその場で口にすることは出来ず、俺は口元を引き攣らせるのみだった。
「大事なようがあるからって連れてきておいてなんだこの茶番。ちっ、帰るわ」
「あっまって零次君!」
家の前に停めていたごついバイクはやはりというか赤峰君の物だったようで、彼は引き留めようとする妹の腕を乱暴に振り払い、バイクに跨るとこちらを振り返ることも無く駆けて行った。去っていった彼の姿を思い浮かべ、妹とまぁやることやってるだろうなぁと察する。信頼できそうな相手ならまだしも、彼は妊娠しても「しらねぇよ」の一言で切り捨てそうだ。
「あ~……避妊はしとけよ?」
「大丈夫!」
念のためと口にしたが、恋する乙女には届いてる気がしない。何が大丈夫なんだか。これは下手すると一か月も経たずに振られたと泣きついてくるだろうな。まぁ子供さえ出来なければそれもまた経験と思えば良いだろう。
なんて考えていたのだが、一月どころ4カ月経つのに妹から連絡は無かった。それとなく母親に探りを入れてみたがどうやらまだ赤峰君とは続いているらしい。滅茶苦茶意外だ。どう見ても適当に遊んで捨てるようにしか見えなかったのに。まぁ上手くいってるなら気にする心配もないか。なんて呑気に考えてたクリスマスイブの夜、俺は自分がいかに楽観的だったか思い知らされるのだった。
『彼女いないから残業できるだろ!』なんて課長に仕事を振られた所為で、華金だというのに帰るのが遅くなった。今年はホワイトクリスマスで、雪がちらほら振っているが彼女の居ない身としては心にダメージを食らうわ、寒いわでなんも嬉しくない。ため息交じりにアパートの階段を上りきると、見慣れたはずの景色に違和感がある。何故か俺の部屋の前に男が座り込んでるのだ。クリスマスだからって浮かれ切った酔っ払いか、残業終わりにまた厄介なものが。なんて思って近づくのを躊躇していると、男の方が俺に気づき勢いよく立ち上がった。暗かったが真っ赤なその髪に気づかない訳もなく、そんな人間俺の周りには彼しかいない。何故か妹の彼氏が俺の家の前に居た。え、何こわっ。思わず回れ右したかったが、流石にそんな事する訳にもいかず数秒息を整えた後俺は俯いている彼に声を掛けた。
「えっと……赤峰君だったよね。妹となんかあったのか?」
そう問いかけると、赤峰君の目からぽたぽたと涙が零れ始め。やがて声を殺して号泣し始めた。様子を訝しんだお隣さんが顔を出して来たのを視界に入れ、俺は鍵を開けて強引に赤峰君を引き入れた。赤峰君は思いっきり学ランを着ているので、高校生を泣かせたヤバい奴なんて噂がご近所に流されたらたまったものでは無い。
とりあえず前の彼女が置いていったクッションに腰掛けさせ、タオルを渡して涙を拭かせる。一先ず涙は止まったみたいで、タオルの予備は必要無いようだ。とりあえず掴んだ手が冷え切っていたので、俺はスティックタイプのカフェオレをお湯で溶かして彼の前のテーブルに置いた。だが赤峰君はそれに口付けることは無く、俯いたまま顔を上げない。体が震えているのに気づいて、気が利かなかったなと暖房のスイッチを入れた後、彼の耳が赤く染まっているのに気づく。いや耳だけではない、よく見れば顔全体が赤くなっている。寒かったからか? なんて不思議に思う俺に、赤峰君は震えた手でスマホを差し出してくる。
「ん? どうした?」
思わず問いかけるも、赤峰君は体を震わすだけで何も答えない。妙に思いながらも俺は彼からスマホを受け取り画面を覗き込む。スマホには動画が表示されているようだが真っ暗で内容はよく分からない。とりあえず再生してみればいいのか、と画面をタップすると徐々に明るくなっていき――。
