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『性悪説 “ではない” 作品』 【リクエスト】

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*いっそのこと『性悪説』を広めませんか?これを好機にて! 
以前沙波羅さんが仰られていたように、
本来『自分の根本は悪』と認める行為、確かに堪え難い苦痛でしょう。
しかし、人間として根源的な考え方、創作にも欠かせないはず。
改めてご紹介をしましょう、いえ、するべきなのです!!(≧∇≦)/
~『見地話せんり』様~


【性悪説】
人間の本性は悪であり、たゆみない努力・修養によって
善の状態に達することができる。
~荀子~ 



 前の回でも云ったが、「生まれつき持っている」「誰もが容易く手に入る」
そのような『善』にワタシは価値を見出せない、
寧ろソレこそ『善』という概念に対する冒涜だと想う。
「人の善意は信じるがやられたらやり返す! 倍返しだ!!」
とはどこかで聞いたセリフだが、
実はコレは【イスラム教】の基本理念と全く同じである。
 故に “世界三大宗教” の一つとなっているのであり、
ソレは人間の『本質』を明確に突いているからであろう。
 酷い目に遭わされて「泣き寝入り」をするよりも
「一矢報いてやりたい」
大半の人間に同意してもらえる
思考と感情の流れだと想うが、
この後者の考えを【悪】だと断じ止めさせようとするのが
所謂『性善説』論者であり、またソレにかぶれたある種の作家である。
「泣き寝入り」がしたい者は勝手にすれば良い、
だがソレを他者に『強制』し『断罪』までしようとするのは
ただの【暴挙】と【傲慢】である。
 ワタシとしては「自分が酷い目に遭ったのだからおまえも苦しめ」という、
ある種の『道連れ根性』というか『諸悪の根源』というか、
非常に悍ましい精神の発露を此処に感じてしまう。
 いずれにせよ「アナタはそんなにただしく今まで生きてきたのか?」
というのが正直な感想であり、なれば
「虐めを身体を張って守ったのだろうな?」
「差別を苦労を厭わず撤廃させようとしたのだろうな?」
「当然、給料の大半は毎月ユニセフに寄付しているのだろう?」
と、浮かぶ疑念は枚挙に暇が無い。
 虐めを黙認しておきながら声高に叫ぶ『善』など、
随分「お手軽」なモノだと断じざる負えないし、
「悪人でも殺してはいけない!」と言うわりに
「自分は虐めを黙認している」のでは
最早程度が低過ぎてラップの歌詞にも使えないのである。

 故に「鬼を殺した者は全員『転生』して幸せになり」
「鬼にさせられた者は全員【地獄】逝き」
等というわけの解らぬ話が出来上がってしまうわけだが、
コレは『性善説』が本質的に、人間的にも【矛盾】しているという
一つの証左となろう。

PS
長くなってしまったので今回はここで筆を止めさせて戴くが、
【性悪説】の正しさ、大切さについては、
改めて場を設けたいと想う。
いずれにせよ似合いもしないしその気もない者が
ヘタに『善人ぶる』のは止めた方が良い。
無駄だし逆効果だしなにより醜悪なので。
どこの(自主規制)とは言わないが……('A`)
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