上 下
164 / 205

【一見ク〇に見えて実は本当に〇ズ】

しおりを挟む
『最上の明医~ザ・キング・オブ・ニート~』
という作品がある。
 サブタイトルの通り、主人公はわがままでいい加減な人物だが
いざ患者の生死が掛かった時には
全てをかなぐり捨てて命を救おうとする人物に豹変する。
 作中では「バカ」だの「クズ」だの言われる事もあるが、

作品が成立しなくなってしまうのである。

 その【ヤってはいけない事】を実際にヤってしまっているのが
毎度お馴染み「ライトノベル」だという話で、
逃げようとしてたり見捨てようとしてたのに
たまたま 『運』 で物事が上手く運び、
結果「称賛」されてしまうようなストーリーは
読んでて面白い処か胸〇が悪くなる事必定である。

 ドラゴンボールの『ミスター・サタン』など
見栄っ張りにも関らず小心者の臆病者で、
傍から見ればク〇のように想える時もあるが
いざとなれば弱いくせに身体を張って
遥かに強い主人公達を手助けしているからこそ
『キャラクター』として成立しているのであって、
【本当にクズ】だったのなら「そもそも何で出したんだ?」
という疑問が読者の胸中に渦巻いて作品を楽しむ処では
なくなっていくのだ。

 更に酷いのになると、完全に『主人公がクズ』だと
“作者が”開き直っていて、
作中のキャラに「あなたクズですね」とか言わせておけば
ソレが『免罪符』にでもなると想っているから始末に負えない。
 はっきり言おう、『人間のクズ』などフィクションであっても
大多数の読者は誰も見たくないのであり、
ソレを書いて喜んでるのはこの世界中で
『自らをそのモデル』にした作者アンタだけである……('A`)
 勘違いしたクズがイキってるだけの話なのだから、
読めば【不快】なのは当たり前。
「自重しない~」だろうが「モブに厳しい~」だろうがどうでもいいが、
『まともな人』はそんなモン誰も読まないのである。
しおりを挟む

処理中です...