『いえ~ぃ、お兄ちゃん見てる~? 今から、私の彼氏の処女を奪いま~す』
『ざけんなっ! おい撮るのを止めろ!』
「……は?」
スマホの画面にはベッドの縛り付けられて身動きとれない全裸の赤峰君と、何故か【ペニバン】を装着している妹の姿が映っていた。え? え? え? なにこれどっきり? 頭が上手く働かない。俺はただ口をパクパクさせて動画の続きを目にしていた。
『あははっ、5秒以内に私からスマホを取り上げれたら止めてあげるよ? まぁ零次君が寝ている間に手を縛ってるから無理だろうけど。5・4・3・2・1・はいずぶずぶ~』
『ひぐっ!? あがっっ!』
『お兄ちゃんどう? 私の彼氏が脱処女した貴重な瞬間見逃してないよね? まぁ録画してるから見返せば良いだけなんだけど、あははっ』
『やめっ、やめてくれ――っっ~!?』
『え~? 零次君のおちんちんは止めて欲しそうじゃないけどなぁ~? こんなギンギンでオチンポから涎垂らしまくってるじゃん。それにここ気持ち良いでしょ? この一週間零次君に睡眠薬で眠ってもらった後開発してたから、しっかりケツマンコだけで感じれる体になってるでしょ?』
『ひあっ❤ なんでっ、こんなっ……んあっ❤』
『なんで? う~ん、初めて見た時からケツマンコ弱そうな君の事を犯したかったから! 仕方ないよね! 女の子はね雑魚雑魚ケツマンコ男を見たら犯したくて仕方ない生き物なんだよ? 糞雑魚ケツマンコ持ちの零次君は危機感を持たないと駄目だよ? ってもう零次君は脱処女しちゃったけど、あはっ。ほらほらちょっと突くだけで喜んでちんちん揺らしちゃう。ざ~こ、ざこケツマンコ~』
『あっ❤ あっ、あっ❤ ちげぇ! 雑魚マンーーふぐっ!?』
『あ? 雑魚マンコって認めろよ。ほら、ほら、ほら!』
『あがっ!? ふあっ❤ あっ❤ あんっ❤』
え、これが内の妹? え? え? ……っす~。俺は一旦思考を停止して、赤峰君の様子をちらりと見る。どんなつもりでこんな動画を見せつけてるのかと思って見上げた先には、先程よりも更に顔を赤く染め上げてぷるぷると震えている少年がいた。以前会った時の圧倒的な強者感なんて微塵も感じれなかった。これ以上見てられなくて動画を止めようとすると、必死の形相の赤峰君に止められた。力で彼に勝てる訳もなく、俺は仕方なく動画の続きを見るのだった。妹にガン掘りされて盛大に射精してびくびくと体を震わせる赤峰君の姿が映る。これで終わりかと安心した俺だったが、その後場面が切り替わる。筋トレ道具なんかが散乱している部屋はおそらく赤峰君の部屋だろう。そして当然のようにその部屋にあるベッドには、全裸の赤峰君とペニバンを装着した妹の姿があった。今度は拘束されていないというのに、赤峰君は逃げる素振りは無かった。それどころかうっとりした表情でペニバンを見つめ、そのまましゃぶり始めた。
『零次君オチンポ美味しい?』
『じゅるじゅるっ。んっ、おいしい❤』
『ふふっすっかり従順になっちゃったね。ねぇこの後どうして欲しい?』
『……零次の糞雑魚ケツマンコにおちんちん入れて欲しい❤』
『おねだり上手に出来たね? じゃあこれ入れてあげるね』
『あっあっ、入ってきてる❤ おちんぽケツマンコに入ってきてる❤』
画面の赤峰君は先程とは違い嫌がる素振りは無く、むしろ喜んで妹のペニバンを受け入れている。そして女のようによがりながら、最後は潮吹いて絶頂を迎え動画は終了した。……なにこれぇ? 俺は一体何を見せられたのだろうか。え、そういうプレイ? 他人のプレイに口出ししたくは無いが、頼むから俺を巻き込まないでほしい。切実に。ていうかあれだけヤンキーぶってたのに、なにがどうしたらあんなことに……。うちの妹怖すぎる……。
