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【ファッションとしての傷痕】

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 過去に『不幸』な事があったから、
“自分は何をしても許される”と勘違いして
イキリムーブを全開でかます阿呆がいるが、
(書いてる作者もそうだが……('A`))
その実ソノ『過去』自体が大した事なかったりする。
(だって今、平和に生きてんじゃん)
 所謂『ファッションとしての傷痕』とでも言うべきだろうか?
頼みもしないのに作中でいきなりベラベラ喋り出すパターンも結構ある。
「過去の辛い事にも意味があった」
「それがあったから今こうしていられる」
「悲しみよありがとう」
 拳げていけばキリが無いが本来『過去の傷痕』とは
疵痕きずあと】なのであり、
思い出したくもなければ語りたくもない、
そしてその惨たらしい【痕】は永遠に残るし
“痛み”も決して消えないモノなのだ。

 故に
何なら優越感に浸ってひけらかしている程度の者は、
「かすり傷」を自慢げに見せびらかしている〇迦と一緒である。
 正直ただの【不幸自慢】【逆差別】に堕しているだけであり、
『過去』に拘っている者ほど実は大した過去を持っていなかったりする。
【本当に辛い過去】はからだ。
 故に人にも話せない、思い出す度に心へ激痛が走る、
何ならスベテ忘れてしまいたい。
 よって他人にヘラヘラ話せてしまう『過去の傷痕』など
本当の【疵痕】ではないのであり、
以前話した『サイコポルノ』とは別種の精神畸形、
ひとまず【自虐クリューポルノ】とでも名付けておこうか――。
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