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第一章 想い玉
第2話
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家に帰りついてからのことはよく覚えていない。いつの間にか眠りについており、目がさめると朝になっていた。
「そういえば、昨日みつけたんだな。」
呟いてから夢ではないかとも思ったが、なぜか夢ではないという確信があった。それが確信なのか願いなのかは定かではないが。
明日は、大学の入学式のため今日中に日用品を買いに行くつもりである。そのため、起きてすぐに行動を始めた。最低限かってあった食材で朝ご飯をすませ、歯磨きをしていつも通りの薄い化粧をして髪の毛を巻く。
「いってきます。」
誰もいない家にそう声をかけ、部屋を出た。食材もある程度買っておきたいのでスマホで一番近い大型スーパーを探す。街の中心の方に行くとあるとスマホに表示されたため、中心の方に歩いていく。歩いている間ずっと、昨日のお店が気になってしかたなかった。数十分は歩いただろうか、いつの間にかスーパーについていた。
スーパーの中に入り一人分のコップやお皿、お箸などを籠にいれていく。その他にも食材やティッシュペーパーなどの必要な物も買う。
両手が塞がるくらい買ってしまったおかげでとても重い。途中でタクシーに乗ろうかとも考えたが無駄な出費は押さえたいため頑張って歩いて帰る。半分ぐらい過ぎただろうか。突然後ろから話しかけられた。聞いたことのある声だった。
「お嬢ちゃん。えっと名前をまだ聞いていなかったね。それでそんなにたくさん持って疲れないかい?」
話しかけてきたのは昨日のお店の店主だった。
「こんにちは、そういえばそうですね。水無瀬有紗といいます。結構重いです。」
少し恥ずかしくなり照れながらそう言った。すると店主はササッと半分持ってくれた。
「私も、名前を言っていなかったような。佐々木源太郎、知っていると思うけどあの店のマスターだよ。よろしくね、水無瀬君」
人懐っこい笑みを浮かべている店主改め佐々木と、有紗は家まで帰った。
「ありがとうございました。良ければお茶でも飲んでいかれます?」
佐々木に、有紗はお礼を言い、お茶のお誘いをする。しかし、佐々木は手を振って元来た道を戻っていった。
次の日、入学式のためスーツに着替え大学に向かった。オープンキャンパスに参加したためある程度の場所を覚えている有紗は入学式会場へ歩いていく。新入生を歓迎するかのように桜の木が風で揺れ、花弁が舞う。
「只今より、第○○回 □□大学入学式を執り行います。」
入学式は大した話もなく何事もなく進んだ。この後は、サークルを見に行ったり、友達をつくったりするみたいだが有紗は早くバイトに行こうと早足で正門の方に向かう。
急いでいたせいだろう。横から来た女子にぶつかってしまった。
「いたっ、ごめんなさい。大丈夫ですか?」
「はい。こちらこそすみません。あなたも新入生?私、岩見沙織っていいます。」
これが、親友となる岩見沙織との出会いだった。2人は、この出会いをきっかけに仲良くなるのだった。
「ごめんなさい。私急いでるので。」
と沙織は、駆け足で学校から出ていった。有紗も急いでいることを思い出し、急いでお店まで向かうことにする。
必要な人にだけ扉が開くということで不安であったが佐々木の言う通り扉は普通に開けることが出来た。
「こんにちは。」
先日と同じように佐々木の姿はなく、水晶がただ輝いているだけであった。勝手に奥に行くのも気が引けるので、椅子に座りボーっとしていた。
「おや、水無瀬君来ていたんだね。それじゃあ、この店のことを詳しく話そうか。気になっているんだろう?」
そう言って佐々木は有紗の目の前に座った。
「そういえば、昨日みつけたんだな。」
呟いてから夢ではないかとも思ったが、なぜか夢ではないという確信があった。それが確信なのか願いなのかは定かではないが。
明日は、大学の入学式のため今日中に日用品を買いに行くつもりである。そのため、起きてすぐに行動を始めた。最低限かってあった食材で朝ご飯をすませ、歯磨きをしていつも通りの薄い化粧をして髪の毛を巻く。
「いってきます。」
誰もいない家にそう声をかけ、部屋を出た。食材もある程度買っておきたいのでスマホで一番近い大型スーパーを探す。街の中心の方に行くとあるとスマホに表示されたため、中心の方に歩いていく。歩いている間ずっと、昨日のお店が気になってしかたなかった。数十分は歩いただろうか、いつの間にかスーパーについていた。
スーパーの中に入り一人分のコップやお皿、お箸などを籠にいれていく。その他にも食材やティッシュペーパーなどの必要な物も買う。
両手が塞がるくらい買ってしまったおかげでとても重い。途中でタクシーに乗ろうかとも考えたが無駄な出費は押さえたいため頑張って歩いて帰る。半分ぐらい過ぎただろうか。突然後ろから話しかけられた。聞いたことのある声だった。
「お嬢ちゃん。えっと名前をまだ聞いていなかったね。それでそんなにたくさん持って疲れないかい?」
話しかけてきたのは昨日のお店の店主だった。
「こんにちは、そういえばそうですね。水無瀬有紗といいます。結構重いです。」
少し恥ずかしくなり照れながらそう言った。すると店主はササッと半分持ってくれた。
「私も、名前を言っていなかったような。佐々木源太郎、知っていると思うけどあの店のマスターだよ。よろしくね、水無瀬君」
人懐っこい笑みを浮かべている店主改め佐々木と、有紗は家まで帰った。
「ありがとうございました。良ければお茶でも飲んでいかれます?」
佐々木に、有紗はお礼を言い、お茶のお誘いをする。しかし、佐々木は手を振って元来た道を戻っていった。
次の日、入学式のためスーツに着替え大学に向かった。オープンキャンパスに参加したためある程度の場所を覚えている有紗は入学式会場へ歩いていく。新入生を歓迎するかのように桜の木が風で揺れ、花弁が舞う。
「只今より、第○○回 □□大学入学式を執り行います。」
入学式は大した話もなく何事もなく進んだ。この後は、サークルを見に行ったり、友達をつくったりするみたいだが有紗は早くバイトに行こうと早足で正門の方に向かう。
急いでいたせいだろう。横から来た女子にぶつかってしまった。
「いたっ、ごめんなさい。大丈夫ですか?」
「はい。こちらこそすみません。あなたも新入生?私、岩見沙織っていいます。」
これが、親友となる岩見沙織との出会いだった。2人は、この出会いをきっかけに仲良くなるのだった。
「ごめんなさい。私急いでるので。」
と沙織は、駆け足で学校から出ていった。有紗も急いでいることを思い出し、急いでお店まで向かうことにする。
必要な人にだけ扉が開くということで不安であったが佐々木の言う通り扉は普通に開けることが出来た。
「こんにちは。」
先日と同じように佐々木の姿はなく、水晶がただ輝いているだけであった。勝手に奥に行くのも気が引けるので、椅子に座りボーっとしていた。
「おや、水無瀬君来ていたんだね。それじゃあ、この店のことを詳しく話そうか。気になっているんだろう?」
そう言って佐々木は有紗の目の前に座った。
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