「えっと……とりあえず見終わったけど……」
そう告げるとまた赤峰君は泣き始めた。恥も外聞もなく。鼻水で顔がぐちゃぐちゃだ。こんなんでも様になるのだからイケメンとは卑怯だ。俺だったら気持ち悪いとしか言われないだろう。
「ひぐっ……うっ、ううっっ……」
「赤峰君大丈夫?」
「ご、ごしゅじんさまがっ……最後にこれをアンタに見せるようにって……うぁああああっっ!」
「ご主人様!?」
妹よ、お前まじで彼氏に何をさせてるんだ。本気で妹とお話しないといけないと思ったが、まずはこの号泣している赤峰君を落ち着かせないと。30分くらい泣き続けた赤峰君だったが、ようやく落ち着きぽつぽつと事情を話し始めた。どうやら赤峰君は彼氏ではなく、元彼氏らしい。クリスマスイブのデートをうっきうっきで準備してたのに今日になって別れ話を持ち出されたとか。妹曰く『飽きちゃった☆』らしい。うーん、赤峰君の台詞が最悪な形で彼に返ってきてる。で、最後に俺にこの動画を見せに行くよう命令されたとか。そこで素直に従っちゃうあたり完全に教育されてしまっている。ヤンキーなのに。で、俺の部屋の前で待っていたと。……どうしようあまりに不憫すぎる。まじで何してんだ妹よ。俺にはこのボロボロに傷ついた少年を救えないぞ!?
「おれっ……本当に好きだったのにっ……! ご主人様の事好きだったのに……っっ……!」
「……なんか、本当に妹が申し訳なかった……」
俺にはただ真摯に謝る事しか出来ない。ただそんな言葉で彼が救われることは無い。そんなの俺にも流石に分かってる。
「俺……これからどうすれば良いんだよ」
「え?」
「もうおチンチン無しじゃ生きれない体にされたのにっ!」
「ぶほっ!?」
「もう自分でするときも後ろでしかイケねぇのにっ!」
思わず吹き出してしまったが、うん、まぁ、あんな事ずっとされてきたらならそりゃそうなるか……。まじで妹の業が深すぎる。
「う~ん……赤峰君モテそうだし、言い寄ってきた子にお願いするとか?」
「そんなの頼める訳ないだろっ!」
「それはそう」
『俺のケツをペニバンで犯してくれ!』なんて口にしたら百年の恋でも冷めるわな。う~ん、そういう性癖の女子が居ないことも無いだろう。それこそ妹みたいに。けどあいにく俺にはそんな伝手はないし、こうやって困ってるという事は赤峰君も同じくだろう。成人さえしたらそういうお店に通うという手もあるだろうが……いや、流石にお店でも言い出せないか。
「あっ、もういっそ男と付き合うとか」
「ふっざけんな!」
「え、でも後ろでしかイケないんならそれもありじゃない?」
「ねぇよ! 男に犯されるなんて考えただけでサブいぼがでる!」
「そっか……」
正直あれだけペニバンで犯されてたんだから変わらくねぇ? と思ったが流石に口にはしなかった。まぁ相手が男と女じゃ全然違うか。けどそれならどうすればいいのやら。
「けど…………なら……」
「わりぃ聞き取れなかった。今なんて言ったんだ?」
「っっ~~! あんたならいけそうって言ったんだよ! ご主人様に顔が似てるしっ!」
「えぇ…………」
妹と顔が似ているとはよく言われるが、今までで一番嬉しくない。赤峰君はよっぽど恥ずかしかったのか、また顔を真っ赤に染めて俯いた。う~んどうしたものか。ぶっちゃけ勘弁してくれが本音だ。俺はノーマルだから普通に女性が好きだ。男とそう言う事をしたいとは思わない。だが、この現状を生み出したのが身内というのがノーと言いたい俺の口を縫い付ける。同じ男だからこそ分かるが、こんな恥ずかしい事を言うのは本当に勇気が必要だったろう。はぁと深いため息を吐くと、赤峰君の身体がびくりと震える。俺より頭1つ分は大きいはずの彼が酷く小さく見えた。
