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『他者への共感性』 【リクエスト】

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 影武者さんの『大人の女性の考え方を知らないのだろう』
というコメント、まさに。
【作家の持つべき他者の心情を理解する力】についても
取り上げていただけるとうれしいです。
わたしも異性キャラを、とりわけ中高生男子の考え方は、
なかなかに理解しがたいものでした。大事な課題です。
~『柚子』 様~


 此処に再三上げている、あるラノベ作家も含め、
【自分の事しか考えてない主人公】
というのは「ライトノベル」に於いて非常に多く散見される。
 正に自分こそが“世界の中心”
自分の“思い通り”になって当たり前、
ならない事など在ってはならないと言わんばかりだ。
 コレは「特殊部隊の軍人」でも「普通の高校生」でも
その【根】は同じである。
 何故なら書いている『作家』がだからだ。
 以前も云ったが所謂【オタク】【キモオタ】と呼ばれる人種は、
(決して『アニメ、漫画が好きなだけの人』を指す言葉ではないと、
繰り返しここに明記しておく)
『他者への共感性』が欠如しており、
『自己の客観性』もまた喪失している。
シツコイようだがおおやけの場で「萌えも燃えも~」とか
いい齢こいた大人が言ってしまうのがその典型だ。
【社会性】に反した風貌と行動を取っているから
女性は怯えるし周囲は嫌悪するのであり、
そういう意味では【異常者】の類に位置付けられる、
周囲の【迷惑】よりも『自分を』優先してしまう人間は。
 彼らの脳裏には『責任』という概念が大きく欠落している。
“自分の好き勝手にやる、やって何が悪い?”
その為に払う『代償』というモノが見えていないし
故に自身が『不当』に扱われていると感じるのであろう。
 以前もいったが “ある種の” ラノベ作家が持つ、
「莫迦な不良」や「反社会的存在」「カルト宗教」等に対する憧れは、
もしかしたら「憧憬」ではなく『共感』なのかも知れない。
 多くの良識ある人達には眉を顰められる、
という点では正に“同じ”であろう。

 故に、今回もまた『柚子』氏の人徳に尊重の意は示すが、
皮肉にもその結論は“買い被り”であったと断じざる負えない。
『他者への共感』『相手を思い遣る気持ち』というのは、
誰に教えられるものでもないし自分で感得するしか無いからである。
 5歳の子供ならまだしも、いい「大人」が一から教えられるモノではない。
 逆にその齢までソレで来てしまったのなら、
もう一生そのままでは? とワタシなどは諦念してしまう。
 故に作品内でソレを『正しい事』のように書いてしまっているのは、
既にして【末期的症状】だと想ってしまうのだ。
キ〇オタのお〇さんK N O】がどうなろうが、
ワタシは心底どうでもいいからである……('A`)
 ムカつくラノベさえ書かなければ――。


『父よ。彼らをお赦しください。
彼らは、何をしているのか自分でわからないのです』
~新約聖書・ルカの福音書/第23章-34節~

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