「あ~」
後頭部を掻きむしり、うだうだと考えた後覚悟を決める。ここで放り投げれるような性格だったら歴代の彼女に『つまらない』と捨てられてないだろう。男同士、未成年等色々と問題はある。いや本当に問題だらけだ。だけど、こんな震えた少年を突き放すなんて出来るはずが無かった。
「分かった。とりあえず俺で男がいけるか試してみよう。それで大丈夫なら、嫌悪感が少ない相手を探していこう」
「……良いのか?」
「ははっ、自分から言っておきながら何を今更気にしてんだよ。妹の起こした問題の責任は兄がとるもんだ。どんとこい!」
正直完全に状況を受け入れられてる訳では無いが、これ以上赤峰君を不安にさせないようそれは表に出さないよう豪快に笑った。子供が傷つく姿は見たくないからな。まじで妹には後で大説教しないとだが。
「……がと……」
「気にすんな」
きちんと聞き取れなかったお礼の言葉に答えるよう、俺は彼の頭を掻きまわす。すぐに跳ねのけられたが。初対面の印象は最悪だったが、案外良い子なのかもしれない。お礼が言えるのは大事だ。
「まぁ今日は赤峰君も疲れてるだろうし、後日時間を合わせるか」
「……てめぇ、そう言って逃げる気じゃねぇだろうなっ!」
「違う違う。赤峰君だって気持ちの整理をする時間が必要だろ? ペニバンと本物じゃまた違うだろうし」
「………………」
「とりあえず今日は送っていくから。バイクじゃないよな?」
「…………っ~~!」
立ち上がりコートを取りに行こうとした俺のシャツの端を赤峰君が引っ張った。不思議に思って見つめていると、視線をあっちこっちに動かしながらぶつぶつと何かを呟いている。そして覚悟が決まったのかまた顔を林檎みたいに染め上げ、俺を見上げて口を開いた。
「っ、俺の事を気にしてくれるなら……今……抱いてくれっ! ケツが疼いて……もう、我慢できねぇ……っ!」
「おうふっ……」
そう言うのは女の子に言われたかったな、なんて思いながら手で額を押さえて頭を抱える。とはいえ、もう手を差し出すと決めているのだ。今更彼が伸ばした手を振り払うつもりは無い。
「あ~……じゃあ色々準備しないとな」
今までラブホ派だったので家にローションは無い。流石に男子高校生をラブホに連れ込む訳にもいかないし、ドラッグストアで買ってくるか。その考えを察したのか、赤峰君はシャツを引っ張る力を強めた。
「……準備できってから……」
「え? ……最初から俺に抱かれるつもりだったの?」
「なっ!? 己惚れんじゃねぇ! これはご主人様と……うぐっ……」
「あ~……」
そういえばクリスマスデートするつもりだったのに急に振られたんだったな。デートの終わりにセックスする気満々でケツの準備してたのか。本当に不憫だなこの子。妹の奴もわざわざクリスマスに振らなくても……いや、今までの情報から察するにわざとクリスマスを選んだなあいつ。下種過ぎる。
「……じゃあやるかぁ~」
「ムードの欠片もねぇな」
「いやいや、無理だろそんなの」
大人の矜持で余裕ぶっているが、俺もこの怒涛の展開に割と一杯一杯だ。ベッドに行くよう促すと、赤峰君は文句を口にせずベッド端まで行き、ベルトを外した。その無機質な音が妙に耳に響いて、ああ、これから俺犯罪者になるんだなぁと憂鬱な気分になる。……というか勃つかな。そんな心配をしている俺をよそに、赤峰君はズボンとパンツを少し落とし、ベッドにうつ伏せた。おそらく俺が萎えない様に服を脱がなかったのだろうが、学ラン姿は犯罪臭がしてそれはそれで萎むが黙っていた。
彼が両手でケツを開くと、くぱぁと開いたそこからトロトロとローションが零れだす。男のケツの穴なのに、それはまるで性器のように俺の目に映った。ぴくりと反応した自分の分身に、まじかぁとため息をつきたくなるがそれは抑える。余裕ぶってるが赤峰君が不安なのは目を見れば分かる。これ以上彼を不安にさせるの訳にはいかない。
俺はベッドに乗り上げると、ズボンを下着ごと下ろす。その音に、赤峰君がびくりと肩を震わせる。落ち着かせるために頭を掻きまわしてやると、睨まれた。気を使うなってか? ベッド付近の棚に入れてた、前の彼女の時の残りのゴムを取り出し、装着する。
「大丈夫か~?」
「……あっ? 誰に聞いてんだ。俺はこの辺りで最強の男だぞ? こんな事でビビる訳ねぇだろ!」
「そっか」
「てめぇこそ中折れすんじゃねぇぞ!」
「……頑張ります」
ケツを突き出して言うセリフじゃないだろとは言わないでおく。あと中折れに関しては努力はするが、努力しか出来ない。これはケツじゃなくてマンコと頭の中で言い聞かせるしかない。赤峰君がもうちょっと小柄で可愛い感じなら自信を持てたが、滅茶苦茶ガタイ良いし強面なんだもん。流石に俺も萎えない自信が無い。まぁうだうだ考えてても仕方ないので、俺は自分のチンコを赤峰君のケツに添える。すると待っていましたと言わんばかりに、ケツ穴がくぱぁと広がる。どんだけ仕込まれてんだよ……。
「さっさと入れやがれ!」
「はいはい、後で文句言うなよ?」
「俺はそんな器がちいせぇ男じゃねぇ!」
「そりゃなによりだ」
ゆっくりと己を赤峰君の中に突き入れていく。ずぶり、ずぶりと中に推し進めていくたびにヒダが俺を包み込む。嫌悪感は無い。というか滅茶苦茶気持ち良い。歴代彼女より……いやこの考え方は失礼だな。俺は赤峰君の腰を掴んで、更に奥へと突き進めて行く。
「あっ❤ あっ❤ 入ってきた❤ 本物チンコふっといっ❤」
「入れただけでスイッチ入ってんじゃねぇか……まぁ痛くないなら良かった。その様子なら心配ないだろうが、大丈夫か? 辛くないか?」
「んあっ❤ ……べ、べつにこれぐらいなんともねぇよ!」
「えぇ……今更イきられても……睨んでも全然怖くねぇぞ?」
「くそっ……あんっ❤」
準備してきたというだけあって、そんな抵抗も無くあっさりと根本まで赤峰君の中に収まった。その事自体は良い事なのだが、なんか妹のペニバンと同じかそれ以下と言われてるようでむっとする。チンコの大きさは男のプライドが関わるのだ。元カレより小さい~なんて言われようものなら中折れ不可避だ。まぁあへあへしている顔を見る感じ、小さいってことは無いだろう。多分。
「ゆっくり動かすぞ?」
「っ……ふぅふぅ……❤ はっ、問題ねぇよ!」
「なんか大変そうだな……」
「うっせぇ! 黙って腰振りやがれ!」
「はいはい分かりましたよ」
動画とは違って素直に喘いでいられない様子にもどかしくなりながらも、俺はそれ以上突っ込むのは止めた。ゆっくりと抜き差しを繰り返すと、すぐに甘い声が漏れ始める。う~んほんと仕込まれてるなぁ。なんて思いながらも男の喘ぎ声が聞こえてるのに俺のチンコは萎える素振りを見せなかった。それどころか――。
「んっ❤ はぁんっ❤ でかくっ……してんじゃ……ねぇ……ふあっんっ❤」
「わりぃ……」
申し訳ないとは思っているのだが、あんなメンチ切って来てたヤンキーが俺に組み敷かれて甘い声を漏らしているのはわりと悪くないというか。征服欲が満たされるというか。それになんか赤峰君が可愛く見えてきた。俺セックスするとより相手の事好きになるタイプなんだよなぁ……。まぁこれは所詮練習だ。変にのめりこまないようにしないとな。
まだゆっくり出し入れしているだけだが、赤峰君は段々と息が荒くなっていく。どんだけもろ感なんだよ。ちょっと悪戯心で大きく腰を突きつけると赤峰君は大きく体を震わせた。
「あっ、あっ、あっ❤ んあっ~~~~~~っ❤」
びくびくと体を継続的に震わせるている姿を見るに、射精したようだ。快感を受け止めきれてないのか、はぁはぁと肩で息をしている。っていうか目元に涙浮かべてないか? 思わずじっと見つめると、それに気づいたのか涙目で睨みつけてくる。う~ん全然怖くない。というかちょっと可愛い。そいや俺泣き顔フェチだったわ。よし、完全に泣かすか。
「はっ!? 俺イッたばっ――」
「わりぃ、俺まだイケてないから付き合ってくれ」
「ちょっ、まっ……!? んんっ❤」
イッたばかりなのに新しい快感を与えられて辛いのか、ベッドに涙が零れ墜ちる。うん、悪いとは思ってるんだ。でも、ほら俺も男だし? やっぱ出したいなって。それに動画ではもっと乱暴に扱われていたし、これくらいなら大丈夫だろう。最早萎えるかどうかなんて1mmも心配していない。
「あっ❤ あっ❤ 本物チンポしゅごっ❤ こんなの知ったら、もうっ……戻れなくなるっ!」
「あ? 今更何言ってんだよ。もうお前は落ちるとこまで堕ちてんだろ?」
「っっ~~~~!?!?!?」
ペニバンで犯されてチンポ狂いになってる癖に今更馬鹿な事言ってるから思わず突っ込んでしまったが、自分で思ってるより低い声が出た。するとまた赤峰君の身体がびくびくと震える。……お前大分マゾだな!? これでイクとかよっぽどだぞ!? ……こんな調教されきった子引き取ってくれる奴居るかな~? 赤峰君の今後が心配で仕方ない。まぁ俺はイってないから動くの止めないが。
「やっ! 俺っ……ったばっ……!」
「だからしらねぇって。てか妹は止めてくれたのか?」
「…………」
「まぁだよなぁ。じゃあ問題無いって事で」
「あるぅうう! ああああっっ❤」
「あ~ケツマンコきもちぃ~」
「あぐっ❤ あっあっ❤ ちんぽふかっ❤ ふかすぎっ❤」
「こんなアナルよわよわでよくヤンキーやれてたな。今まで襲われてなかったのが奇跡だろ」
「っっ~~~!!」
文句を言いたそうに涙目で睨めつけてくるが、可愛いだけだぞ? あとマジで危ないから今後は喧嘩止めたほうが良いと思うぞ。いや、そこから相手を見つけるのもありか? 同世代の方が無難だろうしなぁ。でもなぁ、偏見だろうけどヤンキーがこの子幸せにしてやれるかというと、うーん不安しかない。
「っ! ヤッてる最中に俺以外の男の事考えてんじゃねぇよっ!」
「うおっ!? こら締め付けるな! 俺はお前の今後の事を心配してだなぁ」
「んなのはっ……ふぅっ❤ ……後にしやがれっ!」
「こら蹴るな! はいはい、分かりましたよ。ほんとじゃじゃ馬だなぁ」
俺は先の事を考えるのは止めて、ガンガン赤峰君のケツをえぐっていく。快楽から逃げようと身体が揺れるが、それは腰をしっかり押さえて留める。慣れているだろうに、何を今更生娘みたいにしているんだか。それともペニバンとチンポだと違うもんなのだろうか? まぁ、どうでもいいか。今は俺もイク事だけ考えよう。
「くっ。そろそろ俺も出るっ!」
出そうになるのを感じて慌ててケツから引き抜こうとするが、赤峰君が全力でケツを締め付けてきて抜け出せない。おい、何をしてるんだ馬鹿。
「はっ、中だしの練習もっ……させろよっ」
「あ~もう、しらねぇからな!」
ゴムを付けているからといって今までの彼女とは中だしなんてした事なかったのに。ちゃんと外に出してたのにこいつは……!
「っっ~~!!」
「あっ❤ あっ❤ きてるっ❤ なかっきてっ❤ んんっあっ~~~❤」
ぶるりと体が震えて、精液が溢れ出る。中だしされているというのに、なんで嬉しそうにしてるんだよお前は。無意識に頭に手が伸び、赤峰君の頭を撫でたが、その手を彼が振り払うことは無かった。
「大丈夫か赤峰君」
「……零次でいい」
赤峰——零次はそう言って俺の手に顔を擦りつける。チョロ過ぎないかこのヤンキー? 一回ヤッただけでこのデレよう。この様子なら男でも大丈夫そうだな。うーん、とはいえ変な男に痛い目に合わされるのは可哀想だし、ちゃんとした奴俺の方でも探してやるか。色々とあったとはいえ手を出してしまった以上俺にも責任があるからな。
それから零次は週末は俺の所に渋々そうな顔でやってきた。当然ケツの準備をしっかりした上で。う~んツンデレかな? 最近では当たり前のように俺の家に泊まり込んでるし。いつの間にか元カノが置いていった小物は捨てられていた。まぁ別に良いんだけど。
それよりも流石にずっと未成年に手を出してる現状は不味いと思って、「お前男大丈夫そうなんだし、ちゃんと相手探してんのか?」なんて口にしたら、膝から崩れ落ちて号泣し始めた。えぇ……。
「ひぐっ……。隼人も……俺の事を捨てるのか……?」
いつの間にか名前で呼んでくるようになった零次は、俺の事を恐る恐る見ていた。むらっとくるから泣かないんでほしいんだが。ってそんな場合じゃないな。う~ん、なんとなく分かっていたがこいつ俺の事好きなのか。若干刷り込みな気がしないでもないが、今後こいつがまともな奴に出会って恋が出来るか考えて、無理そうだなと脳内で両手を上げる。それに一年も一緒にいれば俺も愛着が湧いている。他の男に抱かれる零次を想像するとモヤモヤするくらいには。だから俺はそっと零次を抱き寄せて、目尻にキスを落とす。
「俺で良いのか? 男だぞ?」
「……っ……今更だろ! お前が良いんだ! お前じゃなきゃ嫌だ! ……言わせんな馬鹿が……」
「そっか、なら仕方ねぇな」
俺は未成年が~なんて考えるのは諦めた。まぁ責任は最後まで果たさないとな。整えている髪をわしゃわしゃするが、零次は文句を言うどころか嬉しそうにしていた。
「なぁ……口にも……ろよ……」
「もっと過激な事を散々言ってきてる癖に今更そんなことを恥ずかしがるのかよ」
「っっ~~~! うるせぇ馬鹿! もういいっ!」
「ははっ冗談だからそんなむくれるなって。ほらこっちこい」
「んっ……」
そと零次の唇に自分のを重ねる。すると零次は嬉しそうにふにゃりと微笑んだ。泣き顔も好きだが、そういう幸せそうな顔してる方が零次には似合っているのかもしれない。まぁ今後も夜は泣かすけど。
色々あったけど、こんな素敵な恋人が出来たのだから結果的には妹にも少しは感謝しても良いのかもしれない。なんて考えていたら抱かれたい男ナンバーワン俳優がビデオ第二弾と共に内にやって来ることになるのだった。
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